2005年1月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

1月27日 「桃川 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ライト級4回戦
鎌田 卓 判定 西尾 彰人
 アマチュアエリートの鎌田が積極的に前に出る。そのわりには体は堅そうだな。対する西尾は鎌田の打ち終わりにカウンターを狙って距離をとろうとする。赤く紅潮(by実況)ってのもおかしい表現だな。鎌田はたしかに迫力があるんだけど、西尾の巧さがそれを巧く封じている。まだ、第2ラウンド、このままいなしきれるか?決定打を奪えない鎌田。最終ラウンドにはいると、西尾は出入りを繰り返して鎌田を翻弄する。鎌田、ややスタミナ切れか、パンチのキレが極端に落ちてきた。最後、鎌田が西尾をロープに追い込んだところで試合終了。判定で西尾の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
田口 雄平 4RTKO 三木 信次郎
 先手を取りにかかるサウスポーの田口。三木は距離をとりながら迎え撃つ。が、田口の前進が止まらない。打ち合いの中で、田口のパンチだけがときおりクリーンヒットする。第3ラウンドに入り、三木の足が鈍りはじめる。打ち合いにいったせいかもしれないが、そのせいで最後の一発を必ずもらってしまう。最終ラウンド、三木が捨て身の反撃を試みる。細かい連打で田口を驚かせる三木だったが、それも最後までは続かなかった。息切れしたところで、今度は田口の連打が開始された。疲れ切った三木の両腕は、すでにそのパンチを防ぐことができず、レフェリーストップ。田口のTKO勝ち。終わってみれば、終始、田口がペースを握った試合だった。

スーパー・フライ級4回戦
備前 大輔 1RTKO 平松 秀起
 初回から激しい打ち合い。的確にパンチを散らすのは備前。平松はやや距離をとりながら態勢を立て直そうとするが、次第にロープに追い込まれてゆく。そして連打にさらされて手が出なくなったところでロープダウン。試合は再開されるものの、再び連打にさらされてロープに詰まったところでレフェリーストップ。備前のTKO勝ち。デビュー戦にしてはふてぶてしい連打だった。こいつは期待できるかも。

フライ級6回戦
大橋 陽平 5RTKO 森 博行
 まずは様子見。お互い、自分の距離を確かめ合う。中間距離でパンチを当てるのは森なのだが、かまわず前進してお返しをする大橋。1ラウンド終了間際にはフックのダブルで森をぐらつかせる。第2ラウンド、ロープに釘付けにされたのは森。かろうじて反撃はするものの、大橋の細かいパンチをかわしきれず、たびたび頭が弾け飛ぶ。第3ラウンド、大橋の額から出血。しかし、両者の打ち合いは続く。そしてついに大橋の右フックが、深く森の顔面を捉える。大橋がダウンを奪った。立ち上がった森は気力で手数を出し続け、かろうじて次のラウンドへ続く。第4ラウンド、森は初っぱなからロープに詰められ、大橋の細かい連打にさらされる。が、完全に飲み込まれない森も凄い。土壇場で手を返してとどめを避けている。そして第5ラウンド、ついにそのがんばりは実を結ばなかった。次第に的確に、そして力強くなる大橋のパンチに、ガードもままならなくなった森に対して、セコンドからタオルが投入された。大橋のTKO勝ち。大橋の連打は素晴らしかった。そして、それに耐えようとした森も、見事だった。

ライト・フライ級6回戦
斎藤 直人 判定 小野 心
 ロングレンジからのパンチの応酬で様子を見る両者。差し合いはわずかに小野有利か?斎藤は思いきり踏み込んでストレートを放つが、状態が突っ込み過ぎて打ち終わりを狙われてしまう。中盤を迎えても打ち合いは続くが、こつこつとパンチを当てているのは小野。斎藤は勢いがあるものの、いなされてバランスを崩しては、パンチをもらっている。後半に入り、ようやく自分の距離に近づいてきた斎藤だったが、パンチの的確さではやはり小野が上手だ。試合はそのまま終了のゴングを聞き、判定で小野の勝ち。

バンタム級8回戦
寺畠 章太 判定 鈴木 将
 第1ラウンド、いきなり鈴木の鼻から出血。静かな立ち上がりのわりには波乱の予感がする。序盤、確実なボクシングを展開するのは寺畠。強引に押し込んでくる鈴木を落ち着いていなしている。後半型を自称する両者らしく、折り返し点を過ぎると、俄然手数が増えはじめる。前半、攻め手を欠いた鈴木も、いいボディを叩き込むようになった。その前進を押し戻すように細かいパンチを出しつづける寺畠。これが絶妙なタイミングで鈴木の顔面を捉える。最終ラウンドは両者体を預けるようなパンチの打ち合い。お互いかわしきれず、一瞬動きを止めるが、次の瞬間にはまたパンチを出しつづける。まさしくどろどろの打ち合い。そのまま試合終了。波乱が起きる寸前でお互い踏みとどまった闘いだった。判定で寺畑の勝ち。

スーパー・フライ級8回戦
伊藤 克憲 判定 臼井 知史
 古豪・臼井が日本ランカー・伊藤を相手に迎える。お互い崖っぷちの33歳。拳に気迫が漲っている。がっぷり四つの打ち合いだが、お互いまったくひるまない。ひたすら続く頭をこすりつけながらの殴り合いは、血まみれの様相を呈してくる。決着はどちらかのダウンで決まることはなく、判定で伊藤の勝ち。

日本フェザー級タイトルマッチ
榎 洋之 7RTKO 金井 昌聡
 問答無用のハードパンチャー対決。浜田さんの記録を破れるか!金井!びりびりと空気が震えるような緊張感をもった左の突き合い。お互いに強打を叩き込む隙間を狙う。軽く出しているように見えるお互いのパンチだが、頭ののけぞり具合からその強打の片鱗がうかがえる。序盤、榎のジャブがいい。的確に金井の顔面を捉えて、その勢いを殺いでいる。第4ラウンドに入ったころには、金井の右頬は紫色に変色して腫れはじめる。折り返し点を過ぎた第6ラウンド、ついに金井の右視界が塞がったことを確信したか、榎が左フックを連発しはじめる。パンチに反応できない金井は為す術もなく榎の強打にさらされる。第7ラウンド、がむしゃらに手を出して先手をとりにかかる金井だが、榎のリズムは変わらない。左を軸に金井の勢いを止め、最後は力押し。すでにパンチをかわすことができない金井に左右の豪打を叩き込んでレフェリーストップ。榎のTKO勝ち。榎のボクシングは明らかに上を狙うスタイルだった。一皮剥けたかな。強い。

55kg契約級4回戦
宮嶋 潤 2RTKO 染谷 佑介
 しょっぱなに染谷の右が炸裂。やや後退して体勢を立て直す宮嶋。第2ラウンド、もみ合いの中で宮嶋のストレートが染谷を捉える。1度目のダウン。立ち上がるものの一気に攻め込んだ宮嶋に完全に飲み込まれてしまった染谷は、敢え無く2度目のダウンを喫し、TKO負け。宮嶋の勝ち。

ヘビー級10回戦
ハシム・ラクマン 4RTKO カリー・ミーハン
 試合巧者のラクマンがまずミーハンを追い詰める。第2ラウンド、逃げるミーハンを次第にラクマンの拳が捉え始めた。第4ラウンド、最後の30秒間はラクマンの一人舞台だった。コーナーに追い込んで、強烈な右フックの連打。ラウンド終了のゴングは聞くものの、たまらずセコンドがギブアップ。ラクマンの勝ち。

WBA・WBC世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
ロナルド・ライト 判定 シェーン・モズリー
 モズリーの雪辱成るか!ライトが返り討ちにするか!因縁のリマッチが始まる。じっくりと歩を進めるライトに対して、モズリーは序盤から激しく出入りしながらボディにパンチを集める。必死にライトを攪乱しようとするモズリーだが、ライトのストレートが伸びてくる。あのモズリーが反応しきれないのだから驚きだ。ライトのプレッシャーがのしかかる中、モズリーはあの手この手で打開を計るが、なかなかライトのガードを崩すことができない。ところが第5ラウンド、一瞬ガードを解いたライトの顔面をモズリーの右フックが打ち抜いた。クリンチに逃げるライト。ここでモズリーにはじめてのチャンスが転がり込んだが、再びガードを固めたライトは次第にペースを組み立て直してゆく。第8ラウンド、モズリーが攻勢に転ずる。渾身のパンチをライトのガードの隙間に叩き込み、突破口を開きにかかる。これが反撃の狼煙になるか?そして、モズリーの猛攻に一時ばたついたライトだったが、なんとか凌ぎきることに成功する。第11ラウンドからは、足を止めての打ち合いが始まる。お互いクリーンヒットはないものの、きわどい拳が急所をかすめてゆく。最後はもみ合いの中で試合終了のゴングが鳴った。判定でライトの勝ち。全体的に押していたのが効いたかな。

IBF世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ジェフ・レイシー 判定 オマール・シェカ
 オープニングヒットはレイシーの右ストレート。驚いた表情を見せたシェカは、距離をとりながら連打を放ち、リズムの立て直しを図る。第2ラウンド、今度はシェカの右クロスがレイシーのテンプルにヒットする。一瞬崩れかけ、動きがとまるが、決定打はかろうじて凌ぎきる。中盤に入ってプレッシャーをかけているのはレイシー。豪腕を振るいながらシェカをじりじりと追い詰める。が、シェカも黙ってはいない。レイシーのスタミナ切れを待ちながら、時折、鋭い連打を見せる。ボディにパンチを集めるのも、後半戦を睨んでのことだろう。第7ラウンド、レイシーの右一発が激しい打ち合いの口火となった。先手を取られて不利なはずのシェカだが、手数でレイシーの突進を食い止める。第9ラウンド、いよいよレイシーの圧力がシェカを押しつぶしはじめる。中間距離では手を出すシェカだが、接近されるとクリンチするしか手がない。第10ラウンド、ガードの外側から回り込んでくるレイシーの左右フックが、シェカのテンプルを捉える。ふらふらになりながらもレイシーをコーナーに追い詰めるシェカだが、苦し紛れでしかないように見える。最終ラウンド、必死に手を出しつづけ、レイシーの猛攻をしのぎつづけるシェカ。あとはノックアウトするしかないシェカだが、すでにパンチに力がない。ただ、あきらめることもなかった。最後の20秒で激しい打ち合いを展開して試合終了。判定でレイシーの勝ち。

1月3日 「越乃景虎 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界フライ級タイトルマッチ
ロレンソ・パーラ 判定 トラッシュ中沼
 出だしはお互いに様子見といった感じで始まる。じりじりと詰めるパーラとは対照的に、中沼はがっちりとガードを固めながら、突然飛び込んでの一発を狙う。第2ラウンドに入ると、逆に中沼が前進しはじめるが、パーラはそれに抗することなく、後退して距離をとりながら細かいパンチを放ってくる。このパンチが的確で強い。さらに、中沼の上のガードが固いとみるや、ボディにパンチを散らしつつ、ガードの隙間を狙ってくる。巧い。中沼特有の大きなフックはことごとく見切られてしまっている。中沼のパンチが届き始めたのは中盤に入ってからだった。リバーブローを皮切りに、徐々に距離がつまりはじめる。これまでリングを丸く使っていたパーラが、ロープからロープへと追い込まれてしまう。パーラの細かいパンチはまだキレを残しているため、中沼はあと半歩踏み込むことができないが、確実にパーラを追い詰め始めている。終盤、ボディからビッグパンチにつなぎたい中沼なのだが、大振りはことごとく空を切ってしまう。パーラのディフェンス技術はたいしたものだ。第10ラウンド、すでに判定勝ちに照準をあわせたパーラを、強引に追いかける中沼だが、緩んだガードの隙間にパーラの連打が突き刺さる。一発KOの威力はすでに感じられないが、確実にポイントを稼いでいく。試合終了10秒前、中沼の右ストレートがパーラの顔面を打ち抜いた。必死でクリンチに逃れるパーラ。あと一発入ればダウンも取れただろうが、そのまま逃げ切られてゴング。判定でパーラの勝ち。パーラのような選手を相手に、細かいリードパンチが出せないのでは、やはり勝つのは難しかったか?

WBC世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
川嶋 勝重 判定 ホセ・ナバーロ
 目の眩むようなジャブを放つナバーロに対して、川嶋はさらに踏み込んでのパンチを振るう。足を使わずに中間距離での打ち合いを挑んでくるナバーロだが、ちょっとでも距離が詰まると一気に川嶋の距離。1ラウンド終了間際の打ち合いは川嶋に軍配。第2ラウンド、川嶋の左目尻から出血を見る。と同時に、クリーンヒットの数でナバーロが勝りはじめる。手数で押されるのはかまわないが、クリーンヒットで大きな差が出ると、ダメージの蓄積にも影響してしまう。川嶋が2発当てる間に3発返されては、明らかに鈍るのも早いだろう。しかも、ナバーロはえらくタフだ。第4ラウンド、そのタフなナバーロがよろめく。川嶋の連打が立て続けに顔面・ボディに叩き込まれる。が、ナバーロは倒れない。すぐに体勢を立て直して、再び手数で互角の打ち合いに戻してしまう。激しい打ち合いのまま迎えた試合終盤、ナバーロはここで足を使いはじめる。ジャブで距離を測りながら的確なパンチを当てつづける。ただ、ナバーロにもダメージはある。十分に距離を取ったつもりでも、川嶋を押さえに行ったところへパンチをもらって、強引に打ち合いに付き合わされる場面も合った。最終ラウンド、圧倒的な圧力で前に出る川嶋を、細かいパンチでいなすナバーロ。ラスト10秒、川嶋の左右フックがナバーロの首をねじ上げたところで試合終了。判定で川嶋の勝ち。手数重視のジャッジが多かったらやばかったところだけど、無敗のテクニシャン相手によく勝利を得たと思う。最後の「がんばりましょう!」はグッドでした(^^b

1月1日 「秘すれば花 10年古酒」を嗜みつつ
フェザー級4回戦
小林 弘法 1RTKO 吉田 満
 激しい打ち合いから幕を開けた試合。クリーンヒットをまず奪ったのは吉田。小林の膝が砕ける。なんとか持ちこたえて応戦するが、再び後ずさったところでレフェリーストップ。吉田の勝ち。

バンタム級4回戦
池田 隼人 1RTKO 千葉 侑也
 パンチの交換が始まったかと思った矢先、いきなりちばの右ストレートが池田をマットに沈める。立ち上がった池田を追撃する千葉。追いすがって放った右ストレートが再び池田をなぎ倒した。そのまま動かない池田を見て、レフェリーがストップを宣言した。千葉の勝ち。こいつはいい攻撃センスをしている。

スーパー・バンタム級4回戦
小林 秀太 4RTKO 大矢 英功
 両者キレのいいパンチを打ち合うことから試合が始まった。互いのパンチを紙一重でかわしながらチャンスをうかがう。激しい打ち合いから両者一歩も引かず、試合は最終ラウンドへ。1分を経過した頃から、大矢のストレートが小林の顔面を捉え始める。徐々に後退する小林を大矢は逃さなかった。立て続けに長距離のストレートを着弾させ、レフェリーストップ。大矢の勝ち。ふたりとも、いい根性してたな。

56.2kg契約級4回戦
伊藤 徳洋 判定 山田 直毅
 伊藤の攻撃から試合は始まった。鋭いパンチで山田にプレッシャーをかけるが、落ち着いてきた山田も手を出して踏みとどまる。最初こそ押され気味だった山田だが、ラウンドが進むにつれ懐にもぐってパンチを出すようになり、互角の打ち合いを演じるようになる。最終ラウンド、突き放すような伊藤のパンチをかいくぐって、山田は懐に潜り込んでボディを叩く。伊藤はやりずらそうだ。そしてそのまま試合終了。判定で伊藤の勝ち。

ライト級4回戦
赤澤 福亮 1RTKO 稲垣 孝
 大きなパンチをふるう赤澤がまず稲垣をロープに押し込む。赤澤がペースを握ったかに思えたそのとき、稲垣の右フックがカウンターで赤澤の顔面を捉えた。膝を折り、頭からのめり込むように倒れる赤澤。瞬時にレフェリーが両手を交差し、試合終了。稲垣の勝ち。鋭いパンチだった。お見事。

ライト級4回戦
佐々木 悟 4RTKO 平野 信義
 両者、足を使いながらサークリング。平野はやや変則かな。ゆったりしたリズムなのに、なぜかパンチが当たる。が、少し調子に乗りすぎたようだ。佐々木のカウンターを連打で食らって後退する羽目になった。このふたり、ストレートの差し合いが噛み合うようだ。一発当たると、そのまま連打がカウンターで当たり続ける。が、一発当て返されると、そこからは順番後退でもらい続ける。リズムも合ってるんだろうな。どちらが先にガス欠になるかが勝負か。最終ラウンドに入っても、お互いペースの奪い合いが続く。軽いパンチはヒットするものの、決定打はなく、ヒット数もほぼ互角。強いて挙げれば佐々木が前に出続けている点だけど、これも完全な優勢点ではない。が、平野の燃料が先に尽きた。手がでなくなったところでレフェリーが割って入り試合終了。佐々木の勝ち。なかなかおもしろい打ち合いだった。

ライト級4回戦
大河原 広樹 判定 古谷 智久
 距離をとって戦う古谷に対して、大河原はステップインするタイミングを計りながら様子をうかがう。パワーが自慢というだけあって、中盤にはいると古谷のパンチに大河原が押され始める。最終ラウンド、倒すことを意識して堅くなったのか、古谷のパンチがうわずるようになる。と同時に、大河原のパンチが届くようになる。打ち合いながら試合終了のゴング。判定で古谷の勝ち。

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