2007年12月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

12月31日 「雅山流 葉月 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
フロイド・メイウェザー  10RTKO  リッキー・ハットン
 初っぱなからプレッシャーをかけるハットンを左のリードパンチでストップするメイウェザー。序盤、メイウェザーのパンチがハットンハットンのガードをすり抜けるが、委細かまわずハットンは前進してゆく。中盤に入ってもハットンが止まらない。クリーンヒットはメイウェザーの方が多いが、前に出続けるハットンに、メイウェザーはかなり嫌気が差し始めている。終盤に入る頃、展開に変化が現れる。変わらず前に出るハットンだが、頭の振りが遅くなった。立て続けにメイウェザーのストレートがカウンターでハットンを捉え、ハットンの膝が揺れる。そして第10ラウンド、ハットンが思い切り踏み込んだところへメイウェザーのカウンターが炸裂した。頭からコーナーポストに突っ込み、崩れ落ちるハットン。なんとか立ち上がるものの、すでにハットンの全てのパンチが、カウンターの餌食でしかなかった。再び左フックを2発くらったところでレフェリーが試合終了を宣告。メイウェザーのTKO勝ち。メイウェザーを見てると、カウンターってのがそれほど難しくなく感じてしまう。それほど簡単にハットンを捉えていた。ハットンのファイトスタイルは好きだが、この天才を打ちのめすことはできなかった。

WBC世界フェザー級タイトルマッチ
ホルヘ・リナレス  8RTKO  ガマリエル・ディアス
 力強いパンチを振るいながら前進してくるディアス。このパンチが、出会い頭にリナレスを捉えた。一瞬、リナレスが蹈鞴を踏む。ディアスの不規則な動きをすぐにインプットしたリナレスはディアスの踏み込み際にカウンターをあわせ始めるが、序盤は懐を許してしまう。第4ラウンド、ディアスの大振りのパンチを見切って狙い撃ちモードに入ったリナレス。右アッパーがディアスの顎をカウンターで跳ね上げた。リナレスがダウンを奪う。このまま一気に畳みかけるかと思われたリナレスだったが、中盤は様子見に転じる。それともどこか痛めたか?次第に距離が詰まり始めた第8ラウンド、調子に乗り始めるディアス。しかし、右フックを強振したディアスの顔面にリナレスの右フックが突き刺さった。半回転してマットに叩きつけられるディアス。ピクリとも動かない様子を見て、レフェリーはカウントを中止。リナレスのTKO勝ち。中盤の失速はやはり怪我のせいだったようだが、最後は芸術的なカウンターで仕留めた。美しい。

WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
エドウィン・バレロ  3RTKO  サイド・サバレタ
 まず踏み込んだのはサバレタ。頭を大きく振って、強引にバレロの懐に潜り込む。しかし、バレロのボディがサバレタの恐怖心を呼び覚ましたようだ。大きくパンチを振るものの、完全に引け腰のサバレタ。第1ラウンド終了間際にバレロの左ストレートでダウンを喫する。第2ラウンドにはいると、何が何でもクリンチにいこうとするサバレタ。だが、そんな逃げがいつまでも通用するわけはなく、ラウンド後半はバレロの連打に曝されてしまう。そして第3ラウンド、一方的に叩きのめされるサバレタに、バレラのリバーブローからの右フックがクリーンヒット。レフェリーが割って入って試合は終了となった。バレロのTKO勝ち。そうそうにサバレタがビビってしまったため、豪快なダウンシーンはなかったが、恐怖心で押し潰してしまったってところだな。

12月24日 「出羽桜 一耕 純米酒」を嗜みつつ
日本ウェルター級タイトルマッチ
湯葉 忠志  1RTKO  牛若丸あきべぇ
 ファーストコンタクト。右フックで相手を薙ぎ倒したのはあきべぇだった。まさかの展開。これをきっかけに猛攻に出たあきべぇを、湯葉の左フックがあっというまにカウンターで捉えた。流れで倒された湯葉と違い、芯にダメージを食ってしまったあきべぇ。かろうじて立ち上がったものの、湯葉の正確なブローに耐える力はすでにあきべぇには残されていなかった。あきべぇをロープに詰めたところへ、狙い澄ました左ストレートを叩き込む。崩れ落ちるあきべぇを見て、セコンドからタオルが投入されて試合終了。湯葉のTKO勝ち。あきべぇはタイトル前に強敵を倒し、力を証明した。が、噛ませ犬と多く試合を繰り返してきたあきべぇ。ツケがここで出た。あまりに無防備な攻め。一度折れてもただでは起きないのが、ほんとに強いボクサーだということをわかっていない。だからこそ、パンチ力はあっても、湯葉の冷静さの前に粉砕されるしかなかった。亀田の前座なんかつとめてたら、そうなるわな。湯葉の強さだけが際だった試合だった。でも、試合後に、湯葉の元に挨拶に来るところはなかなかわかってる。あきべぇの今後に希望を見た。

48.5kg契約10回戦
金田 淳一朗  判定  須田 拓弥
 左を飛ばす両者。アウトボクサーの須田を、頭を振りながら追いかける金田。ペースは金田が握り始めた。懐に潜り込み、須田の空振りを誘って上下に打ち分ける。金田のボディブローは効果的だ。第3ラウンドに入り、須田は足を使って距離をとるが、踏み込んで打つ金田の左ジャブが懐が深いはずの須田の顔面を捉える。しかし中盤、ジャブでリードするきっかけを掴んだ須田は、ステップワークと組み合わせて金田を翻弄し始める。距離を見失った金田に、須田の長距離砲がヒットする。一瞬の交錯に起死回生を狙う金田だが、ジャブでふさがりつつある視界では、須田を捉えることは難しい。このまま完封できればよかった須田だが、ジャブのキレが落ちてきたところで再び打ち合いに巻き込まれてゆく。しかし、流れに乗ったまま打ち合いに移行した須田は、序盤のように金田のペースでは打ち合わない。リーチとサイドステップを駆使して、金田にパンチを集める。金田も合い打ち狙いのフックを振るい、強打で勝負に出る。最後は打ち合いとなるが、致命打が出ることはなく試合終了。判定で金田の勝ち。

12月23日 「豊盃 特別純米酒」を嗜みつつ
3団体統一世界ライト級タイトルマッチ
ファン・ディアス  9R開始TKO勝ち  フリオ・ディアス
 ぐいぐいと懐に潜り込んで細かいパンチを叩き込むファン。フリオはこれを突き放したいところだが、ファンのステップインが速い。そして懐にはいると冴える連打の回転。フリオの1発に対してファンは3発放っている。ファンの本領発揮だ。中盤、リング中央で必死にもがくフリオにファンの連打は容赦なく降り注ぐ。大きく踏み込みながらジャブにあわせるカウンターが、フリオの膝を幾度も揺らす。第8ラウンド、足を使って距離をとりにかかったフリオだったが、時すでに遅し。ファンから逃げ切れるだけの足は残されておらず、第9ラウンドが始まった時点でフリオが試合放棄。ファンのTKO勝ちとなった。

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
イーグル・デーン・ジュンラバン  判定  オーレドン・クラティンデンジム
 序盤からプレッシャーをかけるイーグル。オーレドンは様子を見つつカウンターのタイミングを探る。勘のいいオーレドンはすぐさまイーグルの右を盗み、イーグルの踏み込み際に左を突き刺してくる。中盤に入って距離を支配しつつあるオーレドン。イーグルのパンチはことごとく空を切り、オーレドンのカウンターがきわどいところをかすめてゆく。終盤に入ってプレッシャーを強めるイーグル。パンチをコンパクトにして、踏み込んでの攻撃でオーレドンを攻め立てる。しかし、十分にスピードに乗っているオーレドンをロープに追い込むのはなかなか難しい。最終ラウンドに入って、やっと連打がつながるようになってきたイーグルだったが、結局、最後までオーレドンを捉まえることができず、判定でオーレドンの勝ち。

12月19日 「豊盃 特別純米酒」を嗜みつつ
クルーザー級6回戦
アーロン・ウィリアムズ  2RTKO  デ・レオン・ティンスリー
 オープニングヒットはウィリアムズ。長いジャブでティンスリーを一瞬止めて、右を叩き込んだ。ティンスリーはこの右に対して為す術がない。第2ラウンド開始早々、この右がティンスリーを薙ぎ倒した。画面では前のラウンドの解説が続いているくらいの速攻だった。立ち上がったティンスリーだったが、再びウィリアムズの猛攻にさらされ、最後はリング外に叩き出されて試合終了。ウィリアムズのTKO勝ち。何もしないまま終わってしまったティンスリー。何もさせなかったウィリアムズが強かった。

スーパー・ミドル級10回戦
ピーター・マンフレッド・ジュニア  判定  デビッド・バンクス
 前に出て行くマンフレッドだが、距離が詰まるとバンクスもいいパンチを返して応戦する。序盤、バンクスは様子見をしているようだ。この消極さがマンフレッドを調子に乗せてしまったのか、マンフレッドのプレッシャーが中盤に入って高まってゆく。しかし、終盤に入ってもバンクスが粘りを見せていた。押し込まれてはいるのだが、要所で強打を返してマンフレッドに決定的なシーンを作らせない。最終ラウンド、激しく打ち合う両者だが、お互い、最後まで決定打を叩き込むことはできなかった。マンフレッドの勝ち。

ライト級10回戦
エドナー・チェリー  判定  ウェス・ファーガソン
 思い切ったパンチを振り合うチェリーとファーガソン。次第にチェリーが主導権を握ってゆく。ファーガソンはなんとか突破口を見つけようと必死だが、チェリーの手数に、思ったような組み立てができないまま中盤が過ぎていった。終盤、ファーガソンのボディが悲鳴を上げ始めた。チェリーの執拗なボディ攻撃で、体がくの字に折れる。しかし、ならば打たせなければいいといわんばかりに前に出るファーガソンは、手を出してチェリーを突き放す戦法に出た。これが功を奏したか、チェリーのボディ攻撃はファーガソンに届かなくなり、展開はミドルレンジでの乱打戦に持ち込まれてゆく。最終ラウンドもこの展開は変わらず、判定でチェリーの勝ち。

12月14日 「菊姫 鶴乃里 山廃純米酒」を嗜みつつ
WBOクルーザー級タイトルマッチ
エンゾ・マカリネリ  4RTKO  モハメド・アズーイ
 長くて強いジャブでアズーイの侵入を阻むマカリネリ。アズーイはガードを固めて懐へ飛び込むタイミングをうかがうが、なかなか機会は訪れない。そうしている間にも、マカリネリのボディがアズーイの突進力を削ってゆく。このボディを、体を反らして避けるアズーイ。そうこうしているうちにマカリネリの左ボディブローがどんどんアズーイの体力を奪ってゆく。そして第4ラウンド、マカリネリの左拳がアズーイのリバーと心をへし折って試合終了。アズーイは抗議するも、あれだけ逃げてちゃしょうがない。マカリネリのKO勝ち。

3団体統一世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ミッケル・ケスラー  判定  ジョー・カルザゲ
 距離を潰しにかかるカルザゲ。ケスラーはしっかりとガードを固めて迎え撃つ。ケスラーのカウンターを恐れることなく、連打で攻め立てるカルザゲは、ケスラーの一瞬の隙を突いて懐に入り込むが、そこへケスラーのアッパーが飛んでくる。しかし、中盤にはいると、このカルザゲの踏み込みがケスラーの照準に狂いを生じさせる。頭を振って、巧みにケスラーのパンチをかわすカルザゲ。気がつくと自分の射程に入っている。終盤に入ってもカルザゲが主導権を握り続けている。ケスラーの迷いが見てとれる。それだけカルザゲの試合コントロールが巧みなのだろう。最終ラウンド、強打で押してくるケスラーだが、カルザゲのリズムを乱すことができない。そして試合終了のゴングが鳴った。判定でカルザゲの勝ち。

12月13日 「菊姫 鶴乃里 山廃純米酒」を嗜みつつ
東日本新人王決定戦スーパー・フライ級
船井 龍一  判定  古川 高広
 ジャブで古川を突き放す船井。古川はフックの距離まで接近して勝負を仕掛けるつもりだ。中盤にはいると戦いの場は接近戦に移っている。古川の距離だ。船井は必死にパンチを出して古川を振り払おうとするが、気がつくと至近距離で古川と打ち合っている。最終ラウンド、古川のパンチが船井を捉える。これを堪えて手を返す船井だが、回転力で古川について行けない。このまま終わるかと思われたところで、船井の右ストレートが古川をきれいに捉えてロープまで吹き飛ばしたが、追いつめる時間は残されていなかった。判定で古川の勝ち。

東日本新人王決定戦バンタム級
久保 裕樹  1RTKO  太田 裕二
 ぐいぐいとプレッシャーをかけてゆく太田。この打ち合いにつきあった久保に太田の左右フックが立て続けに炸裂した。足下がおぼつかなくなったところで最初のダウン。立ち上がって、再び打ち合いに挑んだ久保は、ひたすら手を出し続けてレフェリーストップを拒み続けたが、最後、太田のパンチで顎を跳ね上げられたところで試合が終わった。太田のTKO勝ち。久保の粘りは大したものだったが、最後は太田にねじ伏せられてしまった。

東日本新人王決定戦スーパー・バンタム級
古口 学  判定  大竹 秀典
 素早く出入りを繰り返す大竹と、それを迎え撃つ古口。互いの出方をうかがいながら序盤が過ぎてゆく。そんな中で、ガードの隙間に滑り込む古口のパンチが時折大竹を捉える。終盤、やや手数の少なくなった古口に対して、大竹が懐に潜り込んでのファイトを展開する。打ち合いは最終ラウンド終了のゴングまで続き、判定で古口の勝ち。

東日本新人王決定戦フェザー級
関本 純太  判定  古川 暁
 左右の大きなパンチで古川をロープに追いつめる関本。ガードを固めてやり過ごそうとした古川の顔面を関本の左フックが打ち抜いた。まずは古川のダウン。ここで一気に決めたかった関本は左右の大きなフックで古川を攻め立てたが、一瞬の隙を突かれたのは今度は関本だった。コンパクトな左フックをカウンターで食らって関本がダウンを喫する。中盤は手数の関本とタイミングの古川の攻防戦となる。どちらかが少しでも引けば、確実にダウンを奪われたであろう拳の交換は、最後まで一歩も引くことなく展開され、判定で関本の勝ち。両者とも、凄い根性だ。

東日本新人王決定戦スーパー・フェザー級
丸山 伸雄  判定  川本 日明
 前に出る川本を、足を使いながら迎え撃つ丸山。大きく踏み込んでくる川本のパンチに丸山のパンチがかぶせられる。しかし、まず、ダウンを奪ったのは距離を支配されたかと思われた川本だった。大外から巻き込む左フックが丸山を捉えた。だが、これで主導権が川本に移ったわけではない。むしろ、丸山は積極的に接近戦を挑み、川本に強打を浴びせる。そして最終ラウンド、左右のフックが互いの顔面を捉え、かわるがわる蹈鞴を踏むが、最後まで倒れることはなく試合終了。判定で川本の勝ち。ダウン一回分、秀でていたかな。

東日本新人王決定戦ライト級
高田 茂  2RTKO  近藤 明広
 足を止めてパンチを振る近藤のまわりで軽くステップを踏む高田。近藤の伸びるストレートが高田の顔面をかすめてゆく。そして第2ラウンド、一瞬踏み込んだ高田の顔面を近藤の右ストレートがカウンターで捉えた。近藤がダウンを奪う。必死に抵抗する高田だったが、右ストレートにクロスカウンターを合わされて膝が折れた。2度目のダウンを喫して近藤のTKO勝ち。距離は高田が有利にも見えたが、パンチの伸びでこれを凌駕してしまった。近藤強し。

東日本新人王決定戦スーパー・ライト級
鈴木 裕輔  判定  迫田 大治
 重たいパンチを初っぱなから放つ両者。第2ラウンド、鈴木の左ストレートが迫田を捉えた。必死にパンチを返すが、タイミングが遅れる。しかし、渾身のパンチを鈴木に叩き込み、徐々に鈴木を後退させてゆく。そして最終ラウンド、パワーで押しまくる迫田に、鈴木は為す術がない。結局、ダウンのポイントは吐きだして、迫田の判定勝ち。

東日本新人王決定戦ウェルター級
山崎 佑樹  1R負傷判定  岳 たかはし
 激しい打ち合いで始まった試合だったが、バッティングで山崎が目尻を切り、早々に試合終了となった。判定で岳の勝ち。

12月12日 「菊姫 鶴乃里 山廃純米酒」を嗜みつつ
フェザー級4回戦
堀口 祐輔  ドロー  畠山 宏行
 積極的にパンチを放つ畠山。堀口も応戦するが、どうにもリズムがつかめず、パンチにキレが出ない。しかし、ラウンドが進むにつれて大きなパンチを振るようになった堀口。このパンチが畠山の攻勢を押し返しはじめる。堀口がまぶたを切り、両者の疲労も蓄積して、試合はさらに混沌としてゆく。最終ラウンド、両者ともよく手を出すが、すでに致命的なダメージを与えるだけのパワーは残っていない。ラスト10秒間のスパートでも決着はつかず、判定はドロー。

スーパー・フェザー級4回戦
前田 翔輝  判定  佐々木 健
 ストレートで攻め立てる前田。佐々木はフックとアッパーで応戦するがなかなか距離がつかめない。重たいパンチを持つ佐々木はなんとか至近距離での打ち合いに持ち込みたいところだが、半歩遠いところから前田のパンチが飛んでくる。だが、前田も打ち疲れからか当たるが倒せず、試合終了。判定で前田の勝ち。

スーパー・フライ級6回戦
藤井 隆二  判定  ハヤブサ鵜原
 鵜原を自分の距離に引きずり込みたい藤井。前進しながら連打を放つが、鵜原をなかなか追いつめられない。アウトボックスしながらパンチを放つ鵜原は藤井を徹底的に突き放す戦法だ。徐々に距離は縮まっていくが、両者とも決定的な場面を作れないまま最終ラウンドに突入する。ラスト10秒、ようやく鵜原をコーナーに追い込んだ藤井だったが、時すでに遅し。判定で藤井の勝ち。

スーパー・フェザー級6回戦
杉崎 由夜  判定  川合 智
 鋭いワンツーを交換する杉崎と川合。両者ともロングレンジから一気に踏み込んでのパンチだ。杉崎のパンチの方がややキレている。しかし、川合は先手をとることで主導権を掴むつもりだ。緊迫した展開は終盤まで続く。そして、そのまま試合終了。判定で杉崎の勝ち。

スーパー・ライト級8回戦
坂本 大輔  ドロー  清田 広大
 左右のフックを武器にガンガン攻め立てる坂本。同じく強打自慢の清田もこれに応戦する。コーナーへ詰めたときの坂本の連打はなかなか丁寧でいいが、清田はロングのボディフックでそれを弾き返した。このボディが坂本のリバーにはいると、一瞬動きが止まる。長引くと効いてきそうだ。この打ち合いの中、目尻を切った坂本。試合は終盤戦にもつれ込んでゆく。第7ラウンド、ボディで鈍った坂本に清田が勝負を仕掛ける。最終ラウンド、互いの強打が唸る。当たれば倒れるパンチが交錯する中、試合終了のゴングが鳴った。判定はドロー。

ミニマム級8回戦
松本 博志  判定  鬼道 誠
 トリッキーな動きからパンチを放つ鬼道。松本の連打に初っぱなからカウンターを合わせてくる。最初は面食らった松本だったが、すぐに落ち着きを取り戻し、自分のリズムで攻撃を始める。中盤、ややスタミナが落ちてきた鬼道に対して、松本はボディから丁寧に攻め立てるが、鬼道も大きなパンチをタイミングよく振るい、松本の勢いを寸断する。終盤、スタミナ切れから復活した鬼道が大きなパンチで松本に攻勢をかける。しかし、松本もじりじりと距離を詰めて、細かくクリーンヒットを当てる。しかし、両者、致命打を叩き込むことはできず、判定で松本の勝ち。

フェザー級10回戦
宮田 芳憲  判定  ルーベン・エスタニスラオ
 初っぱなからパンチを交換する両者。キレのある連打を放つ宮田に対して、エスタニスラオは重いパンチで打ち合いに挑んでくる。センスのいい攻撃をする宮田だが、エスタニスラオの攻撃に対してディフェンスが甘い。至近距離でエスタニスラオの連打をさばき切れていないようだ。結局そのまま試合終了。判定で宮田の勝ち。

12月10日 「菊姫 鶴乃里 山廃純米酒」を嗜みつつ
WBC・IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦
アンドレ・ベルト  11RTKO  デビッド・エストラーダ
 まずは攻勢に出るエストラーダ。ベルトは引き気味に様子を見る。鋭いパンチでエストラーダの前進を止めたいベルトだが、長身のエストラーダが被弾しながらぐいぐいと距離を詰めてくる。しかし、この打ち合いから一歩抜け出したのはベルトの方だった。強烈なボディを浴びてあっという間に失速したエストラーダ。前には出るものの、中盤に入る頃にはベルトの上下の打ち分けがきれいに決まり始める。毎回、スタートダッシュをかけるエストラーダをベルトはいなし、ラウンド後半に攻撃をまとめるが、後半に入っても、エストラーダの心が折れない。しかし、第11ラウンド、ベルトの右アッパーでエストラーダのガードが崩れた。その一瞬を見逃さず、ベルトの右ストレートがエストラーダの顔面を打ち抜いてついにダウンを奪う。立ち上がったエストラーダだったが、ベルトの猛攻を凌ぎきる力は残っておらず、レフェリーストップ。ベルトのTKO勝ち。エストラーダのしぶとさは目を見張ったが、最後までベルトの攻撃に耐えきることはできなかった。

WBC世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
チャド・ドーソン  4RTKO  エピファニオ・メンドサ
 長身から鋭いパンチを繰り出すドーソン。メンドサはじりじりと距離を詰めるが、ドーソンのリズムを崩すことができない。次第に強烈なボディを繰り出し始めるドーソン。第4ラウンド、一方的に叩かれ続け、メンドサがロープに釘付けになったところでレフェリーが割って入った。ドーソンのTKO勝ち。スピード差がありすぎて、メンドサになにもさせなかったドーソン。これにパワーがつけば恐い。

WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ジャーメイン・テイラー  7RTKO  ケリー・パブリック
 リング中央での打ち合い。リードパンチの差し合いはほぼ互角だ。足を止めての打ち合いはパブリックの土俵。しかし、ここで最初にダウンを奪ったのはテイラーだった。火が出るような連打でパブリックを薙ぎ倒す。かろうじて立ち上がるが、まったく踏ん張れないパブリック。かろうじて第2ラウンドを凌ぎきる。ここで一気に決めに出るかと思われたテイラーだが、ここで距離をとる。人気が出ない理由がわかる。中盤は再びリードパンチの交換。先制するのはパブリックだが、距離をとるとテイラーのテクニックが活きる。しかし、パブリックのパワーは確実にテイラーを痛めつけていく。徐々に力を失っていくテイラーにパブリックの重い拳が炸裂する。そして第7ラウンド、テイラーをロープに追いつめてラッシュを仕掛けるパブリック。ガードが落ちたところでレフェリーが割って入って試合終了。パブリックのTKO勝ち。第2ラウンドで決まるかと思ったが、確実に逆転劇を演じて見せた。強い。

12月9日 「じょっぱり 華想い 純米大吟醸」を嗜みつつ
スーパー・ライト級10回戦
ビクター・オルティス  1RKO  カルロス・マウサ
 ぎごちないスウィングのくせに確実にダメージを与えるマウサのパンチ。オルティスはとまどいを隠せない。しかし、オルティスの左ストレートが一撃でマウサを粉砕した。第1ラウンド、ファーストコンタクトで倒されたマウサはレフェリーの呼びかけにも立ち上がることはできず。オルティスのKO勝ち。やりにくさにどう対処するかと思ったが、当たればあっけなかった。

WBOインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦
アントニオ・マルガリート  1RTKO  ゴールデン・ジョンソン
 果敢に前に出たジョンソンだったが、マルガリートの左アッパーがこれを迎え撃った。ジョンソンのダウン。そして、再び左アッパーでダウンを奪い、一気に主導権を握る。なんとか逃げ切りたいジョンソンだったが、最後はまたしても左アッパーをボディに叩き込まれてマットに沈んだ。マルガリートのTKO勝ち。出だし勝負に出たジョンソンだったが、それが通用するほどマルガリートは甘くなかった。

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
ミゲール・コット  判定  シェーン・モズリー
 きわどいパンチを交換するコットとモズリー。まずはモズリーのスピードが流れを支配しているが、コットはこれを確実にしのいで、タイミングを測る。序盤、高速連打の合間にモズリーが放つ大きな右フックにコットは反応できていない。圧倒的なスピードを見せつけたモズリーだったが、中盤に入ってコットの前進を押さえ切れなってくる。ここで戦法を切り替えたモズリーはフットワークを使って疲労の回復と確実なスピード勝負に舞台を移す。終盤、再び攻勢に転じたモズリーにコットは手が出ない。隙を探ってはいるが、モズリーのハンドスピードが戻って来ているだけに、コットはうかつに飛び込めない。が、強引に攻め込むとモズリーも完璧に迎え撃つことができないほど疲れている。最終ラウンド、モズリーのスピードがコットを押し込む展開が続き、試合は終わった。判定でコットの勝ち。

12月5日 「じょっぱり 華想い 純米大吟醸」を嗜みつつ
北米スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ジャン・パスカル  10RTKO  クリスチャン・クルス
 クイックな動きで機先を制するパスカル。クルスはじりじりと前に出てパンチを振るうがスピードではパスカルが数段上だ。クルスはパスカルの上下の打ち分けが見えていない。第4ラウンド、パスカルの強打がクルスの顔面を幾度も捉えるが、クルスはこれに耐える。尋常でないくらいのタフネスだ。後半に入り、さらにパスカルのパンチのヒット率は上がってゆくが、クルスはひたすら耐え続ける。為す術無く打たれ続けるクルスを見かねて、セコンドが試合を放棄。パスカルのTKO勝ち。

IBF世界スーパー・ライト級挑戦者決定戦
ハーマン・ニゴジョ  判定  ランドール・ベイリー
 ベイリーのパンチのキレが目立った出だしに、ニゴジョの左フックがカウンターで決まった。ベイリーのダウン。打ち終わりを狙われてしまったかたちだ。このままニゴジョがペースを握るかと思われた第2ラウンド、ベイリーの左フックがニゴジョのテンプルをかすめた。片手を付き、今度はニゴジョのダウン。第4ラウンド、リング以外は雨。しかも停電。しばし中断の後、試合は再開された。中盤、鋭いパンチで隙を探る両者だが、ダウンを喫した警戒感からか、なかなかアグレッシブに攻め込むことができない。そして最終ラウンド、きわどいパンチの交換はあるが、一進一退の攻防は変わらず、判定でニゴジョの勝ち。

12月2日 「じょっぱり 華想い 純米大吟醸」を嗜みつつ
全日本新人王西軍代表決定戦ミニマム級
土生 拓郎  判定  田村 健二
 互いに鋭いパンチを放つ土生と田村。土生はボディを打ちにいきたいが、田村の手数が弾幕となってこれを阻む。この連打を武器に土生を攻め続ける田村は後半に入ってもペースを掴んでいるが、時折、土生の一発が流れを断ち切る。最後までこの流れは変わらず試合終了。判定で土生の勝ち。田村が優位に見えたがなあ。土生は猪突猛進だけだった。

全日本新人王西軍代表決定戦ライト・フライ級
石川 昌史  判定  中澤 翔
 身長差のある戦い。足を使ってゆったりと距離をとる中澤を中澤が追いかける。この展開が延々続く。完全に中澤のペースだ。そして最終ラウンド、結局、展開は変わることなく試合終了。中澤の判定勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦フライ級
屋富祖 裕信  判定  松浦 克哉
 初っぱなから距離を潰しにかかる松浦。屋富祖も手を返して応戦するが、距離が近すぎる。この距離は松浦の距離だ。この距離のまま最後まで打ち合いを続け、判定で松浦の勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦スーパー・フライ級
近藤 博之  判定  加藤 心和
 いきなり加藤に襲いかかった近藤。後退しながら、加藤はカウンターのタイミングを測る。お互い豪快なパンチを振るうのだが、噛み合わず、空砲が目立つ。そして試合終了。判定で加藤の勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦バンタム級
吉村 祐紀  判定  名越 光紀
 踏み込んでくる名越を突き放すようにパンチを放つ吉村。激しい打ち合いが続く中、第4ラウンドに吉村のパンチが名越を捉える。攻めきれず最終ラウンドに突入し、そのまま試合終了。判定で吉村の勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦スーパー・バンタム級
高島 忠剛  判定  村澤 光
 ミドルレンジの打ち合いで、オープニングヒットを奪ったのは高島。村澤は距離をとりながらカウンターを狙うが、先に高島のパンチを受けてしまう。しかし、後半に入ってタイミングを掴んだ村澤のパンチが、高島の顔面を襲い始める。いよいよ決着かという最終ラウンド、高島がまぶたをカットし、チェック後の展開は村澤有利。打ち合いの中ゴングが鳴り、判定で村澤の勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦フェザー級
藤田 晋矢  3RTKO  林 翔太
 重いパンチを打ち込みながら前に出る藤田。林はパンチをまとめて応戦するが、接近を阻むことができない。しかし、このまま押し切るかに見えた藤田の顔面を林の左フックがジャストミートした。林がダウンを奪う。かなりのダメージを負ってしまった藤田は一発に賭けて攻めに出るが、林の上下連打についていけない。そして、林の右打ち下ろしが決まったところで試合をストップ。林の3RTKO勝ち。全勝全KOの隙を突いた見事な勝利だった。

全日本新人王西軍代表決定戦スーパー・フェザー級
田中 裕士  判定  木原 和正
 互いに踏み込むチャンスを探る田中と木原。均衡した打ち合いが続くが、互いに最後まで主導権を握ることができず、判定で木原の勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦ライト級
鶴田 亮介  判定  渡場 大輔
 スピーディーに互いを牽制する鶴田と渡場。鋭いパンチを放つもののなかなか芯を捉えることができず、最終ラウンドへ突入する。最後は激しい打ち合いとなるも決着つかず、判定で鶴田の勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦スーパー・ライト級
高橋 淳治  1RTKO  丸木 和也
 ファーストコンタクト直後だった。丸木の右ストレートが高橋のこめかみを捉えて最初のダウンを奪う。立ち上がった高橋だったが、再開直後の丸木のラッシュに耐えきることはできず、最後の左アッパーでマットに沈んだ。丸木の1RTKO勝ち。最初の一発も、いきなりカウンターをあわせていた。強い。

全日本新人王西軍代表決定戦ウェルター級
切間 庸裕  判定  水本 昌寛
 激しく拳を交換しあう両者、第3ラウンド水本の左が切間の顔面を捉えた。切間のダウン。しかし、攻めきれず、判定で水本の勝ち。

全日本新人王西軍代表決定戦ミドル級
坂本 一人  ドロー  岩尾 剛
 長身を活かした坂本のパンチが岩尾を捉える。距離をとられては勝負にならない岩尾はガードを固めてにじり寄る。互いにパンチは出すが致命打を与えることができないまま時間は過ぎ、そのまま試合終了。判定は引き分け。坂本の優勢勝ち。

スーパー・バンタム級6回戦
白銀 聖道  判定  サンアット・シットサイトーン
 小幅なヒットアンドアウェイを展開するサンアット。白銀はやや距離を見失い気味だ。中盤、ひたすら前に出る白銀だが、サンアットの術中にはまってしまって、ペースを乱されまくっている。サンアットもまだ勝負に来ていないようだ。結局、最後まで逃げ回るだけで、判定は白銀の勝ち。

フライ級8回戦
和田峯 幸生  1RTKO  デーデン・
 最初からデーデンを追いつめる和田峯。そしていきなりの右フック一発でデーデンが崩れ落ちた。立ち上がるものの足下がおぼつかないデーデンを見てレフェリーが試合終了を宣言。和田峯のTKO勝ち。タイトル前の調整ってところか。

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