2007年9月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

9月30日 「天狗舞 純米原酒」を嗜みつつ
スーパー・フライ級6回戦
ホルヘ・カルデナス  3RKO  AJ・バナル
 ジャブで様子を見るカルデナスに対して、大きなパンチを織り交ぜて前に出るバナル。荒っぽいかと思いきや、なかなか冷静に相手を見ている。ペースを取り戻したいカルデナスは強引な攻めを見せるが、そこへバナルのカウンターが炸裂した。倒れた時に足首をひねったカルデナスは、そのまま立ち上がることは出来ず、バナルのKO勝ち。強引さと的確さを兼ね備えたボクサーだ。

IBFスーパー・フライ級挑戦者決定戦
エリック・オルティス  8R負傷TKO  Z・ゴーレス
 頭を振りながら踏み込むタイミングを測るゴーレス。序盤からオルティスのガードの隙間に滑り込む。接近戦に勝機を見出したオルティスはなりふり構わずゴーレスの懐へ突進し始める。一進一退が続く戦いで、オルティスがまぶたを切った。が、それ以上に目立つのは、膨れあがった右生え際。レフェリーがドクターに判断を仰ぐとドクターは即座に試合終了を提案し、試合終了。ゴーレスのTKO勝ち。

WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
ダニエル・ポンセ・デ・レオン  1RTKO  レイ・バウティスタ
 高速のパンチの交換で始まった戦いはあっという間に結末を迎える。レオンのワンツーがバウティスタのガードをすり抜けて炸裂した。完全に足に来てしまったバウティスタ。レフェリーは試合を再開したが、すでにレオンの猛攻を耐え抜く力は、バウティスタには残っていなかった。2度目にマットに這ったところでレフェリーが試合をストップし、レオンのTKO勝ち。鋭く強烈な拳。強い。

WBO世界バンタム級タイトルマッチ
ジョニー・ゴンサレス  7RKO  ジェリー・ペニャロサ
 序盤から積極的に手を出すペニャロサ。まずはいなすことに専念していたゴンサレスは、徐々にロングのパンチ振り始める。ボディブローは特に効果的だ。しかし、ペニャロサの攻撃が止まらない。とにかく距離を潰して、接近戦を仕掛けてくる。ゴンサレスは後退一方だ。そして第7ラウンド、ペニャロサのボディブローがカウンターでゴンサレスのリバーを抉った。悶絶してマウスピースをはき出すゴンサレス。テンカウント内に立ち上がることはできず、ペニャロサのKO勝ち。ボディで倒れることに厳しい浜田さん。ナイスなコメントだった。

9月26日 「七賢 酵母のほほえみ 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ミドル級10回戦
ブライアン・ベラ  判定  サミュエル・ミラー
 初回から、隙あらば思い切りパンチを振り回す両者。先手を取るのはベラ。そこにカウンターをあわせたいミラー。序盤、タイミングを掴み始めたミラーのカウンターが、ベラの踏み込み際を襲う。しかし、ベラはこのカウンターをものともせずに攻め続け、少しずつ距離を詰めてゆく。中盤、ミラーのカウンターは相変わらずなのだが、ベラもようやくミラーを射程に捉え始めた。ミラーのパンチをかいくぐってベラの拳がヒットする。後半に入り、優勢に試合を進めるのはミラーなのだが、ちょっとしたきっかけからロープに追い込んでいくのはベラ。さすがにミラーのカウンターもスピードが落ちている。が、ベラの猛攻に対してはきっちりとカウンターで勢いを削ぎ、試合はそのまま判定へ。攻め続けたベラの勝ち。

ヘビー級10回戦
テリー・スミス  判定  ケルビン・デービス
 第1ラウンドから攻めまくるスミス。それを耐えるデービス。ピンチを凌いだデービスがスミスの懐から強烈なパンチを振るい始めた。スミスは手を返すが、距離は完全にデービスに抑えられてしまった。中盤、時折反撃を見せるスミスだが、すぐにデービスの連打に呑み込まれてしまう。終盤、お互い疲れたか、距離の奪い合いはやめにして、ミドルレンジで打ち合う。が、決着はつかず、判定でスミスの勝ち。

9月22日 「七賢 酵母のほほえみ 純米酒」を嗜みつつ
ミニマム級4回戦
奥 貴士  判定  濱口 直哉
 いきなり突っかかった濱口の右スウィングパンチが、一瞬とまどった奥の体を浮かした。濱口がダウンを奪う。しかし、踏ん張らなかった分、ダメージは浅い奥はすぐに体勢を立て直して、濱口との打ち合いに応じるミドルレンジで濱口を捉えたい奥だが、濱口の前進をなかなか止めることが出来ない。最終ラウンド、手数で勝る奥だが、一発にふらつくシーンも多い。濱口の方が打ち勝っている。そのまま試合は判定となり、ダウンを逆転して奥の勝ち。

ライト・フライ級5回戦
浮田 博展  判定  中澤 翔
 リーチを活かす中澤は足を使いながらジャブで浮田をコントロールしようと試みる。対する浮田はこのジャブをかいくぐって接近戦に引きずり込もうとしている。距離の奪い合いだ。序盤、優勢に立ったのは浮田。パンチの戻り際に踏み込んで、長身の中澤を射程圏に捉える。このまま押し切れれまよかったのだが、徐々に浮田の突進力が鈍ってきた。ミドルレンジでの打ち合いが多くなり、浮田のパンチが中澤にヒットするようになってきた。中澤がまぶたを切り、展開は中澤に傾き始めたところで試合終了。判定で中澤の勝ち。

フライ級5回戦
吉田 雄佑  1RTKO  高橋 優紀
 いきなり始まった打ち合い。まず、高橋の右ストレートが吉田の顎を捉えてダウンを奪う。立ち上がり、再び対峙した吉田だったが、高橋の右ストレートがカウンターで顔面を捉えて2度目のダウンを奪う。高橋のTKO勝ち。ダメージはやや浅めだったが、キレで倒した。

スーパー・フライ級5回戦
小林 歩  判定  加藤 心和
 距離を詰める小林と、下がってカウンターを狙う加藤。その距離感の差は微妙だが、だからこそ、その取り合いが重要だ。ぐいぐい追いつめる小林だが、今一歩のところでクリーンヒットがとれない。そのかわりに、ちょっと離れた瞬間に加藤の長距離砲が飛んでくる。次第に懐が遠くなった小林が不利だ。カウンターを狙う加藤だが、最後までタイミングはあわなかった。逆に終了間際、小林のパンチを浴びて試合終了のゴングが鳴った。判定で加藤の勝ち。

バンタム級
名越 光紀  判定  安藤 敬済
 鋭く踏み込んでパンチを交換する両者。やや打ち合いで勝っているのは安藤。ただ、名越はパンチをかわし、カウンターをあわせている。序盤は互角だ。中盤にはいると名越のディフェンスがモノを言ってきた。巧みに安藤のパンチをかわして、前に出始める。激しい打ち合いのまま試合終了となり、判定で名越の勝ち。

スーパー・バンタム級5回戦
森本 一春  判定  村澤 光
 距離を詰める森本に対して、村澤はジャブで止めようとするが、これがなかなか止まらない。サウスポー対策のいきなりの右ストレートが面白いようにヒットする。第2ラウンド、腹を決めた村澤が足を止めた打ち合いを挑んでくるが、森本の土俵ではどうにも分が悪い。終盤、ミドルレンジに身を置いた村澤がようやく自分のリズムを刻む。森本の右と同じように、いきなりの左を叩き込む。最終ラウンド、距離は村澤のものだが、森本の右ストレートは相変わらず当たる。だが、そこから接近戦に持ち込めない。最後はお互いガードそっちのけのパンチの振り合いとなるが試合はそのまま終了。判定で村澤の勝ち。

フェザー級5回戦
真木 大作  1RTKO  永田 浩司
 細かくジャブを突きながら前進してくる永田。これに対してタイミングよくカウンターをあわせる真木。これが初回からよく決まる。そして、アッパーでたじろいだ永田に、真木の右ストレートが炸裂した。崩れ落ちる永田。立ち上がったものの、レフェリーは試合続行不能と判断し、真木のTKO勝ち。ナチュラルにカウンターが放てる真木。センスは抜群だ。

9月20日 「七賢 酵母のほほえみ 純米酒」を嗜みつつ
WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
ラファエル・マルケス  6RTKO  イスラエル・バスケス
 初回からぐいぐい押し込んでくるバスケス。これに動じず、マルケスはカウンターを叩き込む隙を狙う。序盤、馬力でペースをつかみかけているのはバスケス。合い打ちを恐れずパンチを振るい、マルケスの強打を封じ込めている。第3ラウンド、バスケスの左フックがマルケスの膝を揺らした。このままバスケスが押し込むかとも見えたが、マルケスがここから粘って互角の打ち合いに引き戻す。攻防入り乱れたラウンドとなった。折り返し点を迎えた乱打戦、バスケスの左フックがマルケスの顎をきれいに捉えた。尻もちをつくマルケス。立ち上がり、必死に抵抗するマルケスだったが、クロスレンジでバスケスの左右フックに曝されて、ついにレフェリーが割って入った。バスケスのTKO勝ち。まさに火が出るような打ち合い。見応えあった。

WBA世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
セレスティーノ・カバジェロ  判定  ホルヘ・ラシエルバ
 どんでもないリーチをもつカバジェロは、さっそく長距離砲でラシエルバの動きを封じにかかるが、まだまだ元気なラシエルバは鋭い踏み込みで接近し、懐からフックを振るう。しつこいラシエルバの攻めに、イライラをつのらせるカバジェロは、次第にラフなファイトを仕掛けるようになる。終盤に入ってもこの流れは続いていた。強引に攻め込むラシエルバに対して、これまた強引に打ち合いに出るカバジェロ。本来の距離を活かした戦いが出来なかったカバジェロだったが、なんとか王座は守りきった。カバジェロの判定勝ち。

9月19日 「七賢 酵母のほほえみ 純米酒」を嗜みつつ
IBF世界ライト・フライ級タイトルマッチ
ウリセス・ソリス  8RTKO  ロデル・マヨール
 似たような距離でパンチを飛ばす両者。素早くジャブを飛ばすソリスにマヨールが大きなパンチを振って威嚇する。序盤互角だった戦いだが、折り返し点を過ぎる頃にはソリスがタイミングを掴み始める。調子に乗り始めたソリスの顎を、マヨールのアッパーが打ち抜いた。一気にペースがマヨールに傾く。第8ラウンド、一発クリーンヒットをとったマヨールが一気に攻勢に出たところで逆転劇が起こった。飛び込んできたマヨールの顔面を、ソリスのワンツーが打ち抜いた。右ストレートが顎を貫き、力なくマヨールは崩れ落ちた。必死に立ち上がろうとするものの、戦闘不能であることは誰の目にも明らかだった。ソリスのTKO勝ち。お見事という他ないチョッピングライトだった。

WBC世界ライト級タイトルマッチ
デビッド・ディアス  判定  エリック・モラレス
 ボディ責めでモラレスの機先を制するディアス。モラレスはディアスの動きを見切りにかかる。一気にモラレスを攻め立てたところへ、モラレスの右フックがカウンターでヒットした。ディアスのダウン。しかし、次のラウンド、再び攻め込んだディアスがモラレスを圧倒する。このまま押し切るかと思いきや、また、モラレスのアッパーが形勢を押し戻す。そして後半にはいる。相変わらず押し込んでくるのはディアスだが、モラレスの的確なパンチがディアスの顔面を捉える。しかし、これにも負けず前進するディアスは、終盤に入っても勢いを失わず、判定でディアスの勝ち。モラレス引退。ひとつの伝説が幕を引いた。

9月17日 「笹一 日本人 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級6回戦
木村 拓磨  判定  松村 浩太郎
 ゆっくりと攻め込む松村。ジャブで牽制しながら上下にパンチを打ち分けるのは木村だ。被弾数が多いのは松村の方だが、時折叩き込む大きなフックで木村にペースを渡さない。そしてしつこく木村を追い回し、次第に射程内に引きずり込んでゆく。このまま飲まれてたまるかと、中盤に入ってリズムを変えた木村。合い打ち覚悟のカウンターで互角の打ち合いまで押し戻す。互いの顔面を弾き合う激しい打ち合いは試合終了のゴングまで続き、判定で松村の勝ち。

バンタム級8回戦
臼井 欽士郎  3RTKO  ビッグエム・オーブーンチャイ
 じっくりとオーブーンチャイとの距離を測る臼井。そして臼井の右ストレートが第1ラウンドから炸裂した。オーブーンチャイのダウン。これで火がついたか、オーブーンチャイがガードを固めて突進し始める。近づけば長距離砲は封じられるとの考えからか?だが、すぐに臼井がロープに追いつめる。ガードが高くなったのを見た臼井は攻撃をボディ中心に変更。あまりに一方的な展開となったところで、レフェリーが見かねて試合をストップ。臼井のTKO勝ち。もう一度倒すところまで見てみたかったな。

113P契約級8回戦
大久保 雅史  4RTKO  ユーチ・ウアサムパン
 ジャブを突きながら互いの隙を探す大久保とウアサムパン。ウアサムパンはガードの隙を、大久保は踏み込む隙を狙う。序盤効果を発揮したのは大久保のしつこいパンチ。特にこつこつ叩くボディがウアサムパンの表情を曇らせる。そして第4ラウンド、リバーブローで動きの止まったウアサムパンの顎を大久保の右アッパーが跳ね上げた。ウアサムパンのダウン。立ち上がるものの、ボディのダメージですでに体が動かないウアサムパン。さらにボディを連打され、為す術無くコーナーに崩れ落ちた。そのままテンカウント。大久保のKO勝ち。徹底的にボディを削りまくった結果の勝利だ。

49.5kg契約級8回戦
黒田 雅之  判定  土方 諭
 重たいボディでリズムを刻む黒田。土方も潜り込んでのボディ連打で突破口を探るが、黒田の強打が土方の肝臓に突き刺さる。がむしゃらに手を出す黒田に、土方のカウンターが軽くヒットするが、序盤はタイミング取りに徹したのか、決定的なダメージを黒田に刻むようなパンチはない。試合が進むにつれ、黒田のパンチに力が入り始める。が、いいパンチが当たるたびに土方がところかまわずパンチを振るって流れを黒田に掴ませない。最終ラウンド、体全体を使って右アッパーを連打する土方。カウンターを叩き込む黒田だが、下がりながら打っているせいか、異様に打たれ強いのか、土方を怯ませることができない。試合はそのまま終了し、判定で黒田の勝ち。

スーパー・フェザー級8回戦
小林 生人  判定  阪東ヒーロー
 お互い様子を見ている試合開始直後、阪東のボディブローが小林の腹にヒットする。打ち合いになれば小林も負けていないが、要所で阪東のクリーンヒットが目立つ。中盤は激しいパンチの交換が続く。終盤、固いパンチで攻め立てる小林に、巧みな連打で応戦する阪東。しかし、最後まで決着はつかず、判定で阪東の勝ち。

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
新井田 豊  判定  エリベルト・ゲホン
 スピードで圧倒しようとする新井田だが、ゲホンはそれを待ち受けてカウンターを合わせるつもりだ。序盤、新井田のボディ連打がキレているが、それを待ちかまえる余裕が、ゲホンにはある。が、好き放題動き回っていたせいで、新井田がスピードに乗ってきた。ヒットアンドアウェイで、ゲホンにパンチを浴びせては射程外に身を置く。終盤にはいると新井田の動きはさらに加速する。ただ、致命打を放つことができない。最終ラウンドに入っても、新井田のいいパンチが幾度となくゲホンの顔面を捉えるが、ゲホンは倒れなかった。そのまま試合は終了し、判定で新井田の勝ち。

9月15日 「笹一 日本人 純米酒」を嗜みつつ
IBF世界バンタム級王座決定戦
ルイス・ペレス  7RTKO  ヘナロ・ガルシア
 ジャブを連打してリズムを作るペレス。ガルシアはこれをかいくぐって距離を詰めようとする。ペレスのパンチを恐れず飛び込むガルシアが、まずはペースを握るかと思われた第2ラウンド、ペレスの左アッパーがガルシアの頭を跳ね上げた。追いつめてペレスが最初のダウンを奪う。立ち上がり、再び前進を始めるガルシアだが、パンチの交換ではペレスが一歩上をいっている。次第に甘くなっていくガルシアのガードを、ペレスの強打が突き破る。そして執拗なボディブローがガルシアの腹に突き刺さる。本来ガルシアがやりたいことを、ペレスがやっている状態だ。このままペレスが押し切るかと思ったが、後半に入ってガルシアのしつこさが実を結び始める。前に出ながら放つパンチがペレスの顔面を捉え始めた。雲行きが怪しくなりはじめた第7ラウンド、ペレスが思い切り振り回した左フックがガルシアの顎先を打ち抜いた。前のめりに倒れ込むガルシア。立ち上がるものの、足下がおぼつかないガルシアにレフェリーは試合終了を宣言。ペレスのTKO勝ち。ガルシアの根性に拍手だが、やはりロペスの強さが際だった。

IBF世界ウェルター級タイトルマッチ
カーミット・シントロン  2RTKO  ワルテル・マティセ
 重たいパンチの交換から始まったこの試合。まず突き刺さったのはシントロンの拳だった。続く連打で腰を落としたマティセ。立ち上がり、第2ラウンドに挑んだマティセだったが、開始早々シントロンの右クロスがこめかみにヒット。マティセは2度目のダウンを喫する。再び立ち上がったものの、マティセに力は残っていなかった。左アッパーで顔を起こされたところへ右ストレートを直撃されてマットに沈んだ。シントロンのTKO勝ち。いやー、強打者対決だけあって、先に当てた方だけがいいところを見せて終わってしまった。

WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
アントニオ・マルガリート  判定  ポール・ウィリアムス
 驚異的なリーチを活かしてマルガリートを突き放すウィリアムス。マルガリートは委細かまわず突進し、徐々に距離を詰めてゆく。ウィリアムスのパンチはマルガリートの踏み込み際に幾度も顔面を捉えるのだが、マルガリートには効かない。というよりはスピード重視で手を出しているために十分に力が乗っていないようだ。終盤、ウィリアムスも体重を前足に乗せて、力を入れてパンチを打ち始める。強打がマルガリートの顔面を捉えるが、マルガリートは怯まない。第11ラウンド、マルガリートが勝負に出る。ぐいぐい前に出てあらゆるパンチをウィリアムスに向けて叩きつける。最終ラウンド、再びアウトボックスで距離をとるウィリアムスを最後までマルガリートはつかまえることができなかった。判定でウィリアムスの勝ち。

9月14日 「笹一 日本人 純米酒」を嗜みつつ
日本ウェルター級タイトルマッチ
湯葉 忠志  負傷判定  新井 雅人
 試合開始早々、湯葉の左ストレートが新井の顎を打ち抜いた。出足を挫くダウンを奪った湯葉は、得意のレンジで新井を仕留めにかかる。が、新井がこれで怯むことはなかった。ガードをあげて湯葉に詰め寄り、距離を潰す。対する湯葉は足を使いながら、ヒットアンドアウェイを展開するが、新井の突進を完全にいなすことができない。序盤、やや優勢なのは湯葉。ここで新井が目尻をカットする。ストップを恐れてがむしゃらに突っ込む新井に、湯葉も距離をとりにくくなっている。しかし、さらに深くなった新井の傷に、レフェリーは試合続行不能の判断を下して試合終了。判定で湯葉の勝ち。

ウェルター級10回戦
山口 裕司  判定  アスウィン・カブイ
 サウスポースタイルで圧力をかけるカブイ。これに真っ向から打ち合う山口は連打の交換の中から右ストレートをカブイの顔面にヒットさせる。カブイがダウン。攻め続ける山口が序盤を制するが、中盤にはいるとリズムが変わってくる。カブイがタイミングのいいパンチを放ち始めた。終盤に入っても、カブイのペースは崩れず、主導権を握ることはないにせよ、山口に攻めきられることもない。試合は判定で山口の勝ち。

ウェルター級8回戦
上石 剛  判定  チャールズ・ベラミー
 距離をとって的確にパンチを当てるベラミー。それを追う上石は、ベラミーのパンチにカウンターを合わせてゆく。なんとかコーナーに追いつめたい上石は左右にステップを切りながらベラミーを追いかけるが、最後の一瞬でベラミーはするりと上石の射程から抜け出てゆく。中盤、上石のパンチに合わせて、ベラミーの強打が次々と上石の顔面を襲う。一発を狙う上石だが、ベラミーのパンチが連打の合間に割り込んでくる。しかし、上石は倒れない。終盤に入って、ベラミーのパンチで何度も体を崩す場面があった上石だが、ついに最終ラウンドに突入する。激しい打ち合いが展開されるも、決定打はなく、試合は判定へ。ベラミーの勝ち。

フライ級6回戦
笠井 康  判定  坂入 康太
 距離をとろうとする坂入の懐に入って、大きくまわってくる右フックを放つ笠井。両者とも手数はよく出ているのだが、致命的なヒットがない。打ち合いは回を重ねるごとに激しくなっていき、その頂点で試合終了となる。坂入の判定勝ち。

9月12日 「笹一 日本人 純米酒」を嗜みつつ
バンタム級10回戦
川嶋 勝重  判定  アディ・ウィグナ
 小刻みにフェイントを入れながら左を放つ川嶋。ウィグナに的を絞らせないようにじりじり接近する。これに対してウィグナはガードを固め、時折鋭いジャブを突いてくる。これを警戒しているのか、川嶋は今一歩距離を詰め切れないが、この距離はウィグナの距離のようだ。川嶋のパンチにカウンターを合わせてくる。川嶋にボディを打たせておいて、返しにフックを2発見舞うあたり、ウィグナはだいぶ根性が座っている。終盤まで、ウィグナがやや優勢に試合を運んでいる。タフネスに絶対の自信を持った戦法だな。先に打たれても、打ち返せば自分が勝つと確信している。なかなか主導権を握れない川嶋は、大きなパンチ中心に攻めを組み立てるが、ことごとく打ち終わりを狙われてしまい、連打につなげられない。最終ラウンド、互いに決定的なパンチを叩き込もうとガードそっちのけの打ち合いを展開するが、なかなかお互いに退かない。そしてそのまま試合終了。判定で川嶋の勝ち。

9月10日 「久保田 千寿 本醸造」を嗜みつつ
65.0kg契約級4回戦
金谷 将三  判定  向 真一郎
 がっちりガードを固めて前に出る向を金谷はステップでさばきながらカウンターのタイミングをはかっている。プレッシャーを強める向は一気に金谷をロープに詰めたいところだが、金谷は強打を振るって自分の距離を保ち続ける。最終ラウンド、この展開を打破しよう、両者共に激しく打ち合うが、ついに最後まで決着つかず。判定で向の勝ち。

スーパー・フェザー級6回戦
ジョエイ・ディ・リカルド  判定  竹下 寛刀
 頭をくっつけてしつこくパンチを出すリカルド。これに対して竹下も一瞬のきっかけから踏み込んで連打を浴びせる。中盤に入り、リカルドがパンチに力を込め始めた。あからさまに大振りなのだが、巧くタイミングを掴んで竹下に拳を叩き込む。カウンターで流れを押し戻したい竹下なのだが、勢いと打たれ強さに押されてしまい、自分の射程を維持することができない。最終ラウンドも果敢に打ち合う竹下だが、リカルドのパンチで体を持っていかれてしまう。そしてそのまま試合終了。判定でリカルドの勝ち。

WBA世界フェザー級タイトルマッチ
クリス・ジョン  10RTKO  武本 在樹
 静かに始まったジョンと武本の対戦。まず、エンジンをかけ始めたのはジョンだ。じりじり前進して強打を叩き込む。武本はこの波に呑まれまいと必死に動き回る。中盤にはいると、次第に武本の左目が腫れはじめる。さらに避けにくくなるジョンのパンチが容赦なく武本の顔面を襲う。そしてついにジョンの右ストレートが武本をマットに沈める。立ち上がって応戦するが、ダメージは隠しきれない。第8ラウンド、細かく痛めつけられたところで、再びジョンの右ストレートでダウンを奪われる。そして第10ラウンド開始のゴングに、武本は応じられなかった。ジョンのTKO勝ち。あまりに一方的な試合展開だったししょうがない。世界のレベルとの差を実感させられた一戦だった。

9月9日 「久保田 千寿 本醸造」を嗜みつつ
48.0kg契約級4回戦
平 竜司  判定  高梨 竜平
 両者の拳が交錯する第1ラウンド、高梨のアッパーが平の顎を捉えた。続くラッシュから、ラウンドの最後に左フックをカウンターで叩き込んで最初のダウンを奪う。高梨はパンチを当てる勘がなかなかいい。このまま高梨が押し切るかと思われたのだが、手数を出し始めた平がリング中央での打ち合いになんとか持ち込む。しかし、打ち合いが劣勢であることは変わりなく、判定で高梨の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
田中 宏幸  判定  南 勝太
 激しい出入りを繰り返す南。田中は接近するタイミングをはかってカウンターを放つ。なんとかきっかけを掴みたい両者だが、なかなかお互い隙を見せず、結局最後までパンチの交換で終わる。判定で田中の勝ち。

スーパー・フライ級4回戦
内田 崇文  3RTKO  森川 真一郎
 じりじりと詰め寄る森川と距離をとりたい内田。強烈なボディを放つ森川が次第に内田を追いつめてゆく。そして第3ラウンド、徐々に崩れてゆく内田のガードを見かねて、レフェリーが両者の間に割って入った。森川のTKO勝ち。押し潰すような連打は迫力があった。このまま順調に育ってほしい選手だ。

スーパー・バンタム級6回戦
小笠原 和寿  判定  高谷 健一
 一発を狙って身構える小笠原。高谷はコンパクトなパンチで小笠原が大振りになったところを狙っている。第2ラウンド、パンチでぐらついた小笠原を高谷が追撃する。コーナーに追い込んで連打を浴びせるが、マットに膝をついたのは高谷だった。小笠原、右ストレートのカウンターでダウンを奪う。しかし、高谷の回復は早く、次のラウンドには再び激しい打ち合いを展開するようになる。最終ラウンド、激しくフェイントをかけながらパンチを放つ高谷だが、ダウンを奪い返すことはできず、試合は判定へ。高谷の判定勝ち。

スーパー・フェザー級8回戦
ユキ・ウォーウィスット  2RKO  山下 将臣
 じっくり様子を見ながらサークリングする山下。これに応じるユキだが、終盤は第2ラウンドにやってきた。接近した瞬間に山下が放った左フックがユキのガードの外側からこめかみを襲った。大の字になったままのユキ。山下のKO勝ち。もう少し調子を見たかったな。

50.0kg契約級10回戦
戎岡 淳一  判定  ホセ・アントニオ・アギーレ
 初回からぐいぐいとアギーレを追い込む戎岡。しかし、これがアギーレなのか?体のキレが全くなくなっている。それとも序盤様子見か?まずは戎岡がスピードで試合を組み立てていく。アギーレはどっしりと思いパンチを振るってくるが、完全に戎岡の動きについてきていない。が、当てる勘は相変わらずいいようで、接近しての打ち合いになると、単発でいいパンチをヒットさせてくる。パンチも伸びるし油断はできない。そして終盤、戎岡がやや失速してきたのに対して、アギーレのペースがまったく落ちない。アギーレの拳がボディに突き刺さり、戎岡が後退を始める。しかし、戎岡を捉えるには、アギーレの攻勢は遅すぎた。最終ラウンドは両者リング中央での打ち合いとなり、そのまま試合終了。判定で戎岡の勝ち。全盛期のアギーレを知っているものにとっては、まるで別人のようだった。老いたなあ・・・。

スーパー・フェザー級4回戦
ファン・カルロス・ベラスケス  1RTKO  フレウディス・ロハス
 いきなり左でダウンを奪ったベラスケス。左フックからの左右フックの連打で最初のダウン。かろうじて立ち上がるものの、続くベラスケスのラッシュにロハスは脆くも崩れ、あっという間の決着となった。ベラスケスのTKO勝ち。

スーパー・ウェルター級10回戦
ヨリ・ボーイ・カンパス  判定  エルモシール・アルバート
 相変わらず接近戦に持ち込もうとするカンパスに対して、アルバートは速い連打でボディを狙う。この距離はリーチの短いカンパスの土俵だ。相変わらずこつこつと急所を叩いて、アルバートを弱らせようとしている。対するアルバートも引くことなく打ち合いに応じている。ハンドスピードがある分、クリーンヒットが多い。終盤、徐々に押されているのはカンパス。そのまま押し切られて、判定でアルバートの勝ち。

バンタム級8回戦
セバスチャン・グージア  3RTKO  アレックス・ベセラ
 リング中央で接近しては打ち合って離れる両者。懐に潜りたいベセラなのだが、グージアのミドルレンジのパンチがそれを許さない。第3ラウンド、さらに力を載せてパンチを振るい始めたグージアの前に、ベセラは徐々にガード一辺倒になっていってしまう。そして、ついに左右フックがベセラの体を左右に弾き始めたところで、レフェリーストップ。グージアのTKO勝ち。巧くまとまったボクサーだ。

スーパー・フェザー級4回戦
バハ・ラハム  判定  マチアス・チカヤ
 ぶんぶんパンチを振るうチカヤ。しかし、ラハムの距離に捉えられて、ロープ際での苦しい攻防に持ち込まれてしまう。互いに豪快なパンチを振るうものの、豪快すぎてクリーンヒットがとれない展開。結局そのまま試合は終了し、判定でラハムの勝ち。

WBCインターナショナルライト・ヘビー級タイトルマッチ
エイドリアン・ディアコヌ  3RTKO  リコ・ホーイ
 いきなり仕掛けて先手を取ったディアコヌ。リコは警戒距離をとって体勢を立て直す。しかし、ディアコヌのパンチが当たる。ペースを取り返しに来たリコの出鼻に強烈なパンチを浴びせる。そして第2ラウンド、着実にヒットさせていたディアコヌの拳が連打で炸裂した。最初のダウン。続く連打で2度目のダウンを喫し、3度目のダウンはゴングに救われた。第3ラウンド、一気に詰めに出たディアコヌの猛攻に、リコは耐えることはできず、レフェリーストップ。ディアコヌのTKO勝ち。ここぞというところで一気に詰めたディアコヌ。強かった。

9月7日 「久保田 千寿 本醸造」を嗜みつつ
WBO暫定世界ライト級タイトルマッチ
マイケル・カチディス  判定  シーザー・アモンソット
 初っぱなからプレッシャーをかけるカチディス。アモンソットも手を返して押し戻そうとするが、カチディスの踏み込みは衰えない。しかし、徐々に回転数を上げてゆくアモンソットは、アッパーをきっかけにカチディスと互角の戦いを展開し始める。が、それもつかの間、カチディスの右ストレートがアモンソットの顎を貫いた。アモンソットがマットに跪く。このままカチディスが押し切るかと思いきや、再び距離を取り始めたアモンソットがペースを掴み始める。カチディスは変わらず強引に攻め込むが、アモンソットにダメージがあるのかないのかわからない。想像以上にタフだ。対して、まぶたを切り、次第に焦りを見せ始めるカチディス。その焦りを利用したかったアモンソットだが、嵐のようなカチディスの連打についに呑み込まれてしまう。第10ラウンドに2度目のダウンを喫する。しかし、これも決め手にはならなかった。この攻撃ですべて使い切ってしまったカチディスは再度攻撃を仕掛ける体力はなく、アモンソットも打たれ疲れか、前に出ることはできず、そのまま判定へ。カチディスの判定勝ち。

ウェルター級10回戦
アルツロ・ガッティ  7RTKO  アルフォンソ・ゴメス
 ミドルレンジでの打ち合いに挑む両者。手数は互角だが、ゴメスのパンチがガッティのガードをすり抜ける。打ち終わりを狙うのも巧い。ガッティの左ジャブに合わせて叩き込まれるゴメスの右クロスカウンターは強烈だ。なんとか距離を詰めたいガッティなのだが、ゴメスのパンチが的確すぎてなかなか懐にはいることができない。あっという間に突き放されて、連打に曝されてしまう。第7ラウンド、さらに勢いを増すゴメスの連打に、ガッティはなんとか抗おうとするが、再三、連打を浴びたところへとどめの右ストレートを顎にもらってしまう。前のめりに倒れ込むガッティ。すでにレフェリーのコールに反応する力は残っておらず、セコンドがリングに入って試合は終わった。ゴメスのTKO勝ち。ガッティを、ガッティらしい戦いで叩きのめしたゴメス。世代交代といわれても仕方ないが、好きだったなあ。ガッティ。引退はしょうがない。ご苦労様。

9月6日 「久保田 千寿 本醸造」を嗜みつつ
スーパー・ライト級8回戦
五百久 寛行  判定  吉田 真
 低い姿勢からジャブで距離を作る吉田を、五百久はじっくり見ながらパンチを見極める。そうこうするうちに回転数を上げてゆく吉田は大きな右フック、右アッパーを多用し始める。ジャブで応戦する五百久だが、ペースは吉田に掴まれてかけている。終盤にはいると、吉田のオーバーハンドライトが五百久の顔面をかすめ始める。これをさばかなければ活路を見いだせない五百久なのだが、なかなかタイミングがつかめず、避けるだけになってしまっている。そして最終ラウンド、再三放たれる吉田の右に意を決して前に出る五百久だったが、逆にクリーンヒットをもらって後退。最後まで吉田ペースで試合は進み、判定で吉田の勝ち。

62.0kg契約級8回戦
サパペット・ソーサカオラット  8RTKO  リッキー☆ツカモト
 まずは互いの射程を測る両者。次第にリズムをあげていったのはツカモトが先だった。サパペットをロープに追い込み、上下の打ち分けで攻め立てる。サパペットもこれにつられて連打を返し、すんなりとおとなしくはならない。ひたすら続く打ち合いに、徐々に失速していったのはサパペットだが、ツカモトの踏み込み際にサパペットのいいパンチが飛んでくるためツカモトは最後の詰めに出ることができない。最終ラウンド、なんとしても倒したいツカモトがサパペットを連打でロープに釘付けにする。クリーンヒットに蹈鞴を踏むサパペットを見て、レフェリーが試合終了を宣言。ツカモトのTKO勝ち。

48.0kg契約級8回戦
リエンペット・ソーウィラポン  5RTKO  金田 淳一朗
 キレのあるパンチを応酬する両者。初回はまず互角の展開となる。ミドルレンジでの打ち合いは両者望むところといった感じで、互いのパンチが顔面にボディにと交互にヒットする。中盤、リエンペットのパンチでまぶたを切った金田。傷が広がればTKO負けになってしまうとあって、猛然とラッシュを仕掛ける。いい感じにロープにリエンペットを釘付けにするが、焦りからかパンチが軽い。しかし、第5ラウンド、あまりに手を出さず、一発狙いに徹したリエンペットが戦意喪失と見られてレフェリーストップ。金田のTKO勝ち。ま、あまり効いてはいなかったろうが、あれだけ打たせまくったらストップされてもしょうがないな。

67.7kg契約級8回戦
ティーラチャイ・ムアンスリン  1RTKO  池田 好治
 ミドルレンジでパンチを交換するティーラチャイと池田。先手を取るのは池田だが、ちょっとした隙にティーラチャイのパンチが滑り込んでくる。しかし、試合はあっという間に終わりを迎えた。池田の連打がティーラチャイのガードを壊し、右フックがこめかみを捉えた。ばったりと倒れて反応しないティーラチャイ。レフェリーが両手を交差して試合終了。池田のTKO勝ち。パンチ力あるなあ。

ヘビー級10回戦
フレス・オケンド  6RTKO  ダミアン・ノリス
 いきなり突っかけていったオケンド。ノリスは落ち着いてこれをさばくが、勢い負けしそうだ。第3ラウンド終了間際、オケンドの右フックがノリスの頭をかすめ、ノリスは膝をつく。ダウンにはならなかったが、オケンド優勢を裏付けるシーンだ。そして第6ラウンド、ついにオケンドの拳がノリスの顔面を打ち抜いた。最初のダウンからは立ち上がったものの、ノリスには続くラッシュを凌ぐ力は残っておらず、オケンドのTKO勝ち。ペースを渡すことなく、そのまま押し切った。オケンド、相変わらず強い。

ウェルター級4回戦
アール・コール  判定  ウィリアム・ウィルソン
 第1ラウンド、いきなりダウンシーンが見られた。長身のコールだったが、一歩距離を詰めたウィルソンの右フックがクリーンヒット。長いジャブで体勢を立て直すコール。その長距離砲がウィルソンを捉えた。ガードの外側から回り込むフックがウィルソンの突進を止める。一度攻勢に出ると、コールのリーチは脅威だ。ウィルソンが踏み込もうとすると、超低空からアッパーが飛んでくる。結局両者とも状況を動かすことができず、判定でコールの勝ち。

ライト級8回戦
バーノン・パリス  7RTKO  アレン・エルナンデス
 体を丸めて接近し、細かく上下を打ち分けるエルナンデス。パリスは鋭いステップでサイドにまわり、エルナンデスにカウンターを浴びせる。一進一退の攻防が展開されている。中盤にはいるとパリスのヒットアンドアウェイがキレを見せ始める。踏み込んで細かくパンチをヒットさせ、すぐに距離をとる。エルナンデスはとにかく追い込むしか手がない。後半にはいると、パリスのパフォーマンスにも磨きがかかってくる。近距離で連打を叩き込み、背を向けてスタスタと去ってゆく。あれは反則なんじゃないか?しかし、確実にクリーンヒットを積み重ねてゆく。そして第7ラウンド、パリスのパンチが的確にエルナンデスを捉え始めたところでレフェリーが割って入った。ちょっと早すぎるような気もするが、パリスのTKO勝ち。

ライト級10回戦
マイク・アンチョンド  3RTKO  ダーリング・ヒメネス
 ストレートを打ちながら前進するアンチョンド。ヒメネスはその踏み込み際にカウンターを狙う。そのヒメネスのカウンターがきっかけとなった。一発のヒットから連打でアンチョンドをコーナーに詰めてダウンを奪う。立ち上がり、再び打ち合いに挑むアンチョンドだが、流れはヒメネス。先手を取ることができない。そして第2ラウンド、アンチョンドの顎をヒメネスのカウンターがきれいに打ち抜いた。左フックでマットに沈むアンチョンド。即座にレフェリーが試合を止めてヒメネスのTKO勝ち。ハンドスピードで上回ったヒメネス。素晴らしいカウンターだった。

OPBFバンタム級タイトルマッチ
ロリー松下  12RTKO  三谷 将之
 ガードをしっかり固めて対峙する両者。序盤は松下が前進してペースを掴みにかかる。一発でもヒットすると、松下はそれを足がかりに連打で攻め立てる。三谷も上下を巧みに打ち分けるが、打ち合いの最後の一発を放つのは松下の方だ。三谷はあの手この手で松下を攻め立てるが、なかなか隙を見せない。両者とも決定的なチャンスをつかめず時間は進み、いよいよ最終ラウンドを迎える。ここで松下の左アッパーが三谷を捉えた。ダウンを奪う。立ち上がるものの、深いダメージを負っていた三谷に、松下のとどめのラッシュが突き刺さった。抗う術もなく叩きのめされてマットに沈む三谷。松下のTKO勝ち。わずかなリードを確実に積み重ねて、TKOにつなげた。松下強し。

9月3日 「久保田 千寿 本醸造」を嗜みつつ
IBF世界フライ級タイトルマッチ
ビック・ダルチニャン  5RTKO  ノニト・ドネア
 強打のダルチニャン相手に臆せずパンチを振るうドネア。一瞬とまどったダルチニャンだったが、すぐに体勢を立て直してドネアに迫る。このドネアの攻撃がいい。いつもならば、当たりそうで当たらないダルチニャンにドネアのパンチが当たる。いつものペースがつかめないダルチニャンはさらにプレッシャーを強めるが、再三左フックを合わせられて、勢いを寸断されてしまう。そして、第5ラウンド、この左フックがついにドンピシャでダルチニャンの顎に炸裂した。吹き飛ばされ、這い蹲るダルチニャンは必死に立ち上がろうとするが、前のめりにふらついたところでレフェリーがストップを宣言。ドネアのTKO勝ち。正面からダルチニャンに立ち向かって、ついにカウンターを決めたドネア。ボクシングテクニックはさることながら、引かなかったドネアの心が強かった。

WBCインターナショナルスーパー・ライト級王座決定戦
リッキー・ハットン  4RKO  ホセ・ルイス・カスティージョ
 初っぱなからどんどん前に出てカスティージョを後退させるハットン。このペースはハットンのものだが、カスティージョも一瞬の隙を突いてパンチを叩き込む。スピードはハットンが上回っている。戦いは序盤から接近戦となるが、この距離ではハットンのショートパンチがキレを見せる。そして、第4ラウンド、叩かれ続けてダメージの溜まったカスティージョの右脇腹をハットンのリバーブローが直撃した。悶絶するカスティージョ。レフェリーのカウントに応じることはできずにテンカウント。ハットンのKO勝ち。最後のボディ。たしかにダメージは溜まっていたが、一撃でも相手を沈める威力があったな。

9月2日 「雪中梅 純米酒」を嗜みつつ
WBC世界フライ級タイトルマッチ
ポンサクレック・ウォンジョンカム  判定  内藤 大助
 最初からトリッキーな動きで攻め立てる内藤。ポンサクレックは内藤のガードの隙間に強烈なパンチを放り込んでくる。きわどいパンチが内藤の顔面をかすめてゆく。しかし、きわどいながらも内藤のパンチもポンサクレックのガードをすり抜ける。体を逃がしながら振るう大きなフックがポンサクレックの顔面を捉える。第3ラウンド、ポンサクレックが内藤のパンチで出血する。減量苦と焦りが重なっているのか、ポンサクレックのバランスが悪い。カウンターで内藤の連打を防いではいるが、ボディバランスが悪いので急所にヒットさせることが出来ない。アッパーも空振りまくりだ。第9ラウンド、ポンサクレックが反撃に出る。細かいパンチをヒットさせ、内藤を交代させる。やはり拳が固い。そして、どこからでも手が出てくる。大きく派手な内藤のパンチは、見た目ほどダメージが大きくない。これに対してポンサクレックの細かいパンチは、確実に内藤の芯を痛めつけている。終盤、質の違うパンチの打ち合いとなり、そのまま試合終了。判定で内藤の勝ち。

バンタム級4回戦
安沢 栄二  判定  高室 洋臣
 接近戦を狙って前に出る高室に対して、ミドルレンジで押さえて打ち合いをしたい安沢。打ち合いはクロスレンジに移っていくが、打ち合いは拮抗している。目を切りながらも距離を渡さない高室は、安沢の攻撃を巧く無力化しているようだ。しかし、高室の攻撃も安沢に致命打を与えることは出来ず試合終了。判定で安沢の勝ち。

ウェルター級6回戦
吉田 憲太郎  ドロー  下川原 雄大
 フリッカージャブで機先を制する下川原。これをかわして接近したい吉田。下川原有利の第2ラウンド終盤、突破口をつかみかけた吉田だったが、強引に突っ込んだところで額を切って試合続行不能の判定。ドロー。

50.8kg契約級8回戦
五十嵐 俊幸  8RTKO  岡田 正継
 圧倒的なスピードで岡田を迎え撃つ五十嵐。必死に手を出す岡田から第2ラウンドカウンターでダウンを奪う。その後、ペースを掴んでいるのは五十嵐なのだが、バッティングで目をカットしたり、とどめを刺すほど決定的な場面は迎えられていない。しかし、第8ラウンド、五十嵐のワンツーが岡田の顎を打ち抜いた。ふらついた岡田を見て、レフェリーが即座に割って入り、試合終了。五十嵐のTKO勝ち。

スーパー・ライト級10回戦
亀海 喜寛  4RTKO  近藤 康弘
 強打を誇る亀海。近藤はなんとか先手を取りたいところだが、亀海の強打に押されてなかなか思うように試合を運べない。焦る近藤が放ったフックが捉えたのは、なんとウクリット・サラサス。ビニー・マーチンに交代して試合再開。そして、第4ラウンド、強烈な右フックが近藤を直撃し、ダウンを奪う。なんとか立ち上がるものの、再び放たれた亀海の右ストレートが近藤の膝を折り、レフェリーが試合終了を宣言。亀海のTKO勝ち。連続KOも頷ける。強い。

OPBFミドル級タイトルマッチ
佐藤 幸治  2RTKO  デビッド・コスワラ
 ジャブを突いて距離をとる佐藤に対して、コスワラは低い姿勢から懐を狙う。脇腹に突き刺さる佐藤のボディにさっそく丸まるコスワラは必死に前に出るが、まとわりつくだけで有効打は放てない。そして第2ラウンド、下がり気味に放った右フックがコスワラのこめかみをかすめた。これが効いた。力なくしゃがみ込むコスワラ。かろうじて立ち上がるものの、すでに踏ん張ることが出来ずレフェリーストップ。佐藤のTKO勝ち。実力の差を見せつけた一戦だった。

日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
下田 昭文  判定  塩谷 悠
 ノーガードで迫る下田。塩谷は警戒気味だが、固いところへ下田のパンチが炸裂する。フリッカージャブから上下に打ち分ける下田の攻撃に、塩谷は下がりながらチャンスをうかがうしかない。しかし、距離は塩谷の方が長いので、ミドルレンジでの打ち合いになると塩谷のパンチが先に当たる。塩谷としてはこの距離を保っていきたいところだ。だが、下田のプレッシャーは強く、塩谷は次第にカウンターとクリンチを狙うだけの状態に追い込まれてゆく。激しい打ち合いの中、試合終了のゴングが鳴り、試合終了。下田の判定勝ち。

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