2009年3月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

3月31日 「澤ノ井 純米酒」を嗜みつつ
ウェルター級8回戦
カルロス・モリナ  判定  ドナルド・カマレナ
 懐に潜り込んでガンガンパンチを繰り出すモリナ。序盤、カマレナは防戦一方となり、ロープ際を逃げ回ることになる。中盤にはいるとカマレナは、後ろ足に重心をシフトしてカウンターを狙い始めた。モリナの踏み込み際にアッパーを叩き込んで勢いを止める。だが、モリナの勢いを完全に押さえ込むことはできなかった。モリナの突進は試合終了のゴングまで続き、判定でモリナの勝ち。

IBF世界ライト・ヘビー級順位決定戦
タボリス・クラウド  10RTKO  フリオ・セサール・ゴンサレス
 初回から炸裂するクラウドの豪腕。ゴンサレスのガードを割って着弾する。持ち前のタフさで耐えるゴンサレスだが、反撃の術がない。カウンターも狙ったゴンサレスだが、クラウドのパンチはあっさりとかいくぐってゴンサレスの顔面を直撃。展開は一方的となった。耐えに耐えた第10ラウンド、ロープに押しつけられてラッシュにさらされるゴンサレスを見てレフェリーが試合をストップ。クラウドのTKO勝ち。クラウドの攻撃力はすばらしかったが、今回は耐えた方をほめるべきかも。

IBOスーパー・ライト級タイトルマッチ
リッキー・ハットン  11RTKO  ポール・マリナッジ
 スピードでハットンを攪乱したいマリナッジだが、鋭い踏み込みとともに飛んでくるハットンの強打をかわしきれない。たとえカウンターで相打ちにしても、弾き飛ばされるのはマリナッジの方だ。よけて打ちたいマリナッジだが、それができずに後半を迎える。第11ラウンド、距離をとってアウトボックスを始めたマリナッジに、ハットンのボディブローが立て続けに炸裂する。ここでセコンドがタオルを振った。ハットンのTKO勝ち。今回、ボディブローの少なかったハットンだったが、動き始めたまりなっじに放ったボディは強烈だった。なにかテーマでもあったのかな?

WBAウェルター級タイトルマッチ
アントニオ・マルガリート  9RTKO  シェーン・モズリー
 マルガリートの圧力をものともせず叩き込まれるモズリーのカウンター。世界最速レベルのハンドスピードにマルガリートはペースを掴めない。モズリーのパンチが容赦なくマルガリートを襲う。だが、持ち前のタフさを武器にひたすら前に出続けることで、マルガリートはモズリーの失速を狙う作戦のようだ。終盤、ひたすら我慢したマルガリートに限界が訪れる。モズリーのラッシュが面白いようにマルガリートの顔面にヒット。たまらずマットに崩れ落ちる。ゴングに救われたマルガリートだったが、すでにモズリーに抗う力は残っていなかった。第9ラウンド、さらに圧力を増したラッシュでマルガリートをロープ際に追い詰め、ガードの隙間から致命打を何発も叩き込んだ。ガクッと力の抜けたマルガリートをみてレフェリーが割って入って試合終了。モズリーのTKO勝ち。強すぎる。この階級で最強のモズリーを見たような気がする。

3月27日 「澤ノ井 純米酒」を嗜みつつ
日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
矢代 義光  ドロー  三浦 隆司
 大きくウィービングしながらプレッシャーを与える三浦。矢代はリードブローで距離を保とうとするが、三浦はこれをものともせず、じわじわと間合いを詰めてくる。徐々にリズムに乗っていったのは矢代だったが、第5ラウンド、三浦の連続攻撃がついに矢代を捉えた。三浦がダウンを奪う。ダメージは深くないものの、三浦の射程から矢代は逃れられない。第7ラウンド、後手に回る矢代のリバーを三浦の左フックがえぐった。体をくの字に曲げて倒れる矢代。三浦が再びダウンを奪う。終盤、鋭い右ジャブを放って逆転のKOのチャンスを狙う矢代が2度のダウンをイーブンに戻して、判定はドロー。三浦が勝っていたと思うがなぁ。

バンタム級8回戦
山中 慎介  7RTKO  船井 龍一
 接近戦のもみ合いに持ち込みたい船井だが、山中はそれを許さない。船井の踏み込み際に強烈なカウンターを合わせる。第4ラウンド、その山中のカウンターが船井の顎先をかすめてダウンを奪う。そして第7ラウンド終了間際、山中の連打に手を返せなくなった船井を見てセコンドがタオルを投入した。山中のTKO勝ち。

ライト・フライ級8回戦
山中 力  3RTKO  益山 智行
 右のジャブでペースをつくる山中。強引に攻め込む益山に対して第2ラウンド、山中の左ストレートが炸裂した。山中がダウンを奪う。第3ラウンド、的確なパンチで益山を追いつめてゆく山中。一方的に殴られるだけになった益山にセコンドからタオルが投げ入れられて試合終了。山中のTKO勝ち。

48.0kg契約級8回戦
島崎 博文  判定  大内 淳雅
 激しいパンチを交換する島崎と大内。もう少し踏み込みたい大内と、もう少し手前で止めたい島崎のせめぎ合いだ。第3ラウンド、大内のパンチが島崎のまぶたを切り裂いた。島崎が早期決着を図って攻め込むところを、冷静に対処する大内。試合はこのまま判定となり、大内の勝ち。

スーパー・ライト級6回戦
外園 隼人  判定  伊藤 和也
 勢いよく前進してゆく伊藤に対して、外園は的確なパンチを上下に散らす。クリーンヒットは外園の方が多いが、伊藤の圧力に外園がじわじわ下がってゆく。そして後半戦、この伊藤の圧力が外園の体力を削り落とし、ついには伊藤が外園をロープ際に追いつめ始める。踏みとどまる外園だが、伊藤の圧力をはねのけることはできないまま試合終了。判定で伊藤の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
横山 雄一  1RTKO  太田 啓介
 機先を制して攻め込んだ太田を逆撃で倒した横山。あっという間だった。立ち上がった太田を容赦なく畳み込み、ロープ際に釘付けにして太田の膝を折ったところでレフェリーが試合を止めた。横山のTKO勝ち。デビュー戦なのに、勝ち方を知っている。おもしろい。

スーパー・バンタム級4回戦
芝田けほう  4RTKO  山本 晴道
 大きなパンチを振るいながら踏み込んでゆく芝田。これを冷静にさばきながら、打ち終わりにパンチを叩き込む。この山本のパンチは確実西端にダメージを与え、最終ラウンド、芝田のガードを山本のパンチがすり抜けるようになったところでレフェリーが割って入った。山本のTKO勝ち。

49.1kg契約級10回戦
リチャード・ガルシア  判定  黒田 雅之
 前進してボディを叩く黒田を、連打でいなすガルシア。序盤、勢いで押していた黒田だが、後半に入ってガルシアの老獪さにペースを奪われつつある。決めうちにくる黒田の打ち終わりに、ガルシアが連打を浴びせかける展開。黒田の手数が減ってゆく。最終ラウンド、ハンドスピードで攪乱するガルシアを追いかける黒田だが、なかなか有効打を放てない。ガルシアは最後までこのペースを守りきり、判定でガルシアの勝ち。

OPBFフェザー級タイトルマッチ
細野 悟  4RTKO  澤永 真佐樹
 体ごと叩きつけるパンチで細野を圧倒する澤永。細野は冷静に対応しようとするが、澤永の圧力にやや面食らっている。だが、第3ラウンドに入って、澤永の打ち合いに真っ向から応じた細野は、きわどいパンチを交換しながらも徐々に澤永を押し始める。細野のクリーンヒットは少ないものの、ガードの上からのパンチで澤永にダメージが蓄積されてゆく。第4ラウンド、プレッシャーを強めた細野は澤永を確実に追いつめ、そのガードを打ち砕いて澤永の顎を捉えた。前のめりに倒れ込む澤永。立ち上がってファイティングポーズをとろうとする澤永だったが、ふらつく足元を見てレフェリーが試合をストップ。細野のTKO勝ち。ベテランの覚悟を決めた攻めを真っ向から受け止めた細野。強かった。

3月23日 「桃川 杉玉 純米吟醸酒」を嗜みつつ
IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦
カーミット・シントロン  判定  ラブモア・ヌドゥ
 強打を振るいながら前進するヌドゥ。だが、信徒論はこれに怯まず、下がらず、ヌドゥにプレッシャーをかけてくる。なんとか頭をつけて打ち合いたいヌドゥは強引にシントロンの懐に突っ込んでゆくが、接近戦でもシントロンのペースを崩せない。とはいえ、シントロンもヌドゥを圧倒することはできず、攻め込めないままラウンドは進んでいった。最終ラウンド、ヌドゥも最後のチャンスを狙って反撃を見せたが、最後までシントロンの牙城を崩すことはできず、シントロンの判定勝ち。

WBC世界スーパー・ミドル級挑戦者決定戦
ジャーメイン・テイラー    ジェフ・レイシー
 直線的に突っ込んでくるレイシーに対して、カウンターをあわせるテイラー。序盤、軽くダメージを与えたのはテイラーだ。しかし第5ラウンド、思いっきり飛び込んだレイシーの勢いに、テイラーが退いた。なんとレイシーの前進を止めたいテイラーは、クリンチとリードブローで体制を整えにかかる。この戦法が功を奏して、中盤にはテイラーのジャブがレイシーの踏み込み際に決まり始める。レイシーの突進は最後まで衰えはしなかったが、その直線的な攻めにレイシーのカウンターがかみ合って一矢報いることはできなかった。判定でテイラーの勝ち。

3月22日 「玉乃光 純米大吟醸」を嗜みつつ
WBO世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
セルゲイ・ジンジルク  判定  ホエル・フリオ
 勢いよくジンジルクに襲いかかったフリオだったが、ジンジルクの正確なパンチで徐々に押し戻されていく。後半に入っても勢いよく踏み込むフリオだが、ジンジルクのカウンターがその勢いを寸断する。フリオはジンジルクを射程に捉えることができない。終盤、一方的なペースで試合を進めるジンジルク。フリオは為す術がない。最終ラウンド、完璧にフリオを封じ込めたジンジルクは最後まで油断は見せず、一方的にフリオにパンチを叩き込んで試合は終わった。判定でジンジルクの勝ち。

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ
ニコライ・ワルーエフ  判定  イベンダー・ホリフィールド
 圧倒的なボディパワーと他の追随を許さない老獪さの戦い。ワルーエフの豪腕を、距離を支配することで封じ込めるホリフィールド。時折ホリフィールドがワルーエフの懐に飛び込んで鋭いフックを放つ。この動きを見てしまったワルーエフはパンチが少なくなってしまう。中盤、ホリフィールドの出入りについて行くことすらできない。終盤、変わらずペースを握るホリフィールド。必死に攻め立てるワルーエフだったが、最後までホリフィールドを捉えることはできなかった。しかし、ホリフィールドも決定的な場面を作ることはできず、判定でワルーエフの勝ち。

3月15日 「玉乃光 純米大吟醸」を嗜みつつ
ウェルター級10回戦
ルイス・カルロス・アブレグ  2RTKO  トーマス・デービス
 長いジャブを放つデービスだったが、アブレグの瞬発力が勝負を決めた。第1ラウンド初っぱなからプレッシャーをかけてデービスをコーナーに追い込み、デービスの顔面に注文通りの右ストレートを叩き込んで最初のダウンを奪う。第2ラウンド、速攻でデービスから2度目のダウンを奪うと、デービスはすでに戦意喪失気味だ。ドクターがリングサイドにあがって試合終了。アブレグのTKO勝ち。

ライト級6回戦
アーロン・ドミンゲス  5R終了TKO  ルイス・ラモス
 第1ラウンド、勢いよく攻め込んでくるラモスを的確なカウンターで迎え撃つドミンゲス。あっという間に主導権はドミンゲスのものになる。この勢いのままラモスを責め立てるドミンゲスは、巧みな上下の打ち分けでラモスを圧倒する。中盤にはいると、ボディが突き刺さるたびにラモスの動きが止まる。そして第5ラウンド、ついにドミンゲスの連打がラモスのガードを叩き壊した。ドミンゲスのパンチがラモスの顔面にジャストミートしてダウンを奪う。かろうじて立ち上がったらモスだったが、さらなるボディ連打にさらされて自らマットに膝をついた。ゴングに救われたものの、最終ラウンド開始時に立ち上がることはなく、ドミンゲスのTKO勝ち。きっちり攻めきったという感じだ。

ライト級4回戦
カルロス・モリナ  2RTKO  ラモン・フローレス
 豪快なパンチをふるうフローレスだが、モリナはまったくあわてていない。フローレスの強打にコンパクトなパンチをカウンターで叩き込む。見た目とは裏腹にダメージを積み重ねてゆくモリナ。第2ラウンド、すでに突進力を失ったフローレスに対してモリナの的確な強打が炸裂した。フローレスがマットに叩きつけられる。なんとか立ち上がったフローレスだったが、すでに続行する力はなく試合終了。モリナのTKO勝ち。圧力で勝ってしまった感じだ。強い。ジミーのサングラス姿もなかなかだ。

ウェルター級10回戦
ホセ・ルイス・カスティージョ  判定  セバスチャン・ルハン
 クロスレンジを土俵とするカスティージョ。しかし、ルハンの手数がカスティージョに攻撃の暇を与えない。ルハンにパンチがないのが幸いしてか、決定的なダメージはもらわないカスティージョだが、ラウンドが進むにつれてルハンの巧みさが際だってゆく。最終ラウンド、反撃しなければならないカスティージョだが、攻めるのはルハン。圧倒的な判定でルハンの勝ち。

3月12日 「玉乃光 純米大吟醸」を嗜みつつ
WBC世界フェザー級タイトルマッチ
オスカー・ラリオス  判定  粟生 隆寛
 リードブローで様子を見ながらプレッシャーをかけていくのは粟生。そのスピードにとまどいがあるのか、序盤、ラリオスの動きがワンテンポ遅れている。中盤にはいると粟生がカウンターのタイミングをつかみ始め、ラリオスの踏み込み際にヒットするようになってゆく。フリッカー気味に下から飛んでくる粟生のジャブにもラリオスは反応できない。終盤に入って完全に主導権をつかんだ粟生は、確実にラリオスの体力を削り取ってゆく。ラリオスの土俵である頭をつけての接近戦でも圧倒。第10ラウンド終了間際、ラリオスの一矢を叩き込まれるが、その流れに乗るほどの体力はラリオスには残っていなかった。最終ラウンド、積み重ねた連打で粟生がダウンを奪い、ラリオスの反撃を許さぬまま試合終了。判定で粟生の勝ち。強くなった。というより逞しくなった粟生。天才はついに世界チャンピオンになった。

WBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川 穂積  1RTKO  ブシ・マリンガ
 長谷川、どんどん強くなってる。互いに距離を測りあっているように見えた第1ラウンド、ワンツーでいきなりマリンガからダウンを奪う。立ち上がったマリンガにラッシュを仕掛け、2度目のダウン。そして最後は左フックをクロスカウンターでこめかみに叩き込んだ。ゆっくりと膝から崩れ落ちてマリンガ3度目のダウン。長谷川のTKO勝ち。文句なし。マリンガのジャブはちょっとヤバイかな、と思った矢先に片付けてしまった。どこまで昇りつめることができるか?

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