防寒着


 我々が赴く観測地は標高が高い。しばしば平地で暮らす者には想像もつかぬ寒さに見舞われることがある。そんなとき頼りになるのは己が肉体とそこに纏う布のみである。特に冬場の遠征では油断は禁物。どれだけガードを固めようとも山の冷気は容赦なく貴重な熱を奪ってゆくのである。ちなみに写真に写っているのは「冬の普段着」の上にさらに着込む分のみ。すべて着込めば最低気温氷点下15度の世界で一晩生存できることが確認されている。

キャラバンシューズ


 我々が赴く観測地はフローリングされてはいない。当然靴は砂地でも泥濘地でもはたまた岩場でも軽々踏破できるものでなければならない。そこでこのキャラバンシューズの登場である。これさえあればどんな人跡未踏の荒れ地であってもおそるるに足らぬであろう。そんなところで撮影をするかどうかは別として・・・。また、観測地で以外と侮れないのが夜露である。撥水性の靴でないと明け方には靴下までずぶぬれになってしまうことがあるのでご注意を。

マグライト


 我々が赴く観測地に星明かり以外の光はない(そうであって欲しい)。よって、有視界で行動しなければならない場合、我々自身で光源を用意する必要がある。そのための心強い見方が小型・軽量・大光量を誇るマグライト(中央)である。しかしながら、天体写真を撮るために人里離れた土地へ暗い空を求めていったにもかかわらず、自身が大光源となっているのでは本末転倒である。そこで、撮影中はライトに赤キャップ(右)を装着する。「工事現場の誘導灯みたいだ」との声もあるが、明順応を極力抑えた上で有視界行動を行うためには必要欠くべからざるアイテムである。また、ただでさえ不自由な赤ライトのもとでの作業を片手で行うのはさらなる負担となる。そこでライト操作という束縛から両手を開放するためにマグライトをヘッドバンド(左)に装着することが有効な手段である。これらの工夫を行うことにより、暗闇での赤道儀の設営、撤収を迅速かつ正確に行うことができるのである。また、ヘッドバンドに装着したマグライトは夜食としてスープもしくはラーメンを食べる際に唇のやけどを防ぐという重要な使命を持っていることをつけ加えておく。

ガスランタン


 我々が赴く観測地に明るい食卓はない(曇ったときならいいが)。我々の食事はさながら闇鍋そのもの。そこに何があるのか?箸にかかったのはなんなのか?いい知れない不安と戦いながらの栄養補給なのである。そんな観測地での食事の場を明るく照らすのがこのガスランタンである。闇にまぎれた食材を白日の下にさらし、的確な現状認識を可能にするのである。ただし、よく晴れた夜にこれを使用することは御法度である。星明かりのみを求めて山野をさまよう我々に第2の太陽は必要ないのである。

サーチライト


 我々が赴く観測地では視線の先は常に闇である。その先に何があるのか?そこに足を踏み入れると何が起こるのか?期待と不安が高まる一瞬である。そんなとき、漆黒の闇に光を投げかけ、不安を拭い去るのがこのサーチライトである。取っ手を広げ、胴体部分をのばすと、一瞬にしてランタンに早変わりする優れものである。なお、迂闊に暗闇を照らすとガイド中の人に「あ、ずれちゃった」と言われる可能性もあるので、使用上の注意をよく理解した上で使用しよう。


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