2008年11月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

11月20日 「酔心 純米吟醸」を嗜みつつ
OPBFフェザー級王座決定戦
細野 悟  判定  真教 杉田
 細かい強打でのペースの奪い合いは、まず杉田が握った。やや大振りの細野のパンチをさばきながら、クリーンヒットを当てる。だが中盤にはいると、次第に細野の強打が杉田を押し戻しはじめる。細野のパンチはコンパクトだが、ガードをまとも捉えるたびに杉田がバランスを崩す。終盤、細野のパンチが幾度となく杉田の顔面を捉えるが、タフネスが持ち前の杉田をマットに這わせることはできなかった。判定で細野の勝ち。

51.0kg契約級10回戦
翁長 吾央  2RKO  ユーチ・ウアサムパン
 長いリーチを活かして翁長をコントロールしようとしたウアサムパン。第2ラウンド、一瞬ロープ際に詰まったところを翁長は見逃さなかった。打ち下ろしノ左フックがウアサムパンの顎を打ち抜いた。ぐにゃりとマットに崩れ落ちるウアサムパン。意識はあるものの、体はいうことをきかずテンカウント。翁長のKO勝ち。チャンスを逃さず捉えた翁長。お見事。

スーパー・フェザー級8回戦
岡田 誠一  5R負傷判定  松村 浩太郎
 高速連打で岡田を攻め立てる松村。コンビネーションに織り込まれているアッパーが幾度も岡田の頭を揺らす。対してどっしり構えて迎え撃つ岡田は、接近したところで強烈なボディを叩き込む。第2ラウンド、打ち終わりに動きが止まった松村を、岡田の右ストレートが捉えた。松村がダウンを喫する。立ち上がり、再びスピードで勝負する松村だが、岡田の強打がじわじわと動きを奪ってゆく。そしてまぶたをカットした松村。第5ラウンド、この傷が試合続行不能と判断されて試合終了。岡田の負傷判定勝ち。

ライト・フライ級8回戦
八重樫 東  判定  須田 拓弥
 鋭い踏み込みで須田の弾幕を突破する八重樫。序盤、これを迎え撃った須田だが、ことごとく懐に潜り込まれたことで戦術を変更する。足を使って八重樫と距離をとる須田だが、やはり八重樫のプレッシャーに追い込まれてしまう。終盤、八重樫の連打に晒されながら、なんとか中間距離で勢いを寸断する須田。そんな須田を八重樫は攻めきることはできず試合終了。判定で八重樫の勝ち。

11月11日 「酔心 純米吟醸」を嗜みつつ
ミドル級8回戦
アルバート・オノルノーズ  判定  エディ・サンチェス
 体格で勝るサンチェス。しかし、まずペースを握ったのはオノルノーズだった。サンチェスのパンチも、クリンチさえも掻き分けてパンチを叩き込む。第1ラウンド、その圧力に、たまらずサンチェスはダウンを喫してしまう。前半は、オノルノーズの攻めをひたすら凌ぐしかないサンチェス。後半、オノルノーズに疲れが見え始めたところでサンチェスは反撃を開始するが、しっかり距離をとることはできず、主導権を奪い返すまでには至らない。最終ラウンドの打ち合いでも決着はつかず試合終了。判定でオノルノーズの勝ち。

クルーザー級6回戦
ビクトル・バラガン  判定  ケビン・レイノルズ
 懐に潜ろうとするバラガンをジャブでストップしたいレイノルズ。バラガンの踏み込み際にパンチを集めてポイントを積み重ねる。バラガンの心がどこで折れるかの勝負だったが、バラガンは最後まで前に出続け、レイノルズを追いつめる。しかし、決定的なシーンは訪れず試合終了。判定でレイノルズの勝ち。

スーパー・ウェルター級10回戦
イシュ・スミス  判定  ホエル・フリオ
 アグレッシブに攻めるフリオとじっくり攻めるスミス。互いのパンチがヒットする。均衡を崩すのがどちらかという勝負だったが、なかなかシーソーは傾かない。だが、前に出て攻め続けるフリオにポイントが集まる。終盤、確実にペースを握ろうと打ち合いを挑むスミスだったが、フリオの圧力を押し戻すことはできず、判定でフリオの勝ち。

WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
アンドレ・ベルト  判定  スティーブ・フォーブス
 すべて強打で叩き込んでくるベルトに対して、出入りで距離を外してカウンターを狙うフォーブス。ラウンドが進むにつれ、フォーブスの動きがゆっくりと鈍ってゆくが、ベルトは決定的なチャンスを作ることが出来ない。試合はそのまま終了し、判定でベルトの勝ち。

WBAインターコンチネンタル・スーパー・ウェルター級王座決定戦
シェーン・モズリー  12RTKO  リカルド・マヨルガ
 変則スタイルでモズリーにリズムをつかませないマヨルガ。しかし、中盤からタイミングをつかみはじめたモズリーはハンドスピードでマヨルガを圧倒しはじめる。このまま失速するかと思われたマヨルガだが、しつこく食い下がりながらパンチを当てるあたりはさすがだ。判定の予感が漂いはじめた最終ラウンド残り30秒。モズリーの連打がマヨルガを捉えた。マヨルガのダウン。残り数秒で立ち上がり、判定にもつれ込もうとしたマヨルガに、モズリーの瞬殺左フックが炸裂した。完全に意表をつかれたマヨルガは瞬時になぎ倒されてレフェリーストップ。モズリーのTKO勝ち。最後まで粘ろうとしたマヨルガを、最後の最後で切り捨てたモズリー。まだまだ、強い。

11月8日 「酔心 純米吟醸」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級10回戦
ユリオルキス・ガンボア  3RKO  マルコス・ラミレス
 強打をふるいながら前進するガンボア。第2ラウンド、ガンボアの突進をいなしながら放ったラミレスの右フックがガンボアの顔面を捉えた。正確にはエルボーだったような気もするが、まずはラミレスがダウンを奪う。しかし、ガンボアは前進することをやめず、第3ラウンド、リバーブローで動きの止まったラミレスに連打を叩き込んでダウンを奪い返す。立ち上がったラミレスだったが、ガンボアの圧力に抗うことはできず、ロープ際で再びリバーを突き上げられてダウン。テンカウント内に立ち上がることはできずに試合終了となった。ガンボアのKO勝ち。ガードは甘いが、勢いがそれを補っている。おもしろい選手だ。

スーパー・ウェルター級10回戦
アルフレド・アングロ  10RTKO  アンドレイ・ツルカン
 落ち着いた攻めで序盤からペースを握るアングロ。ツルカンは為す術なく飲み込まれてゆく。中盤にはボディへのダメージが見えるようになったツルカンだが、アングロの攻めをひたすら耐え抜く。終盤に入り、猛攻と後退を繰り返すツルカン。アングロは攻め手を休めない。最終ラウンド、残り1分から猛然とラッシュを開始したアングロは、ついにツルカンを反撃できない状況に追い込み、レフェリーが割って入った。アングロのTKO勝ち。判定でも圧勝ではあったが、これはひたすら耐えたツルカンの根性をほめるべきかな。

WBC世界スーパー・ウェルター級暫定王座決定戦
セルヒオ・マルチネス  8R終了TKO  アレックス・ブネマ
 ジャブでがっちりと距離を固定し、きれいにサークリングしながら試合を展開するマルチネス。ブネマはまともに射程に捉えることすらできない。第3ラウンド、閃光のようなワンツースリーでマルチネスがダウンを奪う。立ち上がって逆転を狙うブネマだが、いつまでたっても衰えないマルチネスのハンドスピードと足さばきにダメージを積み重ねてゆく。終盤に入ってさらにリズムに乗るマルチネス。第8ラウンド終了時、ドクターチェックで試合続行不能と判断されて試合終了。マルチネスのTKO勝ち。きれいなボクシングをする選手だ。

11月7日 「酔心 純米吟醸」を嗜みつつ
日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
下田 昭文  8R負傷判定  三浦 数馬
 スピード勝負の両者。ハンドスピードで勝る下田は、きっかけをつかんでから一気に攻め込んで突破口を開く。対する三浦は体全体のスピードがあり、下田との距離を調整しながらパンチを叩き込む。序盤、下田の強打を空振りさせながらポイントを積み重ねる三浦がペースを握る。中盤にはいると、ややスピードの落ちた三浦を下田の強打が捉えて盛り返してゆく。しかし第8ラウンド、バッティングによってひらいた三浦の傷が試合続行不能と判断されて試合は終了。判定で三浦の勝ち。

日本フェザー級王座決定戦
松田 直樹  5RTKO  澤永 真佐樹
 互いに防御よりも攻撃重視。序盤は、当てた方がペースをつかむシーソーゲームが展開する。いきなりの右で松田をぐらつかせる澤永だが、松田の左フックは一発で流れを呼び戻す。後退した方が負けとなるきわどい打ち合いの中、ついに下がってしまったのは澤永だった。第5ラウンド、松田が澤永をコーナーに追い込み、ラッシュでダウンを奪う。立ち上がった澤永だったが、再び松田のラッシュに晒されたところでレフェリーが割って入った。松田のTKO勝ち。粘り勝ちだ。

54.0kg契約級8回戦
山中 慎介  判定  サラゴサ上間
 トリッキーな動きで飛び込んでくるサラゴサを山中は冷静に迎え撃つ。なんとか隙を作って山中を攻略したいサラゴサだが、なかなか山中にパンチを当てることができない。中盤、サラゴサは逆にカウンターでダウンを奪われてしまう。最終ラウンド、最後の攻めを見せたサラゴサは逆に山中のパンチで2度目のダウンを喫してしまう。直後に試合終了のゴングが鳴り、判定で山中の勝ち。

72kg契約級6回戦
カルロス・リナレス  1RTKO  デディ・スワンダナ
 リナレスの復帰戦。だが、体格が違いすぎるなー。結果は第1ラウンドにスワンダナをめった打ちにしてリナレスの勝ち。復帰戦用かませ犬だ。次の試合を待つことにしよう。

スーパー・フェザー級4回戦
大洞 政昭  2RTKO  小川 和朗
 ミドルレンジで勝負をかける大洞の懐に、ぐいぐい入り込んでゆく小川。第1ラウンド終了間際、小川のパンチが大洞の顎を貫いた。小川がダウンを奪う。第2ラウンドに挑んだ大洞だったが、小川のストレートがカウンターで大洞の顎を捉えた。膝から崩れ落ちる大洞を見てレフェリーが試合をストップ。小川のTKO勝ち。小川はきれいなストレートを打つな。

ミニマム級4回戦
根本 哲也  判定  濱田 健一郎
 圧力をかけてくる根本を迎え撃つ濱田。手数は根本の方が上だが、濱田の迎撃が効果的だ。終盤に入っても流れは変わらない。両者決定的なチャンスを作ることなく試合は終了し、判定で濱田の勝ち。

11月6日 「酔心 純米吟醸」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
ジョアシム・アルシン  6RKO  ダニエル・サントス
 慎重に様子を見ながら立ち上がったアルシンとサントス。サントスが次第に回転数を上げてゆく序盤、アルシンはサントスの左を警戒して積極的な攻めに出られない。中盤に入って、持ち前の変幻自在なパンチが出始めたアルシンに、サントスの左ストレートがカウンターで炸裂した。右フックを振るった勢いでマットに崩れ落ちるアルシンは天井を見上げたまましばらく動かない。レフェリーのカウントに反応して、体を起こしたアルシンだったが、点カウント内に立ち上がることはできず。サントスのKO勝ち。ペースを握られて焦ったアルシンが、強引に前に出てきたところを狙い打った。サントス、お見事。

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
サミュエル・ピーター  8R終了TKO  ビタリ・クリチコ
 4年間のブランクをどう克服するかと心配されたクリチコ。しかし、初回からクリチコの左は冴えわたっていた。ピーターが動く瞬間を逃さずジャブを突き刺し、ピーターが動きを止めたところへ右を叩き込む。4年前を凌ぐ鋭さでピーターを封じ込める。なんとかしたいピーターだが、中盤に入っても突破口は見つからない。クリチコの左で釘付けにされ、右で弾き飛ばされる。8ラウンドが終了した時点で、ピーターの心は折れてしまった。次のラウンドに挑むことなく試合を放棄。クリチコのTKO勝ち。パーフェクトだった。あれをやられたら、ピーターのようなインファイターは為す術がない。史上初の兄弟チャンプ誕生だ。

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