2004年10月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

10月28日 「ミルク梅酒」を嗜みつつ
IBF世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
グレンコフィ・ジョンソン 9RKO ロイ・ジョーンズ
 まさかのK.O.負けからの復帰戦となるジョーンズ。ジョンソンを相手にいきなりの世界戦で復帰を目指す。ジョンソンはジョーンズの出鼻をくじくために、いきなりラッシュを仕掛ける。これを受け流すジョーンズだが、いまいち動きが鈍いか?ただ、時折繰り出すパンチはさすがに切れ味十分だ。ところかまわず打ち込んでくるジョンソンに対して、ジョーンズはボディが多め。第3ラウンド、ジョーンズがパンチを集め始めるが、ハンドスピードのわりに体の動きが鈍いように感じる。わざとなのか?第5ラウンド、体ごと浴びせかかるようなジョンソンのパンチがジョーンズを捉える。一瞬、膝がゆれた。さらに追撃を加えたいジョンソンだが、手数で押し戻されてしまいラウンド終了。ここまでくると、ジョーンズの不調はあきらかだ。一発狙いにしても、調子に乗ったジョンソンの動きはますます良くなって、簡単には捉えられそうもない。第8ラウンドになると、ジョンソンの細かいパンチがジョーンズにヒットし始めた。そして第9ラウンド、ジョンソンのオーバーハンドライトからの左の返しでマットに叩きつけられるジョーンズ。2度連続の悪夢だが、今度はかろうじて首を起こすのが精一杯の完璧なK.O.負け。ジョンソンの勝ち。明らかに鈍かったジョーンズ。階級を上げての再起はあるのか?

WBO世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
マーク・ジョンソン 8RKO イバン・エルナンデス
 Too Sharpジョンソンの防衛戦。エルナンデスは新進気鋭のハードパンチャー。勢いに勝るのはエルナンデスだが、打ち終わりにジョンソンのカウンターが飛んでくる。スピード感溢れる試合だ。クリーンヒットを重ねてゆくのはジョンソンだが、エルナンデスの勢いは止まらない。ひたすらパンチを繰り出し、徐々にジョンソンのカウンターを封じてゆく。第4ラウンド、ついにエルナンデスの圧力がジョンソンのガードをこじ開ける。終了間際にふらふらと後退するジョンソン。逆転の一発を当てられるか?序盤、後の先をとっていたジョンソンだったが、中盤に入ると、先手を取らないとエルナンデスの突進を止められなくなってきている。しかし第6ラウンド、待ちに待った逆転の右フックがエルナンデスをカウンターで捉える。一気に失速するエルナンデスに、ジョンソンのパンチが襲いかかるが、あまりにもあからさまな一発狙いは不発に終わる。これでペースはジョンソンかと思いきや、第7ラウンド、エルナンデスの右ストレートがジョンソンのガードのど真ん中をすり抜ける。最初のダウンはジョンソン。こうなると若いエルナンデスの回復力がモノをいう。クロスレンジでの密度の濃い打ち合いは徐々にジョンソンを鈍らせてゆく。そして鋭く突き刺さった右ボディフック。ジョンソンがマットに沈んでゆく。積み重ねられたボディがベテランの心を折った。エルナンデスの勝ち。こいつは強い。あのジョンソンを力で押し切って倒してしまった。同級のチャンピオン・川嶋とやるところを、観てみたい気もするし、見たくない気もする。とりあえず、WBOで良かったというべきか?  

10月24日 「獺祭 純米吟醸50」を嗜みつつ
スーパー・フライ級4回戦
難波 拓人 1RTKO 大城 安温
 突っ込む大城と迎え撃つ難波。的確に的を捉えたのは難波だった。一見乱打戦と思える打ち合いだったが、大城のパンチの隙間を縫うようにパンチを叩き込み、ダウンを奪う。立ち上がった大城は手を止めることなく前進を続けるが、展開は変わらず、難波のパンチが立て続けに入ったところでレフェリーストップ。1ラウンドK.O.で難波の勝ち。

OPBFミドル級王座決定戦
サキオ・ビカ 10RTKO 荒木 慶大
 序盤からビカのパワーが光る。ジャブをついて様子を見る荒木を大きなパンチで追い詰めてゆく。離れ際のパンチが怖い。第3ラウンド、確実にビカは荒木の体を蝕みつつあった。重いボディと押しつぶすような左右フック。鉈のようなパンチをくらいながら、荒木はずるずると後退をはじめる。逆転を狙う荒木のカウンターが数発ビカを捉えるが、ビカのパワーは衰えない。第5ラウンド、逆にカウンターを食らった荒木は足を殺された状態での打ち合いを余儀なくされる。パワフルさに目を奪われがちだが、ビカのジャブは速くて重くて的確だ。突破口は必ず左ジャブのダブルで開いてくる。ん。第6ラウンド、ビカがマウスピースを吐き出した。直前に食らった荒木のカウンターが効いたのか?明らかに失速している。しかし、依然としてパワーがある。第7ラウンド、豪打が荒木を捉え、腰砕けで後退する荒木。だが、倒れない。ここに到ってわかったが、荒木は打たれ強いなあ。ビカに打ち疲れがあるとしても、なんであのパンチを食らって立っていられるんだろう?しかし第10ラウンド、ついに荒木がマットに崩れ落ちる。かろうじて立ち上がり、反撃を試みる荒木だったが、形勢を逆転する力は残っていなかった。連打でロープに追い込まれての右ストレートで頭がはじけとんだ瞬間、レフェリーが割って入った。ビカの勝ち。しかし、久々に見た根性ボクサーだった。いい試合だった。

10月21日 「ふなぐち菊水 熟成」を嗜みつつ
WBO世界スーパー・ライト級王座決定戦
ミゲール・コット 5RTKO ケルソン・ピント
 プエルトリコの新たな英雄・コットが倒し屋・ピントとWBOのベルトをかけて対戦する。いきなり激しい打ち合いとなる。流れを支配したのはコット。先制することでピントの強打を封じ込めて、クリーンヒットを積み重ねる。第2ラウンド、ピントはペースの立て直しを図るが、逆にカウンターの右ストレートからつないだ引っ掛けるような左フックでコットがダウンを奪う。完全にコットの掌に乗ってしまったピント。第3ラウンドにも、大振りのフックを狙われて蹈鞴を踏む。コットの淡々とした攻めを受けて、ピントは急速に失速していく。第5ラウンド、勝利を確信したコットがラッシュを仕掛ける。サンドバッグのようにパンチを受けつづけたピントはなぎ倒されるようにマットに転がる。かろうじて立ち上がるものの、すでに足元定まらずレフェリーストップ。コットの勝ち。コットは確かに強くなった。今後が楽しみだ。

WBO世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
ダニエル・サントス 判定 アントニオ・マルガリート
 サントスとマルガリート。階級をまたいだ再戦。意表をついたサウスポースタイルで挑んだマルガリートだったが、これは失敗。サントスに狙い撃ちされてしまう。オーソドックスに戻すと、ペースはマルガリートに転がり込む。大振りながらスピードのある連打を振り回しながらサントスを後退させてゆく。いい打ち合いを演じきた両者だが、第6ラウンド、マルガリートの右目尻が切れる。出血はなんとか止まるものの、再三のドクターチェックの後、9ラウンドに負傷判定へ。サントスの勝ち。

10月17日 「手取川 おかっぽれ 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・バンタム級4回戦
染谷 佑介 3RTKO 深川 健
 デビュー戦同士の戦い。いきなりショートレンジでの打ち合いが始まった。染谷の方がパンチはきれいだけど、深川のがむしゃらさに押されてる。次第に落ち着きを取り戻してきて、ペースを握ったのは染谷。深川をロープに追いつめる。そして第3ラウンド、染谷の連打が深川のガードを崩しはじめたところでレフェリーが割って入った。レフェリーストップ。まあ、劣勢ではあったけど、あれで止めちゃかわいそうじゃないかなあ。まだまだ眼にも力あったしね。染谷の勝ち。

スーパー・フェザー級6回戦
松本 良一 6RTKO 市毛 優希
 お。松本はいいボディを打つな。一度懐にはいるとステップはあまり使わず、ボディワークで間合いを作るタイプだな。対する市毛は体格を生かして松本を後退させる。そして第2ラウンド、市毛のパンチで松本がダウン。あれ?リプレイ見たらヘッドバッドだな。これが効いたとも思えないが、松本はこれ以降失速気味。時折見せるダッキングからのサイドステップは面白いんだけど、攻め続けるのは市毛だ。細かくパンチを積み重ねられ続けた松本。試合終了のゴングを聞くことはなかった。最終ラウンド、市毛のラッシュにさらされたところでレフェリーストップ。市毛の勝ち。

バンタム級8回戦
新保 力 1RTKO 柴田 義正
 静かなパンチの交換で始まった第1ラウンド、試合はいきなり結末を迎える。終了間際、新保の右ストレートを顔そらしでかわした柴田に一瞬の隙が生まれる。新保の左フックが火を噴いた。姿勢を正したまま、マットになぎ倒された柴田。レフェリーストップ。新保の勝ち。豪快。

バンタム級10回戦
木嶋 安雄 判定 高野 旭
 あの名護に勝っている木嶋に高野が挑む。しっかりガードを固めて前進する木嶋。高野の左が時折下がるのが気になるなあ。じわじわとプレッシャーをかけてゆくのは木嶋。高野は後退しながら抵抗を試みるが、ことごとくブロックされてしまう。中盤にはいると、繰り返しパンチを浴び続けた高野の顔は大きく腫れ上がってきた。木嶋は細かく速いパンチを高野のガードの隙間に滑り込ませる。うまい。終盤に入り、流れは変わらず木嶋が支配しているのだが、高野もまだあきらめることはない。第9ラウンド開始からパンチを出し続け、木嶋につけいる隙を与えない。それに真っ向応じる木嶋。最終ラウンド終了間際まで乱打戦がつづき、そのまま判定へ。木嶋の勝ち。

フェザー級6回戦
白岩 誠 判定 鈴木 航一
 お互いに大きくサークリングするめまぐるしいスタート。鈴木の方がやや有利か。しかし、一度射程に捉えると、白岩のパンチ力がものを言う。第2ラウンド、そのパンチ力をもってねじ伏せにかかる白岩を鈴木のカウンターが打ち抜く。白岩ダウン。足下がおぼつかないものの、鈴木も狙いすぎて捉えられず。乱打戦の様相はかわらないが、ダウンのあとは鈴木がペースを握った。スピードで白岩を攪乱し、隙を見つけてはパンチを叩き込む。白岩も大きなパンチを振るうが、鈴木を捉えることはなく、試合終了。鈴木の勝ち。

スーパー・ウェルター級10回戦
前田 宏行 4RTKO 季朱永
 4階級制覇狙いの前田。初っぱなはジャブの打ち合い。手数は同じくらいだが、クリーンヒットは前田の方が圧倒的に多い。ちょっと李の頭突きを気にする前田。第2ラウンド、李が突進を開始する。落ち着いて様子を見る前田。要所でカウンターを入れる前田だが、李は下がらない。打たれたら打ち返す。これぞコリアンファイターって感じだな。第3ラウンド、前田のラッシュに膝が揺れている李だが、なかなか倒れない。が、ダメージは確実にたまっていた。第4ラウンド開始直後、李の連打のことごとくにカウンターを合わせてノックアウト。前田の勝ち。さて、偉業達成なるか?

日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
本望 信人 判定 中村 つよし
 試合は様子見から始まった。前回引き分けのリターンマッチ。じわじわとペースを引き寄せているのは本望。細かいテクニックを駆使して中村を追いつめてゆく。お互い出血する荒れた試合となったが、第7ラウンド終了間際、本望の連打が中村に襲いかかる。ディフェンスもままならないまま追い込まれるが、ゴングに救われる。中村も反撃にでるが、ことごとく本望にいなされ、逆撃を被ってしまう。最終ラウンド、中村の右が再三本望を捉える。が、本望は倒れない。最後の最後まで打ち合って試合終了。判定で本望の勝ち。

10月14日 「嘉泉 特別純米酒」を嗜みつつ
日本フライ級タイトルマッチ
内藤 大助 1RTKO 小嶋 武幸
 秒殺。瞬殺。アッという間。世界戦でポンサクレックにやられたことを、さらに10秒短くして実行したってところか。

ライト・フライ級10回戦
古川 敬介 判定 升田 貴久
 飛び込もうとする古川とロングレンジを保とうとする升田。さすがに世界ランカー。升田の上下の打ち分けはお見事。しかし、レフェリーのブレイクが甘いなあ。完全に離してないのに試合を再開してる。これは古川に有利だ。折り返しを過ぎると、試合は接近戦の様相を呈してくる。こうなってくると、本来は古川のスタイルが生きるはずなのだが、長いリーチを生かした升田のボディが古川の懐をえぐる。あと一歩まで追いつめるんだけど、升田はいいところで右カウンターを喰らうなあ。そこで勢いが止まってしまう。最終ラウンド残り30秒、両者フックの相打ち2発。やや深く入ったのは古川の拳だ。逆転を狙って奮闘するも時間切れ。升田の勝ち。結果は圧勝だったけど、内容の濃い試合だった。

10月11日 「出羽桜 一路 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
WBO世界ヘビー級タイトルマッチ
レイモン・ブリュースター 判定 カリー・ミーハン
 あのクリチコを葬り去ったブリュースターの初防衛戦。ミーハン、顔でかいなあ。顎はがっしりしてそうだけど、的にもなりやすそうだ。静かな立ち上がり。序盤戦はジャブの突き合いが続く。その静寂を破ったのはブリュースター。左フックをきっかけにミーハンの懐に潜り込んでショートの連打を放つ。対してミーハンは体格の差を生かして押し返し、反撃を試みる。ブリュースターのボディブローがいいなあ。中盤にはいると徐々に距離がつまりはじめる。フックの距離。第6ラウンド、最初、攻勢にでたのはミーハン。ロープに押し込んでパンチをたたきつける。これを細かいパンチでしのいだブリュースターはラウンド終了間際に対を入れ替え、逆にミーハンのひざを揺らすパンチを叩き込む。ただ、どうもブリュースターにいつもの勢いがない。中距離からの踏み込みが遅い。第8ラウンド、ミーハンのワンツーがブリュースターを捉える。ロープ際までふらふらと後退するブリュースター。ひたすら殴り続けるミーハンだが、打ち疲れか、クリーンヒットが出ない。決着はこのラウンドではつかず、第9ラウンド突入。ミーハン、海の底から脱出できてない。自分の拳に振り回されている。ダメージが残るブリュースターも攻めきれず、このラウンドも終了。終盤戦、お互い疲労の限界点で力を振り絞り、パンチを繰り出すが、決定打はなく、判定へ。ブリュースターの勝ち。

3団体統一世界ウェルター級タイトルマッチ
コーリー・スピンクス 判定 ミゲル・アンヘル・ゴンザレス
 スピンクスのスピードに対抗するために、ゴンザレスは第1ラウンドから距離をつぶしにかかる。スピードはやはりスピンクスが一枚上手なのだが、ゴンザレスもしぶとく食い下がっている。執拗にボディを狙うゴンザレス、というより、顔面へのパンチは悉くかわされてしまう。中盤にはいるとスピードの差がダメージとして現れてくる。スピンクスはゴンザレスの動きをすべて見切った上で、的確にカウンターを合わせてくる。第7ラウンド、スピンクスのパンチに力がこもり始める。ゴンザレスが1発打つ間に3,4発は軽く放ち、ゴンザレスを自分の距離に釘付けにし、確実に弱らせてゆく。ゴンザレスは反撃を試みるも、ことごとくかわされ。そのまま試合終了。判定でスピンクスの勝ち。

10月10日 「春鹿 超辛口 純米酒」を嗜みつつ
50kg契約級4回戦
佐伯 寿志 3RTKO 高橋 浩樹
 アマチュアエリート高橋がデビュー戦に挑む。一方、地方ジムから出向いてのデビュー戦となった佐伯には相手も、環境も不利か。序盤は互角の打ち合いを展開するものの、次第にクリーンヒットをまとめられ、第3ラウンドに高橋のラッシュにさらされたところでタオル投入。さすが、巧い。

スーパー・ライト級4回戦
時久 圭 判定 落合 雄治
 第1ラウンドから激しい打ち合い。お互いにお互いをぐらつかせるシーンが見られる。殴り合いはそのまま最終ラウンドまで続いた。突進力では時久だが、的確なパンチを放つのは落合か。最後の1分間、落合のパンチが時久を捉える。しかし、突進は止まらない。ここで時間切れ。判定で落合の勝ち。

スーパー・バンタム級6回戦
竹下 隆之 判定 下田 昭文
 第1ラウンド、下田が放った右ボディからの左ストレートが竹下の顔面を捉えてダウンを奪う。ペースをとるかと思われた下田だが、竹下も手数を出して押し戻す。お互いパンチを当てるが、その中でも下田の上下のコンビが光る。激しく打ち合うも、お互い決定打を放つことができず、試合終了。判定で下田の勝ち。

フェザー級8回戦
佐藤 要介 判定 粟生 隆寛
 期待のホープ、粟生の登場。粟生は細かい出入りを繰り返しながら佐藤の出方をうかがう。接近したい佐藤だが、序盤はなかなか粟生を射程に捉えられない。しかし中盤にはいると、徐々に距離が詰まり始める。接近してショートパンチを連打する佐藤。そんな中、スリップかと思われた転倒で、粟生がダウンをとられる。逆にこれでエンジンがかかってしまった粟生。あっという間にダウンを奪い返すと、一気にペースを支配する。見事なアッパーだ。が、その後が続かないなあ。狙いすぎているのか、佐藤につき合って接近戦になる。こうなると、とにかく手を出したほうが有利になるし、粟生の一発狙いは有効ではない。ここはジャブの連打で佐藤の前進を止めたほうがいい。試合はそのまま判定へ。粟生の勝ち。

126P契約級8回戦
李承鉉 ドロー 矢代 義光
 第1ラウンド、矢代まさかのダウン。踏み込み際に強烈な一発を食らってしまった。かなり足にきているが、その直後、矢代の顔面から激しい出血。この負傷により試合終了でドロー。

126P契約級10回戦
朴成勲 1RKO ホルヘ・リナレス
 しょっぱなから圧倒。リナレスのやりたい放題。ボディでガードを崩したところに強烈なラッシュでトドメ。まさにあっという間だった。呑んでかかると強いなあ。ミスマッチだったんじゃないかと思わせるほどだわ。ま。間隔調整試合ってところか。

OPBFライト級タイトルマッチ
デニス・ローレンテ 判定 稲田 千賢
 初回から激しく展開が動いてゆく。いきなり左ストレートを放つローレンテに対して、稲田は長距離砲でその突進を止めようとする。しかし、稲田の左は長いなあ。、間柴か、こいつは。強引に飛び込んでくるローレンテをうまくいなしながらカウンターをとり続けてる。ローレンテの突進力が衰えるのが先か?稲田が捉えられるのが先か?ラウンドが進むにつれ、ローレンテの突進力が試合を支配し始める。序盤ではローレンテを完全にアウトレンジしていた稲田だったが、終盤に入るころには厳しく追い詰められるようになってきた。ペースはローレンテ。最終ラウンドも激しい打ち合いが展開されるが、勝敗は判定へ。ローレンテの勝ち。両者とも決め手を欠いた分、突進を続けたローレンテにポイントがわたったかな。

WBOインターコンチネンタル ウェルター級タイトルマッチ
ザブ・ジュダー 1RTKO ウェイン・マーテル
 速いジャブの突き合いから始まった試合は、開始40秒ほどでマーテルがダウン。立ち上がるものの、ジュダーの嵐のような連打に巻き込まれて再びダウン。スリーノックダウン制をとっていないため、4度のダウンからマーテルは立ち上がる。しかし圧倒的なスピードの差はいかんともし難く、最後は重く切れるパンチを顔面に集中されてレフェリーストップ。ジュダーからすれば、起き上がりこぼしを殴っているのと同じではなかったろうか?

10月7日 「奥の松 特別純米酒」を嗜みつつ
フェザー級10回戦
武本 在樹 2RTKO 鈴木 雅量
 第2ラウンド、武本のきれいなワン・ツーで鈴木ダウン。フラッシュダウン気味でダメージはそれほど深くない。鈴木もここから盛り返し、緊迫感のある打ち合いが続く。そして第4ラウンド、お互い振り回したパンチの中で、武本の左フックが鈴木のあごを打ち抜いて2度目のダウンを奪う。立ち上がるものの、たたらを踏む鈴木にレフェリーはストップを宣告。ふむ、武本はパンチを当てる勘はいいものを持ってるな。威力もありそうだ。期待できる。

OPBFバンタム級タイトルマッチ
長谷川 穂積 10RTKO アルビン・フェリシルダ
 長谷川のOPBF指名試合。フェリシルダのパンチがキレてる。落ち着いて様子を見る長谷川。第3ラウンド、お互い打ちつ打たれつのパンチの応酬の中、長谷川がダウンを奪う。スリリングなパンチの交換。しかし、2度目のダウンを喫したフェリシルダが守りにはいった。このラウンドで決めることはできず。このラウンド以降、穂積が距離を支配する。フェリシルダを空回りさせながら、細かくパンチを当てる。第7ラウンド、カウンターからチャンスを掴んだ長谷川が猛攻に出るが、仕留められず。ただ、この段階で長谷川は完全にフェリシルダを見切っている。フェリシルダの空振りの隙間にクリーンヒットを積み重ねてゆく。そして第10ラウンド、積み重ねたパンチがフェリシルダの心を折った。崩れるように倒れこむ。その瞬間レフェリーは試合終了を宣告。こいつ、強い。

フェザー級10回戦
オスカー・ラリオス 判定 イバン・アルバレス
 ラリオスのフェザー級進出テストマッチ。なぜ、下から上がってきたラリオスのほうが大きいのか?しかも、パンチがキレてる。アルバレスの鋭いパンチにひやひやしながら、ラリオスは力をこめたパンチを叩き込んでゆく。ボディ攻撃に顔をしかめるアルバレスに対して、ラリオスは容赦なく攻撃を集中する。このまま支配するかと思われたラリオスだが、アルバレスの老獪なテクニックで今ひとつペースを掴みきれない。そんな展開の中、ついにラリオスの左ボディフックがアルバレスの耐久力を凌駕する。最初のダウン。立ち上がったアルバレスに、しつこくボディを叩き込むラリオス。第9ラウンド、アルバレスが捨て身の攻撃に出る。思いっきりパンチを振り回してくるが、ペースは変わらない。最終ラウンドも流れは変わらない。ラリオス優勢には違いないが、前に出るのはアルバレスだ。そのままゴングを聞く。判定でラリオスの勝ち。

中米カリブ バンタム級タイトルマッチ
ヘナロ・ガルシア 判定 アドニス・リバス
 第1ラウンド、リバスはスリップ気味のダウンをとられてしまう。しかし、それは力量の差だったのかもしれない。ラウンドが進むにつれ、ガルシアがリバスを追い詰めるシーンが増えてくる。あれ?8ラウンド開始と同時に終わっちまった。なんだこりゃ?ガルシアの優勢勝ち?それはないと思うんだが・・・。

フライ級10回戦
亀田 興毅 判定 ダオチャイ・KTジム
 いきなり荒っぽい立ち上がりを見せる亀田。強いパンチを叩きつけるが、なかなかに打たれ強いダオチャイ。食らっても食らっても手を返してくる。これまで1ラウンドで相手を屠ってきた亀田が、未知のラウンドを突き進んでゆく。そしてそのまま最終ラウンド終了のゴングを聞いた。詰めの甘さもあるのだろうが、これはダオチャイを誉めるべきかな。最後まで前に出つづけたダオチャイに拍手。

ミドル級12回戦
フェリックス・トリニダード 8RTKO リカルド・マヨルガ
 あのトリニダードが帰ってきた。あの切れ味鋭い拳は健在か?第1ラウンド、トリニダード堅いなあ。パンチへの慣れが感じられない。しかし、ラウンド最後、マヨルガが蹈鞴を踏む。あたりまえだ。トリダードに対してあごを突き出すなど、無謀もいいところ。全盛期ならあれで終わってただろうな。フェンシングの突きのように、ガードの隙間を縫うトリニダードに対して、ハンマーのような豪腕を振り回すマヨルガ。第3ラウンド、マヨルガのカウンターがテンプルをこすり、グローブをマットにつけてしまうトリニダード。最初のダウン。ダメージはさほどなく、その後も的確なパンチを当てつづけるが、マヨルガ、打たれ強すぎ。トリニダードのパンチを食らっても平気な顔で打ち返してくる。しかし、次第にリズムが出てきたトリニダードが、折り返しを前にしてその本領を発揮し始める。的確なリードジャブを出鼻にヒットさせて前進を止め、相変わらずの的確なパンチに体重を乗せはじめる。そして、第8ラウンド、強がるマヨルガのボディに突き刺さる左ボディフック。ついに、タフガイ、マヨルガがダウンを喫する。カウントアウトギリギリで立ち上がるが、すでにトリニダードのラッシュに対抗する術はなかった。絶望とも思えた2度目のダウンから立ち上がった根性は賞賛に値したが、押しつぶされるように3度目のダウン。トリニダード復活の瞬間だ。「鉄壁」ホプキンス、「ゴールデンボーイ」デラホーヤとともに、再び3強時代を築いてくれることを期待しよう。面白くなりそうだ。

WBA世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
トラビス・シムズ 判定 ブロンコ・マッカート
 スピードで勝るシムズと体格で勝るマッカート。お互いに様子見を終えたのは第3ラウンド後半。パンチに力が入りはじめる。少しダメージを負ったシムズだが、スピードのあるパンチでマッカートにつけいる隙を与えない。いい打ち合いが続く。が、ハイライト放送の悲しさか、試合は終盤11ラウンド。いいパンチの交換はあったものの、お互い距離をとりつづけたといった感じで試合終了。シムズの勝ち。

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