2007年7月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

7月31日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・バンタム級4回戦
今関 佑介  3RTKO  宇津見 義広
 いきなり飛びかかった今関だったが、宇津見に冷静にいなされてしまう。めまぐるしい打ち合いの中、宇津見の左フックが今関の人中を捉えてダウンを奪う。立ち上がり、再び乱戦に持ち込んだ今関だったが、第3ラウンド、再び宇津見の左フックが今関のこめかみを捉え、マットに叩きつけた。宇津見のTKO勝ち。

50.8kg契約級8回戦
大久保 雅史  2RKO  ダオトン・ティーラサックジム
 強引に前に出てくるダオトン。とまどいつつも手を返す大久保だが、なかなかダオトンを押さえることが出来ない。しかし第2ラウンド、コーナーでもつれたところで、ダオトンがなんとも不可解なダウン。なんとも不自然。大久保のKO勝ちだが、こんなに釈然としない結末も珍しい。

OPBFライト・ヘビー級タイトルマッチ
ヒース・ステントン  判定  クレイジー・キム
 階級を上げても体格差を感じさせないキム。ステントンを重そうなパンチで攻め立てる。接近戦ではキムのボディがもうを振るうものの、距離が離れるとステントンの長距離砲がキムの顔面を捉える。戦い方が逆だ。距離をとりたいステントンは素早い連打でキムを突き放そうとするが、キムは怯まず前進し、懐に潜ってはボディを叩いている。単調な攻撃だが、防ぎようがないし、利く。第10ラウンド、キムが放つ左ボディアッパーがついにステントンのガードを崩し始めた。回を重ねるにつれて弱っていくステントン。が、最後まで意地を見せ、試合は判定へ。キムの勝ち。

7月28日 「夢 純米酒」を嗜みつつ
フライ級10回戦
ファーノッチベイ・クラティンデーンジム  判定  亀田 大毅
 ファーノッチベイは最初から引き気味。亀田はガードを固めて前に出る。強打を振り回す亀田だが、ファーノッチベイはこれをよく見てカウンターを返す。絶妙なヒットアンドアウェイも相まって、序盤、亀田はファーノッチベイを捉えることが出来ない。しかし、ファーノッチベイはほんとに世界ランカーか?パンチの振りが中途半端すぎる。そんな相手を捉えられず、試合は後半へ突入する。ガードを固めて変わらず前に出る亀田。ファーノッチベイは下がる一方だが、拳に力が感じられない。ダメージで、というよりは、わざと力を抜いてるように見える。当てるだけ。亀田のパンチを恐れているのかもしれないが、そんな世界ランカー、調整役にもならん。終盤、亀田のパンチがファーノッチベイを時折捉える。しかし、ファーノッチベイは平気な顔で打ち返してくる。打たれ強いというより、ミートポイントで捉えるの下手すぎだ、亀田。完全に芯をはずしてるから、ダメージを与えられない。第9ラウンド、なんだ、あの亀田の猫パンチは?オープンブローの見本だ。パンチを振り切れてないから、ダメージも貫通しない。ファーノッチベイのガードを撫でてるだけ。対するファーノッチベイはパンチこそ手抜きだが、きっちりヒットアンドアウェイをこなしている。そしてそのまま最終ラウンドが終了。判定はどうでもいいや。あの程度の相手を倒せずに何が世界か。新人王戦に参加してから出直せ。しかも歌ったのか?いい加減にしろ!ボクシングなめるな!歌う余力残すなら、相手を倒すことに全力を尽くせ!


亀田 興毅  判定  セサール・ロペス
 緊張感のある立ち上がりを見せた両者の戦い。スピード勝負になりそうだ。まず、クリーンヒットを奪ったのは亀田。ロペスの打ち終わりに左ストレートを叩き込んだ。一瞬失速するロペス。後続打もことごとくカウンターを合わせ、亀田がペースを握る。そして、亀田のボディ集中攻撃に、次第に体が丸くなるロペス。あのボディをくらい続けてはたまらないだろうが、前評判ほどタフではないな。しかし、終盤に入ってロペスが反撃を試みる。前に出て、亀田をじりじりとロープへ押し込んでゆく。最終ラウンドに入り、亀田が再びエンジンをかける。パンチを上下に散らして、ロペスを完全に逃げ腰にしてしまう。そのまま試合終了となり、判定で亀田の勝ち。まあ、弟よりはマシだったが、坂田は胸をなで下ろしたろう。所詮、この程度だ。

7月24日 「夢 純米酒」を嗜みつつ
ライト級4回戦
李 豪哲  判定  成田 陽介
 じりじりと前に出る李。成田は手数とステップワークでペースを掴もうとする。その成田へ向けて李の大きなフックが放たれる。ガードを突き破ってヒットする李のパンチに耐えて、成田はボディを軸に連打を放ち続ける。パワーの李か、正確さの成田か。決着は打ち合いではつかず、判定で李の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
蛯沢 走  判定  原之園 隆太
 ミドルレンジでストレートを交換する蛯沢と原之園。第2ラウンド、原之園の連打が止まらなくなる。上下の打ち分けで蛯沢のガードを崩し、右フックでダウンを奪う。その原之園が流血。蛯沢も粘りを見せて、試合は判定へ。判定で原之園の勝ち。

スーパー・バンタム級6回戦
田内 絹人  1RTKO  水落 清俊
 いきなり水落に襲いかかる田内。ラッシュでそうそうにダウンを奪う。立ち上がるものの、体勢を立て直す余裕を与えることなく再び田内が襲いかかり、レフェリーが割って入った。田内のTKO勝ち。あっという間に水落を呑み込んだ圧力は大したものだ。

フェザー級6回戦
設楽 賢太  判定  小野澤 洋次郎
 小野澤をパワーで押しまくる設楽。一瞬フェイントを入れてから飛んでくる。しかし、小野澤も負けてはいない。中間距離で打ち合いを制し、設楽をロープ際まで追いつめていく。中盤にはいると小野澤のクリーンヒットが目立ってくる。完全にカウンターのタイミングを掴んだ小野澤は設楽の踏み込み際に右ストレートをかぶせてきているが、設楽にはこれが見えていない。最終回、わずかにペースをダウンした小野澤に設楽が襲いかかる。再びカウンターで押し返す小野澤だが、設楽の距離での打ち合いに巻き込まれてしまう。が、最後までペースを渡すことはなかった小野澤が判定で勝利。

ライト級8回戦
川村 貢治  判定  高橋 秀鎮
 重たいフックの放ち合いで始まった川村と高橋の試合。両者とも相手のガードを吹き飛ばさんばかりに腕を振るう。上にパンチを散らす高橋に対して、徹底してボディを叩く川村。中盤にはいると、お互いのパンチが顔面を捉えはじめる。どちらが倒れてもおかしくない打ち合いは最終ラウンドに突入するが、今まさに試合が始まったかと錯覚させるような豪腕を両者振り回す。が、試合はそのまま終了。判定で川村の勝ち。

日本ミドル級タイトルマッチ
江口 啓二  判定  淵上 誠
 初っぱなから積極的に前に出る江口。淵上はジャブで距離を作ろうとするが、江口の踏み込みから逃れることが出来ない。序盤、じっくりボディを叩く江口。淵上はよくこれに耐え続ける。が、中盤にはいると、徐々に淵上の体が折れ始める。ここで作戦変更を図った淵上は、アウトボックスをやめ、前進して打ち合うようになってくる。これに応える江口と拳を交わすが、江口のボディは止められない。終盤にはいると、江口の豪腕が鈍り始める。が、すぐに江口のボディが効果を現し始めた。淵上の足がふらつき始める。そして最終ラウンド、ひたすら打ち合う両者だが、命中率は江口の方が上。判定で江口の勝ち。

日本スーパー・ライト級タイトルマッチ
木村 登勇  7RTKO  中村 徳人
 サウスポーの木村に対して、セオリー通り右を合わせる中村。しかし、中村が動きを止めたところへ木村の最後の一発が飛んでくる。そして、中村はどんどん木村術に取り込まれていく。いくら手を出しても、木村は捉えられない。そして、見えないところから木村のパンチが飛んでくる。第3ラウンド、その木村が中村の連打に巻き込まれた。これは本気か?そう思わせるのも木村の実力だろう。そして、相変わらず見えないパンチが中村のガードをすり抜ける。なんで、あれだけの大振りを連打できるんだろう。体重の残し方が実に巧い。そして第7ラウンド、視界を奪われ、木村の連打が見えなくなってきた中村に、セコンドからタオルが投入された。木村のTKO勝ち。

7月18日 「銀嶺月山 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・バンタム級4回戦
長谷川 雄治  判定  上村 和宏
 ミドルレンジでの打ち合いに挑む両者。際どい打ち合いの中、長谷川のパンチが、幾度か上村の顔面を捉えた。しかし、致命打とはならず、後半にはいると上村の反撃で長谷川の頭が弾かれる。そして第3ラウンド、長谷川のラッシュに追いつめられてコーナーにもたれかかった上村を見て、レフェリーがスタンディングダウンの判定。最終ラウンド、必至に前に出る上村に対して、長谷川も打ち合いを買って出る。試合終了の瞬間まで手を出し続け、KOを狙いにいった両者。判定で長谷川の勝ち。

フライ級4回戦
酒井 幸太  判定  倉永 丈雄
 まずは距離をとって様子を見る両者。やや押し気味の酒井を倉永がステップでいなす。展開は一進一退。酒井がロープ際まで攻め込んで、連打を浴びせるシーンもあれば、倉永の踏み込んでのパンチが酒井を後退させる場面もある。最終ラウンド、闘志むき出しで攻め立てる倉永をなんとかカウンターで捉えたい酒井。しかし、両者の拳は相手を倒すには至らず判定へ。倉永の勝ち。

日本フライ級タイトルマッチ
吉田 健司  負傷判定  小松 則幸
 両者ともファイターらしく、初っぱなからクロスレンジでの打ち合いを仕掛ける。これがいきなりのアクシデントを引き起こした。両者同時に顔面を切ってしまう。このまま試合が終われば、ドロー防衛が成り立つ。それはたまらんと、小松が一気に攻勢をかけるが、裏目に出てしまう。第3ラウンド、体重を乗せて打ったはずみで小松が膝をつくが、これをダウンととられてしまった。このあとは両者譲らずの打ち合いとなり、互いにきわどいパンチを叩き混みあう。中盤から、小松が膝をつく場面がよく見られる。吉田に力負けしているようだ。そして、試合は吉田の額の傷によってストップ。負傷判定で吉田の勝ち。

7月17日 「銀嶺月山 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ウェルター級10回戦
ホエル・フリオ  7RTKO  トーマス・デービス
 懐に潜り込んでボディを叩くフリオ。しかし、デービスは長いリーチを活かしてフリオの顔面にパンチを着弾させる。序盤、ペースを掴んだのはフリオの連打だ。ボディから顔面への打ち分けに翻弄されるデービスを、ぐいぐいと押し込んでゆく。テクニカルなところも見せるフリオは、右クロスカウンターをデービスの顔面に叩き込み、怯んだところへラッシュを浴びせて、最後にリバーブローと、ファイターの定番を見せつける。中盤に入ってもフリオの押し潰すようなラッシュが続く。ロープ際でガードを固めるデービスに休むことなくパンチを浴びせ続ける。そして第7ラウンド、右ストレートで腰が落ちたデービスに、フリオのリバーブローが突き刺さる。耐え続けていただけに、レフェリーは即座に試合をストップ。フリオのTKO勝ち。このスタイルはいい。インファイターのお手本だ。

ライト級4回戦
フランク・オニール  判定  ケビン・カーモディ
 高くガードをあげて迫るカーモディを、オニールは素早い連打で打ち崩しにかかる。しかし、互いに主導権を握ることが出来ない。オニールのパンチがカーモディにヒットする場面もあったが、有効打で勝ったオニールが判定勝ち。

IBF世界ヘビー級タイトルマッチ
ウラディミール・クリチコ  6R終了TKO  レイモン・ブリュースター
 いきなり張られるクリチコの弾幕。ブリュースターは必死に接近を試みるが、弾幕を破ることが出来ない。前回にも増して、近づけないブリュースター。必死に突進を繰り返すが、徹底的にジャブで押し戻され、ブロックの上からのパンチで吹き飛ばされてしまう。そして第6ラウンドが終わり、まったく展開を変えられないブリュースターは、自ら試合放棄を選んだ。クリチコのTKO勝ち。

7月16日 「銀嶺月山 特別純米酒」を嗜みつつ
ウェルター級4回戦
清水 優人  判定  工藤 英之
 積極的に前に出るのは工藤。清水は下がりながら応戦するが、工藤のパンチを避けきれない。踏み留まらなければどんどん劣勢になるだけとみたか、清水は大きなパンチを振るって清水の前進をなんとか食い止める。最終ラウンド、ここぞとばかりにパンチを繰り出す両者。やや工藤が攻め込んでいるようだが、決定的ではない。そして試合終了。判定で清水の勝ち。

スーパー・フライ級4回戦
長島 豊文  判定  品部 正秀
 低い姿勢から懐を狙う品部を、ジャブで突き放そうとする長島。品部は懐に入り込むものの、長島の巧みなクリンチで有効打を放つことが出来ない。両者、この展開を打破することが出来ず、判定で品部の勝ち。

スーパー・フライ級8回戦
ジャイラック・ソープロンチャイ  4RTKO  内藤 佳紀
 密着してボディを叩く内藤。ジャイラックは内藤の踏み込み際にパンチをまとめて対抗しているが、このボディ打ちをいやがる素振りが見える。そして第4ラウンド開始早々、内藤の右ストレートがクロスでジャイラックの顔面を捉えた。一瞬間を置いてマットに沈むジャイラック。立ち上がるものの、レフェリーは試合続行不能と判断して試合終了。内藤のTKO勝ち。下に散らしたボディが、ジャイラックの隙を生んだ。お見事。

7月14日 「銀嶺月山 特別純米酒」を嗜みつつ
60kg契約級4回戦
島根 秀明  判定  小森 康弘
 サークリングしながらジャブを放つ小森を、島根が追う。冷静にパンチを繰り出す小森のクリーンヒットが多い。オーバーハンドライトが島根のガードをかいくぐる。小森のパンチは打ち終わったあとバックステップすることを考えているので、当たった数ほどのダメージは島根に与えていないようだが、それでも後半にはいると、島根の反応速度が落ち始める。それを自ら感じとったか、島根はさらに前進し、大きなパンチを振り回すが、パンチを当てるのは小森だ。最後までペースを渡さなかった小森だったが、島根の突進を止めるに至らず、判定で小森の勝ち。

ミニマム級4回戦
根本 哲也  判定  斉藤 弘晃
 押し込んでくる根本を、弾幕を張って防ごうとする斉藤。いきなりきわどいパンチが飛び交う。しかし、攻守はすぐに拮抗し、斉藤も踏みとどまって打ち合いに応じるようになる。結局、最後まで譲らなかった両者。判定で根本の勝ち。

ライト・フライ級4回戦
前澤 典明  判定  加我 高広
 いきなり加我をロープに追いつめた前澤。ボディを織り交ぜた連打でペースを取りにかかる。応戦する加我との打ち合いの中で、ダウンをとられたのは前澤だった。加我は連打の隙間を突くのが巧い。ここから始まった終わりのない乱打戦は、試合終了まで続き、判定で加我の勝ち。

70kg契約級4回戦
カルロス・リナレス  1RTKO  フィードサヤム・サクタビン
 あっという間だった。秒殺。サクタビンと数回拳を交わした後に放たれたリナレスのワンツーが、サクタビンのガードを貫通した。白目をむいてマットに倒れ込み、即座にレフェリーストップ。リナレスのTKO勝ち。しかし、かすっただけだよな・・・?

58kg契約級6回戦
吉田 尚司  4RTKO  大平 恒一
 頭を振りながら懐をうかがう大平。吉田はロングショットで大平の動きを止める。序盤の攻防は、鍔迫り合いといったところ。吉田のジャブをかわす大平だが、懐に飛び込むだけの余裕が出来ない。吉田が有利に試合を進め始めた矢先、距離が縮まった。これを大平は見逃さなかった。自分の射程に入り込んできた吉田に、一気に連打を浴びせて、コーナーに押し込み、豪打を爆発させてノックアウトしてしまった。大平のTKO勝ち。小柄な強打者のお手本のような薙ぎ倒し方だった。

62.5kg契約級8回戦
ウルバノ・アンティジョン  2RTKO  トンチャイ・ボープラトンポン
 突き刺すようなジャブを放つアンティジョン。トンチャイは苦し紛れに拳を振り回すが、完全に萎縮してしまっている。そつなくコンビネーションをまとめるアンティジョンに対して、防戦一方のトンチャイを見かねて、セコンドからタオルが投入された。アンティジョンのTKO勝ち。しかし、最後の方はトンチャイのやる気もなかったが、セコンドもやる気がなかったな。無茶を承知の挑戦なら、無茶なとこまでいく気概が必要だ。

124P契約級8回戦
松田 直樹  1RTKO  スーラチャイ・スーンギラーノーイナイ
 松田の速攻が決まった。スーラチャイを一気にロープに追い込んで、ラッシュを浴びせかける。丸まって殴られるままになったスーラチャイを見て、たまらず割って入るレフェリー。松田のTKO勝ち。凱旋試合にしてももう少し骨のあるヤツとやってほしかった。

日本フェザー級タイトルマッチ
粟生 隆寛  判定  秋葉 慶介
 いきなり襲いかかった秋葉。しかし、これは粟生にあしらわれてしまう。ぐいぐい前に出る秋葉だが、粟生はこの突進にカウンターをあわせる準備をしているようだ。余裕を持った粟生の戦い方。秋葉としては、余裕と油断の隙を突きたいところだ。中盤、なんとかもみ合いに持ち込んだ秋葉は、接近したところで強引に左右のフックを振るってくる。スマートにかわそうとする粟生は、この圧力をじっくり観察している。しかし、なかなか秋葉の突進が止まらない。接近間際にカウンターを放ちたい粟生だが、そろそろ終盤という段階になってもクリンチにいくしか手がない。最終ラウンド、粟生は手数の多い秋葉に、ついに攻め込むきっかけを作れず試合終了。判定で粟生の勝ち。

7月12日 「銀嶺月山 特別純米酒」を嗜みつつ
WBC世界ミドル級挑戦者決定戦
ケリー・パブリック  7RTKO  エディソン・ミランダ
 豪腕同士の打ち合い。まず、パブリックがミランダをロープ際に追いやる。パブリックの力の載ったストレートがミランダのガードを突き破る。が、ミランダも負けてはいない。展開を打破しようと放ったミランダの右ストレートが、立て続けにパブリックを捉えた。中盤に入り、ダメージの蓄積はミランダの方が大きい。しかし、突然放たれるミランダの強打が、たびたびパブリックの勢いを寸断する。第6ラウンド、右ストレートをきっかけに始まったパブリックの連打に押し潰され、座り込むようにダウンするミランダ。2度のダウンの後、ゴングに救われる。そして第7ラウンド、なんとか戦いの場に立ったミランダだったが、再びパブリックの連打に曝されたところでレフェリーが割って入る。パブリックのTKO勝ち。相手を押し潰すようなプレッシャーをまとったボクサーだ。強い。

WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ジャーメイン・テイラー  判定  コーリー・スピンクス
 長いジャブでスピンクスの接近を阻むテイラー。スピード合戦の様相を呈してきたこの試合。高速のパンチが飛び交う流れを制しているのは、距離の長いテイラー。スピンクスが飛び込んできたところへカウンターをあわせて、初撃を放つタイミングを与えない。中盤まで完全に試合を支配したテイラーだったが、スピンクスの一発が不意をついて飛んでくるため、テイラーはなかなか強気に出られない。そして後半、この一発がテイラーの一歩を鈍らせる。なかなかとどめを刺しに行けないテイラーに観客席からブーイングが飛ぶ。そして試合終了。判定でテイラーの勝ち。

7月11日 「銀嶺月山 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・バンタム級4回戦
棚橋 直樹  4RTKO  上谷 雄太
 棚橋のパンチにバランスを崩す上谷。しかし、上谷もカウンターで棚橋を押し返す。展開が早い。互いのパンチがヒットするうち、徐々に上谷が距離を取り始める。だからといって棚橋が劣勢にまわることもなく、距離がつまったところで上谷を捉える。そして最終ラウンド、距離をとって当てていた上谷のパンチが突破口となった。次第に崩れていく棚橋に、上谷のきついパンチが連続でヒット。レフェリーが割って入って試合終了となった。上谷のTKO勝ち。

フライ級6回戦
木戸 俊彦  ドロー  宮崎 亮
 ミドルレンジでの打ち合い。木戸の連打の合間に、宮崎のパンチが割り込んでくる。回転力は宮崎の方が上だ。そして、この攻勢の中で、バッティングにより木戸がまぶたを切り裂き、試合はドクターストップ。ドロー。

フェザー級8回戦
吉村 厚志  ドロー  光山 健
 激しい打ち合いを演じた吉村と光山だったが、バッティングで光山がまぶたを切った。5ラウンドまで試合は進むものの、レフェリーストップ。判定はドロー。

7月6日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界フライ級王座統一戦
坂田 健史  判定  ロベルト・バスケス
 強打で強引にペースを掴みに来るバスケス。坂田は速いコンビネーションでバスケスの前進を押しとどめる。バスケスがパワーでプレッシャーをかけてきた序盤をやり過ごし、中盤にはいると、ペースは坂田に傾き始めた。低い体勢で密着して、細かくフックを叩きつける。バスケスも一発で坂田を止める力があるが、後が続かない。そのまま終盤、坂田の連打が次第にバスケスを失速させていく。バスケスをロープに押しつけ、細かく拳を叩きつける坂田。バスケスのガードが崩れてゆく。最終ラウンド、坂田の連打は衰えることを知らず、バスケスをロープに釘付けにしたまま時間は過ぎてゆく。そして試合終了。判定で坂田の勝ち。

OPBFライト・フライ級タイトルマッチ
ファニト・ルビリアル  5RTKO  中島 健
 じっくりとプレッシャーをかけてくるルビリアル。中島は必死にパンチを出すが、序盤、じりじりと前進するのはルビリアルだ。体ごと叩きつけるパンチが中島を襲う。そして第5ラウンド、こつこつと叩き込まれ続けたルビリアルのボディが中島の足を止める。一気に攻め込むルビリアルにガード一辺倒になってしまった中島。そして、ルビリアルのリバーブローが中島のまで止めてしまった。徹底してボディを攻めてきたルビリアルに、為す術もなく立ちすくむ中島。ボディへの猛攻で3度倒されたところで試合終了。ルビリアルのTKO勝ち。あのボディブローは凄まじかった。日本男児がボディで倒れるところなど見たくはなかったが、あれはしょうがない。

ウェルター級6回戦
若林 豪  3R負傷TKO  矢野 一馬
 果敢に手を出す両者。まず、打ち合いを制したのは若林の方だ。矢野をミドルレンジに釘付けにして、一気にリズムに乗る。そして、ラウンドがすすむにつれてダメージは若林に蓄積していく。第3ラウンド、若林の大きなフックが矢野を捉え、大きく体勢を崩す。ダウンにはとられなかったものの、鼻からの出血がひどいと判断されて試合終了。若林のTKO勝ち。

7月5日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
シルビオ・ブランコ  判定  スティペ・ドレウス
 長身のブランコをさらに凌ぐドレウス。飛び込む隙を狙うブランコに、ドレウスは長距離砲の照準を合わせる。これがブランコのリズムをがたがたに崩してしまった。ちょっとでも中途半端な距離で止まると、ドレウスの鋭いジャブが飛んでくる。踏み込めばアッパー、チョッピングライトと、ブランコは射程内に捉えることが出来ずに前半が終了する。この状態は後半に入っても続き、ラスト2ラウンド、ドレウスは完全に逃げ切り体制にはいる。これに追いついてパンチを打ち込むゆとりは、ブランコにはなく、判定でドレウスの勝ち。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ
ハビエル・カスティリェホ  判定  フェリックス・シュトルム
 ファイターのカスティリェホに対して、足を止めて受け止めるシュトルム。真っ向勝負では押されるシュトルムだが、先手をとることで、カスティリェホの圧力を削いでいる。中盤にはいると、シュトルムのこの戦法に綻びが出始める。次第にカスティリェホが先手をとるようになり、シュトルムは後退を始める。終盤、シュトルムが下がりっぱなしになる。しかし、手が止まったわけではない。要所でカスティリェホにカウンターをヒットさせて決定的な流れは渡していない。そして最終ラウンド、とにかく逃げ切りたいシュトルムは軽く手を返しつつも、完全に逃げ切り体制にはいる。カスティリェホはひたすらシュトルムを追い回すが、最後まで捉えることは出来ず、判定でシュトルムの勝ち。

7月4日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
WBC世界ライト・フライ級王座決定戦
ブライアン・ビロリア  判定  エドガル・ソーサ
 まずは距離を置いて左の差し合い。ビロリアのジャブがソーサの顔面にヒットする。このジャブの感触を確かめながら、次第にペースを上げてゆくビロリア。しかし、ソーサも負けじと連打で流れを押し戻す。このへん、ソーサがうまい。中盤、この巧さが流れをソーサに引きつける。ビロリアのパンチはことごとく空を切り、ソーサの細かいパンチがヒットしはじめる。終盤にはいると、ビロリアが失速しはじめる。ソーサのパンチがビロリアのガードをすり抜け、面白いようにヒットする。そのまま最後までビロリアを圧倒したソーサが判定勝ち。

WBA・WBO世界ライト級王座統一戦
ファン・ディアス  判定  アセリノ・フレイタス
 前に出るディアス。これを、持ち前の強打で叩くフレイタス。押していくのはディアスだ。中盤に入っても手数の減らないディアス。フレイタスの顔面が弾かれる。それを見てさらに圧力を強めるディアスに、フレイタスはクリンチするしかない。終盤に入る頃には、ディアスのパンチによるダメージがフレイタスに蓄積していく。豪腕を誇るフレイタスだが、疲労にダメージが加わっては勢いを取り戻すことは出来なかった。判定でディアスの勝ち。

7月2日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
ヘビー級6回戦
マイク・マローン  判定  ジャーメル・バーンズ
 ゆったりしたリズムでパンチを繰り出すマローン。バーンズはこれをガードしながら前進する。クリーンヒットは一進一退。マローンの打ち下ろしが決まったかと思えば、バーンズのプレッシャーにマローンがロープ際に追い込まれる場面もある。しかし、両者決定打を叩き込むことは出来ず、マローンの判定勝ち。

ウェルター級10回戦
サイド・オワリ  2RTKO  アービング・ガルシア
 切れ味鋭いパンチを放つオワリ。その拳がガルシアのガードを貫いたのは第2ラウンドだった。右アッパーで棒立ちになったガルシアに対して、間髪入れずに連打を叩き込み、あっという間に最初のダウン。ふらつきながらも立ち上がったガルシアだったが、オワリの追撃を振り切ることは出来ず、2度目のダウンでレフェリーストップとなった。オワリのTKO勝ち。オワリの、決めにかかるときの的確さは素晴らしい。

スーパー・ライト級4回戦
レイ・ロビンソン  判定  ダニエル・ソストル
 長い手足でソストルを寄せつけないロビンソン。射程外からロビンソンのパンチが飛んでくるので、ほぼ、お手上げ状態だ。第3ラウンドにはダウンを喫する。ソストルも反撃を試みるが、拳届かず。判定でロビンソンの勝ち。

USBAウェルター級タイトルマッチ
デルビン・ロドリゲス  8RTKO  ジェシー・フェリシアーノ
 ぐいぐい前進するフェリシアーノをスピードが乗ったパンチで迎え撃つロドリゲス。フェリシアーノの顔面を襲う。第5ラウンド、ロドリゲスの一瞬の隙を突いて、フェリシアーノがパンチを浴びせるが、ロドリゲスはすぐさま鋭いパンチで切り返す。そして再びペースを掴んだロドリゲス。あと一歩でフェリシアーノを倒すかと思われた矢先、フェリシアーノの右クロスがロドリゲスの顎を打ち抜いた。一気に失速するロドリゲス。フェリシアーノの追撃に対応することが出来ず、ダウン。完全に効いてしまったロドリゲスに襲いかかるフェリシアーノ。すでにロドリゲスにペースを取り戻す余力は残されておらず、3度目のダウンはロープ外に吹き飛ばしてフェリシアーノのTKO勝ち。明らかに実力差があったロドリゲスを一発の右クロスから粉砕してしまった。大逆転劇だ。

7月1日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
フライ級6回戦
木村 悠  ドロー  板垣 幸司
 落ち着いて板垣の動きを見る木村。カウンターを狙っている。板垣は前進して距離を潰し、直撃弾をかわすが、タイミングは徐々にあってきているようだ。余裕に見える木村だが、板垣の大きな左が時折頭をかすめてゆく。戦局を変えるとしたらあれだろう。そして後半、このパンチが木村のリズムを狂わせる。いくら打っても、板垣にカウンターが決まらない。悩んでいるところへ、板垣のパンチが飛んでくる。両者とも決定打はないが、打ち合いの最後の一発を放つのは板垣の方だ。そして試合終了。判定はドロー。

モンスター賞金マッチ フェザー級6回戦
サーフィン・スレイマノフ  判定  中岸 風太
 中西の速攻にガードを固めるスレイマノフ。しかし、一瞬、中西の攻撃が止まったところで放つ連打が鋭い。むしろじっくり構えているように見えるスレイマノフは、サークリングする中岸を待っているようだ。それとも、プロのリングでとまどっているのか?細かいパンチは巧い。結局、両者とも有効なダメージを与えることは出来ず、判定で中岸の勝ち。

モンスター賞金マッチ ミドル級4回戦
保住 直孝  判定  小松 学
 独特の構えを見せる保住。それをおかまいなしに突進する小松に、保住はやや押され気味だ。しかし、保住のパンチにキレがない。ここまで衰えたか。それを打ち崩せない小松を責めるべきか、それでもプレッシャーで攻めさせない保住をほめるべきか。いずれにせよ、淡々と試合は進む。そして試合は判定となり、小松の勝ち。

モンスター賞金マッチ フライ級6回戦
アドリアン・エルナンデス  4RTKO  デスペラード泰
 激しい打ち合いで始まったこの試合。エルナンデスの強打を受けながら、泰はぐいぐい前進してゆく。中盤にはいるとエルナンデスのパンチの正確さが際だってくる。次第に壊される泰のガード。泰の後退と共にエルナンデスのパンチは鋭くなってゆく。そして第4ラウンド、エルナンデスの右ストレートが泰のガードの真ん中を貫いた。ロープまで吹っ飛ばされ、マットにひざまずく泰を見て、レフェリーは試合終了を宣言。エルナンデスのTKO勝ち。強いわ。

モンスター賞金マッチ フェザー級8回戦
エドガル・リオバージェ  判定  宮田 芳憲
 強打者同士の対決。中間距離でのストレートの打ち合いはリオバージェにやや分があるか?宮田がじりじりと押されてゆく。中盤、接近戦では有利に試合を運ぶ宮田だが、中間距離でリオバージェのパンチを受けて止まってしまう場面がある。終盤、大きなパンチでダウンを狙う宮田だが、リオバージュがタフなのか、ぐらつかせることは出来ても倒すことは出来ず。判定で宮田の勝ち。

モンスター賞金マッチ ライト級8回戦
アドリアン・ナパレッテ  判定  熊野 和義
 強打者のナパレッテに対して、臆せず打ち合う熊野。ナパレッテに先手をとらさず、常に熊野が前に出て行く。互角の打ち合いを展開する中、第6ラウンドにはナパレッテがひざまずく。スリップと判断されたが、あれは熊野の右フックでダウンと判定してもおかしくないな。最終ラウンド、ふらつくナパレッテに猛攻を仕掛ける熊野だが、こちらも疲れている。倒しきることは出来ず判定へ。熊野の勝ち。

バンタム級6回戦
安達リョウ  2RTKO  市川 和幸
 静かに始まった第2ラウンド、連打の中で市川の左アッパーが安達の膝を砕いた。続く市川のラッシュに必死に耐える安達だが、連打に織り込まれたボディがきつい。そして、再び左アッパーがガードの隙間を貫いた瞬間、レフェリーが割って入って試合が終わった。市川のTKO勝ち。うまいことチャンスをものにした。

49.9kg契約級10回戦
山口 真吾  判定  スリヤー・クロンパジョン
 まず、攻めて出たのは山口。スリヤーのジャブをかいくぐってボディを狙う。この猛攻をいなして逆撃のチャンスをうかがうスリヤーだが、山口の勢いはそのスリヤーを呑み込まんばかりに激しい。前半、乱打戦を制したのは山口だが、所々でいいパンチを放ち、完全に山口を勢いに乗せないスリヤーもなかなかやる。第7ラウンド、山口の厳しい攻めがあったが、2発のフックで勢いを止めてしまった。要所で打ち終わりに放たれるスリヤーのパンチは、後半に入っても脅威だ。最終ラウンド、一方的に攻めるのは山口だが、スリヤーの一発はまだ生きている。結局、ダウンを奪うことは出来ず、判定で山口の勝ち。

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