2006年7月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

7月30日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
マーティン・カスティーリョ  10RTKO  名城 信男
 名城恐るべし。カスティーリョもあの打たれ強さには驚愕したのではないか?カスティーリョは第1ラウンドにカウンターでクリーンヒットをとって、失速するかと思ったろう。が、何事もなかったように名城は前進してくる。しかも、名城は強打のコンビネーションが速い。中盤、カスティーリョが巻き返しを図るが、名城はこれを跳ね返し、ペースを与えない。しかし、カスティーリョも名城のパンチを首捻りでいなして、決定的なダメージを回避し続ける。この辺のテクニックはさすがだ。しかし、早々にパンチで負った傷を、必死にかばってきたカスティーリョだったが、第10ラウンド、レフェリーが試合終了と判断。名城のTKO勝ち。願わくば、倒すところを見たかったが、あのまま試合が続いていたとして、倒し切れたかどうかは微妙だろう。それほど、カスティーリョのディフェンスは素晴らしかった。が、そのカスティーリョに傷を負わせ、試合続行不能に追い込んだ名城。素晴らしい。背負っているものも重い。今後に期待だ。

7月29日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級10回戦
阿部 元一  判定  チャートスック・ツインジム
 細かく頭を振って前進する阿部。しかし、アッパーを意識しすぎてか、距離をもう一歩詰めることができない。対するチャートスックは、阿部が止まる一瞬を狙って豪快な連打を放つ。押しているのは阿部なのだが、チャートスックを釘付けにするほどの連打が出せずに後半戦へもつれ込んでしまう。結局、最後までチャートスックに決定打を叩き込むことができず。判定で阿部の勝ち。

ミドル級10回戦
ルークトン・トーペンロンポン  2RTKO  清田 祐三
 少々たるみ気味にもかかわらず、鋭いフックを放つルークトン。清田はこれをクロスカウンターで迎え撃ってダウンを奪う。続くラウンドでは剛腕を振るうルークトンをものともせずに的確なパンチをヒットさせ、3度ダウンを奪って清田のTKO勝ち。ガードの隙間を縫ってKOパンチをたたき込めるあたりはなかなかのものだった。

7月28日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
バンタム級4回戦
矢島 拓也  2RTKO  佐野 祐一郎
 中間距離での打ち合い。矢島のアッパーが最初のラウンドから佐野の顔面を弾く。佐野の反撃もうまくいなす矢島。その右ストレートが第2ラウンドに炸裂した。ガードをくぐる矢島のパンチに、佐野のガードが見事に崩されたためだ。かろうじて立ち上がるものの、すでに反撃する力はなく、矢島のアッパーに反応できなくなったところでレフェリーストップ。矢島のTKO勝ち。矢島はきれいなボクシングをするな。このスタイルを定着させられるかどうかが今後の見所だろう。

ライト・フライ級6回戦
須田 拓弥  判定  益山 智行
 延々続く須田と益山のクロスファイト。互いにいいパンチを当てながらも、直後に返され、なかなか自分のペースに持ち込めない。最終ラウンド、益山が須田のパンチで瞼を切り、須田が攻め込むかと思いきや、益山が追いつめられた者の瞬発力を見せ、結局そのまま試合終了。判定で須田の勝ち。

7月26日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
WBC米大陸スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ボビー・パッキャオ  4RTKO  ケビン・ケリー
 老獪なテクニックでパッキャオを翻弄するケリー。いいように手玉にとられるパッキャオはロープづたいに逃げ回ることになる。しかし、そのパッキャオがじわじわと前進をはじめたその直後だった。連打の中の左フックでケリーから最初のダウンを奪う。動きの止まったケリーのボディを執拗に叩き続け、最後はリバーブローでケリーをマットに這わせた。悶絶するケリー。立ち上がることはなかった。パッキャオのTKO勝ち。一見、小さなボクシングだが、チャンスをものにする感は兄貴譲りか?

WBA世界ライト・フライ級タイトルマッチ
ロベルト・バスケス  判定  ノエル・アランブレッド
 アランブレッドはバスケスからダウンを奪われ、そのまま様子見に入ってしまった。結局36分間、逃げ回ることに徹したアランブレッドを、バスケスは捉えることはできなかった。判定でバスケスの勝ち。

7月25日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
名取 貴宏  判定  柴山 卓勇
 なんとなくぎくしゃくした動きの名取。中盤までは柴山といい打ち合いを展開するが、柴山のボディが突き刺さりはじめたあたりから失速しはじめる。柴山の連打をなんとかこらえ、レフェリーストップギリギリで手を返して踏みとどまった名取だったが、そのまま試合終了。判定で柴山の勝ち。

スーパー・ライト級4回戦
サードトラ・サンディージム  1TKO  千葉 透
 変則的なスタートを切ったサードトラ。千葉は落ち着いて正攻法で迎え撃つ。結末はあっという間だった。まず、きれいなワンツーでいきなりのダウンをサードトラから奪う。立ち上がってがむしゃらに向かってきたサードトラを迎えたのは千葉の右フックだった。前のめりに崩れ落ちたサードトラ。千葉のTKO勝ち。長身でキレがある。とどめは鞭のようにしなるフック。こいつは楽しみだ。

スーパー・フェザー級4回戦
篠崎 賢生王  判定  関本 純太
 両者とも頭から突っ込むタイプ。典型的なラフファイトだ。クリーンヒットは篠崎の方がやや多いが、ヘッドバッドの数も多く、早々に減点を食らう。第3のパンチに翻弄されたか、なかなかいいリズムを作れない関本だったが、最初にダウンを奪ったのは関本だった。試合は激しい打ち合いのまま終了。さすがに減点とダウンは挽回しきれず、判定で関本の勝ち。

OPBF・ABCOスーパー・ウェルター級タイトルマッチ
クレイジー・キム  9RTKO  デー・バイラ
 ジャブを軸にバイラをコントロールしようとするキム。これに対して、バイラはいきなり飛び込んでの強烈なパンチを振るう。キムの攻めは決してヌルくはないのだが、強烈な耐久力でこれを耐え凌ぎ、キムが接近する一瞬を逃さずにパンチを振るってくる。危険なタイプだ。ラウンドは進み後半戦に入ってもバイラの戦法は変わらない。が、その瞼はみるみるうちに視界を奪っていった。的確にヒットするキムのパンチに追いつめられた第9ラウンド、最後の反撃に出るバイラだったが、敢えなくキムの連打に沈み、その瞬間、レフェリーが試合をストップした。キムのTKO勝ち。タフなバイラを落ち着いた攻めで退けたキム。世界は手にできるか?

7月24日 「天狗舞 柔 純米酒」を嗜みつつ
ABCOスーパー・フライ級タイトルマッチ
デービッド・ナコンルアンプロモーション  判定  村井 勇希
 額をこすりつけながらの打ち合いで、重いパンチを放つデービッド。村井はやや後退しつつも、なんとか踏みとどまって打ち合いに応じる。クリーンヒット数では両者いい勝負なのだが、デービッドのボディが素晴らしく切れる。試合が進んでも変わらぬデービッドの圧力。それに対して、村井の足は徐々に死んでいった。がむしゃらに手を返して抵抗する村井だが、デービッドは変わらぬリズムで前進を続けた。最終ラウンドは12ラウンド戦い続けた村井と、これから試合をするがごときデービッドの戦いのようだった。もう、無理をせず、距離をとったデービッドに必死に食らいつく村井だが、すでに追いつめる足はなく、判定でデービッドの勝ち。まったく届かない存在ではなかったが、明らかな差を見せつけられた試合だった。

7月21日 「天狗舞 柔 純米酒」を嗜みつつ
IBF世界フェザー級タイトルマッチ
バルデミール・ペレイラ  8R反則TKO  エリック・エイクン
 豪快なパンチを交換しあうペレイラとエイクン。強烈なジャブでリズムを掴んだのはエイクンだった。コーナーに追い込んでラッシュを仕掛け、左ショートフックでペレイラからダウンを奪う。さらに圧力を強めたエイクンだが、一瞬見せたノーガードパフォーマンスをペレイラは見逃さなかった。左右のフックを叩き込んで一気に形勢を逆転する。再び流れは拮抗するが、数度にわたるペレイラのローブローに、レフェリーは失格を宣言。エイクンの勝ちとなった。いい打ち合いだっただけにもう一度見てみたい試合だ。

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
ルイス・コラーソ  判定  リッキー・ハットン
 豪腕ハットンを迎え撃つのは、カウンターの名手であるコラーソ。初っぱなはハットンの突進力に面食らってダウンを喫するが、徐々に的確なカウンターで距離を支配しはじめる。近距離でのカウンターもなかなか鋭く、ハットンが接近戦でもパンチを活かせない。後半、やや失速したコラーソはハットンの猛攻をかろうじてしのぐ状態が続く。が、要所で放たれるカウンターはハットンの勢いを寸断し、試合は判定へ。ハットンの勝ち。快勝というより、人によっては疑問符をつける勝利だったな。

7月17日 「天狗舞 柔 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フライ級8回戦
楠 浩明  判定  小室 裕一朗
 腕力の楠とフットワークの小室。小刻みなジャブを生かしてペースを握ったのは小室だ。カウンターできれいなダウンも奪う。しかし、持ち前のパワーが次第に小室を追いつめはじめる。距離が詰まり、楠の拳が小室を捉えるようになるも、小室も最後まで致命だをかわし続け、試合は判定へ。楠の勝ち。

54.5kg契約級10回戦
健文・エスプロシボ・トーレス  5RTKO  バーンセーン・シットプラポン
 バーンセーンの一発を不用意にも食らってしまった健文。ふらふらとロープにもたれかかる。このダメージが回復するまで約1ラウンド。そのあとは一瞬だった。強烈なボディで切り崩したあとにガードの隙間へのラッシュで最初のダウン。立ち上がったバーンセーンの甘くなったガードの隙間にアッパーを叩き込んで再びラッシュへつなげて薙ぎ倒した。レフェリーストップで健文の勝ち。上の世界ではあの一発は命取り。さらに精進を積めば面白いかもしれない。

スーパー・フライ級10回戦
久高 寛之  判定  姫野 崇史
 とにかく前に出てリズムに乗ろうとする姫野に対して、久高は速く強い連打を存分に振るう。この久高の連打で、一度はマットに沈んだ姫野だったが、その後も前進を続け、ついに久高に倒す機を与えなかった。しかし、それは倒れないボクシングであっただけ。判定で久高の勝ち。いい打ち合いだった。

7月13日 「獺祭 純米吟醸酒」を嗜みつつ
48kg契約級4回戦
マツオアキラ  4RTKO  石垣 洋之
 静かな立ち上がりとなったマツオと石垣の試合。両者のボルテージはラウンドが進むにつれて上がってゆく。そして、クライマックスを迎えた最終ラウンド終了間際、石垣のラッシュの合間を縫ってマツオの右フックが炸裂した。前のめりに倒れ込む石垣。かろうじて反応したものの、レフェリーは試合続行不能と判断。マツオのTKO勝ち。見事なカウンターだった。

ライト級4回戦
齋藤 丈裕  判定  熊木 和男
 激しい打ち合いで始まった戦い。まず、先手を取ったのは齋藤だった。前半はクリーンヒットを積み重ねて熊木をダウン寸前まで追い込む。しかし、この猛攻に耐えた熊木は後半盛り返し、互角の打ち合いを展開し長さ試合は終了。序盤の勢いをポイントにして齋藤の勝ち。

ライト級4回戦
須田 真琴  1RTKO  鈴木 啓之
 長身同士の戦いはやや乱暴な距離のつかみ合いから始まった。そんな中、放たれた須田の右ストレートがきれいに鈴木の顔面を打ち抜いた。この一発が完全に効いてしまった鈴木はなんとかファイティングポーズをとろうとするものの、見かねたセコンドがタオルを投入して試合終了。須田のTKO勝ち。強烈な一発だった。

62kg契約級4回戦
山口 航  判定  小口 幸太
 インファイトを挑む小口に対して、山口はタイミングのいい左右フックで応戦する。小口の打ち終わりにヒットするため、ペースを渡さない。試合はそのまま判定へもつれ込み、小口の勝ち。

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ
ニコライ・ワルーエフ  3RTKO  オーウェン・ベック
 ベックは頑張った。いいカウンターも入れた。が、ワルーエフの巨体を揺るがすには至らなかった。ワルーエフは自らの道を進み、予定通りにベックを葬り去った。最後、立ち上がった根性は見事だが、歯が立たないという表現がぴったりの試合だった。ワルーエフのTKO勝ち。

ヘビー級6回戦
マイティ・モー  判定  ラマー・スティーブンス
 K-1から新天地を目指すモー。相手は無名のラマー。しかし、計算し尽くされたボクシングには、モーの豪腕も空振りに終わってしまった。判定でラマーの勝ち。

WBO世界スーパー・ライト級タイトルマッチ
ミゲール・コット  判定  ポール・マリグナッジ
 誰もがコットのKOを期待したこの試合。だが、マリグナッジは年に似合わぬしたたか者だった。コットのパンチをことごとくはぐらかし、回転の速いコンビネーションを的確に放り込んでくる。コットは強引にKOに持ちこもうとするが、結局、最後までマリグナッジのリズムを崩せずに判定へ。コットの勝ち。

ライト級4回戦
丸山 三木弘  3RTKO  佐山 秀明
 デビュー戦勝利を賭けての戦い。両者気合いの入った打ち合いに望む。そんななか、丸山のパンチが佐山のガードをすり抜ける場面が多く見られ、ペースは丸山に傾く。必死に応戦する佐山だったが、クリーンヒットをモロにもらったところでレフェリーストップ。丸山のTKO勝ち。

ミニマム級4回戦
松村 健佑  判定  嶋津 健人
 怯むことを知らない松村と嶋津。お互いに相手を下がらせるだけのパンチを打ち込むことができないまま試合終了となったが、よりアグレッシブに攻めていた嶋津に軍配が上がった。嶋津の判定勝ち。

フェザー級4回戦
三谷 拓也  4RTKO  岡村 郁生
 互角の戦いを展開した両者。均衡は折り返し点を過ぎた頃から崩れはじめ、三谷の圧力に岡村が後退しはじめる。そして最終ラウンド、ついに手を返すことができなくなった岡村を見て、レフェリーが試合終了を宣言。三谷のTKO勝ち。


奈須 勇樹  判定  ワンミーチョーク・シンワンチャー
 強打を振るう奈須だが、古豪ワンミーチョークの前では空回りしてしまう。巧く隙を突くパンチでダウンを奪われ、必死にもがきながら最終ラウンド終了のゴングを聞く。判定は奈須の勝ち。しかし、これが敵地だったら違う判定が出たような機がする。というより、かなり劣勢だったし。

7月11日 「獺祭 純米吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・ウェルター級10回戦
日高 和彦  2RTKO  松元 慎介
 階級をひとつ上げての再起戦に挑む日高。これを迎え撃つ松元は、スピード豊かな足捌きで日高にパンチを叩き込む。しかし、第2ラウンド、一瞬足を止めて打ち合いに行った松元の顔面を、日高の左フックがカウンターで打ち抜いた。仰向けに倒れる松元。かろうじて立ち上がったものの、すでに足下定まらず、日高のラッシュで瞬殺されてレフェリーストップ。日高の2RTKO勝ち。松元もペースを握りかけていただけに、この階級で日高がやっていけるかどうかは今後を見なきゃならないが、パンチ力が通用することは証明して見せた。

ミドル級10回戦
氏家 福太郎  3RTKO  スッタノン・ソーシティチャイ
 氏家にとっては練習試合。というか、打撃練習だったかな。スッタノンはへっぴり腰パンチしか打たないし、いいように遊べた。はずなんだけど、それにしては時間がかかった。氏家のパンチの精度はいまいち悪いように思えた。それが本来ではなく、たぶん、なめきっていたからだろう。豪快ではあるけど、見るべきところは少ない試合だった。氏家のTKO勝ち。

フライ級6回戦
長谷川 純    荻野 寛之
 細かく足を使いながら懐に入ろうとする長谷川を、荻野はカウンターで迎え打つ。終盤にはいると逆に荻野が距離を詰めにかかるが、長谷川も負けじとパンチを返して試合は判定へ。長谷川の判定勝ち。

7月9日 「獺祭 純米吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
山元 浩嗣  判定  山田 健人
 頭から突っ込んでくっついたところで大きなフックを振るう山元。乱暴なように見えて、これがなかなか効果的だ。山田が打とうとすると、すっと距離をとる冷静さもある。後半、山田も右のクロスで応戦するが山元の優勢は変わらず、判定で山元の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
小林 一敬  判定  山口 嘉之
 拳でペースをもぎ取りにいった両者。一進一退の殴り合いは4ラウンド終了まで続いた。お互いクリーンヒットをもらいながら、ひたすら続く殴り合いは見応え充分。判定で小林の勝ち。

フェザー級4回戦
森 大地  負傷TKO  遠藤 隆俊
 豪快なパンチで森を圧倒する遠藤。森も反撃するが、初回に喫したダウンと、止まらない鼻血が体力を奪ってゆく。そして、さらに追い打ちをかけるように目の下から流血。有効なパンチによる出血となり、遠藤のTKO勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
渥美 博文  判定  内田 義則
 追う内田といなす渥美。ペースを握りかけたのは内田だったが、最後まで渥美の足を止めることはできなかった。判定で内田の勝ち。

スーパー・ライト級6回戦
塩谷 智行  判定  半田 志門
 同じボクサーファイターとはいえ、距離は微妙に違う。近距離なら半田。遠距離なら塩谷。その差は20cm。中盤まで、両者決定的に距離を支配するには至っていなかった。剛腕を誇る両者は最終ラウンドまでその拳を振るい続けたが、互いを倒すことはできず、判定で塩谷の勝ち。

スーパー・ライト級6回戦
亀海 喜寛  4RTKO  伊藤 健
 アマチュアエリート・亀海がいきなりその片鱗を見せた。第1ラウンド、いきなり伊藤からダウンを奪う。その後も的確で強烈なパンチを繰り出して伊藤を圧倒する。2度目の強烈なダウンからはなんとか立ち上がるものの、次第に、しかし確実に追いつめられる伊藤をレフェリーが助けた。亀海のTKO勝ち。

ライト級10回戦
三浦 隆司  8RTKO  松信 秀和
 勢いの三浦と経験の松信。序盤、三浦の勢いが松信を追い立てる。強打をさばくのが精一杯の松信だったが、次第に経験を生かした攻めで状況を打開してゆく。しかし、最初のダウンを喫したのは松信だった。このダウンからは完全復活した松信だったが、2度目のダウンは飛び込んだところへもろに三浦の左ストレートをくらってしまう。かろうじて立ち上がる松信に、レフェリーは試合終了を宣告。三浦がトップコンテンダーを破ってTKO勝ちを飾った。苦しい試合だったが、アマチュアで鍛えたテクニックがあの一発を生んだような気がする。

日本ミドル級タイトルマッチ
板垣 俊彦  9RTKO  中堀 智永
 アウトボックスしたかった板垣だが、中堀の突進の勢いの前に徐々に打ち合いに巻き込まれていく。接近戦を得意とする中堀は完全にペースを握った。うまくいけばノックアウト、悪くとも判定勝ちが見えてきた第9ラウンド、板垣の一発が状況を逆転した。力無く後退する中堀。容赦なく浴びせかけられる板垣のパンチにレフェリーは試合をストップ。板垣の逆転勝ちとなった。これがチャンピオンの底力か?あの局面から素晴らしい逆転劇だった。

7月8日 「獺祭 純米吟醸酒」を嗜みつつ
バンタム級10回戦
ジェリー・ペニャロサ  判定  トマス・ロハス
 サウスポー同士の戦い。身長差のある両者だが、戦いの場はクロスレンジとなった。長身のロハスが意外な器用さを見せる。得意の距離でペースをつかみたいペニャロサだが、ロハスのアッパーがそれを許さない。終盤に入って足が止まったペニャロサに対して、ロハスはKOを狙って上下の打ち分けで攻めたてる。しかし、全般にわたって堅実なクリーンヒットを積み重ねたペニャロサが判定で勝利。ロハス、いいところまで攻め込んでたんだけど、あと一歩届かなかったなあ。

WBCインターナショナルスーパー・フェザー級タイトルマッチ
マニー・パッキャオ  判定  オスカー・ラリオス
 パッキャオ恐るべし。序盤、ラリオスのクリーンヒットをもってぐらつく場面を見せるが、その後は必殺の踏み込みでラリオスを圧倒しはじめる。パッキャオのすごいところは、踏み込んでパンチが出てくるのではなく、踏み込みの流れの中からパンチが放たれるところだろうな。だから、ラリオスほどのボクサーがパンチの出所をつかめずにいる。しかし、いくら打たれても下がらないラリオスに、パッキャオは徐々に疲労の色を見せ始める。互角の打ち合いとなった終盤、最後の最後でラリオスが2度目のダウンを喫し、万事休す。判定でパッキャオの勝ち。いやー、白熱した試合ではあったけど、パッキャオが圧倒した試合だったな。

7月2日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
OPBF・日本フライ級ダブルタイトルマッチ
小松 則幸  6RTKO  内藤 大助
 両者ともぎこちない動きで始まった、お互いのベルトを賭けたダブルタイトルマッチ。日本初だそうだ。まず、ペースを掴んだのは内藤だった。変則スタイルから繰り出されるパンチは小松のガードのリズムを崩し、クリーンヒットを許してしまう。対する小松も接近戦では意地を見せ、押し切られかけた流れを必死に押し戻そうとしていた。しかし第6ラウンド、完全に内藤の術中にはまった小松の顎を、内藤の拳がカウンターで打ち抜いた。前のめりに崩れ落ちる小松。立ち上がるものの、それが精一杯の抵抗となった。続くラッシュに為す術無く、レフェリーが割って入って試合終了。内藤のTKO勝ち。いやー、毎ラウンドを短く感じる、素晴らしい試合だった。

119P契約級10回戦
ガーオナー・クローンパジョン  ドロー  福島 学
 世界前哨戦に臨む福島。しかし、ガーオナーの踏み込みが鋭かった。リーチのを生かせぬままパンチをもらう福島。ようやくリズムを取り戻しはじめたところでアクシデントが発生した。福島が偶然のバッティングで右瞼をカット。これが気になったのか、ガーオナーに攻め込まれ、再びレフェリーが分けたところでドクターストップ。引き分けとなった。

ライト級8回戦
磯松 鉄浩  5RTKO  リッキー★ツカモト
 同じような展開が続いたこの試合。しかし、ツカモトのテクニックはわずかに、確実に磯松を上回っていた。徐々にペースダウンしていく磯松。そして、第5ラウンド、足がもつれるようにマットに沈んだ磯松。立ち上がるものの、ここぞと畳みかけるツカモトのラッシュにレフェリーが試合を止めた。ツカモトのTKO勝ち。

スーパー・フェザー級6回戦
日下 研也  判定  木村 拓磨
 互いのパンチがよくあたる派手な打ち合い。アマチュアエリートの日下だが、木村の気合いに巻き込まれてしまっている。互いに一歩も引かずに拳を出し合い、試合は判定へ。木村の勝ち。

ライト級6回戦
江口 泰將  2RTKO  熊野 和義
 細かく丁寧なボクシングを展開する熊野。こつこつ叩き込まれるボディが次第に江口の体を丸め、絶妙に散らされたパンチに次第に手を出すことができなくなってゆく。そして第2ラウンド、防戦一方になったところでのスタンディングダウンの後、さらに熊野の追撃にさらされたところでレフェリーストップ。熊野の勝ち。

ライト級6回戦
篠田 雄亮  判定  笠 康次郎
 両者とも足を使って様子見からはじまったこの試合。互いに体が温まりはじめると、篠田は前進する圧力を強め、笠はさらにスピードを上げていく。一進一退の攻防は試合終了まで続き、判定で笠の勝ち。

ウェルター級4回戦
熊谷 武彦  判定  廣木 秀行
 落ち着いた展開になるかと思いきや、スイッチが入るといきなり乱打戦に突入する激しい試合となった。疲労困憊の両者ががちゃがちゃ打ち合ううちに時間は過ぎ去り、試合は終了。判定で熊谷の勝ち。

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