2006年12月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

12月26日 「桃川 良酒水如 純米酒」を嗜みつつ
WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
アントニオ・マルガリート  判定  ジョシュア・クロッティ
 長いジャブで様子を探る両者。エンジンのかかりが早かったのはクロッティの方だ。マルガリートの強打をガードで弾き飛ばし、カウンターを叩き込む。しかし、これで手数の減るマルガリートではなかった。クロッティのガードはお構いなしに手を出し続け、ついに、クロッティが後退をはじめる。なんとか流れを変えたいクロッティはあの手この手を試してくるが、マルガリートの圧力は弱まることなく、最終ラウンドまで、ほぼ何もできずに終わってしまった。判定でマルガリートの勝ち。

12月25日 「桃川 良酒水如 純米酒」を嗜みつつ
2006全日本新人王決定戦ライト・フライ級
黒田 雅之  1RTKO  山本 剛嗣
 前進してきた山本を迎え撃つかたちで黒田の右フックが炸裂。いきなりダウンを奪う。しかし、山本は細かい連打でさらに前進を続け、反撃を試みるが、パンチ力と的確さで勝る黒田の連打に曝されて2度目のダウン。黒田のTKO勝ち。

2006全日本新人王決定戦フライ級
金城 智哉  判定  廣瀬 健太
 じりじりと前に出る金城を軽いステップでさばく廣瀬。様子見が終わったところで、廣瀬が体を振りながら攻勢に出るが、ミドルレンジでの攻防はやや金城有利だ。後半に入り、この距離で主導権を握った金城。廣瀬は必死に距離を詰めようとするが、ペースを掴まれたまま、打ち終わりを狙われてしまう。最終ラウンド、大きなパンチで反撃に出た廣瀬だったが、最後は金城のラッシュでダウン寸前まで追い込まれる。判定で金城の勝ち。

2006全日本新人王決定戦スーパー・フライ級
立山 信生  6RTKO  大庭 健司
 両者、足をよく使いながらのミドルレンジでの攻防。やや押し気味なのは立山か。ペースは最終ラウンドまで変わらず、立山が大庭にダメージを与え続け、勝利は確定かと思われた。最終ラウンド終了10秒前の拍子木が鳴ったその時、ドラマが始まった。大庭の右ストレートに蹈鞴を踏む立山、ロープにもたれた立山に、最後の力を振り絞って大庭が襲いかかり、薙ぎ倒した。立ち上がったものの、焦点は定まらず、レフェリーストップ。大庭のTKO勝ち。大逆転勝利だ。

2006全日本新人王決定戦バンタム級
大北 正人  5RTKO  林 孝亮
 いきなり襲いかかった林。大北は軽くさばき、落ち着いて試合を組み立てはじめる。そしてすれ違いざまの右カウンターで、大北がダウンを奪う。アマチュア仕込みの大北のボクシングに林はとにかく前に出て対抗する。この戦い方では劣勢と感じたか、後半に入って大北が接近戦を挑んできた。互角の打ち合いを展開する中で、大北の瞼が裂ける。終盤は、大北のタイミングと、林のパワーの戦いとなった。打ち合いの中、林のパンチを無防備にもらい続ける大北に、レフェリーが試合終了を宣告。林のTKO勝ち。

2006全日本新人王決定戦スーパー・バンタム級
上野 康太  判定  木村 友紀
 一進一退が続くこの試合。両者、利き腕の違いを生かしたパンチを放つが、なかなか決め手にならない。所々でいいパンチは入るものの、この展開は最終ラウンドまで続き、そのまま試合終了。判定で上野の勝ち。

2006全日本新人王決定戦フェザー級
加治木 了太  判定  山本 敏充
 パンチャー同士の戦い。序盤、やや距離をとって様子を見る両者。中盤にはいると、加治木のパンチを出入りでいなしながら、山本がペースを上げる。が、その勢いのまま突っ込んだところに加治木の左フックがカウンターで炸裂した。山本のダウン。立ち上がった山本は反撃を試みるが、明らかにパンチが鈍っている。なんとか加治木を仕留めたい山本はどんどん前に出るが、山本のリバーブローに阻まれて、追い込むことができない。そして、試合終了。判定で加治木の勝ち。

2006全日本新人王決定戦スーパー・フェザー級
清水 秀人  優勢勝ち  金丸 清隆
 足を使う清水に対して、金丸がガンガン前に出て行く。しかし、両者決め手を出せないままラウンドは進む。清水は距離がとれず、金丸は距離が詰め切れない。そして試合終了。判定はドロー。優勢勝利と判定されたのは清水。


2006全日本新人王決定戦ライト級
佐々木 悟  2RTKO  川端 康博
 突っかけた川端を返り討ちにしてダウンをとった佐々木。ここから乱打戦の幕が上がった。第2ラウンド、この勢いをかって攻め込んだ佐々木を川端の左フックがカウンターで直撃した。立ち上がるものの、足下が定まらない佐々木にレフェリーが試合終了を宣告。川端のTKO勝ち。見事な大逆転勝利だ。

2006全日本新人王決定戦ウェルター級
出田 裕一  判定  若林 豪
 前に出る出田と、下がりながらパンチを返す若林。攻勢を取っているのは出田。この圧力を、なんとか押し返したい若林だが、どうしても止めることができない。最終ラウンド、ついに出田のパンチが若林をぐらつかせるが、ダウンをとるには至らず判定へ。出田の勝ち。

2006全日本新人王決定戦ミドル級
淵上 誠  判定  福森 智史
 距離をとる淵上をじわじわ追いつめる福森。徐々にペースは淵上に移っていく。パンチで福森を突き放し、距離を固定する。そして、クリーンヒットを積み重ねる。福森は淵上の圧力に気圧されているのか、なかなか手を返せない。手数の衰えなかった淵上だが、さすがに最終ラウンド、疲れが見え始めた淵上に福森のパンチがヒットしはじめる。しかし、ペースを握ることはできず、判定で淵上の勝ち。

12月21日 「桃川 良酒如水 純米酒」を嗜みつつ
WBA・WBC世界スーパー・ミドル級王座統一戦
ミッケル・ケスラー  3RKO  マルクス・バイエル
 サウスポーのバイエルをまったく意識せず、素早いジャブを放ち続けるケスラー。バイエルはこのジャブにカウンターをあわせたいところだが、ガードで手一杯となってしまっている。そして、その勢いのまま、ケスラーの右が放たれた。絵に描いたようなワンツーがバイエルのガードをすり抜けて炸裂。半身を起こして呆然とするバイエルはレフェリーのコールに反応することができずテンカウントが終了。ケスラーのKO勝ち。あのバイエルに対して、きれいなボクシングで押し切ってしまった。こりゃあ強い。

WBO世界クルーザー級タイトルマッチ
エンゾ・マカリネリ  1RTKO  マーク・ホブソン
 互いに手を出しながらスタートしたこの試合。マカリネリの出したワンツースリーが、中途半端なダッキングをしたホブソンの後頭部を直撃した。うずくまるホブソン。これは有効な打撃と判断されカウントが進むが、足にキテしまったホブソンは直立することができずレフェリーストップ。マカリネリのTKO勝ち。

WBA世界ウェルター級王座決定戦
ミゲール・コット  5R終了TKO  カルロス・キンタナ
 初回からガードを固めて前進するコット。キンタナは振り払うようにパンチを出しながら後退するが、明らかに気圧されてしまっている。しかし、コットも狙い過ぎか、なかなか芯を捉えることができない。そうこうするうち息を吹き返しはじめたキンタナは、細かいパンチをきっかけに流れを押し戻しはじめる。ここから反撃に転じたいキンタナだったが、コットの左ボディがキンタナの勢いを断ち切った。第5ラウンド、2度のダウン。かろうじてゴングに救われたキンタナだったが、再びコーナーから出てくることはなかった。コットの第5ラウンド終了TKO勝ち。一瞬、手こずるかと思われたが、ボディでひっくり返してしまった。恐るべし。

12月20日 「桃川 良酒如水 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界ライト・フライ級タイトルマッチ
亀田 興毅  判定  ファン・ランダエタ
 まずは足を使ってリズムを刻む亀田。ランダエタは足を止めるためにボディを多用してくる。しかし、今日の亀田は足も手も速い。前回苦戦したランダエタのリードジャブを徹底的に外し、ヒットアンドアウェイを展開する。ランダエタはジャブを当てようとするが、亀田の横の動きについていけない。そして、そのまま試合終了。判定で亀田の勝ち。まあ、巧く戦った。ごくろうさま。

スーパー・フライ級10回戦
亀田 大毅  1RKO  モハマド・サディック
 つまらない試合だ。なんであんなロートル倒して喜べる?サディックの過去の戦歴がどうあれ、見たところ、現役退いた選手を噛ませ犬として連れてきたって感じだ。茶番だ。くだらん。

ウェルター級8回戦
前川 洋昭  判定  十二村 喜久
 まず、強引に流れを掴みに行ったのは十二村。前川はこの勢いをショートの強烈なアッパーで受け止める。十二村は前進しながら果敢に手を出すが、一撃の威力は前川の方が上。ガードの上からでも十二村の体を泳がせる。しかし、十二村も、前川に前進を許さないことで決定打を放たせず、攻防は一進一退のまま、終了した。判定で前川の勝ち。

スーパー・ウェルター級8回戦
光永 智博  判定  日高 和彦
 貫禄でプレッシャーをかける日高。やや押され気味だった光永も、徐々に距離を掴みはじめ、リードブローで日高を押し戻すようになる。ラウンドが進むにつれ光永ペースになったのだが、終盤、日高が意地を見せた。ガードの真ん中をすり抜けた右ストレートが光永の顎を打ち抜き、日高がダウンを奪う。最終ラウンド、両者、ここぞとばかりに拳を繰り出し、きわどいパンチをヒットさせるが、このまま試合終了。僅差の判定で日高の勝ち。

日本ミニマム級王座決定戦
三澤 照夫  判定  小熊坂 諭
 ラバーマッチとなるこの試合。前回同様鋭いステップインで懐へ飛び込む三澤。小熊坂はジャブと右フックで三澤を牽制しつつ、左ストレートを狙う。この小熊坂の戦法になかなかクロスレンジでパンチが出せなかった三澤だったが、後半に入ると次第にリズムが出始める。小熊坂もカウンターは奪っているのだが、ステップバックする一方で印象は良くない。最後の2ラウンド、小熊坂も覚悟を決めて打ち合いに応じるが、三澤の勢いは止まらず、そのまま試合は終了。判定で三澤の勝ち。

12月18日 「桃川 良酒如水 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ライト級4回戦
香川 昌幸  1RKO  相馬 康浩
 頭から突っ込んでいく相馬、打ち合いに巻き込まれた香川は、いったん仕切り直しをはかるが、これを相馬は許さなかった。左ボディから上に返された左フックが香川の戦闘能力を奪った。相馬のKO勝ち。

フェザー級4回戦
ファンキー林  判定  西崎 岳地
 小気味よく攻め込む林。だが、細かくパンチを当てるのは西崎だ。林の大きなパンチをよく見て、ガードの隙間に放り込む。しかし、勢いの衰えない林の攻めに、次第に乱打戦に持ち込まれていく西崎。クリーンヒットは西崎の方が多いが、手を出せば互いに当たる距離だ。そして、最終ラウンド。逃げる西崎と、追う林という展開。が、林のパンチはことごとく空を切り、西崎の軽いパンチが林の顔を弾く。試合はそのまま終了し、判定で西崎の勝ち。

ミニマム級4回戦
嶋津 健人  判定  マツオ アキラ
 じりじりとプレッシャーをかけるのはマツオ。これを、軽いフットワークでかわすのが嶋津。両者、最終ラウンドまできてもペースを握ることができない。結局、そのまま試合終了。判定でマツオの勝ち。

バンタム級6回戦
山中 慎介  2RTKO  佐藤 祐太
 打ち気に逸る佐藤に、山中のリードブローがヒットする。このパンチが次第に加速していった。ガードを突き破って佐藤を捉える山中の拳。たまらずダウンする佐藤。立ち上がるものの、めった打ちにされはじめたところで、セコンドからタオルが投入されて試合終了。山中のTKO勝ち。パンチにセンスがある。こいつは面白いかもしれない。

バンタム級6回戦
石本 康隆  判定  阿部 伸吾
 まず前に出てきたのは阿部。しかし、石本は突き放す戦法から、勢いを殺す方に切り替え、ボディを叩きはじめる。上下の打ち分けにさらされて、次第に阿部が下がりはじめた。負けじと阿部も拳を振るい、果敢に打ち合いを挑むが、的確にヒットするのは石本のパンチだ。しかし、阿部は倒れない。終盤にはいると、石本のパンチで顔面を弾かれるシーンも増えてきた。でも、下がらない。そして、激しい打ち合いの中、試合終了のゴングが鳴った。判定で石本の勝ち。

12月15日 「住吉 銀 特別純米酒」を嗜みつつ
B:Tight決勝ライト級
小木曽 研二  4RTKO  小野寺 洋介山
 高速連打の交錯で始まった両者の対戦。早々にダウンを奪ったのは小木曽。一気にペースを握るかと思いきや、小野寺の手数に攻めきれない。そうこうしているうちに小野寺のエンジンがかかる。時が進むにつれ、回転数の上がる連打に次第に防戦一方となった小木曽。最終ラウンド終了間際、打たれっぱなしになったところでレフェリーが試合を止めた。小野寺のTKO勝ち。大逆転勝利だ。

B:Tight決勝ウェルター級
養田 竜輔  3RKO  沼田 康司
 ジャブを伸ばす養田と、頭を振りながら前進する沼田。距離を保ちたい養田だったが、沼田が止まらない。第2ラウンド、養田も踏みとどまって応戦するが、凌がれ、反撃され、再び沼田の前進を許す展開となってしまう。そして第3ラウンド終了間際、振り払うような養田の左フックに、沼田の左フックがカウンターで炸裂した。立ち上がるもののテンカウントないにファイティングポーズをとることができず、沼田のTKO勝ち。沼田の勢いが、養田のテクニックを押し潰してしまった。お見事。

B:Tight決勝ミドル級
佐藤 幸治  2RTKO  保住 直孝
 文句なしのハードパンチャー同士の打ち合い。相打ち勝負では佐藤に分があるようだが、保住はもぐり込んでのボディと左フックのカウンターで対抗する。そして、まず、ダウンを奪ったのは佐藤。ガードを割るワンツーが保住を捉えた。立ち上がり、必死に食い下がった保住だったが、第2ラウンド、再び佐藤のラッシュに曝されたところでレフェリーが割って入った。佐藤のTKO勝ち。見事な新旧交代劇だった。

131P契約級8回戦
内山 高志  3RKO  モセス・セラン
 トリッキーなセランの動きをじっくりと観察する内山。セランの大きなパンチはなかなか恐い。しかし、動きを見切った第3ラウンド、内山の速攻につぶされるように、セランがマットに沈む。このダウンから立ち上がることはできず、内山のKO勝ち。苦戦するかと思われた矢先の、いきなりのKO劇だったな。

ライト級6回戦
萩森 良平  6RTKO  三垣 龍次
 細かくステップを踏むのは萩森。三垣はどっしり構えて重たいパンチを叩き込む。確実にダメージを積み重ねていく三垣の拳。そして最終ラウンド、ついに右ストレートが萩森のこめかみを貫いた。蹈鞴を踏む萩森に三垣がとどめを刺すところでレフェリーが割って入った。三垣のTKO勝ち。萩森も粘ったが、三垣の破壊力の前では凌ぐのが精一杯だったか。最後の最後で捉えられてしまった。

ライト級6回戦
遠藤 智也  判定  方波見 吉隆
 絵に描いたようなアウトボクサーとインファイターの対戦。とにかくひたすら前進する遠藤に対して、方波見は思うように距離がとれない。最終ラウンドまでまったく変わらぬ展開が続き、このまま試合が終わると思われた瞬間、方波見の左フックがついに遠藤を捉えた。遠藤、痛恨のダウン。そして試合は終了し、判定で方波見の勝ち。

フェザー級6回戦
久保田 浩貴  判定  矢島ヨシハル
 ハンドスピードで矢島を翻弄する久保田。相打ち狙いで手を出す矢島だが、なかなか久保田を捉えることはできない。しかし、久保田もクリーンヒットがなかなかとれず、ラウンドは進んでゆく。最後はミドルレンジでの打ち合いで試合終了。久保田の判定勝ち。

フライ級4回戦
林 徹磨  判定  井上 拓朗
 井上の奪取で始まり、頭を押しつけ合っての打ち合いが延々続くこの試合。両者デビュー戦ながら、最終ラウンドまで勢いは衰えない。しかし、決定打を奪うことはできず、判定で林の勝ち。

フライ級4回戦
池田 一晴  判定  森 道晴
 よく手を出す両者。やや池田の方が距離をコントロールしつつ、試合は終盤へ。森はなんとか池田を射程に捉えようとするが、出鼻をくじかれてなかなかクリーンヒットがとれない。試合はこのまま終了し、判定で池田の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
沼田 純一  判定  なるとむらた
 ぐいぐい前進しながらパンチを放つなるとむらた。沼田もこまかいパンチで突き放そうとするが、この乱打戦でなるとむらたの右フックに直撃されてしまい、ダウンを喫する。沼田はストレートを中心とした速いパンチで徐々にリズムを取り戻していくが、時折、なるとむらたのロングフックをもらってしまう。これがなかなか侮れない。なるとむらたが沼田にきれいなボクシングをさせなかった。判定でなるとむらたの勝ち。

12月12日 「住吉 銀 特別純米酒」を嗜みつつ
OPBFスーパー・フライ級王座決定戦
相澤 国之  6RKO  ペットクローンパイ・ソーターンティップ
 まずは軽いステップでペットクローンパイを翻弄する相澤。ペットクローンパイはじわじわ詰め寄って大きなパンチを振るう。当たりはしないが、迫力満点だ。回転数もラウンドが進むにつれて上がってゆく。大きなフックが相澤を射程に捉えはじめたところで、相澤はペットクローンパイのボディを集中的に叩く。これでがくんと失速したペットクローンパイに対して、主導権を握った相澤。時折飛んでくるロングパンチは驚異だが、下がりながらのパンチでは序盤の威力はない。そして最後は左アッパーを3発叩き込んでフィニッシュ。相澤のTKO勝ち。やりにくいファイターを相手に、ほぼ完璧な試合展開。強い。

60.5kg契約級8回戦
真鍋 圭太  2RKO  青木 誠
 まず、よく手を出していったのは青木。真鍋はコンパクトなパンチで虎視眈々とカウンターを狙う。そして、第2ラウンド、この試合初めて右拳を使って真鍋が青木に襲いかかる。数発のパンチが交錯したあと、真鍋の左フックが青木の顎を捉えた。崩れ落ちる青木。かろうじて立ち上がるが、足下がおぼつかずテンカウント。真鍋のKO勝ち。様子見が終わればこんなものといった感じの、貫禄を見せつけた勝利だった。

日本バンタム級タイトルマッチ
三谷 将之  判定  川端 賢樹
 年齢を感じさせない踏み込みで三谷を追いかける川端。三谷はジャブで距離を保とうとするが、どうしても懐への侵入を許してしまう。しかし、ここで無理に打ち合わず、冷静に対処した川端は折り返し点を過ぎた頃から距離を支配しはじめる。川端の出鼻にジャブを当て、踏み込んできたときにはそこにはいない。必死になって距離を詰める川端が最後の勝負に出る。最終ラウンド、三谷のパンチをもらいながらひたすら突っ込んでゆく川端。最後は打ちつ打たれつの乱打戦となるも、決定打は出ず、判定で三谷の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
脇本 雅行  1RTKO  岩田 直
 いきなり脇本がダウンを奪った。パンチを当てる勘がずば抜けてる。大きなパンチで岩田も反撃を試みるが、ダウンのダメージも相まって為すがままとなる。そして、立て続けに脇本のパンチが岩田のガードをすり抜けたところでレフェリーが試合終了を宣言。脇本のTKO勝ち。センスを感じるボクシングだ。つまずかなければ、いいところまでいくだろう。つまずきを自分の力にできれば、もっと上までいくかも。

フェザー級4回戦
南 勝太  判定  中谷 篤司
 序盤から南のパンチが中谷をよく捉える。縦横の織り交ぜも巧い。中谷も手を出すのだが、打ち終わりにカウンターを放り込まれてしまい、なかなかリズムをつかめない。まとまった攻防を展開しているのは南なのだが、連打の中で放たれる中谷の大振りが時折命中するため、南も完全にペースを掌握できずに試合は進む。最後は完全に互角の打ち合いとなり、そのまま試合終了。判定で南の勝ち。

フェザー級8回戦
玉越 強平  6RKO  ダーオデン・スーンギラーノーイナイ
 序盤から冴える玉越のボディブロー。ダーオデンの上体は早くも丸まりはじめる。突進の止まったダーオデンを玉越のジャブが襲う。そして、狙いすましたワンツーで玉越は最初のダウンを奪う。立ち上がるダーオデンを仕留めにかかる玉越だったが、上体の柔らかいダーオデンを第2ラウンド中に捉えきることはできなかった。しかし、ここからダーオデンが粘りを見せる。のらりくらりと玉越のパンチを外し、長いジャブをヒットさせはじめる。が、粘りは第6ラウンドまでだった。ガードの隙間を突くアッパーから、ボディを絡めて連打を集中し、ダーオデンをマットに沈める。仰向けに倒れて身動きできないダーオデン。そのままテンカウントを数え、玉越のTKO勝ち。当てるのは巧い玉越だが、ハンドスピードに気をとられてオープンになるパンチが多かったような気がする。そこを修正すれば、もっとダメージを与えられるんじゃないかなあ?

WBO世界ヘビー級タイトルマッチ
セルゲイ・リャコビッチ  12RTKO  シャノン・ブリッグス
 軽くステップを踏んでリズムをとるリャコビッチと、どっしり構えてこれを迎え撃つブリッグス。まずはブリッグスのパワーがリャコビッチを呑み込む。って、いきなり9ラウンドまでカットかい?だいぶ落ち着いた戦いになってる。ただ、内容は変わらない。ブリッグスがパワーで押していくと、リャコビッチが速いパンチでこれを止める。ブリッグスもスタミナ切れでラッシュがかけられない。が、最後はブリッグスがテクニックを伴ったパワーで押しきった。最終ラウンド、再三にわたってカウンターをあわせ、ふらついたところで最後の力を振り絞ってラッシュ。リャコビッチから最初のダウンを奪う。残り12秒から仕掛けられたラッシュを、リャコビッチは凌ぐことができなかった。ロープにもたれかかるように崩れ落ち、リング外へ転落。自力で戻ってくることができない段階で、レフェリーストップ。ブリッグスのTKO勝ち。蓄積されていたパワーの差が、最後の最後で爆発した。瞬発的なパワーもすごいが、最終ラウンドにあれだけラッシュできるスタミナがすごい。

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
オレグ・マスカエフ  判定  オケロ・ピーター
 ぐいぐいと圧力をかけるマスカエフ。ピーターは足を使ってポジショニングするが、気押されているのか動きが固い。アウトボックスするというよりは、じりじり後退してしまっている。マスカエフは左で牽制しての右一発狙いだ。中盤に入ってさらに回転数を上げてきたマスカエフ。さらに距離を詰め、ショートの強烈なパンチを叩き込んでくる。ピーターは突き放したいところだが、ガードに気をとられて先手が取れないでいる。そしてついに、マスカエフの右アッパーがピーターの膝を折る。玉砕覚悟で攻めに出たピーターだったが、マスカエフは冷静にカウンターをヒットさせ、さらなるダメージをピーターに与える。このまま押し切るかと思えたマスカエフだったが、攻め疲れもあってか最後まで仕留めることはできず、判定でマスカエフの勝ち。

12月6日 「奥の松 特別純米酒」を嗜みつつ
IBF・WBO世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ジョー・カルザゲ  判定  サキオ・ビカ
 ビカのラフファイトに苛つき気味のカルザゲ。左目上から出血しながらも、強引にビカを攻め立てる。ビカも強打で反撃するが、カルザゲのスピードに対応できず、後手に回るシーンが目立つ。しかし、カルザゲも完全に自分のペースに引き込むことはできず、終盤は軽いパンチとクリンチの繰り返しとなり、決定的なチャンスを作ることはできなかった。判定でカルザゲの勝ち。

WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
ダニエル・ポンセ・デ・レオン  8RTKO  アル・シーガー
 強打を振り回すレオンに対して、シーガーは足を使っていなしにかかる。しかし、レオンの圧力に、次第に追いつめられてゆく。逃げるかクリンチするしか手がなくなってゆくシーガー。そしてついに、レオンのパンチが正面から叩き込まれる。シーガーのダウン。体を斜に構えて、なんとか逃れようとするシーガーだが、レオンのプレッシャーを押しとどめることができない。最後はセコンドがリングに上がり、試合終了。レオンのTKO勝ち。

12月5日 「」を嗜みつつ
スーパー・ライト級4回戦
松村 直人  判定  荒井 俊宏
 デビュー戦ながらダイナミックなスタイルの荒井。セオリー通りに組み立てる松村はリズムが作れない。荒井のガードはかなり低く、松村のカウンターがクリーンヒットするシーンもあるのだが、畳み込む前に荒井の反撃をもらってしまう。最終ラウンド、両者がむしゃらに手を出し続けるが、決め手になるパンチはなし。判定で松村の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
安宅 徹也  4RTKO  谷 弘樹
 細かく距離を変えて手を出す安宅。谷は接近した一瞬にパンチを返す。お互い様子見を終えて打ち合いになると、回転力を生かしているのは谷の方。最後の一発を放つのは谷の方が多い。最終ラウンド、お互い足を止めての打ち合いの中、谷のパンチが安宅の顔面を立て続けに弾いたところでレフェリーが割って入った。谷のTKO勝ち。

バンタム級6回戦
難波 拓人  判定  竜野 暁生
 中間距離での打ち合いだが、やはり、上をいくのは新人王の難波。竜野も必死に応戦するが、細かいところでパンチを食らってしまう。しかし後半、竜野のボディを露骨にいやがるようになった難波は、いいように接近を許してしまう。パンチにもキレがない。最後、難波も意地を見せて打ち合いに応じるが、決定打は出ないまま試合終了。判定で難波の勝ち。

スーパー・ライト級8回戦
大崎 丈二  判定  西尾 彰人
 距離をとりながら外からパンチを放り込む西尾に対して、大崎はじりじりと前進しながら機をうかがう。ラウンドが進むにつれ、西尾はスピードアップし、大崎はどんどん前に出る。ポイントは西尾が獲っているだろう。流れとしては西尾が握っているように見えるが、後半にはいると、大崎の追い込みが目立ってくる。西尾がやや鈍りはじめている。しかし、最後まで西尾は大崎をいなしきり、試合終了。西尾の判定勝ち。

12月3日 「奥の松 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フライ級4回戦
柳沢 洋平  3RTKO  小松 絵
 両者ともKO狙いの強打を最初から振るうこの試合、ややペースを引き寄せつつあるのは柳沢だ。細かいパンチで次第に紅潮していく小松の顔面だったが、一発が流れを変えた。右ストレートをきっかけに一気に畳み込み、柳沢のガードが落ちたところでレフェリーストップ。小松のTKO勝ち。逆転KO、お見事

ライト・フライ級8回戦
山中 力  判定  石出 匠
 低い姿勢で懐にもぐり込む山中。石出はこれを大きな左右フックで迎え撃つが、山中に巧く距離を外されてクリーンヒットがとれない。手数は両者とも同じくらい出しているのだが、確実にダメージを与えているのは山中だ。しかし、第7ラウンド、山中の左目上の出血が激しくなると、石出がこれにつけ込み、反撃に転ずる。が、流れを押し戻すまではいかず、判定で山中の勝ち。

スーパー・バンタム級8回戦
平野 博規  7RTKO  長井 祐太
 細かくフェイントをかけながら隙を探る両者。左右に動く平野と前後に距離を変える長井。打ち合いは平野の巧さが長井の強打を封じ込めつつ展開したが、第4ラウンド、ついに長井のカウンターが平野の顔面を捉える。続くラッシュを必死に凌ぐ平野だが、ダメージは深い。長井の勢いに呑まれまいと気合いで立ち向かうが、さらに刻まれていくダメージは如何ともしがたく、第7ラウンド開始直後のラッシュでマットに崩れ落ちた。長井のTKO勝ち。長井の攻めも素晴らしかったが、平野の根性も賞賛に値するものだった。いい試合だった。

フェザー級8回戦
川村 貢治  3RTKO  村上 和樹
 大きく早いフックを振り回す川村。村上はカウンターを獲りたいところだが、迫力に押されてなかなか踏み込めない。逆に村上がタイミングを掴む前に、川村のパンチを食らってダウンを喫する。完全なクリーンヒットではないが威力は抜群だ。続く川村の猛攻に、なんとかタイミングを合わせたい村上だが、遅れ気味の相打ちでも打ち負けてしまい、どんどん追いつめられてゆく。そして第3ラウンド、ついに川村の右フックが村上を吹き飛ばす。仰向けに倒れて身動きしない村上。即座にレフェリーは試合終了を宣言し、川村のTKO勝ち。カウンターをもらったときどうなるか不安はあるが、とんでもないパンチャーだ。

スーパー・フェザー級8回戦
青空 西田  2RKO  中真 光石
 よく似た構えの両者。共にハードパンチャーだ。ジャブで機先を制そうとするのは、アマ出身の中真。これに対して、青空は一撃を狙う。スリリングなパンチの交換は青空に軍配が上がった。ジャブを放ちながら突っ込んできた真中に、青空の右ストレートがカウンターで炸裂した。カウントに反応できない真中は大の字になったままテンカウント。青空のKO勝ち。今日は担架が大活躍だ。こいつもとんでもない拳を持っている。今後に期待大だ。

日本ミドル級タイトルマッチ
板垣 俊彦  判定  江口 啓二
 体格の圧力にまかせてぐいぐいと前に出る江口。迎え撃つ板垣だが、様子を見る間もなく、先制のダメージをもらってしまう。早々にカウンターのタイミングを掴みたい板垣。しかし、ダメージのせいか、板垣のパンチはことごとくかわされる。攻めにばかり目が行くが、江口のヘッドスリップはなかなか巧みだ。中盤にはいると、ようやく板垣のエンジンがかかりはじめる。ハンドスピードを生かしたストレートで江口との距離を支配しにかかるが、これに対して江口は左右へのステップワークでパンチの出所を変えながら江口をを攻め立て、第5ラウンドにダウンを奪う。このダウンをきっかけに再び江口に傾いた流れを、板垣は必死になって取り戻そうとするが、江口の左がどうしても読めない。ついに、最後まで江口のリズムは崩れず、判定で江口の勝ち。無類のハードパンチャーが、テクニックでタイトルを奪取した。素晴らしい。

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