2006年8月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

8月28日 「李白 特別純米酒」を嗜みつつ
WBA世界ライト級タイトルマッチ
ファン・ディアス  9RTKO  ランディ・スイコ
 ショートレンジで堅い拳を交換しあう両者。連打の回転力で上回るディアスがまずは優勢に試合を運ぶ。しかし、スイコはクリーンヒットをものともせず、強打を振るってくる。恐るべき打たれ強さだ。いつまでたっても衰えないディアスの連打と、いくら打たれても怯まないスイコの打たれ強さ。まず、綻びが入ったのはディアスだった。スイコのボディが終盤になって効き始めた。必死の抵抗を試みるディアスが反撃のラッシュを仕掛けた瞬間、レフェリーが割って入った。ディアスのTKO勝ち。しかし、スイコにはまだ十分余力があったように思えたな。ちょっとこのストップは早すぎた。

WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
ダニエル・ポンセ・デ・レオン  1RTKO  ソッド・ルクノンヤントイ
 ミドルレンジでの打ち合いから始まったこの試合。あっという間に決着となった。レオン、ソッドともに大きなパンチを振るう中、レオンのワンツーがカウンターでソッドの顔面を打ち抜いた。そのまま前のめりに倒れ込むソッド。レフェリーのコールに反応することすらできず、レオンのTKO勝ち。強打者同士の打ち合いを期待したこの試合だったが、図らずも、別の意味での醍醐味が味わえた。

スーパー・ウェルター級12回戦
シェーン・モズリー  6RTKO  フェルナンド・バルガス
 もみ合いが多いながらも、鋭いパンチを交換しあうモズリーとバルガス。しかし、スピードではモズリーに利があった。バルガスの攻めを一瞬先に読み切ってカウンターを合わせる。スピードスターならではの技だ。そして、ついにモズリーの左フックがバルガスの顔面を打ち抜いた。真後ろに転げるバルガス。完璧なタイミングで放たれたモズリーのパンチは、バルガスから戦闘能力を奪っていた。かろうじて立ち上がるバルガスだったが、すでにモズリーに対抗する力はなく、レフェリーストップ。モズリーのTKO勝ち。この、世界の頂点での戦いで、名の通ったバルガスを相手に、これだけ圧倒的な力を示したモズリーは素晴らしい。とにかく強い。

8月23日 「飛露喜 特別純米酒」を嗜みつつ
B:Tight!2006ライト級トーナメント4回戦
金 ル徹  判定  佐藤 豊
 スタミナ配分無視の接近戦。正確さの金と、パワーの佐藤。お互い、何度も顎を跳ね上げられながら、前に出続ける。第3ラウンド以降はどちらが倒れてもおかしくない展開のまま、試合は終了のゴングを聞き、判定で金の勝ち。

B:Tight!2006ライト級トーナメント4回戦
御舩シュート  負傷TKO  小木曽 研二
 早いラウンドでのKO勝利が多い小木曽。しかし、ファーストコンタクトでいきなりダウンを奪ったのは御舩だった。これを挽回すべく、長いリーチを生かして鋭い右を突き刺してくる小木曽に対して、御舩は手数で応戦する。互角の打ち合いにも見えた試合は小木曽のジャブ一発で決した。御舩、右まぶたカットで試合続行不能。小木曽の負傷TKO勝ち。

B:Tight!2006ライト級トーナメント4回戦
三浦 誉士  判定  小野寺 洋介山
 豪腕を誇る小野寺。これに対して三浦も打ち合いに応じる。うまいパンチで小野寺を食い止める三浦だったが、どんどんギアを上げていく小野寺は次第に三浦を圧倒していった。しかし、最後まで致命打を放つことはできず、判定で小野寺の勝ち。

B:Tight!2006ウェルター級トーナメント4回戦
沼田 康司  4RTKO  春山 正太
 小刻みに体を振りながら前進する沼田。後退しながらカウンターを狙う春山は次第に追い込まれてゆく。しかし、勝負所ではカウンターを沼田に叩き込み、なかなか勝負は決しない。そして最終ラウンド、ついに春山が崩れた。逆に沼田のカウンターを食らい、さらにフォローをもらってはもう立っていることはできなかった。立ち上がり、さらに追撃されたところでタオル投入。沼田のTKO勝ち。

B:Tight!2006ウェルター級トーナメント4回戦
上石 剛  ドロー  清田 広大
 鉈を叩きつけるようにパンチを繰り出す清田。この圧力に、あっさり呑み込まれてしまいそうに見えた上石だったが、清田の打ち終わりにきれいなカウンターをヒットさせて流れを押し戻す。試合は非常に振れ幅の大きなシーソーゲームの様相を呈しはじめる。清田はダメージから回復すると、再び強打を上石に叩き込んで押し潰しにかかるのだが、ここぞというところで上石のカウンターがクリーンヒットする。後半は足を止めての互角の打ち合いとなるが、前半と違って清田のパンチはガードされるのだが、上石のカウンターは相変わらずヒットし続けていた。そして、試合は判定へ持ちこまれ、ドローの判定。B:Tight特別ルールにより清田の優勢勝ち。薄氷を踏み越えたのは清田だった。

B:Tight!2006ウェルター級トーナメント4回戦
池田 好治  判定  北川 純
 お互い、相手が入る瞬間に一撃加えようという作戦をとったようで、鋭い拳の交換が続く。が、いったん接近してしまうと、なかなかクリーンヒットがとれない。一進一退の打ち合いは最終ラウンド終了まで続き、池田の判定勝ち。

B:Tight!2006ウェルター級トーナメント4回戦
養田 竜輔  判定  加藤 壮次郎
 変則スタイルで養田を翻弄する加藤。養田は正攻法でこれを攻略しようとするが、加藤のパンチの出所がどうにも掴みきれないようだ。軽いながらもクリーンヒットをもらってしまう。終盤、なんとか加藤を追い込み、ポイントを挽回した養田は判定で勝利。

B:Tight!2006ミドル級トーナメント4回戦
木村 文人  判定  高橋 隆介
 第1ラウンド、一方的に攻め立てた高橋。しかし、第2,3ラウンドと、開始直後のアッパーで木村がペースを握る。第3ラウンドにはダウンも奪った木村が判定で高橋をくだした。

B:Tight!2006ミドル級トーナメント4回戦
保住 直孝  3RTKO  真木 和雄
 左拳を前に突き出す、奇妙なスタイルで真木に対峙する保住。しかし、もっと異常なのは引き足の開きだ。本来、常時後ろ足加重するキックボクシングではありがちな構えだが、保住のファイトスタイルで意味があるのか?そんな疑問も何のその。第3ラウンド、強烈な左フックがカウンターで真木の顎を打ち砕いた。失神KOで保住の勝ち。やはり、世界経験者は違う。しかし、解説の浜田さんの一言はグッド。「一発だから死んではいないでしょ。」ある意味、格闘技としてのボクシングの本質を射抜く言葉だ。

B:Tight!2006ミドル級トーナメント4回戦
佐藤 幸治  判定  岡田山 金太郎
 圧倒的な実力差を見せる佐藤。その姿に、岡田山は吹っ切れたようだ。オープンガードで左右の大きなフックを振るい。佐藤の攻撃を封じ込める。一度ダウンを食らってからもこのスタイルは変わらず、試合終了のゴングが鳴った。判定で佐藤の勝ち。クリーンヒットはほとんどないのに、一発の恐怖を利用した岡田山の作戦はある意味正解だった。ただ、当てて倒さないと、判定では勝てないだろう。

8月22日 「飛露喜 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フライ級8回戦
亀田 大毅  1RTKO  ウィド・パエス
 パエスはほんとにタイのチャンプか?まず、パンチ力がないのは戦績と腕の筋肉を見たらわかった。しかも、スタイルはアウトボクサー。前評判とえらく違う。ファイターなら打ち合ってから下がるのはわかるが、いきなり距離とったのは合点がいかない。戦法を間違えたか?あっという間にロープに詰められて、亀田のフックの餌食となった。あのフックは上下ともたしかに鋭い。亀田のTKO勝ち。とりあえず亀田の勝ちだが、素性の知れない外人と戦って大口叩くなら、国内のA級トーナメント優勝あたりでその実力を見せて欲しい。そういえば、大毅は次男だったんだね。家族物語、あまりにつまんないんで、いつもとばして見てたから、末っ子だと誤解してた。

8月16日 「千代寿 純米酒」を嗜みつつ
ライト級6回戦
酒井 義信  判定  木村 勇大
 ぐいぐいと前に出る酒井。突き放したい木村はストレート中心に攻撃を仕掛けるが、酒井の足は止まらない。被弾しても、お構いなしに突っ込んでくる。両者のせめぎ合いは最終ラウンドまで続いたものの、お互い、致命打を奪うにはいたらず、試合は判定へ。酒井の勝ち。

スーパー・ライト級6回戦
前川 洋昭  1RKO  チャイナロン・トーティワノン
 初っぱなからじわりと威圧する前川。チャイナロンはトリッキーな動きでこれを翻弄しにかかるが、無駄な努力だった。2,3発のクリーンヒットをいなしたところは頑張ったと思うが、ロープに詰めらた状態での前川のラッシュからは逃れることはできなかった。前屈みになったところへ前川のチョッピングライトを食らってダウン。カウントアウトで前川のKO勝ち。前川の圧力は尋常じゃない。どこまで伸びるか楽しみだ。

フェザー級4回戦
渋谷 直之  1RTKO  苅部 昌寛
 両者デビュー戦。ファーストコンタクトの打ち合いの中、渋谷のパンチが苅部の顎を貫いた。かろうじてこらえたものの、すでに足に力はなく、立て続けに顎にパンチを食らったところでレフェリーが割って入った。渋谷のTKO勝ち。打たれながらも急所にパンチを返した勝負勘はお見事。

WBCスーパー・フェザー級挑戦者決定戦
ウンベルト・ソト  4RTKO  イバン・バジェ
 守るよりも殴ること重視の打ち合いを挑んだソトとバジェ。制したのはソトだった。バジェのパンチを食らいながらも、より強烈なパンチを叩き込み、確実にダメージを刻み込んでいった。そして第4ラウンド、右クロスが外れたと見るや、返す刀で右アッパーをバジェの顎に叩き込んでノックアウト。ソトのTKO勝ち。強引さがそのまま強さになっているソト。バレラに通用するか?

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
ハシム・ラクマン  12RTKO  オレグ・マスカエフ
 アメリカヘビー級最後の砦であるラクマン。テクニックではマスカエフを凌ぐものの、なかなか詰め切れない。そうこうしているうちに、徐々に距離が接近してきた。マスカエフの距離になってゆく。中盤、的確にヒットしていたラクマンのジャブが空を切り始める。そして最終ラウンド、ついにマスカエフの拳がラクマンの腰を砕いた。最初のダウン。立ち上がったラクマンに、再び細かい連打を浴びせかけ、レフェリーが割って入る。マスカエフのTKO勝ち。判定に逃げ込めればラクマンの勝利だったろうが、それをさせず、最後にベルトをもぎ取ったマスカエフ。お見事。

WBC暫定世界ライト級タイトルマッチ
ホセ・アルマンド・サンタクルス  10RTKO  デビッド・ディアス
 初っぱなからコンパクトな強打を叩きつけてくるディアス。これをサンタクルスは距離を置いて迎え撃ち、ペースを渡さない。流れはサンタクルスのものだったが、後半、ディアスの回転力がこれを押し戻しはじめる。そして第10ラウンド、強烈なアッパーがカウンターでサンタクルスの顎を砕いた。立ち上がるものの、すでに足下定まらず、3度目のダウンを待たずにレフェリーストップとなる。ディアスのTKO勝ち。

8月15日 「千代寿 純米酒」を嗜みつつ
日本ミニマム級王座決定戦
三澤 照夫  ドロー  小熊坂 諭
 終始距離の奪い合いとなった戦い。三澤の鋭い踏み込みをカウンターで迎え撃つ小熊坂。終盤、微妙なダウンを奪われた三澤だが、ステップインのスピードは最後まで衰えなかった。試合は判定に持ちこまれ、判定はドロー。因縁のラバーマッチをせねばなるまい。

60kg契約級10回戦
鈴木 拓也  10RTKO  真鍋 圭太
 激闘。その言葉が当てはまる一戦だった。真鍋のダウンから試合が動き出したこの試合。試合巧者の真鍋に押されつつあったものの、鈴木の攻めは確実に真鍋に届いていた。そして、真鍋のダウン。もうどちらが有利かわからない状況で迎えた最終ラウンド。残り30秒の打ち合いにドラマが待っていた。鈴木有利に見えた打ち合い。しかし、最後の一発を放ったのは真鍋だった。ダブルで顎にフックを食らった鈴木はマットに膝をつき、レフェリーは試合終了を宣告した。真鍋のTKO勝ち。近年希に見る、ドラマティックな試合だった。

ライト・フライ級8回戦
山中 力  判定  久田 恭裕
 ひたすら前に出続けた久田。山中はそれを受け止め、厳しいパンチを叩き混み続けたが、決定打を与えることはできず、試合は判定へ。山中の勝ち。

フライ級6回戦
五十嵐 俊幸  3RTKO  金 然雨
 デビュー戦ながら、変則ファイターである金を完全に手玉にとる五十嵐。左ストレートのカウンターで早々にダウンを奪う。その後も変わらず攻め続ける金だったが、ボディが意外に効いており、第3ラウンドに突然のダウン。五十嵐のTKO勝ち。

8月10日 「天狗舞 柔 純米酒」を嗜みつつ
IBF世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
クリントン・ウッズ  6RTKO  ジェイソン・デリスル
 ぐいぐいと前に出てウッズの距離をつぶすデリスル。しかし、そこにはウッズのアッパーが待っていた。前に出ながらも、ことごとく顎を跳ね上げられ、ガードを締めると外側からフックを回され、いいようにクリーンヒットを与えてしまう。それでも、前に出るしかないデリスルは、常にウッズを後退させる状態を作り出すが、ついに致命的な一打をくらってしまう。右アッパーからの連打でロープに押し込まれ、とどめも右アッパー。レフェリーが割って入って試合終了となった。ウッズのTKO勝ち。あのアッパーはデリスルには見えなかったのだろう。潜り込もうとする相手を完全に研究し尽くしたウッズの完勝だ。

WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ジャーメイン・テイラー  ドロー防衛  ロナルド・ライト
 まず、先手を取ったのはテイラー。下の階級から上がってきたライトを突き放し、強烈なパンチを見舞う。しかし、相手を下手に見せる名手であるライトの実力は、後半、テイラーの勢いが落ちてきてから発揮された。徐々にロープを背負うようになるテイラー。完全にライトの土俵に引きずり出されてしまった。互いに片目を腫らした両者。最後は自分のポイントリードを確信したのか、やや流し気味に最終ラウンドを終え、試合は終了。判定はドロー。テイラーの王座防衛となった。

8月8日 「天狗舞 柔 純米酒」を嗜みつつ
日本スーパー・ライト級タイトルマッチ
木村 登勇  7RTKO  木暮 飛鴻
 ねばり強い木暮の攻めに、序盤、追い込まれる木村。しかし、木村術と呼ばれる試合コントロール法は伊達ではない。次第に中間距離からのパンチが、面白いように木暮を捉えるようになる。木暮は断固ダウンを拒み続けたが、見えないパンチは確実にダメージを刻み、マウスピースをはき出した直後、レフェリーが割ってはいって試合は終わった。木村のTKO勝ち。木暮の粘りが有効かと思いきや、木村の培ってきた技術はこれを遙かに凌駕していたようだ。

8月7日 「天狗舞 柔 純米酒」を嗜みつつ
フェザー級8回戦
ダオロエク・スーンギラーノーイナイ  判定  栗田 貴之
 序盤から栗田のボディを露骨にいやがるダオロエク。すぐに終わる予感もしたのだが、この選手、実にねばり強かった。中盤はボディの削り合い。頭をつけての打ち合いでは栗田雄生なのだが、一度ロープに追い込むと、ダオロエクの右ボディがしつこく栗田の左脇を抉った。両者の打ち合いは試合終了のゴングまで続き、判定で栗田の勝ち。両者とも、気持ちのいい打ち合いを見せてくれた。

58kg契約級8回戦
川村 貢冶  判定  室井 啓宏
 日本ランカーである川村に必死に食い下がる室井。その突進力はなかなかのものだ。長いパンチで弾幕を張ろうとする川村をぐいぐいと追いつめてゆく。川村も黙って打たれてはいない。的確なパンチを要所で決めて、室井をペースに乗せない。試合終了までの30秒間、果てしなく続くかと思われる打ち合い。試合は判定へ持ちこまれ、川村の勝ち。素晴らしい両者の打ち合いだった。

スーパー・ウェルター級8回戦
松橋 拓二  判定  野中 悠樹
 オープニングヒットを放ったのは野中だった。膝を折る松橋。これを挽回するためか、松橋は大きなパンチでの中を攻め立てる。普通なら、ここにつけ込んで野中の攻めが生きるところなのだが、松橋の豪腕は並ではない。押し潰すように野中を追い込んでゆく。これに対して野中は足を使う戦法に切り替える。これが松橋のファイトスタイルと噛み合った。どちらが倒れてもおかしくない打ち合いは、そのまま試合終了のゴングを聞き、判定で松橋の勝ち。

8月6日 「天狗舞 柔 純米酒」を嗜みつつ
ウェルター級4回戦
井沼 朋  4RTKO  広瀬 尊明
 初回からよく手を出す井沼と広瀬。そして、両者ともこれがまたよく当たる。致命打こそ与えられず、主導権を掴みきれない打ち合いは最終ラウンドまで続き、その終了20秒前。井沼のストレートが広瀬の顎を捉えた。下半身の動きを奪われ、棒立ちで井沼の連打に晒される広瀬。拍子木も鳴って試合終了まであと少しというところで見かねたレフェリーが試合をストップ。井沼のTKO勝ち。

フライ級4回戦
林 徹磨  判定  森 道晴
 切れのいいパンチの交換。林の拳が時折、森の顔面を弾く。スピードで一歩上回るのは林だ。しかし、それも試合の流れを掴むには至らず。試合は判定に持ちこまれ、林の判定勝ち。

フライ級4回戦
阿知和 賢  判定  村田 真一
 大回りのフック系が目立つ阿知和と村田。スリリングなパンチが交錯する。有効打は阿知和の方が多かったが、頭から突っ込んだことで減点をくらい、微妙な判定へ。手数の多さが功を奏して阿知和の勝ち。

バンタム級6回戦
石本 康隆  3RTKO  早野 吉男
 高速連だの交換だった田が、石本のパンチの的確さが早野を上回っていた。次第に劣勢に回る早野。第2ラウンドのダウンからは立ち直るものの、第3ラウンド、連打の中で打ち込まれた右フックで勝負は決した。必死に踏ん張る早野だったが、無情にもレフェリーが割ってはいって試合終了。石本のTKO勝ち。

8月3日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
WBA世界ライト・フライ級タイトルマッチ
ファン・ランダエタ  判定  亀田 興毅
 亀田いきなりのダウン。これも一因だったろう。だが、この試合で、亀田の底が見えたような気がした。亀田とランダエタのパンチ。大きな違いはナックルの返し方だったと思う。時折、派手な速射を見せた亀田だったが、ナックルがしっかり返ったパンチばかりではなく、見た目ほどのダメージを与えられていなかった。これに対してランダエタのパンチは一発一発力が乗っており、亀田の頭は、ジャブにもかかわらず、後ろに弾かれていた。中盤、ダウンから完全に立ち直り、なんとか互角の打ち合いに持ちこんだ亀田だったが、数回、膝を揺らされる場面があった。そして終盤、ランダエタが距離を保つようになると、もう為す術はなかった。最後までガス欠にならなかった体力は賞賛に値するが、ただそれだけ。すでに判定での決着を見込んで、無理をしないランダエタだが、隙あらば亀田を倒す機会を狙っていたが、最後まで亀田に粘られて勝負は判定へ。ところが判定は亀田の勝ち。ボクシングの勝負は時として、実力差よりも気迫の差が大きく影響することがある。亀田は、過去の実績充分なボクサーとは戦ってきたが、これから這い上がろうとする、ギラギラした連中と戦っていない。招待客と戦ってばかりでは、得られるものは所詮おみやげ程度。己の器をさらに磨くことに集中すべきだろう。同様のことは、弟にも言える。

8月1日 「吉乃川 特別純米酒」を嗜みつつ
WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
イスラエル・バスケス  4R終了TKO  イバン・エルナンデス
 上の階級を狙ったエルナンデス。しかし、体重の壁は厚かった。バスケスに当たったパンチは甘いものではなかったが、効かない。逆に、エルナンデスは鼻を折られて血まみれとなってしまう。圧倒的な力の差を悟ったエルナンデスは4R終了時に試合を放棄。バスケスのTKO勝ち。

IBOライト・ヘビー級タイトルマッチ
アントニオ・ターバー  判定  バーナード・ホプキンス
 リーチを生かしてホプキンスを追いつめるターバー。しかし、ホプキンスの妙な余裕が不気味だ。その予感は的中し、タイミングを掴んだ中盤以降、ホプキンスのカウンターが冴えまくる。ダウンを1回奪ったホプキンスは、ターバーを翻弄し続け、判定でホプキンスの勝ち。

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