2007年2月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

2月20日 「火牛 特別純米酒」を嗜みつつ
148P契約級8回戦
佐々木 基樹  5RKO  アスウィン・カブイ
 互いに大きなパンチを振るう序盤戦。大きく踏み込んでフックを放つ佐々木に対して、カブイはダッキングしてのボディを狙ってくる。体のパワーで勝るカブイは次第に攻勢を強め、両者の距離は徐々に狭まるが、接近戦では佐々木も負けていない。逆に叩き込んだ佐々木のボディがカブイをあっという間に失速させ、コーナーに追いつめたところで放った左フックがカブイの心をへし折った。佐々木のKO勝ち。ひさびさの佐々木節。完全復活成る、かな。

WBA世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
ホセ・アントニオ・リベラ  9RTKO  トラビス・シムズ
 サウスポー独特の間合いから鋭いパンチを繰り出すシムズ。リベラはややとまどい気味だ。加えて、繰り返されるスイッチにリベラの困惑はさらに深まる。そしてシムズの左が面白いようにリベラに突き刺さる。一方的にダメージを与え続けるシムズ。なんとか状況を打開したいリベラは打たれながらも前進し、ひたすらパンチを振るう。しかし、先に当たるのはシムズのパンチだ。そして第9ラウンド、すでにガードすらできないリベラがめった打ちになったところでレフェリーが試合をストップ。シムズのTKO勝ち。ブランクと年齢をまったく感じさせない、完璧なボクシングだった。強い。

WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦
サミュエル・ピーター  判定  ジェームス・トニー
 ヘビー級とは思えないリズミカルなジャブの突き合い。まずはテクニック勝負で試合は始まった。まず機先を制したのはピーターだった。フックをかわしきれないトニー。第2ラウンド、早々にピーターの左でダウンを喫してしまう。このダウンから、素早いコンビネーションを使い始めたトニーは、なんとかピーターを押し返そうとするのだが、クリーンヒットが決まってもピーターが揺らがない。逆にかすっただけのピーターのパンチに振り回されてしまう。仕留めることはできなかったものの、最後までトニーを封印したピーターが判定勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
鳥本 大志  判定  岡村 郁生
 セオリー通りジャブから試合を組み立てる両者。試合が進むにつれ、徐々に大きなパンチが増えてゆくが同じペースで変化していくため、なかなか主導権を奪うことができない。アッパーをうまく使うのが岡村。対して鳥本はフックで応戦する。そしてそのまま試合終了。判定で岡村の勝ち。

60.5kg契約級4回戦
中野 晃志  4RTKO  佐山 秀明
 出入りを繰り返す佐山を、ストレート中心に迎撃する中野。佐山は動きはいいんだが、直線的な分、中野のパンチをまともにもらう場面がある。試合はあっという間に最終ラウンドとなったが、両者の打ち合いは終わらない。そして終了間際、中野の連打に佐山の顔面が弾かれたところでレフェリーが割って入る。中野のTKO勝ち。デビュー戦ながら、なかなかパンチは切れていた。頑張ってもらおう。

フェザー級4回戦
瀬良垣 透  判定  国本 卓大
 素早いステップから高速の左を放つ瀬良垣。国本はガードを固めて前進し、ロープに追い込んだところでボディを連打する。このボディ攻撃につられたか、瀬良垣も足を止めてのボディの打ち合いを挑んでゆく。というよりは、国本を突き放せなくなって、密着戦に巻き込まれたといった方がいい。果てしなく続く密着戦。国本の手数は止まらない。瀬良垣は時折放つ鋭いパンチで国本を押し戻そうとするが、最後までそれは叶わず、判定で国本の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
橋爪 和幸  3RTKO  宮本 武
 大きなパンチを振り回す両者。お互いに左右フックがヒットする。そんな連打の中、宮本の右フックがカウンターで橋爪の顎を捉えた。崩れ落ちる橋爪。強烈なダウンだったが、橋爪は程なく復活し、よりアグレッシブな攻めを見せる。しかし、さらなる宮本のパンチは橋爪のまぶたを裂き、これが続行不可能と判断されて試合は終わった。宮本のTKO勝ち。

ウェルター級4回戦
青柳 庄吾  1RKO  阿部 ひろし
 がむしゃらに先制攻撃を仕掛けた青柳。デビュー戦の阿部はこれに応じるが、機先を制された分、対応ができなかった。阿部をラッシュで呑み込んだ阿部のKO勝ち。お見事。

56.3kg契約級6回戦
木村 哲也  2RTKO  木下 健志
 木下の激しい攻めでいきなりまぶたをカットした木村。そして第2ラウンド、接近戦を挑んできた木村に、木村の連打が炸裂した。ぐったりとロープにもたれかかる木村を見て、セコンドがタオルを投入。木下のTKO勝ち。負傷もあったのかな?でも、木下の詰めは見事だった。

フェザー級6回戦
小林 秀徳  判定  小平 恵司
 鋭いパンチが交錯するスリリングな展開。厳しいパンチがヒットするが、やや小平の方が有利か。しかし、回転力のある小林は徐々に接近戦でペースを掴んでゆき、次第に小平を押し戻しはじめる。そして最終ラウンド、パンチを出し続ける小林に、小平はかなり引き気味となってしまう。判定で小林の勝ち。

スーパー・バンタム級10回戦
木嶋 安雄  判定  長井 祐太
 ヒットアンドアウェイを仕掛けた長井だったが、木嶋のプレッシャーに思うように距離がとれない。長井は距離があいたところで集中打を放ってダメージを与えるのだが、なかなかその機会がない。この距離は木嶋の距離だろう。長井は接近戦でもキレのあるパンチを放つことができるが、木嶋に押し込まれたときは不利な状況に陥ってしまう。結局、最後までこの展開は変わらず、勢いの木嶋、有効打の長井。判定で長井の勝ち。

128P契約級10回戦
榎 洋之  6RTKO  クラーブテーン・ギャットグリーリーン
 初っぱなからプレッシャーをかける榎。クラーブテーンはジャブで応戦するが、榎の豪腕にすでに引き気味だ。じわじわと攻め立てる榎に、確実にダメージを蓄積しているクラーブテーン。そしてそのまま押し潰されるように体は丸まってゆく。2度のダウンから立ち上がったクラーブテーンは、開き直ったようにタイミングのいいパンチを放ちはじめる。そして、終幕は突然訪れた。榎のコンビネーションに突然崩れ落ちたクラーブテーン。ファイティングポーズをとることができず試合終了。榎のTKO勝ち。ま、当然のごとく勝ったってところか。

2月18日 「火牛 特別純米酒」を嗜みつつ
WBO世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ホアン・グスマン  判定  アントニオ・デイビス
 まずは自慢の豪腕を振るうグスマン。デイビスはややおびえ気味。クリンチに持ち込むシーンが多い。デイビスとしては序盤の嵐が過ぎ去るのを待っていた節があり、中盤にはいると後退をやめてパンチを出し始める。だが、要所でグスマンの強打をもらってしまい、なかなか挽回とまではいかない。終盤にはいると、パワーの差が如実に表れ始める。いっこうにおさまらないグスマンのパンチがデイビスを襲い、確実にダメージを蓄積してゆく。そして最終ラウンド、再び猛攻に転じたグスマンは、結局最後までデイビスに反撃のチャンスを与えず、試合終了。判定でグスマンの勝ち。

WBC世界フェザー級タイトルマッチ
ルディ・ロペス  判定  池 仁珍
 様子見なしでインファイトを仕掛ける池。ロペスはジャブをついてこれを押さえにかかるが、池が止まらない。このままでは呑み込まれると見たか、ロペスはすぐさま打ち合いに応じる態勢をとり、押しつ押されつの展開に持ち込む。が、密着戦では池に一日の長がある。ロペスのフックをウィービングでかいくぐり、打ち終わりにいいパンチを叩き込む。ロペスはここで池のボディに狙いを絞る。接近したらひたすらボディを叩き、池のスタミナを削り取ってゆく戦法だ。中盤に入って激しい消耗戦の様相を呈してきた。延々と続く接近戦だが、池のテクニックとスタミナが、わずかながら上回っているように見える。そして最終ラウンド、必死に手を出し続ける両者。ありったけの力を出し尽くしてのパンチの応酬はゴングで終止符が打たれた。判定で池の勝ち。コリアンファイターらしさを出し切った池。お見事。

2月17日 「火牛 特別純米酒」を嗜みつつ
OPBFウェルター級挑戦者決定戦
レブ・サンティリャン  判定  如月 紗那
 サウスポーのサンティリャンにややとまどい気味の如月。なかなか間合いが計れない。対して、オーソドックス相手は慣れているサンティリャンのカウンターは如月のガードをすり抜けてヒットする。パンチは軽いが、もらい続けると危ない。如月も手数は出しているのだが、距離を外されてしまうため、なかなか波に乗った連打ができない。後半にはいると、流れの差は顕著に表れてきた。確実に突き刺さるサンティリャンの拳に対して、ほとんど届かない如月の拳。このまま完封されてしまいそうな雰囲気が漂いはじめた終盤、如月のパンチが息を吹き返しはじめる。疲労からか、思うように距離をとれなくなったサンティリャンにぐいぐい詰め寄り、連打をまとめる。これがここへきて有効だ。しかし、サンティリャンも最後までしっかりしたパンチを放ち続け、試合は判定へもつれ込んだ。中盤までペースを握っていたサンティリャンの勝ち。

OPBFウェルター級タイトルマッチ
丸元 大成  9RTKO  竹中 義則
 出だし、ジャブの突き合いはやや丸元有利。時折きっかけを見つけては竹中に集中砲火を浴びせる。強力なパンチで形勢逆転を計る竹中だが、丸元の小刻みなパンチは竹中の顔面をあっという間に腫らし、視界を奪ってゆく。後半に入って、丸元がワンサイドの流れを作り始めた矢先、竹中の左フックがついに炸裂した。丸元がダウン。しかし、両まぶたを腫らし、さらにカットによる出血まで加わって、竹中の視界は加速度的に悪くなっている。ダウンを喫した丸元は、冷静にクリーンヒットを積み重ね、竹中を追い込んでゆく。そして、丸元のパンチが竹中の顔面を跳ね上げた瞬間、レフェリーが割って入った。丸元のTKO勝ち。竹中のダメージは相当なものだったろうが、それ以上に視界を奪われてしまったことが致命的だったな。丸元の冷静さはお見事。

フライ級4回戦
宮崎 亮  1RTKO  スアンルアン・ソータナピニョ
 初回から前回で飛ばした宮崎。スアンルアンは最初こそ打ち合いに応じたが、次第に逃げ腰になる。そのスアンルアンを連打で捲し立て、まったく手が出なくなったところでレフェリーストップ。宮崎のTKO勝ち。筋はいい。あとは、強敵と当たったときにどう対応するかが楽しみだ。

フライ級4回戦
前川 和範  判定  松浦 卓也
 いきなりガードを下げての打ち合い。先手を取ったのは前川だったが、リーチのある松浦のパンチがこの勢いを止めた。そして、これが松浦に流れをもたらす。前川の射程外からリードパンチをヒットさせ、接近したところでガードの外側からフックを放つ。この戦法に前川は完全に翻弄されてしまう。しかし、最終ラウンド、スピードが鈍った松浦に前川が接近戦を仕掛ける。勝敗は判定に持ち込まれ、松浦の勝ち。

スーパー・フライ級10回戦
小松 則幸  8RTKO  ワンミーチョーク・シンワンチャー
 低い姿勢から変則的なパンチを繰り出すシンワンチャー。これがけっこう鋭く、小松は、なかなか自分のペースに持ち込めない。そのパンチが小松を捉えた。第3ラウンド、小松ダウン。シンワンチャーの右フックを押さえたい小松はジャブで距離を作り、逆にこのパンチにカウンターをあわせて、今度はダウンを奪い返す。そして第8ラウンド、スリップ気味のシンワンチャーのダウンの直後、小松の右ボディストレートにシンワンチャーが悶絶する。かろうじて立ち上がったものの、試合続行不可能と判断され、小松のTKO勝ち。きわどい試合だったが、復帰戦としてはまずまずだろう。

2月14日 「火牛 特別純米酒」を嗜みつつ
日本スーパー・フライ級タイトルマッチ
菊井 徹平  判定  河野 公平
 いきなり乱打戦に持ち込んだ河野の初撃が功を奏した。菊井、態勢を整える間もなく最初のダウン。左ジャブとクリンチワークを駆使して、かろうじてダウンのダメージから脱した菊井は徐々にリズムを取り戻しはじめる。終盤に至るまで、菊井のいいパンチは入っている。しかし、河野の前進が止まらない。驚異的な手数で菊井のパンチを封じ込め、ペースを渡さない。そして第9ラウンド、菊井が勝負に出る。左ジャブに加えて右を多用してくるが、ここは河野の土俵だ。射程内に飛び込んでくる菊井に雨あられとパンチを浴びせる。最終ラウンドに入っても、両者の打ち合いは続いていた。勢いでは河野、クリーンヒットではやや菊井。試合は判定に持ち込まれ、河野の勝ち。

60kg契約級10回戦
内山 高志  判定  ムアンファーレック・ギャットウィチアン
 かなりアバウトな感じでパンチを放つムアンファーレック。内山はややとまどいながらも、ジャブでリズムを整える。ムアンファーレックはカウンターを狙っているようだ。中盤に入っても、なかなか完全にペースを握れない内山。パンチは少なからずムアンファーレックにヒットしているのだが、独特の間合いでごまかされてしまう。しかし、さすがにダメージを隠しきれないムアンファーレックは、後半にはいるとロープを背負う場面が増えてきた。内山のボディが突き刺さる。そろそろ仕留めにかかるかと思われた瞬間、ムアンファーレックの右ストレートがカウンターで内山の顎を打ち抜いた。自身のタフネスを利用して狙い澄ました一発。ペースは内山に傾いているとはいえ、油断ならない一打に、内山の圧力がやや翳りを見せる。最終ラウンド終了間際、ムアンファーレックが再びコーナーに詰まる場面もあったのだが、やはりカウンターを警戒してか、あと一歩踏み込めない。そして試合は判定となり、内山の勝ち。

スーパー・ライト級8回戦
中森 宏  7RTKO  小野寺 洋介山
 初っぱなから手数を出してゆく小野寺。突き放したい中森は小野寺の打ち終わりを狙ってカウンターを放つが、序盤はやや小野寺の勢いが勝っているようだ。しかし第3ラウンド、中森が下がりながら放つフックがカウンターで炸裂。小野寺がダウンを喫する。なんとか挽回したい小野寺だが、すでに踏ん張りが利かず、第4ラウンド早々に再びダウン。なおも攻め続ける小野寺に対して、中森はヒットアンドアウェイから着実にダメージを積み重ねてゆく。奮起し、一時は中森の攻撃を押し返すまでに回復した小野寺だったが、中森の左アッパーがとどめの一撃となった。後続打を浴びるまでもなくマットに座り込む小野寺。立ち上がって、なおも戦おうとする小野寺だったが、ここでセコンドからタオル投入。中森のTKO勝ちとなった。小野寺の根性は素晴らしかったが、中森はそれを丸ごと弾き飛ばした。いい試合だった。

55.7kg契約級8回戦
斎藤 憲一  判定  三浦 数馬
 やや変則的なスタイルからパンチを放つ三浦。小刻みに動いて様子を見る斎藤に、いきなり三浦の右ストレートがクリーンヒットする。三浦がダウンを奪う。これで主導権を握った三浦は、逆に距離を支配し、細かい出入りで斎藤を翻弄する。必死にパンチを出す斎藤だが、最後まで三浦の距離を崩すことができず、判定で三浦の勝ち。

ライト級6回戦
岩下 幸右  判定  三垣 龍次
 豪快なパンチを振るう三垣。しかも、岩下のガードの隙間を狙うテクニックを持ち合わせている。岩下はカウンター狙いで三垣の手数を抑えにかかるが、恐ろしいほど重い三垣のジャブに振り回される場面も見られた。しかし、この強打に岩下は耐え続けた。最終ラウンドには、捨て身の大振りで三垣の手を止め、試合は判定へ。三垣の勝ち。

58kg契約級6回戦
内山 卓也  判定  伊藤 健剛
 全KO同士の対決。期待通り、KOパンチの振るい合いで試合は始まった。もぐり込んでコンパクトなパンチを放つ内山とミドルレンジで大きなパンチを出す伊藤。両者とも攻撃重視のスタイルだけにクリーンヒットも多い。前半拮抗していた攻防だったが、後半に入って距離は内山が支配するようになり、細かいパンチを伊藤にヒットさせる。対する伊藤も負けていない。距離が離れた一瞬に連打を叩き込んでくる。最終ラウンド、両者切れかけたスタミナをフル動員しての打ち合いに挑む。突進力の鈍った内山に伊藤のパンチが幾度となく突き刺さるが、内山は突進をやめない。そして試合終了。判定で伊藤の勝ち。勝った伊藤も強かったが、内山の心の強さに拍手だ。

フェザー級6回戦
吉村 厚志  判定  笛木 亮
 とにかく攻め続ける笛木。吉村は防戦一方に追い込まれ、なかなか反撃の機会を掴むことができない。最終ラウンドに入っても笛木の手は止まらず、吉村はロープ際を離れられない。判定で笛木の勝ち。

68kg契約級4回戦
益田 智文  判定  永田 亮二
 微妙に距離が違う両者。永田が踏み込もうとする一瞬前に益田のパンチが着弾する。ストレートに対応しようとして永田が正面のガードを固めると、益田のロングフックがガードの外から飛んでくる。永田にとっては苦しい展開だ。しかし、徐々にパンチの引きが鈍くなった益田に対して、永田は接近しての打ち合いを仕掛ける。前半益田、後半永田の展開は判定に持ち込まれ、判定で益田の勝ち。

2月9日 「飛良泉 山廃純米酒」を嗜みつつ
WBA世界ミドル級タイトルマッチ
ハビエル・カスティリェホ  11RTKO  マリアノ・カレラ
 ヒットアンドアウェイでボディを叩くカスティリェホ。カレラもこれに応戦するが、手を出してもカスティリェホはすでにいない。低めに入ったボディで減点をとられたカスティリェホだが、確実にカレラのボディは傷んでいる。中盤にはいって、明らかにボディを気にして上にパンチをもらいはじめている。後半に入り、さらに密着戦の様相が濃くなり、カスティリェホのショートアッパーが幾度もカレラの顎を跳ね上げる。圧倒的優位に立っていたカスティリェホだったのだが、第11ラウンド、カレラの一発がついに炸裂する。これで一気に失速したカスティリェホに対し、カレラは勝負をかけた猛ラッシュに出る。防戦一方となったカスティリェホの顔面に数発カレラのパンチが着弾したところで、レフェリーが割って入った。カレラの逆転TKO勝ち。ちょっと止めるの早かったかなー。

WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ジャーメイン・テイラー  判定  カシム・ウーマ
 初っぱなからぶんぶん振り回すテイラー。ウーマはこれをかわしながらコンパクトなパンチを放つが、ややテイラーの勢いに呑まれ気味だ。後半に入ってもこの展開は変わらず、テイラーの強打が時折ウーマを捉える。が、ウーマの前進が止まらない。信じられないほどのタフネスぶりだ。ウーマが倒れるのが先か、テイラーにパンチが届くのが先かという展開。このまま行くわけはないと思いつつ、結局、試合終了のゴングが鳴ってしまったこの試合。判定でテイラーの勝ち。

2月8日 「飛良泉 山廃純米酒」を嗜みつつ
ライト級4回戦
田辺 栄治  4RTKO  青木クリスチャーノ
 デビュー戦の田辺に初っぱなからプレッシャーをかける青木。後退しながらもカウンターをあわせる田辺だが、青木の大きなパンチが時折ヒットする。そしてそのダメージは徐々に蓄積され、第3ラウンド、ついに青木のラッシュに田辺がマットに這う。このまま押し切りたい青木だったが、田辺の必死の反撃に勝負は最終ラウンドへ。そして、青木の右ストレートが田辺の顎を打ち抜いた瞬間に試合は決した。レフェリーが試合をストップし、青木のTKO勝ち。体の圧力を生かして押し切った、いい試合だった。

スーパー・バンタム級4回戦
矢島 拓也  1RTKO  山口 嘉之
 リング中央で打ち合う両者だが、矢島のパンチの迫力が山口を圧倒する。新人らしからぬコンパクトで重いパンチが山口に立て続けにヒット。そして、山口が防戦一方になったところで、見かねたレフェリーが試合をストップ。矢島のTKO勝ち。なんか、オーラを感じる戦いをするな。今後に期待しよう。

ウェルター級4回戦
竹之内 豊明  判定  飯塚 ひろき
 第1ラウンドの打ち合いの中、竹之内の一発で飯塚の意識が飛んだ。一瞬、我を失い、棒立ちになる飯塚に、竹之内の連打が炸裂してダウン。このダウンから立ち直った飯塚は劣勢を挽回すべく猛然と竹之内に襲いかかり、最終ラウンドには互角の打ち合いを展開するが、やはりダウンのポイントが効いた。判定で竹之内の勝ち。

OPBFライト・ヘビー級タイトルマッチ
西澤ヨシノリ  判定  ヒース・ステントン
 中年の星がリングに上がる。軽快にパンチを繰り出すステントンと比べると、やや、西澤は固い印象がある。序盤、細かいフェイントからクリーンヒットを奪う西澤。ステントンは後退しながらの防戦一方となるが、中盤にはいると徐々にステントンの出鼻を挫くパンチがヒットしはじめる。西澤のスピードが落ちてきた。必死にボディを叩く西澤だが、どうしてもステントンのリードパンチに阻まれ、接近できない。最終ラウンド、さらに強引に懐へ飛び込む西澤を、完全に突き放すことができなくなっているステントン。しかし、西澤のパンチもナックルが返らず、当たっても威力は半減している。そしてそのまま試合終了。判定でステントンの勝ち。

スーパー・ウェルター級4回戦
八木 勇一  判定  村田 有司
 前に出るのは村田。八木はなんとか押し戻そうとパンチを振るうが、クリーンヒットがとれない。一進一退の攻防となる。しかし、後半にはいると、村田のディフェンスにほころびが見え始める。八木のパンチがいいタイミングで村田を捉える。が、致命打を奪うことはできず試合終了。判定で八木の勝ち。

ライト級6回戦
今泉 陽介  判定  田中 宏昌
 体格を生かして攻勢をかける今泉。これに対して密着戦に持ち込みたい田中は、低い態勢から懐へ飛び込んでゆく。クリーンヒットは今泉の方が多いのだが、田中に距離をつぶされてしまい、威力を殺されてしまっている。終盤、突き放すパンチから、カウンターを獲るパンチへシフトした今泉が田中を追いつめる。結局、致命打を放つことはできず、判定で今泉の勝ち。

56.0kg契約級6回戦
室田 康平  5RTKO  木村 毅
 がむしゃらにパンチを振るう木村に対して、内外のパンチを巧く使ってクリーンヒットを積み重ねる室田。ペースはやや室田だが、大きいだけに木村のパンチが当たるとダメージがでかい。しかし、大きく裂けてしまった木村の瞼に危機感を募らせたセコンドがタオルを投入。室田のTKO勝ち。

62.5kg契約級8回戦
嶋田 雄大  5RKO  エンシポック・ソーウォラシン
 様子見で始まったこの試合。基本通りの構えをとる嶋田に対して、エンシポックはトリッキーな構えからパンチを振るう。しかし、タイミングを掴んだあと、序盤から繰り出していた嶋田のボディが確実にエンシポックにダメージを与え、最後はボディの連打でマットに沈めた。嶋田のKO勝ち。

2月7日 「飛良泉 山廃純米酒」を嗜みつつ
ライト級4回戦
倉又 章徳  判定  山口 洋
 ジャブが良く当たる両者。互角の打ち合いで幕が開いた。そして、両者ともいいアッパーを持っている。それがさらに混戦を招いているようだ。結局、そのまま致命打を放つことはできず、試合は判定で倉又の勝ち。

フェザー級4回戦
渡辺 剛  判定  高山 慎司
 鋭いストレートで襲いかかるデビュー戦の渡辺。足を使いながら矛先を逸らす高山だが、渡辺のプレッシャーは強烈だ。これに対して一発狙いでパンチを放つ高山だが、これがなかなか効果的だ。一発当たるごとに渡辺の足が浮く。この強打の打ち合い、最終ラウンドにダウンを奪ったのは高山だった。左フックが一瞬早く届いた。立ち上がった渡辺は猛然と攻めるが、そのまま試合終了のゴング。判定で高山の勝ち。

スーパー・バンタム級6回戦
人見 斉光  判定  渡辺 才一
 細かい出入りで人見を攻める渡辺。両者、クリーンヒットを当てるものの、致命打には至らない。一進一退のまま、終盤戦へ突入する。両者激しく打ち合うものの、決定的に主導権を握ることはできず、判定で渡辺の勝ち。

フェザー級6回戦
大平 恒一  判定  山崎 武人
 低い姿勢でもぐり込む大平。これに対して、ストレートではなくフック系で応じる山崎。これが災いしたか、山崎はいきなり目尻をカットしてしまう。しかし、山崎の外から回り込むフックは実に巧い。大平が飛び込む寸前に叩き込んで動きを止めている。が、この大平の猛攻がダウンを生んだ。立ち上がるものの、途切れることなく叩き込まれる大平のパンチに山崎が追い込まれてゆく。後半に入るとさらに大平のプレッシャーは強まり、山崎は後退一方となってしまう。起死回生の一発を狙う山崎だが、大平はそれを許してくれない。そのまま終わったこの試合、しかし、判定で山崎の勝ち。うーん。クリーンヒットがそれほど多かったとは思えなかったんだがなあ。

スーパー・ライト級6回戦
外園 隼人  3RTKO  上山 知暁
 長距離砲での探り合いとなったこの戦い、まず、左フックでダウンを奪ったのは上山。ダメージはさほどなかったのか、外園も猛反撃に出る。そして次のラウンド、外園は左右フックの連打で逆にダウンを奪う。こうなると流れを押し戻した外園が有利。あらゆる方向からのパンチを的確に上山に決めてゆく。上山も必死に食い下がるが、圧倒的なヒット数になったところでセコンドからタオルが投入され、外園のTKO勝ち。最初のダウンを喫したあと、外園のプレッシャーが変わった。あれが本来の姿なんだろうな。

フライ級8回戦
五十嵐 俊幸  1RTKO  マナチャイ・シットサイトーン
 スピードのあるパンチでマナチャイを圧倒する五十嵐。そして、勝負は右ボディ一発で決まった。五十嵐のKO勝ち。あっという間で、強いのかどうかわからない。もっと、骨のあるヤツとやって欲しいなあ。

スーパー・フェザー級10回戦
矢代 義光  2RTKO  木村 智仁
 強引に中に入ろうとする木村。これに対して、矢代はカウンターのアッパーで出足を止めにかかる。第2ラウンド、格の違いを見せつけるかのように強打を振るう矢代が木村から次々とダウンを奪う。木村も必死に抗うが、為す術はなかった。矢代のTKO勝ち。やはり、強い。コンパクトでありながら芯にくるあのパンチを食らったら、木村もたまらなかったろう。

フェザー級10回戦
ホルヘ・リナレス  3RTKO  ラミロ・ララ
 高速ブローでララを圧倒するリナレス。ララは下がらずに出てくるが、有効打を放つことができない。徐々に追いつめられるララに対して、リナレスは容赦なくプレッシャーを強めてゆく。そして第3ラウンド、ロープに追いつめられたララに、リナレスの連打が降り注ぎ、レフェリーが試合を止めた。リナレスのTKO勝ち。もう、いいから、世界に行ってくれって感じだ。

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