2005年9月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

9月28日 「うまからまんさく 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
新井田 豊  負傷判定  エリベルト・ゲホン
 リーチで勝るエリベルトのパンチをきっちりかわしながらパンチを叩き込む新井田。後半勝負狙いだったようだが、エリベルトの負傷で試合は終了。判定で新井田の勝ち。リズムは良かったけど、強引な攻めはレフェリーの印象が悪かったか、判定はスプリットだった。できれば最後の攻勢が見たかった。

128P契約級6回戦
粟生 隆寛  1RTKO  文 在春
 開始早々のボディ一発でペースをつかんだ粟生。そのまま圧倒して最初のダウンを奪うが、意外にも直後の接近戦で文にダウンを奪われてしまう。これで粟生は気が引き締まったか、隙のないラッシュで文を攻め立て、棒立ちになったところでセコンドからタオル投入。粟生のTKO勝ち。

ミドル級6回戦
佐藤 幸治  1RTKO  李 朱永
 コテコテのコリアンファイター李の大振りに対して、的確に強打を叩き込む佐藤。みるみるうちに失速していく李は為す術もなくマットに沈んだ。佐藤のTKO勝ち。

ライト級6回戦
エドウィン・バレロ  1RTKO  阪東ヒーロー
 なんだこいつは?エドウィン?パワーも文句なしだが、ミドルレンジで的を捉える精度が恐ろしく高い。阪東も果敢に打ち合ったが、まさにねじ伏せられるという言葉がふさわしい最後だった。エドウィンの1RTKO勝ち。こいつが日本を主戦場にするのかあ。

WBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川 穂積  7RTKO  ヘラルド・マルチネス
 長谷川強くなった。初防衛戦とは思えないリラックスした滑り出しから、強打のヘラルドを完璧に封じ込める先制攻撃。最後は乱打戦でヘラルドをねじ伏せて長谷川のTKO勝ち。もしかすると、長期政権いけるかも。

スーパー・バンタム級4回戦
杉田 祐次郎  判定  伊藤 徳洋
 足を止めての打ち合いを展開する両者。手数は互角なのだが、次第に杉田のクリーンヒットが目立つようになる。特に上下の打ち分けがいい。最後まで伊藤を圧倒して、判定勝ち。

フェザー級6回戦
大川 健二郎  3RTKO  鈴木 秀二
 リーチを生かしてパンチを叩き込む大川。対して頭を振りながら強引に突っ込む鈴木。1度ダウンをとられた鈴木はさらに攻め込む姿勢を見せたが、そこにカウンターを合わせられたところでセコンドからタオルが投入された。大川のTKO勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
加川 達志  判定  宮本 大輔
 デビュー戦の固さにつけ込んだ加川。だが、決定的にペースを握ることができず、一時、宮本の距離になる。しかし、得意の接近戦にじわじわと持ち込んで、最後は細かい連打で宮本を追いつめて判定へ。加川の勝ち。

フライ級4回戦
小暮 桂一郎  負傷判定  金城 智哉
 ロングフック&アッパー対回転力。序盤、金城の大きなパンチが木暮を翻弄していたが、中盤スピードが衰えたところで木暮の反撃が始まった。接近戦では回転力で勝る木暮が有利。金城も手を返すがテンポについていけない。両者、流血に染まった第4ラウンド。木暮の傷が続行不能と判断されて試合終了。木暮の勝ち。

48.3kg契約級4回戦
原島 暁  2RTKO  橋本 祥太
 接近戦で殴り合った両者。いきなり第1ラウンドにダウンを奪ったのは原島。しかし、第2ラウンド、何事もなかったように原島をマットに沈めたのは橋本だった。前のめりに倒れるその姿から、既に戦闘能力はなくなっていることが想像できた。橋本のTKO勝ち。このスピードでのインファイトは面白い。期待大だ。

フェザー級8回戦
望月 義将  判定  鳥飼 秀作
 一進一退の攻防。望月のパワーが試合を制するかと思いきや、最後まで粘って望月の隙を突き続けた鳥飼に軍配が上がった。

スーパー・フェザー級10回戦
宮田 芳憲  判定  涼野 康太
 序盤、涼野の突進力に押し込まれた宮田だったが、徐々に持ち前のパワーで押し返し、ドロドロの乱打戦に突入する。ラウンドが進むにつれ有利にたった宮田が、涼野の最後の盛り返しをさばいて判定勝ち。

52.62kg契約級10回戦
藤掛 真幸  10RTKO  フェデリコ・カツバイ
 フィリピンチャンプ強し!一見、大振りに見えるパンチもきっちり距離を測って放たれているため、ガードを貫通するポイントに着弾してる。藤掛も距離をとってさばこうとはしていたが、距離を完全に支配されていた。しかも、上下の打ち分けがすべて強打で巧い。あれは、日本ランカークラスがどうこうできるレベルではない。明らかにその上のスケールだわ。TKOでフェデリコの勝ち。

9月24日 「真澄 純米酒」を嗜みつつ
IBF世界ライト級タイトルマッチ
リーバンダー・ジョンソン  11RTKO  ヘスス・チャベス
 初っぱなから接近戦を挑むチャベス。ジョンソンの出鼻を完全に挫いた。体格の利を生かしてチャベスを有効射程に捉えたいジョンソンだったが、チャベスの突進は止まらない。第11ラウンド、勝負をかけたチャベスのラッシュに、為す術もなく立ちつくすジョンソン。レフェリーが割っては入り、チャベスのTKO勝ち。階級を上げてますますパワフルになったな。

WBC・IBF世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
マルコ・アントニオ・バレラ  判定  ロビー・ビーデン
 バレラの強打にガードを下げて打ち合いを挑むビーデン。攻撃重視のスタイルだが、バレラには通用しなかった。ことごとく弾き返され、的確に強打を畳み込まれる。が、ビーデンが崩れ落ちない。バレラもビーデンのタフさとパンチ力を警戒してか、徹底的に詰め切ることができず、判定へ。バレラの判定勝ち。

WBA世界フライ級タイトルマッチ
ロレンソ・パーラ  判定  坂田 建史
 12ラウンドフルに攻めきった坂田。受けにまわったパーラは坂田の失速を狙ったのかもしれないが、坂田のペースが落ちることはなかった。当ての外れたパーラだったが、受けにまわりつつ積み重ねたポイントで逃げ切り、判定勝ち。減点もあったし、紙一重だったんだがなあ。

日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
木村 章司  判定  福原 力也
 自慢の豪打をもって木村を攻め立てる福原。テクニシャンの福原は所々でいいパンチを放つが、次第に木村のパワーに呑み込まれていった。しかし、福原も最後まで木村を仕留めることはできず、判定で福原の勝ち。

9月17日 「奥の松 全米吟醸」を嗜みつつ
WBC暫定世界フライ級王座決定戦
ホルヘ・アルセ  3RKO  アンヘル・プリオーロ
 序盤、様子見とは思えないほど動きの重かったアルセ。プリオーロのロングリードを面白いように喰らってしまう。が、見切ってからは速かった。一気に圧力を強めてプリオーロをロープに追い込むとガードそっちのけでラッシュ。プリオーロも手を返すが当たりそうで当たらぬままマットに沈んだ。2度目のダウンでは膝をマットから浮かすことができずテンカウントを聞き、アルセのKO勝ち。いやー強い。

NABF・USBA・NABAヘビー級王座統一戦
サミュエル・ピーター  2RKO  トーラス・サイクス
 クリンチとジャブでピーターを押さえ込もうとしたサイクス。だが、クリンチの離れ際に放たれたピーターの右フックがサイクスの動きを止めた。為す術もなく怒濤のラッシュに呑み込まれてゆくサイクス。剛腕をもってサイクスを叩きのめしたサイクスのKO勝ち。

WBA世界フェザー級タイトルマッチ
クリス・ジョン  9R終了TKO  トミー・ブラウン
 次元の違いを見せつけた試合だった。必死になってパンチを繰り出すブラウンを嘲笑うかのようにいなし、パンチを叩き込むジョン。その試合コントロールは完璧だ。ブラウンにとって、これはある意味、KOされるよりもつらいかもしれない。自分のすべてを出し切っても届かない拳。次第に冷めてゆく地元の声援。ラウンドを重ねるにつれて膨らんでゆく絶望。そして、ブラウンは10ラウンドのリングに立つことはなかった。ジョンのTKO勝ち。

9月13日 「峰乃白梅 潤」を嗜みつつ
ライト級4回戦
松岡 修平  1RKO  三上 純一
 初っぱなからセンスを感じさせた松岡のカウンターがあっという間に三上の顔面を貫いた。腰から崩れ落ちる三上。かろうじて立ち上がるもののファイティングポーズはとれず、松岡のKO勝ち。このボクシングは伸びるかもしれない。

スーパー・ライト級4回戦
外園 隼人  判定  森田 保
 洗練されたボクシングを展開する外園。パンチ力もあって強い。が、この試合は森田の粘りを褒め称えたい。いいなあ。こういうボクシング。失礼ながら、勝てるとは思えなかったが、ガードを固めて頭を振りながらにじり寄る姿に感動すら覚えた。試合は当然、外園の勝ち。

58.5kg契約級6回戦
栗原 慎太郎  判定  吉田 龍生
 全日本新人王対決。潜り込みたい栗原と突き放したい吉田。6ラウンド前進し続け、吉田のパンチをかいくぐり続けた栗原の勝ち。

ミニマム級8回戦
三澤 照夫  判定  高橋 功季
 日本vs世界のランカー対決。しかし、両者に優位な差を見て取ることはできなかった。持ち前のパワーで攻め込む三澤の強打を絶妙な見切りでさばいてカウンターを狙う高橋。惜しむらくは、高橋のカウンターが三澤に見切られていたことか。常に先手をとった三澤にポイントが集まり、三澤の勝ち。

スーパー・バンタム級8回戦
アレックス・エスカネル  ドロー  長井 祐太
 アレックスの拳は固く、重く、速かった。長井はスピードで応戦するものの、圧倒的な力量差を見せつけられた・・・はずなんだが、あれがドローかぁ?こうも露骨にホームタウンデシジョンを見せつけられると、日本のボクサーの非力さが際だってしまうなあ。言い方を変えれば、長井は動き回っていただけで、仕掛けを逆にとられてクリーンヒットをとられまくっていた。後の先をとるだけでなく、アレックスのジャブもよくヒットしていた。???な結末だ。それでいいのか?アレックス?

123P契約級8回戦
下田 昭文  判定  デッチシャム・ルークフォーダム
 右リードで完璧にデッチシャムをコントロールした下田。見事な上下の打ちわけとディフェンス感で中盤からは徹底してデッチシャムを削りにかかる。が、さすがタイのチャンプ。最後コーナーへ追い込まれて下田のラッシュにさらされるが、試合終了のゴングまで心折れることなく耐え続け、判定へ。下田の勝ち。

123P契約級10回戦
西岡 利晃  判定  ペドリト・ローレンテ
 世界1位の貫禄でローレンテを圧倒したかった西岡。しかし、ローレンテの心意気がその目論見をもろくも崩してしまった。西岡が優勢だったととるのは間違ってはいないが、強烈な回転力をもって攻め込むローレンテに少なからず西岡は苦戦を強いられてしまった。判定で西岡の勝ちはとりあえず妥当かな。

9月8日 「峰乃白梅 潤」を嗜みつつ
バンタム級4回戦
安本 祐太  判定  高橋 裕幸
 序盤、引き気味に安本からカウンターをとる高橋。しかし、後半失速し、安本の射程にずるずると引き込まれてしまう。決定打はなかったものの、高橋を追いつめまくった安本が判定勝ち。

バンタム級6回戦
坂本 亮  3RTKO  松原 章訓
 松原の変則的な動きに、なかなか距離感をつかめない坂本。しかし、射程の修正が終わった瞬間、試合も終わった。坂本の右ストレートで後方に吹っ飛ばされる松原。かろうじて立ち上がったが、ふらつく足元を見てレフェリーは試合をストップ。坂本のTKO勝ちとなった。松原もいいボディを打ってたんだが、最後は変則が故のガードの隙間を打ち抜かれてしまったな。

56.0kg契約級6回戦
頂 貴裕  6RTKO  中井 五代
 ファイトスタイルのかみ合わない両者。ほとんどクリーンヒットなく最終ラウンドまで来たが、それは、最後の最後で起こった。中井の渾身の右フックが頂のガードをすり抜けてテンプルに炸裂。立ち上がるものの、レフェリーストップで中井のTKO勝ち。

スーパー・ウェルター級10回戦
竹中 義則  2RKO  ワット・ヴォー・ウティナン
 不気味な雰囲気を漂わせるムエタイ出身の強者ウティナン。しかし、不気味なだけだった。見切りをつけた竹中のラッシュにさらされてロープまで後退し、右ストレートであっけなくマットに大の字となった。竹中のKO勝ち。

フェザー級4回戦
藤田 優人  ドロー  田中 宏幸
 ロングレンジで手を出し続ける両者。だが、最後まで決定的な一打は出なかった。見たまんまのドロー。

スーパー・フェザー級4回戦
柏木 悟  2RTKO  藤本 貴一
 序盤、ペースを掴みかかった柏木。しかし、第1ラウンド終了間際のカウンターが流れを逆転させた。第2ラウンド初っぱなの打ち合いで柏木から再びカウンターを奪ってTKO勝ち。

ミニマム級6回戦
ビナイ・ウォルソラポン  1RKO  高橋 宏和
 様子見から始まった戦いだったが、決着はあっという間についた。一発当たってビナイが怯んだところへ高橋のラッシュが決まった。高橋のKO勝ち。

50.0kg契約級10回戦
フランシスコ・ロサス  判定  中島 健
 激しい打ち合いの中「最後の一発」を支配していたロサス。中島をじわじわと交代させる。そして、右ショートフックで中島からダウンまで奪ってなんで負けるんだ?おれの採点ではロサスの勝ち。だが、判定で中島の勝ち。

WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
オスカー・ラリオス  判定  ウェイン・マッカラー
 ラリオスが打っても打ってもマッカラーは前進してくる。ラリオスのいいパンチが入った瞬間、必ずマッカラーの返しのパンチが飛んでくる。実にしつこいボクシングを展開したマッカラーだったが、さすがにラリオスの強打によるダメージが蓄積しはじめると動きが鈍くなり、最後はドクターの勧告によって試合は終了した。ラリオスの勝ち。最後までやらせてやりたかったなあ。

WBA世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
マヤール・モンシュプール  8R終了TKO  フリオ・サラテ
 サラテの猛攻がモンシュプールを追いつめる。距離を詰めての意外な攻めでモンシュプールからダウンを奪う。このまま攻めきれればサラテにも勝機があったのだが、次第にモンシュプールの距離になり、最後は体力を根こそぎ削がれてギブアップ。モンシュプールの逆転勝ち。

IBF世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
カシム・ウーマ  判定  ローマン・カルマジン
 抉るようなリバーブローを織り込みながらウーマを攻め立てるカルマジン。完全にディフェンスを崩されたウーマは2度のダウンを喫してしまう。そこから奇跡的に立ち直るウーマだったが、ややスタミナの切れかけたカルマジンを攻略することができず、カルマジンの判定勝ち。さっさと決着がつくかと思ったが、ウーマの粘りとカルマジンの慎重さが判定を生み出したな。

IBF世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ジェフ・レイシー  7R終了TKO  ロビン・リード
 レイシー強い。リードに何もさせず、すべての面で上回って叩き潰した。離れれば左ジャブとフック、近づけばコンパクトなアッパーを放ってリードを粉砕。レイシーの勝ち。ま、きっかけはやや疑問が残るけど。

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