2007年8月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

8月25日 「雪中梅 純米酒」を嗜みつつ
ライト・フライ級8回戦
松本 博志  負傷判定  金光 佑治
 ぐいぐい前に出る松本に引きずられるように乱打戦を展開する金光。距離をとりたいところだが、松本がそれを許さない。一進一退の攻防で、まず金光が、そして松本がまぶたを切り、松本の負傷が試合続行不能の判断されたため試合は終了した。判定で金光の勝ち。

スーパー・フェザー級8回戦
岩下 幸右  判定  佐梁 孝志
 長距離砲で佐梁を封じようとする岩下。佐梁はパンチをかいくぐって接近戦を挑む。序盤は佐梁が距離を潰し、細かいパンチを岩下の上下にヒットさせるが、中盤からやや距離が離れ始める。岩下がパンチを放つ隙間ができる。両者激しい打ち合いを展開しながらも決着はつかず、判定で佐梁の勝ち

OPBFウェルター級タイトルマッチ
丸元 大成  6RTKO  レブ・サンティリャン
 ミドルレンジでの打ち合いとなった丸元とレブの再戦。この距離ではレブのテクニックが勝っているようだ。そして第6ラウンド、リズムをつかめず焦る丸元にレブのストレートがまとめて叩き込まれた。ガードを割って顎を捉えた左ストレートは丸元に致命傷を刻み込み、レフェリーが試合終了を宣言。レブのTKO勝ち。シンプルなパンチだったが、見事に急所を捉えていた。巧い。

スーパー・ウェルター級10回戦
フリオ・セサール・チャベス・ジュニア  3RTKO  グローバー・ワイリー
 初回、チャベスのボディフックがワイリーを攻め立てる。いきなりチャベスがダウンを奪う。長くは持たないと悟ったか、ワイリーは第3ラウンドに勝負に出るが、再びリバーブローを叩き込まれて勝負は決まった。はいつくばるワイリーはテンカウントを聞き、チャベスの勝ち。一撃でダウンを奪うボディ。強烈だ。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ
ウラディミール・シドレンコ  7RKO  ジェロム・アルヌール
 初っぱなからぐいぐいと懐に潜り込むシドレンコ。なんとか振り払いたいアルヌールだが、思い切りのいいシドレンコのパンチに次第にアルヌールは追いつめられてゆく。第5ラウンド、流れを確信したか、シドレンコがプレッシャーを強める。十分踏み込んでのボディと、突き刺すような右ストレート。第5ラウンド、その拳がアルヌールの顎を貫いた。前のめりに倒れ込むアルヌール。第7ラウンド、アルヌールが起死回生を狙ったアッパーを放つ。シドレンコの意表を突いたものの、逆転には至らず、再びアッパーを狙ったアルツールに狙いすましたカウンターが炸裂した。即座にセコンドがリングに上がり試合終了。シドレンコのKO勝ち。アルヌールにつけ込む隙を一切見せなかった。シドレンコ強し。

IBF世界ミドル級タイトルマッチ
アルツール・アブラハム  3RTKO  セバスチャン・デマース
 顎の骨折から復帰戦となるアブラハム。そんな翳りは一切見せずにデマースを攻め立てる。そして、アブラハムに訪れた最初のチャンスは第3ラウンドだった。ガードを割って入ったパンチがデマースをぐらつかせると、一気に追い立て、畳みかけた。最後は薙ぎ倒すような右フックでダウンを奪う。立ち上がるものの、レフェリーの呼びかけに応えられないデマースに、試合終了が宣告された。アブラハムのTKO勝ち。豪快だが、確実にチャンスをものにする的確さを持っている。強い。

8月24日 「加賀鳶 純米酒」を嗜みつつ
ライト級8回戦
闘将 青木 誠  2RTKO  ジャガー哲也
 いきなり始まったショートレンジの打ち合い。的確さとパンチの多彩さはジャガーの方が上。青木も必死に前に出るが、細かくジャガーのパンチを浴びてしまう。回が進むにつれて回転力を増すジャガーのパンチに、青木は次第に劣勢に追い込まれてゆく。そして、第2ラウンド、顎を打ち抜かれた青木の膝が折れた。ここぞとばかりに畳み込むジャガーのパンチを、青木はかわしきることが出来ず、見かねたレフェリーが割って入った。ジャガーのTKO勝ち。的確さの勝利だな。

バンタム級8回戦
松元 雄大  判定  橋詰 知明
 まっすぐを軸に松元を攻め立てる橋詰。松元は距離を縮めて打ち合いを挑むが、そこでも橋詰が引かない。しかし、この接近戦が松元に傾いてきた中盤、松元の瞼が裂ける。この流血でリズムを崩したのも松元だった。橋詰の徹底したボディ連打のあと、距離をとられて翻弄されてしまう。終盤に入って再び息を吹き返した松元は、頭をつけた打ち合いで橋詰に迫るが、試合はそのまま終了。最後に詰め寄った松元の判定勝ち。

フェザー級10回戦
小路 尚也  判定  山本 敏充
 リズムを刻んで山本を威嚇する小路。山本も負けじと距離を詰め、ショートパンチで小路のディフェンスを打ち破る。大きなパンチを当てる小路に対して、こつこつと細かいパンチでダメージを重ねる山本。終盤に入っても、両者に有意な優劣がつけられない。最終ラウンド、接近して細かくボディを叩く山本に対して、小路は突き放したところへビッグパンチを叩き込む狙いだ。最後の攻防も、拮抗は崩れることなく試合終了。小路の判定勝ち。

8月23日 「加賀鳶 純米酒」を嗜みつつ
ライト・ヘビー級12回戦
バーナード・ホプキンス  判定  ロナルド・ライト
 素早いパンチを放ちながらじわじわ前に出るライト。ホプキンスはこれを迎え撃つ。体格で劣るライトが先手を取ろうと攻勢に出ている。打ち合いはややライト有利だが、ホプキンスはあの手この手でリズムを崩しに来る。バッティングで目尻を切ったのはライトだ。ホプキンスの老獪さに呑み込まれたライトは、最終ラウンドに至っても自分の展開に持ち込めない。最終ラウンド、なりふり構わず拳を振り回すライトだが、ホプキンスはこれを完璧にいなし、自分のパンチを当てる。そして試合終了。判定でホプキンスの勝ち。

WBC世界フェザー級暫定王座決定戦
ホルヘ・リナレス  10RTKO  オスカー・ラリオス
 じりじりと前に出てくるラリオス。やや固いリナレスを一気に押し潰すつもりだ。対するリナレスはカウンターのタイミングをはかりつつ距離を保つ。中盤に入っても前進するのはラリオスだが、リナレスのパンチがラリオスの急所を捉える。しかし、衰えることを知らないラリオスの前進。連打を叩き込まなければ止めることは出来そうもない。が、終盤に入る頃になると、ラリオスのボディが悲鳴を上げ始める。ここで冴え渡るラリオスの打ち分け。まんべんなく上下に散らされるパンチに、ラリオスはとにかく前に出るしかない。そのリナレスのパンチが、ついにラリオスの前進を止めた。的確な連打はラリオスの体を崩し、とどめの連打でラリオスはマットに沈んだ。立ち上がるものの、我慢し続けたダメージはレフェリーから見れば明らか。試合はストップされ、リナレスのTKO勝ち。強い。あのラリオス相手にこの展開とは。予想以上に強かった。

8月5日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ライト級4回戦
田中 大樹  判定  小高 裕也
 頭を振って前に出る田中を中間距離で止めようとする小高。闘志のぶつかり合いはいきなりの流血を誘った。頭を切った小高は細かいパンチを出しながら前進を始め、これが田中の勢いを寸断した。両者ひたすら手を出すが、スタミナ切れか終盤、パンチにキレがない。それでも両者激しく打ち合うが、試合は判定となり、小高の勝ち。

ライト・フライ級4回戦
渡辺 貴男  4RTKO  吉田 良太
 しつこく前に出る吉田に、手数で応戦する渡辺。その吉田の飛び込み際に、渡辺の右ストレートが炸裂した。きれいなカウンターでダウンを奪う。しかし、吉田が粘る。打ち気にはやる渡辺を密着戦に引きずり込み、互角の打ち合いに持っていく。終盤、距離は吉田の距離になっている。渡辺のパンチも当たるが、吉田のパンチも当たる。よく頑張っていた吉田に、レフェリーが突然、試合終了を宣告した。渡辺のTKO勝ち。

フェザー級4回戦
橋本 雅樹  判定  手崎 充康
 序盤の打ち合いでやや有利に立ったのは橋本。間断なく繰り出されるパンチが手崎のガードを崩してゆく。これに対して手崎も、足を止めての打ち合いを挑んでゆく。橋本に手数で対抗しようとしているようだ。しかし、手数で勝るのはやはり橋本。試合はそのまま終了のゴングを聞き、判定で橋本の勝ち。

フェザー級6回戦
中川 健司  判定  佐々木 康博
 激しくパンチを交換する両者。前に出る佐々木を中川がヒットアンドアウェイで迎え撃つ。前半、この打ち合いの均衡が崩れない。終盤、佐々木のプレッシャーが中川を後退させ始める。時折、中川の頭が佐々木のパンチで跳ね上がる。しかし、拳で決着をつけるまでには至らず、判定で佐々木の勝ち。

スーパー・バンタム級8回戦
中島 孝文  5RTKO  土居 伸久
 キレのあるストレートを放つ中島。土居は連打で勝負をかけるが、ちょっとでもスピードが鈍ろうものなら、中島のカウンターが飛んでくる。そして第4ラウンド、ついに中島の右ストレートが土居を捉えた。強烈なダウン。4ラウンドまできても、まだ土居には中島のストレートが見えていない。続く第5ラウンド、休むことなく打ち合いに挑んだ土居だったが、中島の右フックで2度目のダウン。かろうじて立ち上がったところで、中島の右ストレートがカウンターで土居の顔面を貫いた。崩れ落ちた土居を見て、レフェリーが両手を交差した。中島のTKO勝ち。手数で圧倒した中島の圧勝だった。

8月3日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ライト級4回戦
エクトール・サンチェス  判定  アルマンド・コルドバ
 フリッカージャブでコルドバを突き放すサンチェス。飛び込む隙を探すコルドバだが、サンチェスの長いパンチに阻まれて、なかなか前に出ることが出来ない。流れを変えたいコルドバは必至に前に出続けるが、サンチェスのディフェンスを崩せない。サンチェスも強引に攻めることがないため、ひたすらサンチェスがクリーンヒットをとるだけの展開になる。そして試合終了。判定でサンチェスの勝ち。

ウェルター級8回戦
ファン・マヌエル・ブエンディア  判定  イスラエル・カルドナ
 手数で押し込むブエンディア。カルドナは手数で劣るものの、強烈な一打を孕んだコンビネーションで、ブエンディアのボディを攻め立てる。回が進むにつれ有利になったのはブエンディア。細かくカルドナの顔面を捉え、確実にダメージを積み重ねてゆく。最終ラウンド、展開は変わらず、ブエンディア有利のまま一進一退を続ける両者。共に手数は衰えない。そしてそのまま試合終了。判定でブエンディアの勝ち。

NABA・NABFクルーザー級王座決定戦
マット・ゴドフリー  2RTKO  フェリックス・コラ・ジュニア
 突然サウスポースタイルに構えたゴドフリー。コラの動揺が垣間見える。その動揺につけ込んだか、ゴドフリーがペースをたぐり寄せる。そしてこの動揺から立ち直る前に決定打が炸裂した。右フックカウンターから左フックのコンビネーションがコラをマットに叩きつける。そして、ゴドフリーのラッシュにまったコラの手が出なくなったところでレフェリーが割って入った。ゴドフリーのTKO勝ち。意表をついて一気に勝負を決めたゴドフリーの作戦勝ちだ。お見事。

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