2009年4月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

4月16日 「田酒 純米吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
石田 匠  1RTKO  タウィーサック・ペッチティーラポン
 鋭いジャブを上下に打ち分けながらタウィーサックを追いつめてゆく石田。第1ラウンド、不用意に手を出したタウィーサックに左フックをカウンターで合わせてダウンを奪う。立ち上がるもののすでにダメージは深く、続く石田のラッシュでタウィーサックはマットに沈んだ。石田のTKO勝ち。デビュー戦とは思えないくらい鋭い。おもしろい。

54.5kg契約級8回戦
田中 翔途  判定  川口 裕
 中間距離で一進一退の攻防を繰り広げる田中と川口。序盤、川口の踏み込んで打つ右が田中を幾度か捉える。だが、両者決定的な打撃を与えることはできずに迎えた最終ラウンド、足を止めての打ち合いがひたすら続くが決着はつかずに試合終了。判定で川口の勝ち。

スーパー・バンタム級10回戦
池原 信遂  判定  ガーオナー・クローンパジョン
 序盤、クロスレンジでの攻防でペースをつかみはじめたのはガーオナー。巧みな出入りで池原のリズムを乱し、細かくパンチを当ててくる。中盤からリズムを取り戻した池原はガーオナーにラッシュを仕掛けるが、なかなかガーオナーのディフェンスを打ち破ることができない。結局このまま試合は終了し、池原の勝ち。

4月13日 「田酒 純米吟醸酒」を嗜みつつ
ミドル級4回戦
マット・コロポフ  1RTKO  ロベルト・フロレンティーノ
 息をもつかせぬ連打でフロレンティーノを圧倒するコロボフ。必死に反撃を試みるフロレンティーノだが、回転力についていけない。そして、苦し紛れにフロレンティーノが放った左フックにコロボフの左フックがカウンターで炸裂した。コマのように回りながら沈むフロレンティーノ。立ち上がるものの戦闘力は残っておらずレフェリーストップ。コロボフのTKO勝ち。あの連打を出しながらぐいぐい前進してくる。こりゃーおもしろい。

スーパー・フェザー級10回戦
ロバート・ゲレロ  1RTKO  エデル・ルイス
 これほど見事にレフェリーが邪魔だったKOシーンも珍しい。レフェリーの大きな背中のむこうで、ルイスは悶絶していた。ゲレロのリバーブローが試合開始直後にルイスを襲った。マットにうずくまって動かないルイスにレフェリーが試合終了を宣言。ゲレロのTKO勝ち。あっという間過ぎてなにがなんだかだったな。

WBO世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
デニス・インキン  判定  カロリー・バルザイ
 中間距離できれいな打ち合いを展開するインキンとバルザイ。差し合いはバルザイの方が一枚上手だ。インキンのガードをすり抜けてバルザイのパンチが着弾するシーンが多く見られる。第10ラウンド、バルザイのワンツーがインキンのガードのど真ん中をすり抜けた。これをきっかけに攻め込むバルザイだったが、追撃はしきれず、試合はそのまま終了。判定でバルザイの勝ち。

WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
アンドレ・ベルト  判定  ルイス・コラーゾ
 豪快なパンチでコラーゾにプレッシャーをかけるベルト。だが、コラーゾは巧みなディフェンスでベルトの猛攻をいなし、カウンターを叩き込む。スリリングな打ち合いは終盤まで続くが、互いに決定打を叩き込むことはできない。だが、ベルトのボディブローが次第にコラーゾの動きを鈍らせはじめている。とはいえベルトも油断はできない。コラーゾの高速連打はまだ活きている。そしてこのコラーゾの攻撃が、ベルトのスタミナを一気に奪い去った。最終ラウンドは豪腕を振るうベルトと細かく連打するコラーゾの我慢比べとなった。が、互いに最後まで決め手の一発を叩き込むことはできずに試合終了。判定でベルトの勝ち。

65.0kg契約級6回戦
麻生 興一  4RTKO  阿部 ひろし
 互いにクラウチングスタイルで対峙する麻生と阿部。パンチに耐えながらチャンスを待つ両者だったが、第4ラウンド、麻生の連打が阿部の顔面を捉えた。ふらつく阿部に畳みかけた阿部はラウンド終了間際にフックの3連打を阿部の顔面に叩き込む。ここでレフェリーが割って入って試合終了。麻生のTKO勝ち。小さく細かく速く。インファイターの鉄則だ。

フライ級6回戦
河合 良太  6RTKO  北村ダビデ
 距離をとろうとする河合の懐に、ぐいぐい攻め入る北村。第3ラウンド、踏み込んで放った北村の左フックが河合の顔面を直撃した。北村がダウンを奪う。立ち上がり、手数で北村を押し戻そうとする河合だったが、ダメージは確実に蓄積し、第6ラウンド、北村の左ジャブでマットに崩れ落ちたところでレフェリーが両手を交差した。北村のTKO勝ち。後のない河合の心を、北村の拳が断ち切った。

4月12日 「田酒 純米吟醸酒」を嗜みつつ
日本ウェルター級タイトルマッチ
沼田 康司  判定  中川 大資
 左右のスウィングフックを振り回す沼田。序盤、中川はこのパンチを冷静に見切って距離を保ち、沼田のパンチはことごとく空を切る。だが、中盤に入って沼田がギアをひとつあげた。中川のリードブローをものともせずに前進し、コンビネーションにアッパーを交えて攻め立てる。プレッシャーでロープ際に追いつめられる中川は、なんとか距離をとろうとサイドステップを繰り返すが、それにも食いつかれて打ち合いに巻き込まれてしまう。試合が後半にさしかかる頃、中川が戦法を変えてきた。距離をとるのではなく、至近距離で細かく連打を放つスタイル。沼田はこの連打に阻まれて大振りのモーションを起こすことができない。再びペースを握った中川は沼田の機先を制するかたちでパンチを繰り出し、懐への侵入を妨げる。最終ラウンド、距離は中川の支配下にあった。届かない沼田の拳。両者激しく拳を繰り出す中で試合終了のゴングが鳴った。判定で中川の勝ち。

53.0kg契約級10回戦
河野 公平  6RTKO  ヘンドリック・バランガイ
 強引に攻め込む河野。プレッシャーに押されて下がるバランガイの顎先に、河野の右アッパーが突き刺さる。初回から最初のダウン。これで弱気になったバランガイは体を柔らかく使って防御に徹する。鋭いパンチを放ちながらも、河野はなかなかバランガイを捉えられない。だが、次第に回転数が上がる河野の連打はバランガイをロープ際に追いつめ、確実にダメージを刻んでいった。このままの勢いで倒したい河野だが、クリンチワークの巧いバランガイに致命打を叩き込むことができないまま、後半に突入する。第6ラウンド、一方的に攻め続ける河野を見てレフェリーが試合をストップ。河野のTKO勝ち。

フライ級8回戦
金城 智哉  4RTKO  殿村 雅史
 中間距離で打ち合う金城と殿村。この距離では金城のパンチが正確に殿村の顔面にヒットする。徐々に追い込まれてゆく殿村だったが、第4ラウンドに逆転の一発が飛び出した。金城の左右フックの間に右フックが滑り込む。マットに崩れ落ちる金城。立ち上がろうともがくが、テンカウントの前にセコンドがリングに上がった。殿村の逆転TKO勝ち。きれいな一撃だった。

62.0kg契約級8回戦
会田 篤  1RKO  クイブリー・シットニワット
 試合開始早々、会田がクイブリーを追い立てる。あっという間にロープに詰めて狙い澄ました右ストレートをクイブリーの顔面に叩き込んだ。何もしないままクイブリーはダウン。そのまま立ち上がることはできずに試合終了。会田のKO勝ち。豪腕であっという間に片付けてしまった。

62.5kg契約級8回戦
島村 国伸  2RTKO  ヨックペット・シットサイトーン
 プレッシャーをかけながらパンチを上下に散らす島村。ヨックペットは手を返しながらもズルズルと後退してゆく。第2ラウンド、右の強打で逆転を狙ったヨックペットだったが、そこに島村の右ストレートをカウンターでもらって最初のダウン。立ち上がってすぐに右フックからつないだ左アッパーを顎先に直撃されて試合は終わった。島村のTKO勝ち。失神TKOで再起戦を飾った。

ライト・フライ級6回戦
田口 良一  2RTKO  サンサクダ・ポータサナポン
 ガードを固めて前進する田口に対して、リードブローを突いてサイドステップするサンサクダ。だが、ボディを丁寧に叩く田口を前に、徐々に足が鈍ってゆく。そして第2ラウンド、田口のリバーブローがサンサクダを直撃した。なんとか立ち上がるものの、再びボディブローでダウン。ここでレフェリーストップとなって試合終了。田口のTKO勝ち。激しいボディ攻撃でサンサクダを沈めてしまった。おもしろい。

WBC世界スーパー・ミドル級王座決定戦
カール・フロッチ  判定  ジャン・パスカル
 序盤ペースを握りかけたフロッチだったが、パスカルのカウンターに押されて展開は膠着状態に陥る。ラフなパンチを放つフロッチに対して、パスカルは冷静にカウンターを狙うが、フロッチはパンチを食らっても怯まずに前に出てくる。中盤に入っても、前進をやめないフロッチにはダメージが感じられない。対して、カウンターをとっているパスカルの動きには鈍さが見られはじめる。フロッチのパンチ力がモノを言っているようだ。最終ラウンド、猛然とパスカルに襲いかかるフロッチだが、最後まで決定打を放つことはできずに試合終了。判定でフロッチの勝ち。

IBF世界ヘビー級挑戦者決定戦
クリス・アレオーラ  3RTKO  トラビス・ウォーカー
 第2ラウンド、きれいな右ストレートでダウンを奪ったウォーカーだったが、そのあと2度、豪快なパンチでマットに叩き伏せられたのもウォーカーだった。アレオーラの強打がウォーカーに致命的なダメージを刻んだ。第3ラウンド開始直後、アレオーラのラッシュでコーナーに詰められたウォーカーの顔面にアレオーラの左フックが炸裂した。コーナーに吹き飛ばされたウォーカーを見てレフェリーが試合終了を宣言。アレオーラのTKO勝ち。先にダウンをとられたアレオーラだったが、豪打で逆転してしまった。ヘビー級の醍醐味だ。

WBO世界スーパー・ウェルター級暫定王座決定戦
ポール・ウィリアムス  8R終了TKO  バーノ・フィリップス
 序盤から冴えわたるウィリアムスの長距離砲。同じ距離からボディがくるあたりがやっかいだ。フィリップスは大きく踏み込んでの一撃にかけるが、ウィリアムスの懐の深さに手をこまねいている。中盤、ロープに押しつけられたフィリップスはなんとか反撃を試みるが、ウィリアムスの拳は顔面にもボディにも容赦なく降りそそぎ、フィリップスは為す術なく打ちのめされる。第8ラウンドまで耐え抜いたフィリップスだったが、体より先に心が折れてしまった。試合放棄でウィリアムの勝ち。

4月7日 「田酒 純米吟醸酒」を嗜みつつ
ライト・ヘビー級6回戦
タービス・シムス  判定  カール・ダニエルズ
 静かな立ち上がりからまずエンジンの回転数を上げたのはシムス。スリップ気味ではあったがダニエルズからダウンを奪い、ペースを完全に握る。こつこつヒットするシムスのパンチにダニエルズの動きは次第に鈍くなり、最後のシムスのラッシュにも耐えるだけだった。判定でシムスの勝ち。

ヘビー級8回戦
アルバート・シスノウスキー  判定  ズーリ・ローレンス
 ヘビー級でKO勝ちなしという珍しい戦績を持つローレンス。鋭いパンチでシスノウスキーの機先を制してリズムに乗る。だが、ほぼすべてのパンチがオープンブローだ。シスノウスキーは決定的なダメージは受けていない。後半に入ってもペースをつかめないシスノウスキーに、焦りが見え始める。大振りになったところへローレンスのパンチをまともにもらって蹈鞴を踏む場面も見られはじめた。ダウンシーンは最後までなく、判定でローレンスの勝ち。

スーパー・ライト級10回戦
クリス・フェルナンデス  8RTKO  アリ・ウバーリ
 先手をとったフェルナンデスだったが、ウバーリのボディ連打に押し戻されてしまう。このボディを軸にフェルナンデスを畳み込むウバーリ。フェルナンデスもウバーリの打ち終わりにパンチを返すが、ウバーリの勢いは止まらない。次第にフェルナンデスの足は止まり、終盤にはいるとロープにもたれながらウバーリのラッシュにさらされるが、あきらめない。ウバーリの強打に何度も体ごとはじかれながら、レフェリーストップになりそうになると手を返して抗う。だが、その我慢も8ラウンドまでだった。まぶたをカットし、ウバーリの猛攻にずるずるとロープまで下がったところでレフェリーが試合を止めた。ウバーリのTKO勝ち。強い。あのボディ連打はしびれるね。

4月1日 「聖泉 吟醸酒」を嗜みつつ
WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
エドガル・ソーサ  7RTKO  ファニト・ルビリャル
 上下に散らしながら次第に回転数を上げてゆくソーサ。ルビリャルはサウスポーの利を活かせる中間距離で手を出すが、ソーサの突進を止められない。だが、第3ラウンド、突進してくるソーサに放ったカウンターの左ストレートで状況が変わった。ソーサは失速し、弱気が見え始める。しかし、持ち前のパワーでルビリャルを攻め立てるソーサのボディブローが、徐々にルビリャルの体を丸くしてゆく。そして第7ラウンド、動きの止まりかけたルビリャルにソーサの左アッパーが直撃。コーナーに弾き飛ばされたところでレフェリーが割って入った。ソーサのTKO勝ち。しつこくボディを削って奪い取った勝利。ある意味、確実な勝ちのパターンだ。

WBA・IBF世界スーパー・バンタム級王座統一戦
セレスティーノ・カバジェロ  4RTKO  スティーブ・モリター
 まずは長距離砲でペースを握ったカバジェロ。モリターは攻めの形を作ることができない。第4ラウンド、攻められ続けるモリターの顎を、カバジェロのアッパーが打ち抜いた。膝から落ちるモリター。立ち上がったものの、すでに力を残してはおらず、ラッシュの最後に再び右アッパーが炸裂したところでレフェリーが割って入った。カバジェロのTKO勝ち。近づけずに打ちまくる。理想型のひとつがここにあった。

WBA世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
ウーゴ・ガライ  判定  ユルゲン・ブレーマー
 手数で主導権を奪いにきたガライ。ブレーマーはガライの距離で守りに回るが、強固なガードで致命的なダメージは回避している。中盤に入ってやや失速してきたガライ。ブレーマーはボディを叩いてさらなる失速を誘うが、緩急をつけた攻めをみせるガライを押し返すことができない。終盤復活したガライはブレーマーの攻めを連打で押し返す。最後までこの猛攻がとぎれることはなく、判定でガライの勝ち。

バックナンバーへ


メインページ1[へ戻る