2006年2月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

2月26日 「越乃寒梅 本醸造酒」を嗜みつつ
日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
福原 力也  8RTKO  酒井 俊光
 ガードを固めてガンガン前に出る酒井。福原はジャブとサイドステップでこれをいなそうとするが、あっという間に懐に食いつかれてしまう。しかし、やりにくいとはいえ、パンチの威力で勝る福原は、次第に酒井の体力を奪い取ってゆく。中盤以降、時折、福原のパンチで腰を落とす酒井だったが、驚異の粘りで前進を続ける。が、第8ラウンド、ついにその前進は後退に変わった。ずるずるとロープに詰められたところでレフェリーは割って入った。福原のTKO勝ち。酒井の根性には感服するが、それをねじ伏せた福原の、さらなるステップアップを期待しよう。

52.7kg契約級10回戦
河野 公平  9RTKO  プロスパー松浦
 世界ランカー松浦に対してひたすら勢いで攻め立てる河野。松浦はなんとかこの攻勢を逸らそうとするが、第9ラウンド、ついに勢いに呑まれてしまう。痛烈なダウンを2度喫したところでタオルが投入された。河野の大金星。ミドルレンジでこれだけ手を出し続けられるのはたいしたものだ。これからのステップアップに期待しよう。

60kg契約級8回戦
三上 朗央  判定  ワンチャナ・チューワッタナ
 最初から最後まで攻め続けた三上だったが、その都度、巧いこと応戦するワンチャナを仕留めることは最後までできなかった。判定で三上の勝ち。

フェザー級8回戦
大谷 広和  ドロー  李 冽理
 距離の異なるハードパンチャー同士の戦い。大谷、李ともに互いの距離に持ち込むことができず、強打は空回り。ドローとなった。

フェザー級8回戦
高藤 敏郎  判定  萩原 裕樹
 タイソンに憧れる高藤。あこがれのスタイルを初っぱなから萩原にぶつけるが、あっさりと左フックでダウンを喰らってしまう。このまま終わりかと思われたが、驚異の粘りで最終ラウンドまで強打を振るい続けた。が、判定ではきっちりと突進をかわしてパンチを叩き込んでいた萩原に軍配上がった。

ライト・フライ級4回戦
前田 健太  負傷判定  関谷 昌亮
 ともにサラリーマンの前田と関谷。ペースの掴み合いが続いていた第3ラウンド、偶然のバッティングで前田の額から出血。判定で関谷の勝ち。

日本フライ級タイトルマッチ
内藤 大助    中広 大悟
 攻める内藤と迎え撃つ中広。駆け引きは互角だった。序盤、内藤の打ち終わりにいいパンチを入れていた中広だったが、試合が進むにつれて内藤の先制打をくらうようになってしまう。両者とも最後まで集中力を切らすことなくハイレベルな攻防を展開し、判定で内藤の勝利となった。素晴らしい打ち合いだった。

ミニマム級4回戦m
島崎 博文  4RTKO  薄井 寛人
 リーチを生かして距離をとる薄井だったが、徐々に島崎の射程に追いつめられてしまう。そして、デビュー故か、終盤ガス欠になったところで手が出なくなりレフェリーストップ。島崎のTKO勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
戸木 晴彦  2RTKO  佐々木 友成
 初戦の深くを拭い去ろうと意気込む戸木。しかし、もうひとつの夢のためにグローブを壁に掛ける決意をした佐々木は強かった。戸木のアマチュアエリートらしい素早いジャブを早々に見切ると上下左右にパンチを振り分け、戸木を攪乱する。そして次第に増えてゆく佐々木のクリーンヒットに戸木の手が止まったところでレフェリーが割って入った。佐々木のTKO勝ち。両者の人生に、あまりにも大きな勝ちと負けが刻まれた瞬間だった。

51.5kg契約級6回戦
室橋 守  判定  長谷川 純
 一進一退のきわどい攻防。ミドルレンジでの打ち合いが続く中、室橋の巧みな試合運びが、次第に長谷川を追いつめ、そして判定勝利。

ライト級8回戦
太田 篤志  判定  宇賀神 大輔
 両者ヒットアンドアウェイで始まったこの試合。まず、距離を掴んだのは宇賀神だった。が、中盤にさしかかる頃には太田も射程距離を固め、距離の奪い合いが始まる。ミドルレンジで捉えれば宇賀神。もぐり込めば太田。ともに手数が多く、最後の最後まで交互に打ち合うシーンの連続だったが、試合は判定へ。きれいなパンチが多かった宇賀神の勝ち。

フェザー級8回戦
矢代 義光  判定  クリス・ベスマノス
 内容的には矢代の圧勝。中盤、カウンターでベスマノスをぐらつかせる場面もあり、倒すまで時間はかからないかと思ったが、意外と粘るベスマノスに、矢代も決め手を欠いて試合は終了。判定で矢代の勝ち。

スーパー・バンタム級10回戦
下田 昭文  判定  瀬藤 幹人
 強引な攻めに出た瀬藤。入り際にカウンターを食らって早々にダウンを喫してしまう。しかし、常に下田を交代させる猛攻は下田のクリーンヒットを凌駕し、終わってみれば瀬藤の判定勝ち。下田はきれいに倒そうとしすぎたのか、ずっと後退しながら瀬藤を見ていた。センス故の落とし穴ってところか。

124P契約級10回戦
西岡 利晃  判定  ウーゴ・バルガス
 心地よいリズムで攻め込む西岡だったが、バルガスのタフさに今一歩踏み込めない西岡だった。西岡のパンチが少なかったわけではない。バルガスがタフだったのだ。判定勝ちが当然の展開を進めながら、倒すことはできなかった。この辺が西岡の弱さなのかな。

スーパー・フライ級6回戦
亀田 大毅  1RTKO  サマート・シットサイトン
 あっという間。亀田の左でシットサイトンはマットに崩れ去った。44秒の兄越え23秒TKO。兄貴の時にも感じたが、倒すのが早すぎて実力がわからない。これは相手が弱すぎるという意味も含めて。しかし、最後の歌は意味がわからん。

2月13日 「新政 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
マーティン・カスティーリョ  判定  アレクサンデル・ムニョス
 いつも通りの勢いで、初っぱなにダウンを奪ったムニョス。しかし、持ち前のカウンターで次第にペースを押し戻すカスティーリョ。両者とも、一瞬の隙を見せた瞬間に踏鞴を踏ませられる展開は最終ラウンドまで続き、試合は終了。判定でカスティーリョの勝ち。最後まで結果の分からない、スリリングな試合だった。

WBC世界スーパー・フェザー級挑戦者決定戦
エリック・モラレス  10RTKO  マニー・パッキャオ
 パッキャオ炸裂!!戦前の不利を覆してモラレスを粉砕した!!パッキャオの勢いを封じ込めようと、待ちのスタイルを捨てて果敢に打ち合いに応じたモラレス。中盤までこの作戦は功を奏したように思えた。しかし、次第にモラレスの体力は、パッキャオの執拗なボディで削ぎ落とされていった。そして、伸びのあるモラレスのストレートが完全に影を潜めた第10ラウンド、パッキャオの連打がモラレスを呑み込み押しつぶしていった。座り込むように2度目のダウンを喫した瞬間、レフェリーは試合終了を宣言した。東洋が生んだスーパー・パックマンが再び世界を席巻するか?

OPBF・日本スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
クレイジー・キム  9RTKO  川崎 タツキ
 いきなり接近戦を挑んだ川崎。この勢いにキムは防戦一方になる、が、その実、しっかりとパンチを見切ってタイミングをとっていたようだ。一発のパンチをきっかけにあっという間にダウンを奪い、ペースを引き戻してしまう。川崎も果敢なアタックを続けるのだが、上下左右に緩急をつけたキムのパンチに翻弄され、射程距離に捉えることすらできない。そして、ついに失速した第9ラウンド、レフェリーが割って入り、試合は終了した。キムのTKO勝ち。川崎もがんばったが、結局試合はキムの掌の上だった。意外と繊細なボクシングするよなあ。和製ホプキンスってところかな。

ミドル級4回戦
秋山 泰幸  ドロー  松信 亮次
 ミドル級ファイター同士のデビュー戦。面白いくらいにファイトスタイルが似ている両者。ミドルレンジから一歩踏み込んだところで殴り合いを演じた。互いにペースを奪い奪われ4ラウンドを戦い抜き、判定はドロー。

ウェルター級4回戦
出田 裕一  判定  飯塚ひろき
 トリッキーな動きで出田を翻弄する飯塚。しかし、デトロイトスタイルをとるには防御センスが足らないか。あの構えは体捌きでパンチをかわせることが前提となる。あの程度では、当然出田のパンチを必要以上にもらい、判定で出田の勝ち。飯塚はタフさを持っているのだから、もっとがっちりガードを固めて、しつこく攻めるボクシングをすればいいのに・・・。

スーパー・フェザー級8回戦
木村 智仁    鈴木 拓也
 突進する木村を踏み留める鈴木。両者ともきわどいパンチを放つものの、激しい殴り合いは判定にもつれ込む。勝ったのは木村。

ミドル級10回戦
保住 直孝  9RTKO  岡田山金太郎
 果敢に攻め込む岡田山。歴戦の保住に対して、堂々とした打ち合いを挑む。勢いで岡田山が押し込む場面も見られたが、保住の的確なブローは次第に岡田山を追いつめてゆき、第9ラウンド、試合続行不可能と判断したレフェリーが試合をストップ。保住のTKO勝ち。

WBO世界フライ級タイトルマッチ
オマール・ナルバエス  11RTKO  ベルナール・イノ
 フランス期待のホープ・イノの挑戦を受けるナルバエス。機先を制したのはナルバエスだった。前進を止められたイノのパンチはことごとく空を切り、ペースはナルバエスへ。小気味よい連打を放ち続けたナルバエスは次第にイノの顔面を変形させ、ついに10ラウンド、カウンターの右フックでダウンを奪う。第11ラウンドは前のラウンドの続きとばかりに攻めたて、イノをロープに釘付けにしたところでレフェリーストップ。ナルバエスのTKO勝ち。隙のない強さってのはこういうのを言うのかな。

WBA世界フライ級タイトルマッチ
ロレンソ・パーラ  判定  ブライム・アスロウム
 亀田の予想通りとなった。サウスポースタイルで慎重に歩を進めるアスロウムから、パーラはいきなりダウンを奪う。体が動かないアスロウム。思い通りにパンチを当て、そしてかわすパーラは完全に試合の主導権を握る。アスロウムも必死にもがくが、先手を取られ、裏を取られ、徹底的に封じ込められてしまう。そして、試合終了のゴングが鳴る。パーラの判定勝ち。チャンピオンが当然のごとく勝った試合だった。

ミニマム級4回戦
関根 一哉  判定  弓狩 誠
 両者とも手を出し続けた12分間。ともにガードが甘いから、面白いようにパンチが当たる。そして、より多くの拳をヒットさせていたのは関根だった。倒しきることはできなかったものの、判定で関根の勝ち。

フェザー級4回戦
堀越 久人  ドロー  佐々木 康博
 ぐいぐい前に出る佐々木に対して、的確にカウンターを放つ堀越。クリーンヒットは堀越がやや多かったが、佐々木の前進も光り、判定はドロー。

ライト級4回戦
菊地 広雄  負傷判定  中澤 勇輝
 突貫ファイター中澤の突進を菊地が迎え撃つ展開。いい具合の打ち合いだったんだが、菊地が瞼を切り負傷判定へ。菊地の勝ち。

フェザー級4回戦
田口 雄平  2RTKO  山田 直毅
 それは第2ラウンド初っぱなに起きた。田口の右ストレートが山田の顎を貫いた。最初のダウン。2度目のダウンはスリップ気味だったが、それでもいちおう右フックが顔面にヒットしていた。ツーノックダウン制の4回戦ルールに則り、田口のTKO勝ち。

50kg契約級6回戦
斎藤 直人  2RTKO  荻野 寛之
 素早い出入りで荻野を翻弄する斎藤。第2ラウンドにクリーンヒットした右ストレートをきっかけに一気に荻野を攻め落とし、TKO勝ち。勝負所をを知ってるな。こういうのはもっと強くなるかもしれない。

68kg契約級8回戦
新井 雅人  2RTKO  オンガード・ツインズジム
 重いパンチの交換となったこの試合。しかし、終末はあっさりと訪れた。第2ラウンド、新井の右フックがオンガードの顎を貫いた。これで最初のダウン。そこからレフェリーストップまでは早すぎたように思えたが、まあ、しょうがないだろう。新井のTKO勝ち。

日本フェザー級王座決定戦
渡邉 一久  1RTKO  阿部 元一
 初回のアッパーがすべてだった。突進する阿部に対して、渡邉のアッパーが、阿部のガードの間をすり抜けた。あっという間のダウン。その後の渡邉のラッシュに、阿部も手を返すものの、勢いを止めることができなかった。3度目のダウンを喫した時点で試合終了。渡邉のTKO勝ち。個人的には、阿部に期待したんだけどなぁぁぁ。残念だけども、渡邉が強かった。それだけ。

OPBFフェザー級王座決定戦
デンタクシン・スーンギラーノーイナイ  2RTKO  榎 洋之
 なかなかの強者ぶりを見せたデンタクシン。榎の強打をもってしても苦戦するかと思った矢先、榎のボディブローがデンタクシンを窮地におとしめる。最初のダウン。再びボディでマットに這うデンタクシン。そしてとどめのボディが突き刺さった。あまりにもあっけない幕切れだったが、榎のTKO勝ち。豪腕ファイターの名に恥じない素晴らしい勝利だった。

WBA世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ミッケル・ケスラー  10RTKO  エリック・ルーカス
 ベテランの技を持ってタイトルに挑んだルーカスだったが、ケスラーの正確で強力な左がそれを凌駕した。徹底的に距離を保って、一方的に殴り続け、ルーカスのダメージに応じてじわりと距離を縮めてくる。最後までケスラーの強打を見ることなく、セコンドからタオルが投入され、ケスラーの勝ち。防衛圏内に一歩たりとも進入させなかったケスラーが、当然のごとく勝ちを得た試合だった。逆境を乗り越える力があるならば、こいつは強い。

WBC暫定世界フライ級タイトルマッチ
ホルヘ・アルセ  6R終了TKO  アドニス・リバス
 予想に反して打ち合いに応じたリバスだったが、アルセに挑むのは無謀だったか。アルセの間断ない連打に織り込まれたボディブローが、次第にリバスの心を蝕んでゆく。徹底的に痛めつけられたリバスは、第7ラウンド開始に応じられず、TKO負け。アルセの防衛となった。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ
ウラディミール・シドレンコ  判定  ホセ・デ・ヘスス・ロペス
 鉄壁のガードを持ってロペスに迫るシドレンコ。攻めあぐねるロペスだが、経験を生かしてシドレンコの壁の隙間を狙って対抗する。シドレンコ優勢のまま試合は進行するが、最後の一歩は詰めきれず試合終了。シドレンコの勝ち。

WBA世界ライト・フライ級タイトルマッチ
ロベルト・バスケス  判定  ネリス・エスピノサ
 長い手足を自在に使って攻め立てるバスケスだったが、先にダウンを奪ったのはエスピノザだった。ポイントを奪い返そうとガンガン攻めるバスケス。巧さでこなしきれなくなったところで痛烈なダウンをくらってしまう。それでも最後まで粘った根性はさすがだったが、判定はバスケスに軍配を上げた。

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