2006年10月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

10月31日 「天狗舞 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・バンタム級王座統一戦
ソムサク・シスチャチャワン  3RTKO  セレスティーノ・カバジェロ
 リーチの長さを存分に生かして戦うカバジェロ。必死になって踏み込む隙を探すソムサクだったが、ついにそれは叶わなかった。ダッキングしたところへ右アッパーを突き上げられて最初のダウンを喫するソムサク。立ち上がるものの、すでにカバジェロのパンチをかわすこともできず、いいようにストレートを叩き込まれて、最後はコーナーに座り込むように沈んだ。カバジェロのTKO勝ち。ここまで徹底的に距離をとられたうえで強打を叩き込まれては、ソムサクに為す術はなかった。

WBC世界スーパー・ライト級王座決定戦
ジュニア・ウィッター  判定  デマーカス・コーリー
 じわじわと間合いを詰めるコーリーを、ウィッターがカウンターで迎え撃つ。トリッキーな動きでコーリーを挑発するウィッターだが、コーリーは攻め急ぐことなくチャンスを待つ作戦だ。しかし、中盤にはいると次第にウィッターのパンチがコーリーを捉えはじめた。何が効いたのかわからないほどの速射なのだが、確実にコーリーにダメージを刻んでいる。が、コーリーの強打も衰えることはなく、試合はウィッター主導のまま終了。判定でウィッターの勝ち。

10月25日 「天狗舞 純米酒」を嗜みつつ
WBO世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ホルヘ・バリオス  判定  ホアン・グスマン
 ウェイトオーバーで戦わずして王座を失ったバリオス。急な減量の影響か、グスマンの先制攻撃をもろに食らってしまう。ずるずると後退するバリオス。パンチにもキレがない。対するグスマンは絶好調。切れのいい強打を容赦なくバリオスに浴びせ続ける。しかし、試合が長引くにつれ、バリオスの前進が目立つようになってきた。持ち前のパワーでぐいぐいと前に出て、グスマンをロープ際に追いつめる。グスマンも手を返すが、前半のような圧力は感じない。そして終盤、攻守は完全に入れ替わった。攻めるバリオスと、いなすグスマン。しかし、前半にグスマンが積み重ねたクリーンヒットのポイントは大きく、判定でグスマンの勝ち。

WBC世界スーパー・フライ級挑戦者決定戦
ホルヘ・アルセ  4RTKO  マシブレレ・マケプラ
 第1ラウンドは様子を見たアルセ。マケプラの攻撃を見切ったのか、第2ラウンドから豪快なパンチで主導権を握る。これに対して、マケプラはカウンターで応じるが、後退せざるを得ない展開だ。ラウンドが進むにつれてアルセの勢いは増してゆく。マケプラの厳しいカウンターもヒットするのだが、アルセの前進を止めることができない。この勢いに呑まれてしまったマケプラに為す術はなく、連打に崩れ落ちたところでレフェリーストップとなった。アルセのTKO勝ち。マケプラも悪くはなかったが、相手が悪かった。アルセのやんちゃぶりは健在だ。

スーパー・ライト級4回戦
守本 哲平  判定  勇気 暁
 デビュー戦の意気込みからか、ラフなファイトを展開するデビュー戦同士の守本と勇気。体ごと飛び込む守本だが、有効打を放つことができない。しかし、この攻勢が勇気の反撃を封じ込め、判定で守本の勝ち。

フライ級4回戦
笠原 巨稔    山口 達也
 鋭い踏み込みデジャブをヒットさせる山口。ペースを握るかと思われたが、笠原の大きな右フックを外側から食らってダウンを喫する。盛りかえした笠原だったが、ここで今度は山口の右ストレートをきれいにもらって蹈鞴を踏んでしまう。ここからは両者ガード無用の打ち合いに突入。足を止めての打ち合いでは、リーチのある笠原に有利だ。激しい打ち合いは最終ラウンド終了まで続き、判定で笠原の勝ち。山口も奮闘したけど、ダウンのポイントが響いたな。

56.2kg契約級4回戦
橋元 隼人  4RTKO  戸邉 淳之介
 押し込んでいるのは戸邉だが、大きなパンチを上下に打ち分けているのは橋元。かなりラフだが効果的だ。ひたすら打たれながらも前進する戸邉の肉体に次第にダメージは蓄積し、最終ラウンドにはかろうじて前に出るだけになってしまう。続行は危険と判断したレフェリーは試合をストップ。橋元のTKO勝ち。幾度となく戸邉にヒットしたアッパーとボディが強烈だった。

フェザー級4回戦
三谷 拓也  判定  年見口 尊司
 左右のパンチを的確にヒットさせる三谷。年見口は大きなパンチで対抗するが、細かくカウンターを獲られてしまい、形勢は不利。しかし、あきらめない。ボディフックをきっかけに上に拳を返し、三谷の動きを止める。前半余裕を見せていた三谷も、ラストラウンドではがっぷり四つの打ち合いに巻き込まれ、そのまま試合終了。判定で三谷の勝ち。

55.7kg契約級8回戦
三浦 数馬  負傷判定  鈴木 航一
 がむしゃらに突っ込む鈴木を三浦が冷静にいなす。距離をつくったところで攻勢に出たい三浦だが、鈴木の突進が鋭いため、なかなかクリーンヒットがとれない。中盤に入り、徐々にカウンターのタイミングを掴みつつあった三浦だったが、鈴木のバッティングで三浦が額を大きくカット。続行不能と判断されて試合は負傷判定へ。三浦の勝ち。

ライト級4回戦
金 皙徹  判定  小野寺 洋介山
 鋭いパンチで先手を取る小野寺。金は力強いパンチで応戦するが、小野寺の回転力に押され気味だ。しかし、細かくクリーンヒットをとる小野寺のパンチはオープンブローが多いので、見た目ほど金にダメージを与えられていない。最後まで主導権を掴んでいた小野寺。判定で小野寺の勝ち。うーん。もうちっと固いパンチが打てないものかな。

ウェルター級4回戦
沼田 康司  判定  清田 広大
 重たいパンチで先制ダウンを奪ったのは沼田。外から回り込む左フックで最初のダウン、そして続く畳み込みで2度目のダウンを奪う。しかし、これで一発狙いに入ってしまった沼田は、清田にダメージ回復の時間を与えてしまう。沼田を攻め立てる清田だったが、ディフェンス重視にシフトした沼田を打ち崩すことができず、逆に連打の終わりに逆劇を食らってしまう場面もあった。判定で沼田の勝ち。

ウェルター級4回戦
養田 竜輔  判定  池田 好治
 養田をコントロールしようと試みる池田。あえて短期決戦スタイルをとっていない。成功するかに見えたこの戦法だったが、ボディに気をとられたところで、養田の右ストレートをもろに食らってしまう。かろうじて立ち上がり、ゴングに救われる。ここから追いつめたかった養田だったが、倒すことを意識しすぎて大振りを繰り返してしまい、池田にラッシュをしのがれてしまう。息を吹き返した池田だったが、反撃に転じるだけの時間的、体力的余裕はなく、判定で養田の勝ち。

ミドル級4回戦
木村 文人  判定  保住 直孝
 独特の構えから強烈なボディを連発する保住。木村は出入りを激しくして間合いを調整しつつ、カウンターを狙う。保住は木村のスピードにやや遅れ気味だ。が、後半にはいると、ボディが木村の足を鈍らせはじめる。最終ラウンドは保住のプレッシャーを木村が必死に逸らす展開のまま試合は終了し、判定で保住の勝ち。

ミドル級4回戦
佐藤 幸治  1RTKO  鮎沢 雅夫
 いきなりKO狙いとなったこの試合、両者とも惜しげもなく強打を振るう。そして、的確に急所を貫いたのは佐藤の拳だった。体が崩れた鮎沢に容赦なくパンチを叩き込み、1度目のダウンを奪う。立ち上がった鮎沢だったが、すでに踏ん張ることはできず、コーナーに叩きつけられたところでレフェリーストップ。佐藤のTKO勝ち。当てた者勝ちに見えて、佐藤のパンチは最初から冷静に鮎沢を捉えていた。お見事。

10月23日 「天狗舞 純米酒」を嗜みつつ
日本フェザー級タイトルマッチ
渡邉 一久  判定  梅津 宏治
 トリッキーな動きで梅津を挑発する渡邉。試合は荒れ模様だ。お互いタックルまがいのクリンチが続く中、梅津の右アッパーが渡邉の顎を跳ね上げた。崩れ落ちる渡邉。その後もラフなパンチを振るい続ける渡邉だが、ダメージのせいか的確さに欠ける。梅津は、そんな渡邉をさばきつつも、時折、強打を食らってしまい、一進一退の攻防から抜け出せない。そして試合はそのまま最終ラウンド終了のゴングを聞き、判定で梅津の勝ち。

バンタム級10回戦
寺畠 章太  判定  今西 秀樹
 ミドルレンジでスリリングなパンチが交錯する展開。中盤に入っても両者とも決定的なペースを掴みきれずにいる。ここまでやや不利な展開を強いられていた寺畠は作戦を変更し、クロスレンジでの細かい連打に切り替える。これが功を奏した。第9ラウンド、今西の顔面に左ショートストレートをジャストミートさせてダウンを奪う。お互いきわどいパンチをもらいながら、最終ラウンドへ突入したこの試合。最後まで気を抜けない拳の応酬はゴングで終了となった。判定で寺畠の勝ち。敢えて言うなら、ダウンの差だけだったろう。緊張感のある、いい試合だった。

58kg契約級8回戦
佐藤 常二郎  判定  姫野 崇史
 距離をとる姫野に対して、踏み込む隙を狙う佐藤。両者とも鋭いパンチを放つものの、なかなか決定的な一打を叩き込むことができずに試合は最終ラウンドまで進む。そしてそのまま試合終了。判定で姫野の勝ち。

ライト・フライ級8回戦
斎藤 直人  7RTKO  伊東 純平
 アウトボックスする伊東。これを追いつめる斎藤。後退しつつも、ロングのパンチで応戦する伊東だったが、徐々に斎藤の猛攻をさばききれなくなり、確実にダメージが蓄積していく。そして、斎藤の左フックがクリーンヒットしたところでレフェリーが割って入る。斎藤のTKO勝ち。

スーパー・バンタム級8回戦
金澤 知基  判定  栗田 貴之
 最初はスマートに始まった試合だったが、徐々に接近戦へ移行する。頭をくっつけてのショートの打ち合いが延々と続くと思えば、ふっと距離をとってロングレンジのパンチの交換が始まるという一進一退の攻防。最終ラウンド、どちらかがもうすぐ倒れるという打ち合いの中で試合終了となった。判定で金澤の勝ち。

スーパー・フェザー級8回戦
松沼 誠太郎  7RTKO  会田 篤
 いきなり豪快なパンチを振るう会田。これに気圧されたか、不用意な防御姿勢の中で松沼はダウンを喫してしまう。なんとか踏みとどまる松沼だったが、次第に鈍る動きは如何ともし難く、ついにレフェリーストップとなった。会田のTKO勝ち。

10月17日 「銀盤50 純米大吟醸酒」を嗜みつつ
WBC世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
トーマス・アダメク  判定  ポール・ブリッグス
 突き放してアダメク、近づいてブリッグス。まず、ダウンを奪ったのはブリッグスだった。しかし、試合全体をコントロールしているのはアダメクのリードパンチであり、ブリッグスは劣勢に追い込まれてゆく。後半、やや手数が減り始めたアダメクをがむしゃらに攻め立てたブリッグスだったが、的確なアダメクのブローにポイントを奪うことができず、試合は12ラウンド終了のゴングを聞いた。判定でアダメクの勝ち。ダウンの劣勢を堅実なボクシングで逆転したクレバーさがもたらした勝利だ。

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ
ニコライ・ワルーエフ  11RTKO  モンテ・バレット
 大人と子供の戦い。バレットも190cmあるとは思えない。接近戦に活路を見出したいバレットだが、くっついてから放たれるワルーエフのショートパンチが意外なほど切れる。首の皮一枚でこれをかわしながら、なんとかパンチを当てるバレットだが、そんな体勢から出したパンチが、ワルーエフに効くはずもない。しかし、懲りずに攻め立てる。が、ゆとりはない。止まったらやられるから、前に出ているだけ。そういう切迫感が見てとれる。後半に入っても一発逆転を狙い、大きなパンチを振るい続けたバレット。懐に飛び込むタイミングはつかめているが、そこからの選択肢がない。そうこうしているうちに蓄積されたダメージはバレットの戦闘能力を徐々に奪い、最後はパンチで倒れたというよりも、電池が切れたようにマットに沈んだ。立ち上がったバレットを見かねてセコンドが試合終了を申し入れて試合終了。ワルーエフのTKO勝ち。予想以上に時間がかかったが、バレットの持久戦をも弾き返したワルーエフ。恐るべし。

10月16日 「銀盤50 純米大吟醸酒」を嗜みつつ
フェザー級6回戦
山本 敏充  4RTKO  佐伯 嘉則
 突き放したい佐伯はバックステップしながらジャブを繰り出すが、山本のしつこい前進をさばききれない。ジャブをものともしない山本は、ぐんぐんと圧力を強め、ついに佐伯のガードが崩壊したところでレフェリーが割って入った。山本のTKO勝ち。器用な追いつめ方ではなかったが、プレッシャーは十分。こういうスタイルは好きだ。

スーパー・フェザー級6回戦
金丸 清隆  2RTKO  斎藤 晋
 長い右を振るってくる斎藤を出入りでいなし、いきなりダウンを奪ったのは金丸だった。しかし、一発振り切り型の斎藤のパンチもきわどいところを通過していく。膠着状態になるかとも思われたが、斎藤が一瞬振り切るのをためらった。これを見逃さず放たれた金丸のアッパーは斎藤の脳を揺らし。立ち上がるだけが精一杯。金丸のTKO勝ち。あのタイミングでピンポイントにパンチを打ち込むテクニックは天晴れ。

スーパー・ライト級4回戦
千葉 龍史  3RTKO  萩崎 聰歯
 追いつめる千葉となんとか踏みとどまりたい萩崎。しかし、第1ラウンド、早々に千葉の右フックでダウンを奪われてしまう。千葉の追いつめ方はなかなか迫力がある。萩崎もパンチをかわしながら手を返し、ダウンのダメージが抜けようかというその時、槍のような千葉の右ストレートが萩崎の顔面に炸裂した。崩れ落ちる萩崎。立ち上がり、ファイティングポーズをとるが、レフェリーは試合終了を宣言。千葉のTKO勝ち。圧力もそうだが、パンチを当てるセンスもなかなかのものを持っている。

ウェルター級4回戦
若林 豪  2RTKO  高橋 毅
 長身同士のロングレンジでの打ち合い。きわどい間合いの奪い合いが続く中でアクシデントが起こった。若林が高橋のオーバーハンドライトをブロックした瞬間、高橋がマットに沈み込んだ。肩の負傷。試合続行不能となり若林の負傷TKO勝ち。

ミドル級4回戦
福森 智史  2RTKO  大野 達郎
 リードパンチでうまく間合いをとる福森。なんとか射程に捉えようと必死の大野だが、細かいパンチの積み重ねでダウンを喫する。立ち上がるもののすでに戦闘能力はなく、レフェリーストップ。福森のTKO勝ち。

10月12日 「銀盤50 純米大吟醸酒」を嗜みつつ
62.5kg契約級10回戦
鮫島 康治  2RKO  デクスター・デラーダ
 慎重な立ち上がりはデラーダの一発で急転した。鮫島、いきなりのダウン。欠く上のデラーダがこのまま押し切るかと思われた第2ラウンド、逆転の右ストレートがデラーダの踏み込み際に炸裂した。鮫島を上回るダメージを負ったことは明白。立ち上がるものの、足下定まらずカウントアウト。鮫島のKO勝ち。ダウンに萎縮せず、あの一発を放った鮫島の心の強さは見事。

ライト級10回戦
高林 隼人  1RTKO  JRソジャーノ
 間合いを計り、隙を探り合う高林とソジャーノ。引退試合にかける気合いが伝わってくる。この静寂を破って攻勢をかけた高林の顎をソジャーノの右ストレートが打ち抜いた。前のめりに崩れ落ちる高林。もうろうとする意識の中、必死に立ち上がろうとするが、致命傷だったことは明らか。レフェリーが試合を止めた。ソジャーノのTKO勝ち。

ライト・フライ級6回戦
山本 剛詞  判定  板垣 幸司
 小気味よく動く両者。思い切りがいいのは板垣の方だ。大きなパンチをいい流れで振るっている。これに対する山本は、細かいパンチでなんとか押しとどめようとしている。このまま押し切りたかった板垣だったが、次第に山本が押し返し、後半は根性勝負の乱打戦となった。最後まで接近戦で拳を出し合った両者の戦いは判定へ。山本の勝ち。パンチの的確性がポイントだったようだ。いい打ち合いだった。

フライ級6回戦
松元 雄大  判定  廣瀬 健太
 序盤から激しい動きを見せる両者。しかし、なかなか互いを捉えることができない。この流れの中、まさにすれ違いざまのアッパーが松元をマットに転がした。ソリッドパンチャーの手本のような廣瀬のダウン。が、致命的なダメージを与えることはできず、判定で廣瀬の勝ち。

スーパー・フライ級6回戦
難波 拓人  ドロー  大庭 健司
 拮抗した戦いだが、わずかに追い込もうとする大庭と、距離をとって打ち合おうとする難波。ただ、両者に打ち合いを避ける気配はない。試合はこのまま最後まで進み、判定へ。ドローだが、大庭の勝者扱い。

バンタム級6回戦
橋詰 知明  3RTKO  大舘 法久
 激しい打ち合いから始まったこの試合。橋詰のボディが大館を追いつめてゆく。次第に手数が減り。打ち合いが6分間を超えたあたりから大館の手数は激減した。為す術もなく打たれる大館に対して、レフェリーは試合終了を宣言。橋詰のTKO勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
木村 友紀  2RTKO  浦本 慎二
 浦本の強引な攻めに面食らった木村。一時劣勢に陥るが、それを立て直し、長身ながら細かいパンチでクリーンヒットを取り始める。そして、第2ラウンド、浦本の連打に織り込まれた左フックで顎を貫き、葬り去った。木村のTKO勝ち。

10月10日 「銀盤50 純米大吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・フライ級4回戦
内田 悟  1RKO  ルーイー・バンティーゲ
 明らかに格の違うルーイーに対して、果敢な攻めを見せた内田。怯まずに前進を続けたが、ここはルーイーのテクニックが勝っていた。ガードのど真ん中を割って入ったアッパーに膝を折る内田。かろうじて立ち上がるもののレフェリーは試合続行不能と判断。ルーイーのKO勝ち。勢いだけでは格の違いは埋まらない。

スーパー・フライ級10回戦
楠 浩明  8RTKO  ロバート・アラニック
 巧みに上下を打ち分けるアラニック。楠は前に出たいが、踏み込み際に飛んでくるアラニックのパンチがそれを許さない。注目すべきはアラニックのボディ。フィリピンの選手でこれだけボディ打ちのうまいボクサーはなかなか見ない。楠も同じくボディで対抗するが、手数では圧倒的に不利だ。中盤に入っても、楠の劣勢は変わらず。しかし、怯まない。アラニックの強烈なパンチが何度も入っているのだが、楠はガードを固めて飛び込み、強烈なボディを時折叩き込む。耐えて耐えて、最後まで一発逆転を期待させた楠だったが、動かない足を引きずる楠は、アラニックにとってはすでにパンチングボールと同じだった。狙いすました右フックが楠の顔面を吹き飛ばし、ロープにもたれかかるように沈んでいった。カウントが始まるやいなやセコンドが飛び込み試合終了。アラニックのTKO勝ち。根性もパンチもある楠。これがきっかけとなって一皮むけることを期待しよう。

フライ級10回戦
久高 寛之  判定  フェデリコ・カトゥバイ
 キレとタイミングでカトゥバイを攻める久高。これに翻弄されつつ、大きなパンチを振るってくるカトゥバイ。当たれば危険だ。しかも、回を追うごとにトリッキーさを強めてくる。久高は落ち着いてクリーンヒットをとり続けるが、終盤に入ってもカトゥバイは止まらない。結局、最後まで展開は変わらず、試合は終了。判定で久高の勝ち。

10月9日 「笹一 純米吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・ライト級8回戦
亀海 喜寛  6R終了TKO  大久保 充
 亀海のテクニックを殺すため、大久保は強引に前に出る。ちょっとでも距離をとると亀海のカウンターが飛んでくる。そそして、接近戦でも亀海のパンチが大久保のボディを抉る。次第に、大久保の居場所がなくなっていく。が、大久保が手を止めない。ダメージは明らかに蓄積しているのだが、亀海が引くとすかさず距離を詰めてゆく。しかし、為す術無くパンチをもらい続ける大久保に、セコンドが試合終了を告げた。亀海のTKO勝ち。

スーパー・フェザー級10回戦
矢代 義光  1RTKO  三浦 誉士
 瞬殺だった。左フックをきっかけに三浦からダウンを奪った矢代。立ち上がるものの、レフェリーとの応答が鈍い三浦。再開されるものの、その後の展開で試合続行不能と判断したレフェリーが試合をストップ。矢代のTKO勝ち。出会い頭とはいえ、素晴らしい左とフォローだった。

128P契約級10回戦
ホルヘ・リナレス  6RTKO  ウンベルト・マルティネス
 初回からプレッシャーをかけるリナレス。ウンベルトも自慢の強打を返す。正確にヒットするリナレスのパンチにも怯まず、圧力を強めていくウンベルトだったが、これがリナレスにとっては絶好の的となった。狙いすました右ストレートがウンベルトのこめかみを打ち抜いた。大の字になって動かないウンベルトを見てカウント途中でレフェリーが試合終了を宣言。リナレスのTKO勝ち。試合終了に気づいたウンベルトの仕草をみると、もしかすると、小芝居をしていたのかなとも思う。油断を誘うためだったのかも知れないが、選手の安全第一をうたう昨今において、ピクリとも動かなけりゃ、止められるわな。

10月8日 「笹一 純米吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
平山 周作  1RTKO  本間 幸樹
 いきなり豪快な打ち合いとなった平山と本間の対戦。そして、そうそうの豪快な左フックで試合は決した。平山のTKO勝ち。豪腕同士だっただけに、どちらが勝ってもおかしくなかったが、デビュー戦であることを考えてもこれは時の運だったのだろう。が、この勝利を糧にできるかどうかで、この先が決まるだろうな。

スーパー・フェザー級4回戦
チャベス高久  2RTKO  本間 渉
 チャベスの名を背負って前に出る高久。本間はこの勢いに押され気味だ。しかし、徐々にバックステップしながらのパンチを当て始める本間に、高久はなかなか有効打を決めることができなくなってゆく。が、ついに高久の圧力が本間のディフェンスを突き破る。レフェリーからは見えなかったようで、明らかなダウンをスリップと判断されたが、直後に再度ダウンを奪い、その後のラッシュでレフェリーストップとなった。高久のTKO勝ち。高久のきっかけを作ってからのラッシュはなかなかのものだった。名に恥じぬよう、頑張ってもらおう。

フェザー級4回戦
細貝 淳  負傷判定  石井 俊光
 大きなパンチを振るってくる石井に対して、細貝はカウンターで応戦する。序盤、うまくクリーンヒットをとっていた細貝だが、徐々に後退しつつ石井のパンチをもらうようになり、最終ラウンドは混戦となる。が、細貝が額のあたりを大きくカット。負傷判定で石井の勝ち。

フライ級6回戦
木村 悠  2RKO  サームコ−レック・チューワッタナ
 期待の新人デビュー戦。木村は落ち着いてサームーレックの動きをうかがう。そつのない攻めでサームコーレックを攻め立てる木村。第2ラウンド終了間際、積み重ねたクリーンヒットがかたちとなり、サームコーレックが前のめりに倒れた。木村のKO勝ち。

10月5日 「笹一 純米吟醸酒」を嗜みつつ
バンタム級4回戦
稲上 聖真  判定  西川 良一
 同じような距離で手を出す両者だが、ディフェンス力に差があった。軽快な動きでパンチをかわす稲上に対して、稲上のパンチは面白いように西川の顔面を捉える。必死で抵抗する西川だが、あれだけ無防備に稲上のパンチをもらい続けては為す術もなく、判定で稲上の勝ち。

54.0kg契約級4回戦
梶本 和人  2RTKO  井上 稔
 思い切りのいい踏み込みで攻撃を仕掛けるデビュー戦の井上。その飛び込み際に梶本の右フックが炸裂した。前振りもなく、この一発のみで試合を決めてしまった。梶本のTKO勝ち。お見事。

フェザー級8回戦
松村 勝  判定  熊谷 謙志
 接近戦を挑みたい松村だが、熊谷に距離を押さえられて、なかなか飛び込めない。しかし、熊谷も松村の強打の前になかなか攻め込めず、試合はこの流れのまま終了する。クリーンヒットを奪い続けた熊谷の判定勝ち。

スーパー・ライト級8回戦
大崎 丈二  判定  土居 祐介
 長いリーチで土居を突き放す大崎。しかし、致命打を叩き込むことはできず、徐々に土居の距離に近づいてゆく。戦いは一進一退のまま最終ラウンドへ突入し、激しい打ち合いのまま試合終了。判定で大崎の勝ち。

10月3日 「笹一 純米吟醸酒」を嗜みつつ
52.5kg契約級4回戦
大崎 周亮  判定  川口 裕
 まずは大崎を攻め立てる川口。なんとか押し戻したい大崎は、時折踏みとどまって手を返すが、川口の前進は止まらない。最終ラウンド、徹底したボディ攻めで足を止められた大崎は打ち合いに応ずる以外術はなく、それでも最後まで耐え抜き、試合は終了。判定で川口の勝ち。

バンタム級4回戦
岡 正樹  判定  樺山 祐平
 激しい打ち合いで始まったこの試合。フック系の強打を振るう岡の打ち終わりを樺山がいきなり狙い撃ちした。第1ラウンド、最初のダウンを岡から奪う。ここから反撃に転じた岡は樺山の頭を何度か弾き上げ、互角の打ち合いに持ち込んだ。樺山は一歩距離を置いてのカウンターを狙うが、岡の前進がこの距離をつくらせない。お互いに膝を揺らしあう最終ラウンドも終了のゴングが鳴り、試合は判定へ。樺山の勝ち。ダウンを獲った分、有利だったな。

54.0kg契約級4回戦
佐々木 佳浩  判定  高橋 裕幸
 カリメロ頭でぐいぐい押し込む佐々木。高橋も要所ではいいパンチを返したものの、流れを取り戻すことはできず、佐々木の判定勝ち。

60.0kg契約級10回戦
吉澤 佑規  負傷判定  金井 晶聡
 驚異のKO率を誇る金井が、吉澤に挑む。前半は互角の打ち合いだが、技の吉澤、力の金井といったところが見てとれる。この戦い。技の方が上回っているようだ。みるみる変形していく金井の顔。そして第8ラウンド、試合続行不可能と判断されて試合終了。判定で吉澤の勝ち。

IBF世界バンタム級タイトルマッチ
ラファエル・マルケス  9R終了TKO  サイレンス・マブサ
 中盤まで均衡した打ち合いを演じるマルケスとマブサ。次第にマルケスの圧力が強まってゆく。同じように手を出しながらも確実に腫れ上がってゆくマブサの顔。そして、第9ラウンド終了後、マブサの心は折れた。次のラウンドの開始に応じることはなく、マルケスのTKO勝ち。

WBO世界フェザー級暫定王座決定戦
ファン・マヌエル・マルケス  7RTKO  ターサク・プーンインシージム
 慎重に様子を見るマルケス。ターサクに一発アッパーがヒットしたところからラッシュが始まった。ターサクも手を返すが、マルケスの連打が止まることはなく、最初のダウンを喫する。しかし、ターサクは前進を続け、逆にマルケスにプレッシャーをかけ始める。みるみる腫れ上がってゆくマルケスの右目。ターサクに呑まれてしまうかと思われた後半、マルケスの起死回生のアッパーがターサクをマットに転がす。このダウンからも立ち上がり、前進してくるターサク。予想以上のタフネスぶりだ。しかし、ここからさらにマルケスを追い込むことはできず、打たれっぱなしになったところでレフェリーが割って入った。マルケスのTKO勝ち。勝ったマルケスもさすがだが、ターサクも素晴らしい耐えっぷりだった。

10月2日 「舞姫 純米酒」を嗜みつつ
ライト級8回戦
福原 寛人  6RTKO  西尾 彰人
 長身を生かして長距離砲を放つ西尾。この弾幕をくぐり抜けようと頭を振る福原。両者の緊迫した間合いの奪い合いで試合は始まった。第2ラウンド、西尾の左ストレートが福原を捉えてダウンを奪う。これで一気に攻めきるかと思ったが、やや意識しすぎたのか、逆に打ち終わりを狙われてしまう。しかし、再び左ストレートで福原からダウンを奪い、その後のラッシュでロープに詰めたところでレフェリーが割って入った。西尾のTKO勝ち。もう一歩距離をとって、長距離砲に磨きをかければ、西尾は伸びるかも知れない。

スーパー・フェザー級8回戦
ダニエル・マンシング  負傷判定  武本 康樹
 思い切りのいい踏み込みで武本の懐を狙うマンシング。武本は基本に忠実なボクシングでこれを迎え撃つ。両者とも決め手を欠く中、武本がバッティングでまぶたの上をカット。試合続行不可能となる。負傷判定で武本の勝ち。武本はマンシングを押さえ込んではいたが、完封とは言えなかった。今後に期待だな。

フライ級10回戦
戎岡 淳一  判定  クリストファー・テポラ
 鋭いパンチで攻め立てる戎岡だが、テポラも怯まずに打ち返してくる。上の叩き合いでは元気の良かったテポラだったが、戎岡がボディを織り交ぜはじめると途端にペースが乱れていった。しかし、テポラの一発は油断ならない。倒すことを意識しすぎたのか、戎岡の攻撃が顔面に集まりはじめると、途端に息を吹き返して、危険なパンチを放ちはじめる。後半、エンジンがかかったのはむしろテポラの方だった。何度も頭を後方に弾かれる戎岡。しかし、クリーンヒットの数で勝る戎岡の優位は変わらず、判定で戎岡の勝ち。

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