2008年8月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

8月31日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
WBAバンタム級タイトルマッチ
ウラディミール・シドレンコ  判定  アンセルモ・モレノ
 長いジャブでシドレンコを突き放すモレノ。これが徹底していた。なんとか間合いに踏み込んで、得意の連打を叩きつけたいシドレンコだが、踏み込み際にパンチをもらって失速してしまう。後半、モレノをロープ際に追いつめるシドレンコだったが、決定打を出せぬままリング中央へ戻ってしまう。シドレンコの追い上げも決定力を欠き、判定でモレノの勝ち。

WBC世界スーパー・ライト級タイトルマッチ
ジュニア・ウィッター  判定  ティモシー・ブラッドリー
 スイッチを繰り返すウィッターに対して、ぐいぐい踏み込んでゆくブラッドリー。序盤、ウィッターのスイッチにとまどいながらも、徐々に距離を詰めたブラッドリーが第6ラウンド、大きな右フックでウィッターからダウンを奪う。再びブラッドリーを惑わしにかかるウィッターだったが、リズムがつかめない。ブラッドリーのパンチがことごとくウィッターを捉える。最後は激しい打ち合いになるが、距離はブラッドリーの土俵。判定でブラッドリーの勝ち。

8月27日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
53.0kg契約級4回戦
堀内 圭友  判定  大平 真史
 足を使って距離をとる堀内をじわじわ追いつめてゆく大平。手数を出す堀内だったが、要所で大平にパンチを返され攻め込まれてしまう。両者決め手を欠き、一進一退の攻防は試合終了のゴングまで続いた。判定で大平の勝ち。

スーパー・ライト級4回戦
大崎 展幸  判定  山口 洋
 初っぱなからミドルレンジでの打ち合いを挑む大崎と山口。お互いパンチを喰らいながらも打ち返すが、じりじりと押していくのは大崎。決着は判定に持ち込まれ、大崎の勝ち。

スーパー・ウェルター級4回戦
真 ひろき  判定  加藤 大輔
 頭をつけての密着戦を挑む真。距離をとりたがる加藤をじりじりと追いつめてゆく。しかし、追いつめきれない。逆に加藤のパンチを喰らいつつも前進するが、なかなか捉えることができない。後半、激しい打ち合いとなるが、両者決定打を放つことはできずに試合終了。判定で加藤の勝ち。

ミニマム級6回戦
島崎 博文  4R負傷判定  濱中 優一
 強引なパンチで濱中に襲いかかる島崎。後退する濱中だが、島崎の大振りにはきっちりカウンターをあわせて反撃している。しかし、島崎の猛攻に晒され続けた濱中の顔は腫れ上がり、バッティングによるまぶたのカットで試合は判定に持ち込まれた。島崎の勝ち。

54.0kg契約級6回戦
岩佐 亮佑  5RTKO  高橋 慎弥
 頭から突っ込んでくる高橋をジャブで距離を測りながら迎え撃つ岩佐。高橋は懐にはいることはできず、連打に晒される。しかし、経験で勝る高橋は頭を振りながら懐へ飛び込み、ボディへパンチを叩きつける。そうしてあがく高橋だったが、第5ラウンド、ついに岩佐の連打に巻き込まれて手が返せなくなる。見かねたレフェリーが試合をストップ。岩佐のTKO勝ち。

50.0kg契約級8回戦
山中 力  6RTKO  金城 吉廣
 しつこく頭をこすりつけてゆく山中。突き放そうとする金城だったが、徐々に山中の射程に引きずり込まれていく。接近戦で放たれる山中のパンチが金城の顔面を幾度も弾く。なんとか状況を変えようとする金城だったが、山中の射程から抜け出せぬまま連打を浴び、左ストレートを直撃されたところでレフェリーが割って入った。山中のTKO勝ち。山中のしつこさが試合を制した。

56.0kg契約級8回戦
中嶋 孝文  判定  堀 茂雄
 まずはペースを握る中嶋。しかし、堀のがんばりで徐々に互角の打ち合いに引きずり込まれてゆく。終盤はお互い死力を尽くしての殴り合いとなるが、決定打は出ず、判定で中嶋の勝ち。

日本フライ級暫定王座決定戦
五十嵐 俊幸  判定  金城 智哉
 スタイリッシュなボクシングでカウンターを狙う五十嵐に対し、金城は最初から接近戦を挑む。序盤、五十嵐の足に翻弄され、パンチをもらい続ける金城だったが、中盤にはいると五十嵐をロープに追い込みはじめる。いくらパンチを放っても金城は向かってくる。このまま押され続けてはまずいと判断したか、終盤、五十嵐が足を止めた。金城の距離で打ち合いに応じる。思惑通りの展開となった金城だったが、接近戦での打ち合いはほぼ互角。激しい打ち合いのまま試合は終了し、判定で五十嵐の勝ち。

8月19日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・バンタム級10回戦
バーナベ・コンセプション  3RTKO  アダム・カレラ
 鋭いパンチを交換しあうバーナベとカレラ。第3ラウンド、じりじりとプレッシャーを強めるバーナベの左ボディフックがカレラのリバーを抉った。バーナベがダウンを奪う。立ち上がったカレラだったが、体勢を立て直す暇を与えられぬままバーナベの右クロスを喰らってマットに沈んだ。バーナベのTKO勝ち。フィリピン勢は最近元気がいいなぁ。

スーパー・ライト級10回戦
マイク・アルバラード  4RTKO  セサール・バサン
 派手な打ち合いを展開するあるバラードとバサン。得意のアッパーを振るうバサンに対して、アルバラードは多彩なパンチで確実にバサンにダメージを与えてゆく。打ち終わりにアルバラードのパンチを喰らい続け、次第に後退しはじめるバサン。第4ラウンド、ついにロープに追いつめられてラッシュに晒される。最後は強烈なボディフックをねじ込まれてダウン。テンカウント内に立ち上がることはできずに試合終了。アルバラードのKO勝ち。王者の意地を示したバサンだったが、アルバラードには通用しなかった。

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
ミゲール・コット  11RTKO  アントニオ・マルガリート
 圧倒的なラッシングパワーでコットを追いつめてゆくマルガリート。コットは一瞬の隙をついてビッグパンチを叩き込むが、マルガリートはものともせずに前進してくる。前半、巧さでいなしたコットだったが、後半にはいるとマルガリートのパワーにガードが綻んでいった。第10ラウンド終了間際、マルガリートの猛攻にガードを落としたコットは、続く第11ラウンド、ついにマットに膝をつく。立ち上がるものの、すでにクリンチする力すらコットには残っておらず、マルガリートの攻めに真っ直ぐコーナーに下がったところで自ら沈んだ。マルガリートのTKO勝ち。あのコットになにもさせずに勝ってしまったマルガリート。圧倒的な勝利だった。

8月17日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
フェザー級6回戦
井川 拓也  5RTKO  越田 茂実
 細かいパンチを上下に散らす越田。井川は距離をとって凌ぎたいところだが、越田がそれを許さなかった。じりじりと追いつめて連打を放つ越田に、井川のガードは次第に壊されてゆき、第5ラウンド、ついに井川のガードが役に立たなくなりはじめる。越田の左ストレートが井川の顔面を弾いたところでレフェリーが割って入った。越田のTKO勝ち。

スーパー・フェザー級8回戦
木村 智仁  5RTKO  住吉 壽祐
 出会い頭の右クロスでダウンを奪った吉住。この不利を挽回すべく攻勢に転じた木村に吉住は自分のリズムをつかむことができない。リーチを活かして前に出る木村に対して、吉住は懐で細かいパンチを振るう。第5ラウンド、勝負をかけてラッシュをかけた吉住を、一度は木村が退けて逆撃にでる。しかし、再び回転数を上げた吉住の右フックが、木村の顔面を打ち抜いた。プツッと力が抜けた木村を見て、レフェリーが試合をストップ。吉住のTKO勝ち。流れがころころ変わる面白い試合だったが、最後は吉住の粘りが勝利を引き寄せた。

ウェルター級8回戦
出田 裕一  判定  千葉 透
 頭をくっつけてコンパクトなパンチを叩きつけあう出田と千葉。破壊力は十分だ。体のパワーで前進してゆく千葉に対して、出田はガードの隙間を突いて千葉の勢いを寸断する。前半は接近戦を制した出田が有利に試合を運んだ。しかし、後半にはいると千葉の圧力が出田の牙城を崩しはじめ、接近戦で互角の打ち合いを展開するようになる。両者、有効打でまぶたを切りながら、ひたすらパンチを出し続けるが、ダウンシーンを生むことはできずに試合終了。判定で出田の勝ち。

8月16日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
54.5kg契約級6回戦
太田 裕二  判定  ディンプン・チューワッタナ
 ディンプンを攻め立てる太田だが、なかなか決定打をヒットさせることができない。ディンプンもボディ攻めで落ちることもなく、試合は判定となり、太田の勝ち。

フェザー級10回戦
宮 将来  判定  クマントーン・チューワッタナ
 前に出ながらクマントーンを攻め立てる宮。しかし、クマントーンは持ち前のテクニックで宮の猛攻をさばき、カウンターを放って宮の勢いを寸断する。攻めあぐねる宮に対して、クマントーンも攻めに出ることはなく試合は続き、結局そのまま終了。判定で宮の勝ち。

8月14日 「浦霞 純米酒」を嗜みつつ
バンタム級4回戦
中谷 聡一  判定  岩瀬 徹也
 ミドルレンジで勝負をかける中谷と岩瀬。前進してくる岩瀬に対して、中谷はやや引き気味にカウンターをあわせる。後半はこの流れが逆転し、中谷が岩瀬を攻め立てる。岩瀬もよく耐えたが、中谷を押し戻すことはできず、そのまま試合終了。判定で中谷の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
菊池 幸三  判定  清水 和也
 初っぱなから激しく打ち合った菊池と清水。互いのパンチが顔面を捉える。しかし、両者とも手が止まらない。打たれたら打ち返す激しい展開が続く。最終ラウンド、死力を尽くしての打ち合いとなったが、致命打を叩き込むことはできずに試合終了。判定で清水の勝ち。

56.0kg契約級6回戦
西澤 辰彦  判定  高橋 裕幸
 フック主体で攻撃を仕掛ける両者。ファイトスタイルが似ていてかみ合うが、次第に西澤の細かいパンチが高橋を追いつめてゆく。しかし、高橋も要所でボディにフックを放って西澤の動きを止め、なんとか打ち合いに持ち込んでいる。激しい打ち合いは最終ラウンドまで続き、そのまま試合終了。判定で西澤の勝ち。

57.5kg契約級4回戦
毛利 哲也  3RTKO  ミッキー高山
 お互いパンチを交換しあう序盤。まずは高山のパンチが毛利の顔面を捉えはじめる。次第に回転を上げる高山は第3ラウンド、ついにラッシュで毛利をマットになぎ倒した。立ち上がる毛利だったが、高山の圧力に後退一方となり、最後、右ストレートを顔面にねじ込まれたところでレフェリーが割って入った。高山のTKO勝ち。連敗続きとは信じられない内容だった。

スーパー・フライ級4回戦
福永 雅英  判定  藤井 雄也
 突っ込んでくる福永にカウンターを浴びせる藤井。カウンターを喰らいながらも前進をやめない福永。よりダメージを溜めていったのは福永だった。しかし、時折膝を揺らしながらも藤井のパンチに耐え続けた福永は、最終ラウンドも果敢に打ち合いに挑み、藤井に決定的なチャンスを与えない。試合はそのまま終了。判定で藤井の勝ち。

スーパー・フライ級4回戦
斎藤 大祐  4RTKO  満井 雄士
 リードジャブで満井を牽制する斎藤。調子よくリズムに乗るかと思われた斎藤だったが、中盤から満井のパンチが面白いように当たり始める。第3ラウンド、苦し紛れに斎藤が放ったフックに、満井の右フックがカウンターで炸裂して最初のダウンを奪う。そして第4ラウンド、逆転を狙う斎藤を、満井のラッシュがねじ伏せた。立て続けに斎藤の頭が弾け飛んだところでレフェリーが試合終了を宣言。満井のTKO勝ち。パンチ力はそれほどないが、しつこいラッシュは武器だな。

56.0kg契約級6回戦
松本 一男  5RTKO  松井 博史
 距離をとってヒットアンドアウェイで機をうかがう松井。これに対して松本は距離を一気に詰めてパンチを放つなど、トリッキーな戦法に出る。間断なく攻め立てる松本だが、松本はしっかりと距離を釘付けにしてチャンスを待つ。そして第5ラウンド、松本のガードをすり抜けた松井の左ストレートが松本の膝を揺らす。ここで一気に勝負をかけた松井は上下にパンチを散らしながら落ち着いて仕上げにかかる。いよいよガードがままならなくなった松本を見て、レフェリーが試合をストップ。松井のTKO勝ち。とにかく落ち着いていた。最後のまとめも、距離をしっかり保っていたあたり、隙がない。

ライト級6回戦
大本 健  判定  竹中 聡
 ステップバックしながらカウンターを狙う竹中。それを追う大本だが、竹中のパンチが的確に大本を捉える。終盤に入っても展開は変わらない。が、竹中も決定打を放つことができない。最後は打ち合いになるも決着つかず、判定で竹中の勝ち。

WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
エドガル・ソーサ  8RTKO  國重 隆
 長いワンツーでソーサを懐に入れない國重。しかし、あっという間にタイミングをつかんだソーサが國重のパンチをかいくぐって射程距離に入り込んでくる。なんとか踏みとどまってカウンターを狙う國重だったが、ソーサの堅いガードを突き崩すことはできなかった。第8ラウンド、ソーサの猛攻を凌ぎきれなくなった國重がズルズルとコーナーへ後退したところでレフェリーが割って入った。ソーサのTKO勝ち。國重も粘ったが、それだけで越えられる壁ではなかった。

スーパー・バンタム級4回戦
カルロス・クアドラス  1RTKO  ダビド・ラミレス
 第1ラウンドの攻防ですでにエンジン全開のクアドラス。打ち合いに応じたラミレスのガードの隙間を的確に狙い撃ちする。連打の中、ラミレスの顎をクアドラスのアッパーが打ち抜いて勝負が決まった。完全に動きが止まったラミレスを見てレフェリーが試合をストップ。クアドラスのTKO勝ち。まだ底が見えないけど、強い。

WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
ダニエル・ポンセ・デ・レオン  1RTKO  ファン・マヌエル・ロペス
 まずはアテネオリンピアンの実力を見ようとした矢先、ロペスのコンパクトな右フックが、踏み込んできたレオンの顎を打ち抜いた。崩れ落ちるレオン。立ち上がって再びロペスに挑むが、すでにロペスのパンチに反応することはできなかった。あっという間になぎ倒され、試合は終わった。ロペスのTKO勝ち。速くて強い。アテネ組初のチャンピオンという以外に、オーラを感じる選手だ。

スーパー・ミドル級12回戦
アルツール・アブラハム  4RTKO  エディソン・ミランダ
 序盤、ガードを固めるアブラハムを、ミランダがひたすら叩きまくる。流れはミランダのはずなのだが、アブラハムのガードに阻まれて有効打はひとつもない。ミランダのいらだちが攻めに見られはじめた第4ラウンド、振りが大きくなったところへアブラハムのコンパクトな右ストレートがカウンターでヒットした。反撃の開始だ。ダメージの残るミランダを攻め立て、大きく振り回した左フックでなぎ倒して2度目のダウンを奪う。立ち上がったミランダを一直線にロープに追いつめ、左ストレートでとどめ。レフェリーが試合をストップして、アブラハムのTKO勝ち。強い。強すぎる。前回、顎を割られたことを差し引いてもお釣りがくるくらいのノックアウトだった。アブラハム恐るべし。

WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ケリー・パブリック  3RTKO  ゲイリー・ロケット
 槍のようなストレートを惜しげもなく放つパブリック。頭を上下に振りながら懐をうかがうロケットだったが、第2ラウンド、ガードの上からの連打でマットに膝をつく。さらにチョッピングライトでダウンを奪われるが、なんとかゴングを迎える。第3ラウンド、ロケットは決死の猛攻を仕掛け、打たれながらも強引に懐を目指した。しかし、それを許すパブリックではなかった。懐に入ったところで十分に溜めた右ストレートを食らい、完全に失速した。再びチョッピングライトで膝をついたところで、試合は終わった。パブリックのTKO勝ち。盤石の強さってのはこういうのを言うのかもしれない。危なげなさ過ぎだ。

8月12日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
フェザー級6回戦
谷 弘樹  4RTKO  大木 良祐
 冷静にパンチを放つ大木。谷は強引に攻め込んで隙を作りたいところだが、なかなかそのチャンスは訪れない。両者なかなかかみ合わないまま進んだ第4ラウンド、大木の右ストレートがついに谷の顔面を打ち抜いた。大木がダウンを奪う。立ち上がった谷だったが、大木のラッシュに見る間に追いつめられ、クリーンヒットを数発喰らったところでレフェリーが割って入った。大木のTKO勝ち。冷静なまま判定に持ち込むかと思ったが、最後に熱いところを見せてくれた大木。おもしろい。

スーパー・フライ級8回戦
内海 俊忠  負傷判定ドロー  難波 拓人
 内海の攻めを堪え忍ぶ難波。なんとか自分のペースに持って行きたいところだったが、第3ラウンド、内海の頭が顔面を直撃した。これで試合続行不能となり、ドロー。

スーパー・ライト級8回戦
西尾 彰人  7RTKO  中元 英明
 頭を振りながら西尾に迫る中本。固さはない。しかし、それ以上にリラックスして中本のパンチを見切る西尾が次第に主導権を掌握してゆく。なにをしてもパンチが届かない中本はトリッキーなパンチもまじえて攻め続けるが、ことごとくかわされ、カウンターをくらってしまう。第6ラウンド、西尾の左カウンターにぐらついた中本を、西尾のラッシュが襲った。ロープ際でなぎ倒されて西尾がダウンを奪う。立ち上がり、西尾のラッシュを堪え忍ぶ中本。逆転を狙ったカウンターはことごとく空を切る。そして第7ラウンド、リング中央に進んだ中本の顎を西尾の右アッパーが打ち抜いた。頭からマットに崩れ落ちた中本。レフェリーが即座に試合をストップして、西尾のTKO勝ち。力の差はあったかもしれないが、中本はよく頑張った。そのしつこいボクシングをきれいにねじ伏せた西尾もお見事。

8月10日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
ミドル級10回戦
ジョー・グリーン  9RTKO  ジョシュア・オキネ
 ミドルレンジで様子を探るグリーンとオキネ。ロングのパンチで距離を置きたいグリーンに対して、鋭い踏み込みから放つ大きなパンチでオキネが攻め込んでくる。一進一退の攻防のまま進んだ第9ラウンド、グリーンの左フックがオキネのこめかみを捉えた。ダウンを喫するオキネ。一気に攻め込んだグリーンになんとか食い下がるオキネだったが、グリーンの右フックをもろに食らってマットに叩きつけられてしまう。このダウンからも立ち上がるが、すでにグリーンのラッシュに抗うことはできず、ロープに釘付けにされたところでレフェリーストップ。グリーンのTKO勝ち。拮抗したいい試合だったが、最初にビッグパンチを当てた方に軍配が上がった。

ヘビー級4回戦
ウイルメス・バスケス  3RTKO  ロドニー・ウォーレス
 圧倒的な圧力でウォーレスに迫るバスケス。ウォーレスはステップワークを使って突破口を探るが、すべて跳ね返されてしまう。第3ラウンド、ウォーレスのガードをはじき飛ばすバスケスの強打が次第にウォーレスを追いつめ、ウォーレスはサンドバッグ状態となってゆく。ますます連打の回転を上げるバスケスを見て、セコンドがタオルを投入。バスケスのTKO勝ち。強い。オーラをまとってる感じだ。

ウェルター級8回戦
デビッド・エストラーダ  2RKO  アレクサンデル・パチェコ
 鋭い左右でパチェコを圧倒するエストラーダ。コンパクトなパンチがパチェコにヒットする。パチェコも手を返してはいるが、ことごとくかわされ、カウンターを合わされ、為す術がない。2度のダウンのあと、フラフラのパチェコにエストラーダの左ストレートが直撃し、最後のダウン。テンカウント内に立ち上がることはできず、エストラーダのKO勝ち。力の差を確実に見せた勝ち方だったかな。

IBF世界スーパー・ライト級挑戦者決定戦
ファン・ウランゴ  4RTKO  カルロス・ウィルフレド・ビルチェス
 じりじりと前に出ながらビルチェスにプレッシャーをかけるウランゴ。下がりながらビルチェスは手を返すが、ウランゴの前進を止めることができない。第ラウンド、ついにロープを背負ったビルチェス。苦し紛れにはなったパンチに、ウランゴの右フックがカウンターで炸裂した。糸の切れたマリオネットのように崩れ落ちるビルチェス。完全に意識を刈り取った。ウランゴのTKO勝ち。プレッシャーのかけ方が巧い。最後の一撃はお見事だった。

8月9日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
フェザー級4回戦
徳永 章宏  1RTKO  三輪 直也
 まず攻めて出たのは徳永。三輪をぐいぐいと追いつめてゆく。下がりながら手を返して、なんとか体勢を整えたい三輪だが、徳永のパンチがそれを許さない。そして、徳永の右ストレートが三輪のこめかみにヒットした。かすめただけのようにも見えたがこれが効いた。立ち上がるものの眼の焦点が合わない三輪を見て、レフェリーが試合をストップ。徳永のTKO勝ち。反論したい気持ちはわかるが、あれじゃあ止められて当然だ。

58.0kg契約級8回戦
山下 将臣  1RTKO  荒川 正光
 開始直後、山下の右ストレートが荒川を捉えた。蹈鞴を踏んで後退する荒川。山下の追撃をなんとか耐え凌ごうとガードを固める荒川だったが、ロープ際に貼り付けられたところで出したパンチに、再び山下のパンチが炸裂した。めった打ちにされる荒川を見てレフェリーが割ってはいる。山下のTKO勝ち。迂闊にもらってしまった最初の一発が命取りだった。

57.5kg契約級8回戦
森川 弘幸  判定  小路 尚也
 持ち前のタフさを活かして前進する森川。これを迎え撃つ小路。前半、小路のスピードに翻弄された森川だったが、後半、手数の少なくなった小路にプレッシャーをかけてゆく。終盤は両者打ち合いとなるが、決定打を奪うことはできずに試合終了。判定で小路の勝ち。

54.5kg契約級10回戦
三谷 将之  6R負傷判定  池原 信遂
 先に手を出す三谷。池原はこれをかいくぐろうと必死だが、なかなか自分のリズムに引き込むことができない。冷静に試合を運ぶ三谷。接近戦に活路を見いだそうとした池原は強引に踏み込むが、焦りがバッティングを生み、三谷がまぶたを切る。これが試合終了不可能と判断されて試合終了。判定で三谷の勝ち。

8月8日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
フライ級4回戦
時松 友二  判定  堀本 良樹
 互いに勢いよく挑んだファーストコンタクト。時松の左フックが堀本の顔面を捉えた。ダウンを喫する堀本。時松は勝負に出るが、堀本の反撃に決めきれず、一進一退の攻防が続く。最終ラウンドも両者必死に打ち合うが決定打は出ず、初回のダウンがものをいって判定で時松の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
原口 一喜  判定  井上 隆
 頻繁にスイッチする井上に翻弄される原口。長身を活かせずにもがく原口に井上のパンチがヒットする。終盤、強引に前進してきた原口だったが時すでに遅し。判定で井上の勝ち。

64.5kg契約級4回戦
加藤 寿  4RTKO  阿部 ひろし
 ぐいぐい前に出る阿部をなんとか突き放したい加藤。しかし、阿部のパワーの前に加藤は後退を余儀なくされる。逆転のカウンターを狙う加藤だが、ものともせず前に出る阿部の勢いに圧倒され、第3ラウンド、連打の中のストレートをもろに食らってダウンを喫する。最終ラウンド、すでに阿部のパンチを防ぐこともままならない加藤。最後はロープ際で阿部の連打に晒されて崩れ落ちた。阿部のTKO勝ち。強いな。しかし、最後は止めるタイミングを逃したような気がする。レフェリーはもっと早く止めてよかったな。

スーパー・バンタム級8回戦
芹江 匡晋  3RTKO  高野 旭
 鋭いワンツーを高野に叩きつける芹江。距離を詰めたい高野だが、芹江にその隙がない。第3ラウンド、中間距離に釘付けにしたところへ芹江の右ストレートが突き刺さった。マットに沈む高野を見て、レフェリーが試合終了を宣言。芹江のTKO勝ち。懐に飛び込ませない圧力をまとっているな。今後がおもしろそうだ。

スーパー・ウェルター級8回戦
桑名 竜一  5R負傷判定  古川 明裕
 ゴツゴツと重たいパンチを叩きつける古川。さばいて反撃に出たい桑名だが、古川のプレッシャーをはねのけることができない。古川優勢で進んだ第5ラウンド、桑名のまぶたのカットが試合続行不可能となって試合終了。負傷判定で古川の勝ち。

8月6日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
58.0kg契約級6回戦
海住 周平  1RTKO  仲田 典由
 初っぱなから激しい打ち合いになったこの試合。同じペースでパンチを出す仲田と海住だったが、的中率がまるで違った。一方的に顎をはじき飛ばされる仲田を観て、レフェリーが割ってはいった。海住のTKO勝ち。まだ耐えられそうだったが、あれだけ喰らい続けると止められるのはしょうがない。

フライ級6回戦
林 徹磨  3RTKO  松本 一也
 ぐいぐいと前に出てくる松本にややとまどいながらカウンターをあわせる林。しかし、徐々に距離をつかみはじめると、松本から確実にカウンターをとってゆく。それでもひるまず前に出てくる松本だったが、第3ラウンド、カウンターの右フックをきっかけに連打にさらされてしまう。前のめりに前進する松本の顔面を立て続けに林のパンチが捉え、マットに崩れ去った。それでも立ち上がろうとしたがレフェリーは試合終了を宣言。林のTKO勝ち。松本の根性は素晴らしかったが、それを跳ね返した林が上回った。

62.5kg契約級10回戦
長嶋 健吾  1RTKO  竹下 寛刀
 長身の竹下が放つリードジャブをいきなりかいくぐった長嶋。前のめりになった竹下のテンプルを長嶋の左フックが打ち抜いた。崩れ落ちた竹下にセコンドからタオルが投げ込まれた。長嶋のTKO勝ち。機先を制した長嶋が巧かった。しかし、「日本にベルトがあるから有利」って発言はあまりに情けない。「もうひとつベルト持ってくるから統一戦だ」くらい言えないものか?

フライ級4回戦
谷川 雄大  2RTKO  山本 健司
 いきなり殴り合いとなった谷川と山本の戦い。しつこくせめてリズムを作りにいった山本。第2ラウンドにはいると、山本のパンチが谷川の顔面をおもしろいように捉える。動きの鈍った谷川を見てセコンドがタオルを投入。山本のTKO勝ち。

ミドル級6回戦
岡田山 金太郎  ドロー  吉田 真樹
 ガード無視の大振りで吉田を攻め立てる岡田山。その隙間を塗ってパンチを放つ吉田だが、あからさまにビッグパンチを狙われることで、なかなか吉田は手が出ない。守勢にまわった吉田に対して、岡田山のパンチもクリーンヒットはせず、試合はそのまま終了。判定はドロー。

スーパー・ライト級6回戦
小野寺 洋介山  4R終了TKO  大久保 充
 いい打ち合いを演じる小野寺と大久保。しかし、確実に大久保にダメージは積み重なっていた。手数を出す大久保だが、小野寺の的確なパンチが急所を襲う。第4ラウンドが終了したのち、大久保が戦いの場に戻ることはなかった。小野寺のTKO勝ち。

67.0kg契約級8回戦
レブ・サンティリャン  7RTKO  池田 好治
 ミドルレンジから放たれるサンティリャンのパンチが池田を捉える。下がるしかない池田はカウンターを狙うが、その狙いを定めさせないサンティリャンのテクニックはさすがだ。一発の強打はないが、確実に池田にダメージをきざんでいったサンティリャン。第7ラウンド、サンティリャンが放ったスマッシュが池田の顔面をはじき飛ばした。レフェリーはこれを見て試合をストップ。サンティリャンのTKO勝ち。格が違った。すべてにおいてサンティリャンが上回っていた。

8月5日 「梅錦 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ウェルター級4回戦
加瀬 康司  1RTKO  藤井 将輝
 槍のようなリードジャブで藤井を後退させる加瀬。ガードを固める藤井は加瀬の打ち終わりにフックをねじ込むが、加瀬の懐に踏み込むことができない。初回、その圧力は形となって現れた。堅いパンチが藤井のガードを叩き割り、とどめの右ストレートがねじ込まれる。半回転してマットに沈んだ藤井を見て、レフェリーは即座に試合を止めた。加瀬のTKO勝ち。隙のないボクシングをするな。楽しみなボクサーだ。

フライ級4回戦
星野 真生  1RTKO  守屋 和明
 リズムよく始まった星野と守屋の対決。開始直後、守屋の左アッパーが星野のガードをすり抜けた。フォローの左フックで最初のダウンを奪う。体勢を立て直したい星野だったが、追撃する守屋の左ストレートが星野の顔面を打ち抜いて2度目のダウン。守屋のTKO勝ち。1度目のダウン。左のダブルをアッパーからフックに持ってくあたりセンスを感じる。

ミニマム級4回戦
中山 栄司  判定  濱田 健一郎
 変則スタイルから大きなパンチを繰り出す中山。このパンチに合わせて、濱田の左ジャブが中山の顔面を捉える。それでもひるまず前に出る中山だったが、大きなパンチは空を切り、後半は濱田のボディ攻撃に晒されてしまう。それでも前に出続けたが、決め手の一発を濱田に叩き込むことはできずに試合終了。判定で濱田の勝ち。

58.0kg契約級4回戦
住吉 浩彰  1RTKO  鈴木 暁良
 いきなり激しい打ち合い。住吉のパワフルな左右フックが鈴木にダメージを刻み込む。第1ラウンド、完全にガードを叩き壊された鈴木は住吉のラッシュに抗うことができず、レフェリーが割って入って試合は終わった。住吉のTKO勝ち。なんか、期待させるやつだ。あのラッシュ、いいね。

53.0kg契約級4回戦
大塚 隆太  判定  伊藤 博志
 距離をとって試合をコントロールする大塚。しかし、伊藤の前進に次第に距離が詰まってゆく。大塚もなまじインファイトに色気を感じていたのか、完全に突き放すことなく打ち合いに巻き込まれてゆく。それでも伊藤にクリーンヒットを浴びせ続ける大塚だが、距離が詰まると伊藤のボディ攻撃を浴びてしまう。試合はそのまま終了し、判定で大塚の勝ち。

バンタム級6回戦
田中 稔大  判定  うすい 祐介
 サイドステップを巧みに使って田中を翻弄するうすい。上へのパンチをあきらめてボディ狙いに切り替えた田中は、次第にうすいを追いつめてゆく。そして第4ラウンド、ついに田中の左フックがうすいの顎を捉えてダウンを奪う。追い込みたい田中だったが、うすいの反撃に決定打を決めることができずに試合終了。判定で田中の勝ち。

8月3日 「加賀鳶 純米酒」を嗜みつつ
WBA世界フライ級タイトルマッチ
坂田 健史  判定  久高 寛之
 初っぱなからエンジン全開の坂田。久高にプレッシャーをかけてロープ際へ追い込んでゆく。この坂田をバックステップでさばいてカウンターをあわせたい久高だが、坂田の踏み込みの速さがそれを許さなかった。苦し紛れの久高の左ジャブに坂田の右がクロスカウンターで幾度も決まる。なんとかしたい久高は後半に入って足を使い始めたが、坂田のプレッシャーは弱まることがない。逃げ切れないと悟ったか、終盤、久高は打ち合いを受けて立つ。結果的にはこれが功を奏し、互角の打ち合いを展開するが、両者ダウンを奪うことなく試合終了。判定で坂田の勝ち。

WBC世界フライ級タイトルマッチ
内藤 大助  10RKO  清水 智信
 変則スタイルで前進する内藤に清水のリードパンチが突き刺さる。前に出ながらペースをつかめない内藤はあの手この手で清水を射程内に捉えようとするが、きれいにリングを丸く使う清水に拳がとどかない。ポイントで清水にリードを許した第10ラウンド、清水が攻勢に転じた一瞬の隙をついて内藤の左フックが炸裂した。フォローの右でマットに崩れ落ちた清水。拳を叩きつけて悔しがる清水だが、これを見逃す内藤ではなかった。立ち上がった清水に猛然と襲いかかり、連打で叩き伏せた。立ち上がろうとする清水だったが、テンカウントのうちにファイティングポーズはとれず、内藤のKO勝ち。一発逆転とはまさにこのこと。だが、ラッキーパンチではない。清水が見せたわずかな隙をのがさず捉えるテクニック。素晴らしい。が、最後の亀田はいらない。TBSのせこい演出かもしれないが、あんなのをチャンピオンと同じリングにあげて欲しくなかったな。興醒めもいいところだ。

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