2006年9月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

9月30日 「舞姫 純米酒」を嗜みつつ
58.0kg契約級4回戦
藤田 優人  判定  大木 良祐
 強引に前に出る藤田と、これを迎え撃つ大木。クリーンヒットではやや大木優勢だが、決定的ではない。試合が進むにつれ、大木のペースが落ちていったのに対して、藤田の前進が鈍ることはなく、試合は近距離での激しい打ち合いとなる。そのまま試合終了。クリーンヒットを積み重ねた大木の優位は変わらず、判定で大木の勝ち。

65.5kg契約級4回戦
竹内 幹雄  判定  金谷 将三
 ガンガン前に出て初勝利を狙う竹内。金谷はこの勢いにやや押され気味だ。中盤以降、金谷も踏ん張りを見せるが、スリップとも見えるダウンを喫してしまい劣勢に追い込まれる。両者このまま決定打を欠いた殴り合いを続け、試合終了。判定で竹内の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
小笠原 和寿  判定  谷 弘樹
 最初から最後まで全力を尽くしての打ち合い。どちらが優勢かもわからない泥仕合となり、互いに膝を揺らしあう。そして試合はそのまま終了。判定で谷の勝ち。

フェザー級10回戦
アレックス・エスカネル  判定  武本 在樹
 両者とも激しい打ち合いを演じる試合となったが、パンチの堅さはエスかネルの方が上か。武本も鋭いパンチで切り返すが、主導権を握ることができない。打ち合いは激しいが、両者とも決め手となるパンチを叩き込むことはできず、判定で武本の勝ち。どうだかなあ?あってもいいけど、なくてもいいんじゃないかな?

50.0kg契約級4回戦
ミッキー・ヨシノブ  判定  木戸 俊彦
 大きなパンチを振り回しながら前進するミッキー。木戸はなんとか応戦するが、どうしてもミッキーの勢いに呑まれてしまう。しかし、中盤以降は鈍ってきたミッキーの連打に木戸が反撃を開始し、最後はクリーンヒットの数でミッキーを逆転した。判定で木戸の勝ち。

フェザー級4回戦
田中 宏幸  負傷判定  池田 竜太
 手数は出るのだが、いまいちパンチの正確性に欠ける田中と池田の戦い。最終ラウンド、カットした池田の目尻の傷が試合続行不可能と判断されて試合終了。判定はドロー。

バンタム級4回戦
高橋 慎弥  ドロー  島田 惇輝
 きわどいパンチが交錯する高橋と島田だの打ち合い。両者ともボディの織り交ぜ方がなかなかだ。均衡は高橋のボディから崩れていった。第3ラウンド後半になると、明らかに島田はボディをいやがりはじめる。最終ラウンドも高橋は下を、島田は上を叩き続け、そのまま終了。判定はドロー。

フェザー級6回戦
山下 将臣  判定  ティーラサック・ユーチュムポン
 やや緊張気味の山下に対して、ティーラサックは柔らかいモーションからパンチを振るってくる。序盤は山下のラッシュに押されていたティーラサックだったが、持ち前のスタミナを生かして、後半から前進をはじめる。しかし、両者とも最後までうまく噛み合わず、判定で山下の勝ち。

ライト級6回戦
竹下 寛刀  6RTKO  江口 泰将
 まずは押し込んだ竹下だったが、乱打戦の中、江口の一発を食らってしまう。ペースを握っているのは竹下なのだが、油断は禁物だ。ラウンドが進むにつれ、確実に江口にダメージを与えてゆく竹下。しかし、江口の一発は衰えない。要所で竹下の勢いを断ち切る。どちらが倒れてもおかしくない打ち合いは最終ラウンドへ突入し、ついに竹下の連打が江口の膝を折る。スリップと判断されるものの、続く竹下のラッシュに江口は踏みとどまることができず、、レフェリーが割って入った。竹下のTKO勝ち。どーでもいいけど、竹下の髪、長すぎ。行儀云々ではなくて、見てて邪魔そう。少なくともボクシング向きではないね。

9月29日 「舞姫 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界バンタム級王座統一戦
ウラディミール・シドレンコ  判定  プーンサワット・クラティンデンジム
 ぐいぐいと前に出て、打ち合いを挑むプーンサワット。対して、後退しつつカウンターを狙うシドレンコ。クリーンヒットはシドレンコの方が多いが、打ち合いに引きずり込まれているといった感じか。シドレンコは、いつもの打ち合いの組み立てができない。それほど、プーンサワットの圧力は厳しいのだ。しかし、後半、アウトボクシングに切り替えたシドレンコに、いつまでたってもプーンサワットは有効打を当てることができない。そして、試合は最終ラウンドを迎え、両者の追いかけっこは試合終了のゴングまで続き、試合終了。判定でシドレンコの勝ち。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ
フェリックス・シュトルム  10RTKO  ハビエル・カスティリェホ
 得意のクロスファイトで早々にダウンを奪ったカスティリェホ。しかし、シュトルムは失速することなく立ち向かってきた。体を生かした、中距離でのパンチがカスティリェホを捉える。このシュトルムの攻勢に対して、カスティリェホは細かいパンチで引かずに応戦する。喫したダウンも効いているのか、ペースはカスティリェホ。これを打開するため、後半に入ってアウトボクシングに切り替えたシュトルムだったが、逃げ切ることはできなかった。ボディ攻撃で鈍った足は、すでにカスティリェホの攻めを凌ぐことはできず、しつこく追いつめられたところで左アッパーの顔面3連打からボディへ決められたところでレフェリーストップ。カスティリェホのTKO勝ち。ベテランらしい緻密さと、若人を凌ぐ豪腕でシュトルムを葬り去ったカスティリェホ。細かく削った末に勝ち取った、当然の勝利と言えそうだ。

9月24日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
ヒラチャン・ブラピン  2RTKO  窪 郷光
 ぎこちなく始まったデビュー戦同士。先にリズムを取り戻したのはブラピンだった。接近して窪のボディをしつこく叩く。ジャブで突き放したい窪だが、堅さが抜けぬままブラピンの連打に晒され、最後は右ストレートが窪の顔面を打ち抜き、レフェリーストップ。ブラピンのTKO勝ち。なかなか強いかも。

フェザー級4回戦
手崎 充康  1RTKO  乾 昭洋
 勝負は一瞬だった。ファーストコンタクトで手崎の顔面を捉えた乾の右ストレートは、手崎に致命的なダメージを与えた。かろうじて立ち上がるも、足下はふらつき、乾のラッシュに耐える術はなかった。乾は2度目のダウンを奪ってTKO勝ち。素晴らしい一発と、チャンスを逃さない貪欲さはお見事。

日本ウェルター級タイトルマッチ
大曲 輝斎  9RTKO  新井 恵一
 豪腕を誇る大曲。初っぱな、ガードの上からのパンチで新井をぐらつかせる。しかし、ハンドスピードに勝る新井は巧く距離をとり、大曲の強打をかわしながら細かいパンチを積み重ねる。第6ラウンド、大曲の一発が新井の膝を揺らし、猛然とラッシュを仕掛ける。が、新井は的確な左を軸にこれを凌ぎ、逆に大曲のスタミナを削る。いよいよ新井はペースに乗り、王座獲得が目の前に迫った第8ラウンド終了10秒前、それは起きた。満を持して放たれた大曲の左フックが、半ば勝利を確信した新井の顎を跳ね上げた。そして第9ラウンド、大曲のジャブにさえ体を支えることができない新井に、抗う術はなかった。豪打に為す術もなく押し潰される新井。立ち上がったものの、すでに戦闘能力が失われているのは明白。レフェリーが試合を止め、大曲のTKO勝ち。久しぶりに、叫んでしまった。ものすごい一発だった。

ライト級4回戦
土井 政弘  判定  大崎 展幸
 常にロープに押しつけるのは土井。しかし、そのパンチをかわしながらクリーンヒットをとっているのは大崎だ。最後までこの構図は続いたが、クリーンヒットの数はやはり大崎が上か?しかし、判定で土井の勝ち。前に出る姿勢が評価されたんだな。

54.4kg契約級4回戦
松原 純  2RTKO  佐藤 剛史
 まっすぐ主体の佐藤とフック系の松原。的確にパンチを叩き込んだのは佐藤だった。佐藤のカウンターをきれいにもらってダウンを喫するものの、大きなパンチを振るいながら前進することで、佐藤の決定打をかわし続ける。そして、松原のパンチも佐藤を捉えている。しかし、限界は来た。第2ラウンド終了間際、佐藤の拳が松原を捉え、松原が棒立ちとなったところでレフェリーが割って入った。佐藤のTKO勝ち。佐藤に最後まで抗い続けた松原の根性は見事だった。

56.0kg契約級8回戦
塚越 圭  負傷ドロー  ワーユ・ウィンディジム
 ワーユの大きなフックが塚越を捉えた。序盤2回のダウン。なんとかさばこうとする塚越だが、ワーユの勢いに完全に呑まれてしまっている。ここで、塚越がまぶたをカット。偶然のバッティングと判断され、試合はドロー。だが、内容はワーユの圧勝だ。

スーパー・ライト級8回戦
中村 徳人  判定  塩谷 智行
 まず先手を取って攻め込む中村。塩谷の手が動き始めたのは第3ラウンドに入ってからだった。中村のボディに苦しめられながらも、ロープに押し込む塩谷。しかし、主導権を握るまでには至らない。両者死力を振り絞ってペースを握ろうとするが、最後はガチンコの打ち合いのまま試合終了。判定で中村の勝ち。

9月20日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
イスラエル・バスケス  10RTKO  ジョニー・ゴンサレス
 潜り込みたいバスケスと、そこを狙い打つゴンサレス。まずダウンを奪ったのはゴンサレスだった。バスケスも怯まず、さらに踏み込みを強めてクリーンヒットを奪うが、流れはゴンサレスへ。再びダウンを奪われ、ペースを支配したかに見えたゴンサレスだったが、一瞬の油断を突かれて距離を詰められ、バスケスの一発に膝を折ってしまう。ダメージ甚大。試合は振り出しに戻るが、距離をとるスピードがなくなってからの仕切り直しは、バスケスを生き返らせた。潜り込んでショートのパンチを乱打するバスケス。ゴンサレスも強気を生かしてこれに応ずるが、最後はラッシュの中に沈んだ。かろうじて立ち上がるものの、セコンドが試合を放棄。バスケスのTKO勝ち。序盤の劣勢を一発のパンチをきっかけにひっくり返してしまった。バスケスお見事。

WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
マルコ・アントニオ・バレラ  判定  リカルド・フアレス
 徹底したディフェンス体勢をとるバレラ。フアレスからポイントはとるものの、倒しにはいかない。また、フアレスが倒しに来ると、すっと引いて打ち気を削ぐ。フアレスは攻撃のきっかけをつかめないまま、ラウンドが進んでいく。そして、最後までバレラの鉄壁を崩すことはできず試合終了。判定でバレラの勝ち。

9月19日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
バンタム級4回戦
貞光 俊宏  判定  藤原 俊介
 豪快な速攻でいきなりダウンを奪った藤原。2分を過ぎる頃まで続いた連打がようやく鈍り、貞光の反撃が始まるが、時折、思い出したように鋭いパンチを放つ藤原は主導権を渡さない。その後も、前に出続ける貞光を受け流し、時折鋭いパンチを叩き込む藤原が試合を有利にすすめる。そのまま終了のゴングが鳴り、判定で藤原の勝ち。

スーパー・ライト級4回戦
田中 康紀  判定  田中 大樹
 田中同士の戦い。ほぼ互角の打ち合いだったが、くっつこうとする大樹をうまくいなした康紀が試合を優位に進め、判定で康紀の勝ち。

フライ級6回戦
小山田 彰利  負傷ドロー  笠井 康
 因縁のラバーマッチとなる小山田と笠井。トリッキーな動きを見せる笠井が小山田を翻弄する。しかし、第2ラウンド、偶然のバッティングで笠井が試合続行不可能となり、試合はドロー。二人の因縁はまだまだ続くようだ。

9月17日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
50kg契約級6回戦
関根 一哉  判定  ハヤブサ鵜原
 ガッツもあり、手数も出て、足も出る関根とハヤブサだが、いかんせん防御とスタミナがない。序盤で決められれば、或いは、とも思ったが、最後はへろへろクリーンヒットの当て合いとなり、そのまま試合終了。判定で関根の勝ち。

ライト級8回戦
加藤 善孝  判定  荒川 仁人
 パワーの加藤と手数の荒川。荒川は巧いパンチを当てているのだが、加藤はその打ち終わりに大振りのフックをあわせてくる。この加藤のパンチで目尻をカットしてしまった荒川。試合がストップされたら負けという状況で最終ラウンドを迎える。最後まで激しい打ち合いを怨じた両者だったが、決定打を叩き込むことはできず判定へ。加藤の勝ち。

127P契約級8回戦
宮田 芳憲  2RTKO  ビンビン・ルフィーノ
 まず攻めて出たのは宮田。しかし、ルフィーノもスピードを武器に応戦する。パワーで押す宮田だったが、ルフィーノのスピードが上手だった。電光石火で放たれたルフィーノの左ストレートはジャブで崩された宮田のガードをすり抜け、致命打となった。立ち上がろうとするものの、足下が定まらない宮田にレフェリーは試合終了を宣言。ルフィーノのTKO勝ち。あのスピード差では、遅かれ早かれ同じ結末を迎えたかもしれない。最初からボディを狙いにいかなかったのは失敗だった。離れて打ち合ってはいけない相手だった。

ミニマム級10回戦
松本 博志  判定  熊田 和真
 小気味よく手を出す両者。しかし、熊田の方がやや回転と正確性で勝っているようだ。松元のパンチの合間に、きれいに軽いカウンターを入れている。最後までこの展開は続き、判定で熊田の勝ち。松元の根性もなかなかだったが、ダウンとクリーンヒットの数が決定的だったな。

131P契約級10回戦
デンチャイ・ソーティアップクン  6RTKO  三上 朗央
 鋭いパンチでデンチャイを押さえ込もうとする三上だが、デンチャイのパンチが意外と切れている。要所で反撃を食らって詰めに持って行けない。しかし、徐々に積み重ねていったダメージは確実にデンチャイを追い込み、第6ラウンド開始早々の三上のフックに沈んだ。三上のTKO勝ち。一発逆転もありかと思えたが、こつこつ貯めたダメージがモノを言った。さて、日本の頂上に届くか?

OPBFフェザー級タイトルマッチ
榎 洋之  判定  ナデル・フセイン
 まず攻めて出た榎を、しっかりといなすフセイン。榎の攻撃が一段落したところからフセインの反撃が始まる。前進して榎を追いつめてゆくフセイン。パンチも鋭い。これが世界との差か?拳のブレがちがう。腕を振るっている榎と、拳を振るっているフセイン、と言ったらいいのだろうか?が、前半、置きに行くパンチが多かった榎だが、次第にノリが良くなってきた。強引に押し込んでの連打がフセインの手数を減らしていく。そして後半、榎のパワーがモノを言い始める。パンチに押し潰されるように後退するフセイン。しかし、完全に榎に主導権は渡さない。最終ラウンド、スパートをかけてきたのはフセインだった。榎と互角以上の戦いを演じ、そのまま試合終了。榎の勝ち。きつい相手に、自分のボクシングで勝利をもぎ取った榎。お見事。

9月14日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
日本ライト級タイトルマッチ
長嶋 健吾  判定  久保田 和樹
 長嶋に距離をとらせまいと、久保田はじりじりと前進を続けるが、プレッシャーをかけるまでには至らず、長嶋にのびのびとボクシングをさせてしまう。中盤、久保田のパンチも届くようになるが、実力差は明白。しかし、相変わらず攻め所の詰めが甘い長嶋はだらだらとラウンドを重ねてゆく。終盤、久保田がヒッティングによって目尻をカットし、試合が動くかと思われたが、長嶋のペースは変わらず、そのまま試合終了。判定で長嶋の勝ち。

スーパー・バンタム級10回戦
長井 祐太  6RTKO  仲 晋太郎
 中間距離でパンチを交換しあう両者。手数はほぼ互角だが、パンチの的中率では長井が勝る。しかし、長井は攻撃センスに対して防御センスが凡庸だな。仲のパンチが簡単に当たる場面がある。まさに倒すのが先か、倒されるのが先かと言ったところだが、ここは長井の攻撃力が仲のボディを打ち崩すのが先だった。みるみるうちに丸まってゆく仲。長井の連打によたよたと崩れ落ちて最初のダウン。かろうじて立ち上がるものの、痛めつけられたボディはすでに体を支えることはできず、再び崩れ落ちたところでレフェリーが割って入った。長井のTKO勝ち。危なっかしいところはあるが、あのボディ攻撃は見事だった。ほんと、もう少し頭を振るなりすれば、もっと楽に勝てると思うんだがなあ。

68.5kg契約級10回戦
新井 雅人  ドロー  ルイス・オカモト
 重たいボディを放ちながら新井をロープに追い込む岡本。岡本は後退しつつもキレのある右フックをオカモトの側頭部にヒットさせる。一歩も譲らぬ展開の中、2ラウンドに新井が負ったまぶたの傷が試合続行不可能と判断されて試合終了。判定はドロー。

スーパー・バンタム級8回戦
松田 直樹  判定  平野 博規
 初めてランカーとして試合を行う松田と、悲願のランカー対戦を迎えた平野。さて、想いが強いのはどっちだ?ミドルレンジでよく似たスタイルをとる両者だが、やや押し気味に試合を進めるのは松田。平野は素早い出入りでペースを掴もうとするが、松田のリズムを崩すことができない。そして、試合は一進一退のまま終了し、判定で松田の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
長濱 慎吾  判定  宮内 義弘
 まず飛びかかっていったのは宮内。豪快なパンチでペースを一気に掴もうとするが、長濱は細かいパンチでこれを受け止め、宮内のガードの隙間に的確にパンチを滑り込ませる。宮内の突進も衰えを見せないが、長濱のクリーンヒットも同様で、結局、このまま試合終了。判定で長濱の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
泉 圭依知    時田 一志
 ゴングと同時に殴りかかった泉。時田はなかなか体勢を立て直せない。ところが第2ラウンド、今度はお返しとばかりに時田が前に出る。そして、前半終了時にはすでに両者スタミナ切れ寸前だった。ここからは気力の勝負になる。打っては疲れてを繰り返しながら、試合は終了。判定で泉の勝ち。

スーパー・フライ級4回戦
井上 博生  判定  高橋 知矢
 打ち合いの主導権を握ったのは井上。小さなパンチを集めて高橋をロープ際に追い込んで、こつこつとダメージを蓄積していく。しかし、一瞬の隙を突いて高橋の一発が飛んでくる。第2ラウンドには蹈鞴を踏み、第3ラウンドにはダウンを喫してしまう井上。どちらも直前までは圧倒的に攻めていたのだが、これでチャラにされてしまった。判定で高橋の勝ち。レフェリーストップされてもおかしくなかった高橋だが、最後の粘りが勝利を呼び込んだな。

9月13日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
クルーザー級10回戦
ジャン・マルク・モルメク  4RTKO  セバスチャン・ヒル
 勝って当たり前のモルメクに対して、挑発的な態度をとるヒル。打たれ強さもあって、1度ダウンを食らったあともモルメクを誘うような仕草は変わらない。モルメクの強打をいなしつつラウンドを進めるが、これがノーガード状態ととられてレフェリーストップ。あっけなくモルメクのTKO勝ちとなった。まだまだやれたことは確かだろうが、あのあと、どういう結末が待っているかには、あまり興味が持てなくもなった試合だった。

IBF世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
ローマン・カルマジン  判定  コーリー・スピンクス
 スピンクスのスピードにテクニックで食い下がるカルマジン。前半はスピンクスのスピードがカルマジンを圧倒し、いいようにクリーンヒットを奪う。しかし、終盤にさしかかって雰囲気が変わってきた。スピンクスの動きにかげりが見え始め、カルマジンのパンチが届くようになる。逆転の気配。しかし、最後の2ラウンドで再加速したスピンクスが再びカルマジンを翻弄し、そのまま試合終了。判定でスピンクスの勝ち。

9月12日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
2006西日本新人王決定戦スーパー・フェザー級
藤本 貴一  判定  金丸 清隆
 第1ラウンドに金丸からダウンを奪った藤本。しかし、主導権をとるにはいたらず、中盤はアクロバティックな打ち合いが展開される。試合終了間際にはきわどい打ち合いも見られたが、そのまま終了。判定で藤本の勝ち。

2006西日本新人王決定戦ライト級
太田 真行  判定  森下 裕己
 突っ込んでくる太田に対して、フックをあわせる森下。力ずくでねじ伏せたのは太田だった。第1ラウンド終了間際に森下からダウンを奪う。第2ラウンド、森下も負けてはいない。突き放す圧力をさらに強めて、太田が静止する瞬間を虎視眈々と狙う。隙を狙った鋭い森下のパンチは確実に太田にヒットしているのだが、太田が下がらない。そして、打ち合いの最後には森下をロープに詰めているのだ。決定打はないものの、この根性は賞賛に値する。試合はそのまま終了のゴングを聞き、判定で森下の勝ち。クリーンヒットの数では当然の判定だが、非常に緊迫した試合だった。

2006西日本新人王決定戦スーパー・ライト級
千葉 龍史  1RTKO  越崎 泰広
 千葉の速攻が炸裂した。勢い良く飛び込んで連打をあびせてロープに追い込み、細かく叩いて隙を探る。そして、越崎がたまらず逃げたところに右ストレートを叩き込んで最初のダウン。あっという間に2度目のダウンも奪って試合を決めた。千葉のTKO勝ち。あの突進力と、接近戦でコンパクトに出す連打はいい。全日本に期待だ。

2006西日本新人王決定戦ウェルター級
若林 豪  判定  好川 大智
 大きなパンチを的確に当てる若林、細かく鋭いパンチを振るう好川。面白い打ち合いが続く。リードパンチを的確に当てる若林に対して、好川は距離をつぶしにかかる。決定打を与えるには至らなかったが、若林のパンチは確実に好川を捉え続け、試合はそのまま終了。判定で若林の勝ち。

2006西日本新人王決定戦ミドル級
福森 智史  ドロー  若尾 剛
 ガードを固めて射程距離に入ろうとする若尾を、福森はなんとか押さえ込もうと細かいパンチを繰り出す。お互い、チャンスには攻め込むものの、決定打は与えられず、ドローで福森の優勢勝ち。

9月11日 「舞姫 桜楓 大吟醸」を嗜みつつ
2006西日本新人王決定戦ライト・フライ級
山本 剛詞  2RKO  野口 貴史
 ミドルレンジでの打ち合いとなったこの試合。大振りながらパンチをヒットさせる野口に対して、山本はボディを織り交ぜた攻撃で応戦する。そして第2ラウンド、山本の右アッパーからフォローの左ストレートが野口の顔面を打ち抜いた。芯にキてしまった野口は直立することができず、テンカウント。山本のKO勝ち。

2006西日本新人王決定戦フライ級
松元 雄大  判定  清水 裕司
 ミドルレンジから始まったこの試合は、進むにつれクロスレンジでの殴り合いとなり、終盤はお互いボディの削り合い。そして、最終ラウンドは火の出るような打ち合いを展開して終了。判定で松元の勝ち

2006西日本新人王決定戦スーパー・フライ級
難波 拓人  判定  加藤 心和
 スリリングなパンチを交換しあう両者。流れはやや難波に傾いているものの、加藤も要所で食い下がり、決定的な隙を与えることはない。この鬩ぎ合いは最後まで続き、判定で難波の勝ち。

2006西日本新人王決定戦バンタム級
橋詰 知明  判定  山本 幸史朗
 新人王戦の特性なのか、中盤を過ぎるとお互いの特徴が消え、問答無用の打ち合いになる場合が多い。しかし、この試合、橋詰が終盤に入って足を使い始めた。うまく距離をコントロールしながらパンチをヒットさせる橋詰だが、山本も手数で食い下がる。結局、最終ラウンド終了を迎え、橋詰の判定勝ち。

9月9日 「高天 純米吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
浅田 顕  判定  出口 優
 ぐいぐい前に出る出口を突き放していなそうとする浅田。しかし、出口の手数に呑まれて思うようなボクシングができない。この出口のしつこい攻めに徐々に浅田はスタミナを失っていくが、最終ラウンド、根性を振り絞って出口に打ち勝ち、判定で浅田の勝ち。

54.5kg契約級4回戦
倉田 稔  判定  森本 一春
 無敗同士の戦いで、まず先手を取ったのは森本だった。なかなか拳が固い。倉田も手数で負けじと応戦するが、ショートのパンチできっかけを作られて、あっという間に劣勢に立たされてしまう。最終ラウンドまで森本有利の打ち合いに終わり、判定で森本の勝ち。

ミドル級8回戦
鈴木 哲也  6RTKO  ジョームホード・ドークプラモークー
 KOの期待を背負って試合に臨む鈴木。しかし、ジョームホードもなかなか隙を見せない。鈴木の攻めに対して、鋭いショートパンチで対応し、なかなか鈴木にペースを与えない。が、徐々に効き始めた鈴木のボディブローでスピードは衰え、最後は大きなロングフックに対応できず、ジョームホードはマットに沈んだ。鈴木のTKO勝ち。

フライ級10回戦
中島 健  6RTKO  ペットサクダー・ソーティアップクン
 中島の的確なパンチが光る序盤。ペットサクダーもきついパンチを返してくる。中島のボディが深々と突き刺さるものの、驚異のタフネスを生かしてペットサクダーは前進してくる。第6ラウンド、ついに中島のパンチがペットサクダーの牙城に亀裂を入れるが、ペットサクダーはそのまま強打を振るってきた。VTRを繰り返すように叩き込まれる中島のカウンター。しかし、ペットサクダーは倒れない。が、ついにふらふらと後退したところでレフェリーが割って入った。中島のTKO勝ち。中島の素晴らしい攻めだったが、ついに膝を折ることのなかったペットサクダー。恐るべし。

9月8日 「高天 純米吟醸酒」を嗜みつつ
ライト級4回戦
古田 勲  負傷判定  鈴木 誠
 大きなパンチを振るいながらもいまいち見せ場を作れない古田と鈴木。後半の盛り上がりに期待したところで古田が偶然のバッティングでまぶたをカットして試合続行不可能となり、鈴木の判定勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
三宅 祥平  2RTKO  辻 彬宏
 接近戦を挑む両者だが、三宅は一瞬突き離しての打ち合いを好むのに対して、辻は頭をつけたままパンチを出してくる。そしてこの密着しての打ち合いの中、辻のパンチが三宅の腰を砕いた。最初のダウン。立ち上がって反撃を試みるものの、ダメージを回復しきる前に辻の連打に曝され、2度目のダウン。辻のTKO勝ち。押され気味に見えた辻だったが、接近戦を見事に制して見せた。お見事。

フェザー級4回戦
高山 剛志  3RTKO  松田 雄太
 サウスポーからフリッカージャブを繰り出す松田。これに対して高山は懐に潜り込んでのボディを狙う。このボディで一瞬失速したかに見えた松田だったが、再びスピードで高山を翻弄し、最後は狙いすました左フックをカウンターで叩き込んで試合を決めた。松田のTKO勝ち。まだまだスタイルに実力が追いついていないが、しっかり煮詰めればモノになるかもしれない。今後に期待しよう。

OPBFスーパー・バンタム級タイトルマッチ
ウェート・サックムアングレーン  判定  坂本 裕喜
 まずは先手を取りに行った坂本。ウェートは手を出さずにこれをいなす。しかし、第3ラウンド、ウェートの様子見が終わる。のそのそと歩きながら、強烈なプレッシャーをかけてくるウェート。坂本のパンチがヒットしても、その打ち終わりを狙ってくるタフネスぶりだ。ウェートはバランスの立て直しが恐ろしく速い。このじわじわした攻めを気力で押し返す坂本だったが、圧倒的な威圧感を払拭することはできず、判定でウェートの勝ち。

9月7日 「高天 純米吟醸酒」を嗜みつつ
ライト級4回戦
松下 明広  1RTKO  手賀 亮太
 デビュー戦同士の対戦。初っぱなからどちらともなく打ち合いに巻き込まれてゆく。クリーンヒットで相手を上回っていた松下のワンツーが手賀の顔面を完璧に打ち抜いた。蹈鞴を踏んで後退する手賀。それを追う松下。間にレフェリーが割って入って試合は終わった。松下のTKO勝ち。松下の一発目はよくあるいいパンチだった。しかし、それを追って放たれたフォローの2発目は素晴らしくいいパンチだ。今後に期待しよう。

バンタム級4回戦
禹 泰秀  判定  田中 稔大
 アマチュア出身の両者だが、戦い方はまるで違った。ミドルレンジで強打を振るう禹に対して、田中は頭を振りながら懐に潜り込む。ちょっとでも距離があると禹のアッパーがヒットするが、距離が詰まると田中の強烈なボディが炸裂する。そんな打ち合いの中、田中の左フックが禹の顎を打ち抜いた。がくっと膝を折る禹。この一発が決めた流れのまま試合は最終ラウンド終了のゴングを聞き、判定で田中の勝ち。こいつのボディはなかなかだ。

スーパー・フェザー級6回戦
李 冽理  4RTKO  ナーイトーンデーン・バンヌアッドベンタイ
 お互い激しく手を出しつつも、ナーイトーンデーンは次第に李の圧力に押されてゆく。しかし、ムエタイ出身の強みか、簡単に崩れることはない。が、徐々に動きが鈍くなるナーイトーンデーン。第4ラウンド、ついに李のラッシュに捉まったところでレフェリーストップ。李のTKO勝ち。ナーイトーンデーンももう少しできただろうけど、手を出さなくなったのが敗因だな。

48.5kg契約級8回戦
瀬川 正義  判定  橘 悟朗
 がむしゃらに前に出る橘。意気込みがありありと見えるが、その入り際に瀬川のパンチが的確にヒットする。しかし、タフな橘の前進は止まらない。展開は圧倒的に瀬川有利なのだが、倒れていいはずの橘が倒れない。このまま試合は終了し、判定で瀬川の勝ち。橘の根性は天晴れ。あとは、その根性を支える技を磨くことだな。

ライト級8回戦
石井 一太郎  判定  豊嶋 耕志
 惜しみなく豪腕を振るう石井。この勢いに巻き込まれれば誰しも耐えられるわけはないと思っていたが、豊嶋はこれを凌ぐ技術を持っていた。クリーンヒットがとれない焦りからか、石井は強引な突進を繰り返し、豊嶋の逆撃を被ってしまう。しかし、パンチ力の差は如何ともし難く、判定で石井の勝ち。豪腕、石井。いまいちの出来だった。

スーパー・フェザー級8回戦
小林 生人  判定  秋葉 慶介
 ランカーの意地を見せたい小林。しかし、どうにもリズムがつかめない。秋葉の突進を許し、ずるずると試合がすすんでしまう。終盤が近づいても小林のリズムは戻らず、結局、そのまま判定へ。秋葉の勝利。小林は油断か?体調不良か?いずれにしても、大きな敗戦だ。

9月4日 「奥の松 純米生酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ビセンテ・モスケラ  10RTKO  エドウィン・バレロ
 ホーミングミサイルのような軌道で的を捉える強打で、第1ラウンドにモスケラから2度のダウンを奪ったバレロ。きわどいパンチをもらって蹈鞴を踏む場面もあったが、すぐさま立て直してモスケラを追い立てる。第2ラウンド以降、モスケラが圧力を強めるが、バレロのパンチの的確さは変わらない。第3ラウンド、バレロはついにボクシング人生初のダウンを喫し、さらなるピンチを迎えるが、モスケラの猛攻の中で放った右フックが形勢を逆転する。あれだけ効いている中、一発でピンポイントを貫けるあたり、バレロの天性の素質を感じる。そのあとは前進するモスケラをバレロが細かいパンチで迎え撃つ展開にはいる。細かいとはいえ、バレロのパンチはかなりきつい。第8ラウンドからは初お目見えのアウトボクシングに切り替えたバレロにモスケラは為す術がない。そして第10ラウンド、ここを機と見たバレロの押し潰すようなラッシュにセコンドがたまらずリングイン。バレロのTKO勝ち。一発屋のイメージがあったんだが、ピンチを耐え抜く根性と、最後まで的確さを失わないパンチコントロールは正に世界の器だ。日本人が1RKOを防げなかったのも頷ける。相手が悪すぎた。天性に努力を積み重ねた素晴らしいボクサーだ。

WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
カルロス・バルドミール  9RTKO  アルツロ・ガッティ
 バルドミール恐るべし。泥臭さでガッティに負けてない。打ち合いではむしろバルドミールに分がある。丁寧に正面から拳を突いてくるバルドミールに対して、ガッティは大きなフックで突破口を探すが、バルドミールの突進を止めることができない。ガッティのダメージは確実に積み重なっていった。しかも、どうやら右手を痛めたらしく、攻撃力にも翳りを見せる。そして第9ラウンド、ガチンコの打ち合いで後退したのはガッティだった。決定的かと思えたバルドミールの一発だったが、そこから立ち上がるガッティ。しかし、さらなる猛攻には抗うことはできず、レフェリーストップ。バルドミールのTKO勝ち。バルドミール強い。まさに、ファイターの鏡だ。それを相手に最後まで不屈の闘志を燃やし続けたガッティ。おれは大好きだ。

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