2006年5月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

5月31日 「国士無双 特別純米酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
マヤール・モンシュプール  10RTKO  ソムサク・シスチャチャワン
 モンシュプールのダウンで始まったこの試合。それは壮絶な殴り合い開始の合図だった。ダメージを回復しつつ、さらに前に出るモンシュプールはダウンを挽回すべくソムサクを追いつめる。しかし、要所で決まるソムサクのパンチは徐々にモンシュプールの体を蝕んでゆく。そして第10ラウンド、両者死力を尽くした殴り合いの中、ソムサクのパンチがモンシュプールの前進をついに止めた。ふらふらとロープへ下がりながら殴られ続けるモンシュプールを助けるべく、レフェリーが割ってはいる。ソムサクのTKO勝ち。第1ラウンドのダウンを耐えきられたらモンシュプールが勝つと思ったんだが、その圧力を押しのけて勝利を手にしたソムサク。強い。

5月30日 「国士無双 特別純米酒」を嗜みつつ
ライト級6回戦
鮫島 康治  6RKO  デンラングー・トー・サマコム
 いきなり強引に攻めてきたデンラングー。この突進になかなかパンチがあたらない鮫島。しかし、3ラウンドからキレのあるジャブがデンラングーの顔面を捉えはじめる。そして、最終ラウンド、強烈な左フックのクリーンヒットから連打でデンラングーをたたきのめした鮫島。勝利を確信したガッツポーズが示したとおり、デンラングーが立ち上がることはなかった。鮫島のKO勝ち。最終ラウンドのチャンスを連打でつかみ取った根性はお見事。

スーパー・フライ級10回戦
奈須 勇樹  7RTKO  ノッパデッレック・チューワッタナ
 豪腕を惜しげもなく振るう奈須に対して、ノッパデッレックも勇気を持って立ち向かってゆく。しかし、完全にパンチを見切った奈須は、第3ラウンドにまず、キレのある右ショートでダウンを奪う。これで終わりかと思われたが、立ち上がるノッパデッレック。ダメージを回復しつつ、反撃を試みるが、最後は右ストレートをガードの隙間に叩き込まれて終了。立ち上がることができず、奈須のKO勝ち。こいつは落ち着いた強さがある。しかも、落ち着きすぎていない。これは面白い。

スーパー・ウェルター級10回戦
丸元 大成  2RTKO  シントゥン・ギャットブサパ
 きれいストレートを放ちあう序盤戦。体の切れはほぼ互角だ。しかし、それは第2ラウンド突然起こった。シントゥンをロープに追い込んだ丸元がさらに畳みかけようとしたその瞬間、シントゥンの右フックが丸元の顎を打ち抜いた。崩れ落ちる丸元。立ち上がるものの、今度はシントゥンの落ち着いた追撃にさらされ、ついにマットに沈んだ。シントゥンのTKO勝ち。強かった。ロープ際から一気に切り返すあたりは見事だった。

5月26日 「亀の尾 米の力 純米酒」を嗜みつつ
ライト・フライ級10回戦
中島 健  4RTKO  ゲエンナコン・クローンパジョン
 リズムよくスタートした中島だが、ゲエンナコンの接近戦もなかなか手強い。追い込みながらも、時折、顎を跳ね上げられる中島。しかし、確実にプレッシャーをかけ、その拳はゲエンナコンを貫いた。左フックでマットに叩きつけられるゲエンナコン。かろうじて立ち上がるも、既に戦闘能力はなく、中島のTKO勝ち。

ライト級6回戦
青木 誠  判定  レオパルド・ジョッキージム
 ボディを軸に前進を試みる青木に対して、レオパルドは巧く間合いを外して、細かいパンチをヒットさせる。青木はやや空回り気味だ。中間点を越えて、ようやく青木がレオパルドをロープに押し込むようになる。しつこいボディの連打を叩きつけられては、レオパルドもそうそういなし続けることはできない。後半、試合は青木優勢の乱打戦となり、逃げ腰のレオパルドは窮地に立たされる。そして試合はそのまま終了し、青木の判定勝ちとなった。

5月22日 「国士無双 特別純米酒」を嗜みつつ
ライト・フライ級4回戦
大澤 龍馬  判定  齋藤 秀治
 しょぱなから打ち合いを始めた大澤と齋藤。飛び交う拳の中、齋藤の左フックが際だつ。そして最初にダウンを奪ったのは齋藤だった。その後も真っ向から打ち合うものの、独特のリズムで手を出す齋藤のパンチが大澤の顔面をカウンター気味に捉え続け、判定で齋藤の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
塚原 健二  3RTKO  山崎 朋也
 まず、リズムを掴もうと攻勢をかけたのは塚原。山崎を後退させる。しかし、この攻撃をのらりくらりとかわした山崎は第3ラウンドにギアをシフトアップする。いきなりの猛攻に慌てて応戦する塚原だったが、キレのあるアッパーをもろに食らってマットに沈んだ。立ち上がろうとするものの、すでに足はいうことを聞かず、再び前のめりに倒れたところでタオルが投入された。山崎のTKO勝ち。山崎の豹変ぶりは見事だった。前のラウンドのスピードを想定して対峙したら、間違いなく呑み込まれる。新人王、期待できるかも。

ライト級4回戦
菊地 廣隆  判定  篠崎 生思郎
 4ラウンドたっぷり打ち合った両者。押し込んでいたのは篠崎。菊地も序盤はいいペースだったが、篠崎の巧みなインファイトの前にロープに釘付けにされて動くことができない。判定で篠崎の勝ち。

スーパー・ライト級4回戦
外村セビヨ鉄人  ドロー  池田 智
 勝利はすべてKOの外村と池田。最後まで豪腕を振るい合うが決着つかず。判定はドロー。新人王戦なので、池田が優勢と判定されて先へ進んだ。

スーパー・ライト級4回戦
伊藤 忍  4RTKO  田邊 将基
 乱打戦で始まったこの試合。まず、ペースを握ったのは田邊だった。巧みにパンチを叩き込み、第2ラウンドには伊藤からダウンを奪う。このまま終わるかと思えたこの試合、ここから伊藤が盛り返した。丁寧に田邊のパンチをブロックしてカウンターを狙い徐々に田邊のスタミナを奪ってゆく。そして最終ラウンド、満を持して猛攻を仕掛けて2度のダウンを奪い、伊藤の逆転TKO勝ち。田邊は勝利まであと一歩だった。が、その一歩を踏み込むことができなかった。見応えのある素晴らしい試合だった。

ウェルター級5回戦
トム岡川  判定  西 禄朋
 ミドルレンジの打ち合いとなったこの試合、まず、岡川がダウンを奪う。このまま決めるかと思われたが、西が粘りを見せて岡川に対抗し、最終ラウンドにはダウンを奪い返す。しかし、時すでに遅く、判定で岡川の勝ち。

日本フェザー級タイトルマッチ
渡邉 一久  判定  小林 生人
 強引に前に出た渡邉をカウンター一発で失速させた小林。しかし、渡邉はすぐに立ち直った。延々続く殴り合いはついに試合終了時刻を迎え、勝者は渡邉。

OPBFスーパー・フェザー級王座決定戦
本望 信人  判定  ジムレックス・ハカ
 出だしでペースを握ったのはハカだった。しかし、徐々にペースを上げていく本望は、次第にハカのパンチをいなしはじめ、打ち合いを制しはじめる。しかし、最後まで冒険に出ることはなく、判定で本望の勝ち。安全運転と言うほど余裕はなかったと思うんだけどな。もう少し勝負所で行くべきだったと思う。本望の判定勝ち。

5月21日 「幻の瀧 純米吟醸酒」を嗜みつつ
WBC世界ライト級暫定王座決定戦
稲田 千賢  6RTKO  ホセ・アルマンド・サンタクルス
 ライト級としては巨漢の両者。前進し続けるサンタクルスといなす稲田。コンパクトなストレート主体のサンタクルスとスウィングフックを多用する稲田。リズムを掴んだのはサンタクルスだった。ことごとく稲田のガードの隙間に拳が滑り込む。状況を打開するため、稲田は接近戦に切り替えて打ち合いを挑むが、そここそがサンタクルスの土俵。ショートのパンチを雨あられと稲田に叩き込み、最後は稲田が弾き飛ばされたところでレフェリーストップ。もう少しやらせても見たかったが、いずれにしろ、強烈な一打をねじ込まれて終わるのがオチだったかな。サンタクルスの勝ち。ジャブをかわしきれなかったのと、打ち合いで下半身が安定しなかったのが敗因だ。必ずサンタクルスの方が最後の一発を当てていた。稲田はリーチの短い相手との戦いが体に染みついているような気がした。ま、まだ次はあるだろう。

スーパー・バンタム級10回戦
レイ・バウティスタ  3RKO  ロベルト・ボニージャ
 フィリピンが擁する次世代のヒーロー、バウティスタ。切れのいいパンチを持ってるな。ベテラン、ボニージャもよく奮戦したが、コンビネーションに織り込まれた鋭いボディブローには耐えきれなかった。ボディで沈められて、バウティスタのKO勝ち。こりゃ、先が楽しみだ。

WBO世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ホルヘ・バリオス  1RKO  ヤーノシュ・ナギ
 1ラウンド瞬殺はよくある話だが、バリオスのリバー一発でナギは轟沈してしまった。どれだけ効いてしまったのかは本人でないとわからないが、こんなのは初めて見た。解説の浜田さんからは容赦ないダメ出し。こいつはなんだったんだろう?

WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
マルコ・アントニオ・バレラ  判定  リカルド・フアレス
 がむしゃらにペースを取りに来るフアレス。これが功を奏したか、フアレスの拳がバレラを捉えはじめる。中盤、バレラが経験を生かした攻撃で盛り返すが、フアレスの勢いはそれを呑み込み、再び互角の打ち合いに持ち込んだ。このまま両者決定打がないまま、試合は判定にもつれ込み、判定でドロー。どちらかというとフアレスの方が押してたような気がしたが、誤差の範囲だろう。で、番組が落ち着こうとした最中、まさかの集計ミス発覚。勝者、バレラとなった。

5月18日 「幻の瀧 純米吟醸酒」を嗜みつつ
フライ級10回戦
坂田 建史  判定  吉田 健司
 圧倒的な力を見せてねじ伏せたかった坂田だったが、吉田のしつこい連打になかなか押し切ることができない。ペースは支配した坂田だったが、決定打を奪う前に吉田の出血で負傷判定へ。坂田の判定勝ち。

ウェルター級8回戦
渡部 信宣  8RKO  ルイス・オカモト
 渡部にとっては賞金のかかった一戦。それが焦りにつながった部分もあったかもしれない。でも、権利がなくなったあと、地道にボディを叩き続けた成果は最終ラウンドに実った。丸まったあげく、リングに沈むルイス。渡邉のKO勝ち。こういう選手は変な舞台にあげずに、じっくりと育ててほしい。

5月11日 「越乃景虎 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・バンタム級8回戦
長井 祐太  判定  森島 祐介
 相変わらずきれいにまとめようとする長井。これに対して森島は強引な連打で食いついてゆく。このしつこさをいなし切ることができない長井。試合は優勢に進めるも、最後まで森島の粘りを振り切ることができず試合終了。判定で長井の勝ち。どちらかというと、森島のがんばりが目立った試合だったな。

バンタム級8回戦
寺畠 章太  7RTKO  古岩井 規正
 捨て身の連打で寺畠を圧倒する古岩井。最初にダウンを喫したのは古岩井だったが、ダメージを意に介することなく前進を続ける。実力差はたしかにあり、密着戦は寺畠に分があるのだが、それでも古岩井は連打を止めない。ひたすら食い下がる古岩井だったが、次第に蓄積していくダメージを隠しきることはできず、第7ラウンドでレフェリーが試合をストップした。寺畠のTKO勝ち。しかし、あえて古岩井を讃えよう。寺畠の厳しい攻めに耐えて、最後まで前に出ようとした素晴らしいファイトだった。

日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
小堀 佑介  6RTKO  藤田 和典
 がむしゃらにペースを取りにいった藤田。小堀も強打で押し返そうとするが、ダウン経験のないタフな藤田は、なかなか下がろうとしない。しかし、クリーンヒットで勝る小堀は徐々に藤田にダメージを与え、ついにワンツーでダウンを奪う。立ち上がる藤田だったが、小堀の猛攻に晒されたところでレフェリーが割って入った。小堀のTKO勝ち。しつこい挑戦者を、決定的な一打で葬り去った見事な勝利だ。

OPBFバンタム級タイトルマッチ
木嶋 安雄  11RTKO  マルコム・ツニャカオ
 元チャンピオンであるツニャカオに果敢に立ち向かった木嶋。序盤、勢いに任せて押し込んだ場面があったものの、やはり地力の違いか、徐々に押し戻されて、第11ラウンド、ついに連打に捉まってレフェリーストップとなった。ツニャカオのTKO勝ち。格の違いがあったかなあ。

スーパー・バンタム級4回戦
吉田フミヤ  判定  山口 聡
 勢い良く始まったこの試合。吉田も山口もなんとかペースを握ろうとするが、最後まで打ち合いは拮抗したまま試合終了のゴングを聞き、判定で吉田の勝ち。

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
イーグル京和  判定  ロデル・マヨール
 クレバーに攻めるイーグルに対して、驚異のKO率をバックに攻め立てるマヨール。勢いに任せてマヨールが攻め立てる場面もあったが、最終的にはイーグルの的確な攻めがモノを言った。判定でイーグルの勝ち。強敵をなんとか振り切ったってところかな。イーグルは文句なく強いし、今後も防衛を続けてほしい。

5月7日 「出羽桜一耕 純米酒」を嗜みつつ
WBC世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
オスカー・デラ・ホーヤ  6RTKO  リカルド・マヨルガ
 猛然と襲いかかるマヨルガを冷静に迎え撃つデラホーヤ。一気にねじ伏せようと力んだマヨルガの顔面をデラホーヤの左フックが打ち抜いた。マヨルガがマットに膝をつく。このデラホーヤの緻密なボクシングに対して、マヨルガのとった戦法は外から回り込む強打。そして、一瞬の隙を突いてのアッパー。流れを一瞬押し戻すことはできたが、すぐに見切ったデラホーヤは小さな一発を皮切りに連打で畳み込み、2度のダウン奪ってTKO勝ち。さすがゴールデンボーイ。ブランクを感じさせない勝ちっぷりだった。

WBC世界スーパー・ウェルター級挑戦者決定戦
カシム・ウーマ  判定  マルコ・アントニオ・ルビオ
 両者体の温まっていない試合開始直後、軽快なステップでリズムをとりはじめたウーマの顔面をルビオの右ストレートがきれいに捉えた。いきなりのダウンシーン。ルビオが先手を取った形となったが、エンジンのかかったウーマはたちまち形勢を逆転してしまう。細かいパンチを的確にヒットさせて、ルビオの強打を封じ込める。しかし、ウーマも決定打を奪うことはできず、そのまま試合終了。ウーマの判定勝ち。

5月5日 「出羽桜一耕 純米酒」を嗜みつつ
53kg契約級8回戦
亀田 大毅  1RKO  キティポップ・サンディンジム
 あっとゆー間のKO劇。亀田の勝利。しかし、キティポップは何もさせてもらえなかったなあ。というより、ふつーに彼はボクシングできる人だったんだろうか?ウィービングは、まあそれなりとして、あまりにバタバタしていた。外国人に勝てば強いって訳じゃない。いま、この瞬間にも新人王を狙って切磋琢磨してる国内の連中と対峙したとき、亀田はこの威容を保っていられるのだろうか?このマッチメイクは、亀田の将来を蝕んでいるような気がする。どーでもいいけど、歌はやめてほしい。

フライ級10回戦
亀田 興毅  2RTKO  カルロス・ハファルド
 亀田の世界前哨戦。初っぱなから亀田の流れがハファルドを呑み込んだ。打つ手がすべて功を奏す展開。ハファルドは手数で流れを押し戻しにかかる。が、亀田の勢いを止めることはできなかった。最初のダウンを奪ったあとは、ハファルドをロープに押しつけての連打。一度は逃れるものの、再度つかまったハファルドを見かねてレフェリーが試合をストップ。亀田のTKO勝ち。ハファルドもエンジンをかけつつあったが、その前に叩きつぶした。さて、この勢い、世界に通用するか?

5月2日 「月の桂 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界ミドル級タイトルマッチ
マセリノ・マスー  判定  フェリックス・シュトルム
 テクニックは同等。あとは距離だった。序盤、踏み込むマスーに応じるシュトルム。接近戦でマスーのパワフルなパンチがうなり、シュトルムを圧倒する。が、次第に距離が離れはじめると、シュトルムの独壇場となっていった。マスーが何をしても当たるのはシュトルムのパンチ。回を追う毎にリズムに乗るシュトルムに対して、マスーはむなしい攻撃を繰り返すだけだった。最後は逃げ切り態勢に入られて万事休す。シュトルムの判定勝ち。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ
ウラディミール・シドレンコ  ドロー  リカルド・コルドバ
 やはり距離の奪い合いとなったこの試合。長身を生かして突き放したいコルドバと接近したいシドレンコ。凌ぎ合いは最終ラウンドまで続いた。見ていてどちらかわからなかったのはリングサイドのジャッジも同じだったようで、判定はドロー。

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