2009年8月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

8月16日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
リカルド・コルドバ  11RTKO  バーダード・ダン
 懐に入ろうと頭を振るダンを右ジャブで押さえ込むコルドバ。距離の奪い合いからこの試合は始まった。第3ラウンド、テクニックでダンを追い込んでいったコルドバに、待ってましたとダンの左フックが突き刺さった。ダンがまずダウンを奪う。しかし、第4ラウンドのダンの出血を転機にコルドバが勢いを盛り返す。第5ラウンド、ロングの左右フックでコルドバがダウンを奪い返した。立ち上がったダンに対して右フックをねらい打つコルドバは、2度目のダウンを奪う。かろうじてゴングに救われるダン。ここから両者のシーソーゲームが始まった。終盤に入っても、当てた方がペースを握る展開が続く。互いにダメージを抱え、足下がふらつきながらの打ち合いだ。ボディでダメージを積み重ね有利に試合を進めたコルドバだったが、ダンの一発で大きなダメージを抱えてしまう。第11ラウンドに痛恨のダウン。続けてダンの右フックをクリーンヒットされて2度目のダウンを奪われる。立ち上がったコルドバはなんとか逃げようとしたが、コーナーに追い詰められ、とどめの左フックを顔面に叩き込まれた。力なく崩れ落ちたコルドバに試合終了が宣告され、コルドバのTKO勝ち。近年まれに見るシーソーゲームを制したダン。決して洗練されたボクシングではないが、面白い。

ミドル級12回戦
ポール・ウィリアムス  判定  ロナルド・ライト
 長距離砲を間断なく放つウィリアムスと、これをすべてガードして接近するライト。序盤、ライトが止まった一瞬に連打を叩き込むウィリアムスがやや有利に試合を進める。中盤、踏み込んだタイミングで一発を当てたいライトだが、ウィリアムスの距離がなかなかそれを許してくれない。ウィリアムスの上下の打ち分けがライトの体力を削ぎ落としてゆく。終盤に入り、ライトは一発狙いの強打を放ち始めたが、ウィリアムスも負けじとパンチに体重を乗せてきた。どうしてもウィリアムスを押し戻せないライトは次第に八方塞がりになってゆく。最終ラウンドに入ってウィリアムスのハンドスピードはさらに加速する。ライトはこれに応戦するが、ウィリアムスのプレッシャーに抗うことができない。ラスト10秒、さらにプレッシャーをかけるウィリアムスにライトはガードするしか術はなく、一方的な展開のまま試合終了。判定でウィリアムスの勝ち。

WBO世界バンタム級暫定王座決定戦
フェルナンド・モンティエル  3RTKO  ディエゴ・シルバ
 コンパクトなカウンターでシルバにプレッシャーをかけるモンティエル。第2ラウンド、こめかみをかする右ストレートでモンティエルがダウンを奪う。第3ラウンド、主導権を完全に握ったモンティエルはノックアウトのタイミングをはかっていた。まず、下がりながらの左フックでダウンを奪う。そして、追いつめられて向かってきたシルバの顎に、狙い澄ました左ストレートが突き刺さった。マットにダイブしたシルバにレフェリーは試合終了を宣告。モンティエルのTKO勝ち。シルバはモンティエルの掌の上で踊っていただけ。それほど力の差があった。

スーパー・バンタム級10回戦
ラファエル・マルケス  3RKO  ホセ・フランシスコ・メンドサ
 マルケスのプレッシャーをリードブローで押し戻すメンドサ。もう一歩踏み込めないマルケスだが、じっくりとメンドサのガードの隙間を探す。第3ラウンド、一瞬あいたガードの隙間にマルケスのパンチが滑り込んだ。ガクッと失速するメンドサ。この隙を見逃さず攻め込んだマルケスに、必死の反撃を試みたメンドサだったが、トドメの右ストレートが再びメンドサに炸裂した。腰から崩れ落ちるメンドサ。必死に立ち上がろうとするがファイティングポーズはとれず、カウントアウトした。マルケスのKO勝ち。終わってみればあっという間だった。マルケス強し。

WBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
西岡 利晃  3RKO  ジョニー・ゴンサレス
 第1ラウンド、ゴンサレスの伸びる右ストレートでいきなりダウンを喫した西岡。細かくパンチを当ててリズムを立て直しにかかった西岡だったが、試合は突然終わってしまった。第3ラウンド、西岡の思いきり踏み込んで放ったワンツーがゴンサレスの顔面を打ち抜いた。丸太ん棒のように倒れ込むゴンサレス。立ち上がろうとするものの、すでに体を支えることはできず、西岡のKO勝ち。閃光のような左ストレート。ゴンサレスには見えなかっただろう。見たか!メキシカン!

ウェルター級4回戦
望月 勇  1RTKO  加藤 寿
 試合開始直後、加藤の左ストレートが望月の顔面をきれいに捉えた。前のめりに倒れてぴくりとも動かない望月。レフェリーが即座に試合を止めて加藤のTKO勝ち。瞬殺とはこういうことだ。

ウェルター級6回戦
高山 樹延  1RTKO  豊田 裕輔
 様子見から入った第1ラウンド、まず高山のワンツーが豊田にヒットした。高山はぐらついた豊田を見逃さず、再びワンツーを叩き込んでダウンを奪う。このダウンで深刻なダメージを負ってしまった豊田にレフェリーが試合終了を宣告。高山のTKO勝ち。この試合も瞬殺か。

スーパー・ライト級6回戦
尹 文鉉  判定  大崎 展幸
 丁寧にボディを叩きながら尹を追いつめてゆく大崎。しかし、逆に尹のボディを喰らって動きを止められてしまう。中盤、大崎の手数を尹のパワーが圧倒しはじめ、大崎が後退しはじめる。だが、押されながらも粘りを見せる大崎は最終ラウンドに入っても尹の猛攻に手を返し続けた。試合はそのまま終了し、判定で尹の勝ち。

スーパー・バンタム級8回戦
瀬藤 幹人  判定  芹江 匡晋
 追う芹江をサークリングしながらいなす瀬藤。だが時間がたつにつれ、クロスレンジでの打ち合いが始まる。なかなか距離が定まらない。ひたすらパンチを放つ両者だが、決定的なシーンを作るには至らず試合終了。判定で芹江の勝ち。

8月12日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
WBO北米ウェルター級タイトルマッチ
アントニン・デカリー  判定  ドーリン・スパイビー
 手数でペースをつかみにいったスパイビーをデカリーはじりじりとプレッシャーをかけて追いつめてゆく。中盤に入ると戦いの場は接近戦に移るが、手数対パワーのせめぎ合いは変わらない。そして終盤に入っても大きな動きはなく、両者チャンスをうかがいつつ試合終了のゴングを聞いた。判定でデカリーの勝ち。

IBF世界スーパー・ライト級王座決定戦
ハーマン・ニゴジョ  判定  ファン・ウランゴ
 頭を振ってプレッシャーをかけつつ、ニゴジョをロープ際に追いつめてゆくウランゴ。第3ラウンド、振り払うようなパンチを出したニゴジョのガードの隙間に、ウランゴの左アッパーが飛び込んだ。ウランゴがダウンを奪う。立ち上がり、必死に逃げ回るニゴジョだったが、コーナーに追い込まれたところでウランゴの連打をクリーンヒットされて再びダウン。かろうじてゴングに救われる。ここで一気に攻め込みたい裏運五だったが、打ち疲れでニゴジョに距離を奪われてしまう。アウトボックスしたニゴジョのパンチがウランゴにヒットする。だが、ウランゴもこれで終わりではなかった。終盤が近くなった頃から左右の強烈なボディをニゴジョの脇腹に炸裂させる。足の動かなくなったニゴジョはカウンターを狙うが、ウランゴの突進を止めることができない。だが、ウランゴも疲労からか決定打を打ち込めない。試合はこのまま終了し、判定でウランゴの勝ち。

ライト級10回戦
マイケル・カチディス  7R終了TKO  ヘスス・チャベス
 ミドルレンジで先手をとるカチディスにカウンターを合わせるチャベス。パワーを活かすカチディスの前進を寸断するが、体力勝負ではカチディスに分がありそうだ。全弾全力で叩きつける両者。互いのパンチがクリーンヒットするが、微塵も怯まず打ち返していく。この打ち合いを制し、じわじわ前に出るのはカチディスだ。チャベスのカウンターをもらっても次の瞬間には打ち返していく。そして第7ラウンド終了時、チャベスサイドは試合を放棄。カチディスのTKO勝ち。

WBC世界ライト級王座決定戦
エドウィン・バレロ  2RTKO  アントニオ・ピタルア
 ボディストレートで切り込んで先制攻撃を仕掛けるバレロ。そこから続く猛攻にもピタルアには慌てた様子がない。何か秘策があるような雰囲気をもって始まった第2ラウンドのファーストコンタクト、互いに放った右フック。バレロが速かった。ピタルアの顎に炸裂。崩れ落ちるピタルア。なんとか立ち上がるもののすでに踏ん張りはきかず、バレロのラッシュにさらされて2度目のダウン。さらに立ち上がるピタルアだが、ロープに詰められて滅多打ちになったところでレフェリーが割って入った。バレロのTKO勝ち。階級を上げた影響は全くない。相変わらず恐ろしい戦いをする。  

WBA世界フェザー級暫定王座決定戦
ユリオルキス・ガンボア  10RTKO  ホセ・ロハス
 勢いよく攻めてくるガンボアをアウトボックスしてさばくロハス。序盤、打ち気だったロハスだが、ガンボアのパワーが手に余ると判断したか、中盤から変則ボクシングに切り替えてきた。だが、ガンボアがそれに惑わされることはなく、第5ラウンドにはガンボアがダウンを奪う。ガンボアのパンチで徐々にダメージを蓄積していくロハス。終盤にはいるとペースは完全にガンボアのものとなる。第10ラウンド、ガンボアの猛攻に退くだけとなったロハスをレフェリーが救う。レフェリーストップでガンボアのTKO勝ち。

8月8日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ウンベルト・ソト  9RTKO  ベノワ・ゴード
 第1ラウンド、足を使ってリズムを刻もうとしたゴードをソトの左フックが襲った。あっという間にダウンを奪う。だが、このダウンをきっかけに流れに乗ったのはゴードの方だった。軽快にステップを刻んでソトの接近を許さない。それでも強引に追うソトの豪腕に対しても、カウンターを合わせて追撃を断ち切る。ソトはこの流れを崩せないまま試合は終盤にさしかかろうとしていたそのとき、ソトの右ショートアッパーがゴードの顎を打ち抜いた。力なくゴードが崩れ落ちる。待ちに待ったダメージダウンだ。立ち上がったゴードにソトが襲いかかる。ロープに詰めたところでソトのワンツーがきれいにゴードの顔面を捉えたところで、ゴードのガードががっくりと落ちた。トドメを刺しにいくソトとレフェリーが割って入るのはほぼ同時だった。試合終了。ソトのTKO勝ち。苦戦していたのは確かだが、一発で試合を決めてしまった。恐るべし。

IBOスーパー・ライト級タイトルマッチ
マニー・パッキャオ  2RTKO  リッキー・ハットン
 まず前に出たのはパワーで勝るハットン。パッキャオはハットンの飛び込み際に右フックをカウンターで合わせる。第1ラウンド、パッキャオの右フックはハットンのタフネスを凌駕していた。マットにダイブするハットン。ダウンを喫する。想像だにしなかった滑り出しとなった。立ち上がったハットンにラッシュを仕掛け、このラウンド終了間際に再びダウンを奪う。流れを取り戻したいハットンだが、ダメージをもらったところでこのスピード差はいかんともしがたい。そして第2ラウンド終了間際、衝撃の瞬間が訪れる。ハットンの踏み込み際に放たれたパッキャオの左フックは、ハットンの意識を完全に断ち切った。レフェリーのコールにまったく反応を示さないハットンに試合終了が宣告される。パッキャオのTKO勝ち。高速の右フックに注意を引いて、トドメは意識の外から渾身の左フック。あのハットンに対してこの結末。パッキャオ。まちがいなく世界で一番強い男だ。

8月7日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
OPBFフライ級タイトルマッチ
大久保 雅史  7RTKO  ユーチ・キャリーボーイ
 リーチを活かして距離をとるユーチ。懐に入りたい大久保は頭を低くして飛び込むタイミングを計る。序盤はユーチの距離に手こずった大久保だったが、中盤に入るとボディが徐々にユーチのスピードを殺しはじめる。第7ラウンド、徹底したボディ攻撃でガードの下がったユーチの顔面に大久保のパンチがヒットしはじめる。そしていよいよ大詰めかと思われたところでレフェリーが割って入った。大久保のTKO勝ち。ちょっとストップが早過ぎたか。

OPBFスーパー・フライ級王座決定戦
河野 公平  判定  ダニエル・フェレーラス
 いきなり襲いかかった河野に対して、フェレーラスは強烈なボディで応戦してくる。なかなか強烈だ。負けじとクロスレンジで打ち合いに出た河野はテクニックとパワーでフェラーレスの勢いに対抗する。中盤、実力差からか河野のパンチがフェレーラスをたびたび捉えるが、フェレーラスの攻めは止まらない。鋭いボディを河野の腹に叩き込み、勢いを寸断する。後半に勝負をかけるつもりだろう。終盤にさしかかっても河野有利の展開は変わらないが、フェレーラスのパンチはまだ生きている。強烈なボディブローは健在だ。ここで河野が拳を壊したとの情報が入るが、フェレーラスは左だけで倒せるボクサーではない。実は追い込まれたのは河野の方か?迎えた最終ラウンド、ここまでとまったく変わらない激しい打ち合いが続く。すでに倒すしかないフェレーラスは河野と互角に打ち合うが、決定打は最後まで打ち込むことができず試合終了。判定で河野の勝ち。河野も強かった。が、フェレーラスの可能性が印象に残った一戦だった。

OPBFスーパー・フェザー級タイトルマッチ
内山 高志  5RTKO  トーン・ポー・チョークチャイ
 試合開始直後から重たい音が響く。内山のボディブローがチョークチャイを捉える。第2ラウンドから足を使い始めたチョークチャイだが、内山の射程からは逃れられない。チョークチャイの顔面が幾度となく後方に弾かれる。第4ラウンド、内山の連打がチョークチャイを巻き込むが、その打ち終わりにチョークチャイがパンチを返してくる。恐ろしくタフだ。しかし第5ラウンド、そのタフネスのこめかみに内山の左右フックが炸裂。チョークチャイが薙ぎ倒された。立ち上がったチョークチャイだったが、すでに内山の連打に耐えることはできず、レフェリーが割って入って試合は終わった。内山のTKO勝ち。パーフェクト。恐ろしいほど強かった。

8月6日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
名城 信男  8RTKO  冨山 浩之介
 第1ラウンドの打ち合い、いきなり名城がダウンを喫する。フラッシュダウンに近いが、これで冨山がリズムを掴んだようだ。軽快なステップワークからパンチを放つ。だが、打ち合ってくれるのであれば、そこは名城の土俵。冨山のパンチを受けつつも踏み込み、思い切り拳を叩きつける。そして流れは少しずつ名城側に向きはじめる。中盤、流れを押し戻すかに思えた名城に冨山の右フックがクリーンヒットした。再びダウンを奪われる名城。ペースは掴みつつあるところでこのダウンは痛い。しかし第8ラウンド、名城の本領が発揮される。右ストレートが冨山の動きを止め、そこから怒濤のラッシュが始まった。後退する冨山に追いすがり、ショートパンチを雨霰と浴びせる。すでに頭を振ることができない冨山はまともにこのラッシュにさらされて最初のダウン。立ち上がるもののコーナーに釘付けにされてめった打ちにされたところでレフェリーストップとなった。なかなかペースを奪えなかった名城だが、最後はあっという間に決着をつけてしまった。これが名城だ。

スーパー・ウェルター級4回戦
エリスランディ・ララ  1RTKO  キース・グロス
 様子見を兼ねたファーストコンタクト、かと思いきや、グロスのガードを割ってララのワンツーが炸裂した。あっという間のダウン。立ち上がるものの完全に飲み込まれてしまったグロスに反撃の手段はなかった。コーナーで体を丸めたところにアッパーを突き上げられてダウン。レフェリーストップとなった。ララのTKO勝ち。4回戦レベルではない。

スーパー・フェザー級8回戦
ユーリオルキス・ガンボア  1RKO  ワルテル・エストラーダ
 試合開始直後、右フックを同時に放ったガンボアとエストラーダ。吹き飛ばされたのはエストラーダだった。マットにはいつくばり、動くことができないエストラーダ。そのままカウントアウトで試合終了。ガンボアのKO勝ち。一撃。恐るべし。

ヘビー級4回戦
ラモン・ガルベイ  判定  マイク・シェパード
 左の差し合いを展開するガルベイとシェパードの戦い。パワーで勝るガルベイが流れを引き寄せる。そして第3ラウンド、ガルベイのコンパクトは右ストレートがシェパードの顔面を打ち抜いてダウンを奪う。第4ラウンド、ガルベイは同じパンチで2度ダウンを奪うが、倒しきることはできず。判定でガルベイの勝ち。

スーパー・ライト級10回戦
ブレイデス・プレスコット  10R反則勝ち  ウンベルト・トレド
 がむしゃらに前進してくるトレドをなんとかストップしたいプレスコット。トレドのパンチは的中率が低いが、勢いに押されてプレスコットもクリーンヒットがとれない。中盤に入るとトレドの突進力が鈍りはじめた。第7ラウンド、その隙を突いてプレスコットの左フックがトレドの顎先をかすめる。膝を揺らしてロープにもたれかかるトレドにダウンの宣告がなされた。立ち上がったトレドだがスピードは一気に失っていた。下がりながら放つプレスコットのストッピングパンチがことごとくトレドにヒットする。そして最終ラウンド、いらいらが最高潮に達したのか、トレドがプレスコットに噛みついてしまった。はっきりと肩に残ったトレドの歯形。当然一発失格となってプレスコットの反則勝ち。

フライ級6回戦
中村 優一  判定  西村 崇
 じわじわと間合いを詰める中村をなんとか振り払いたい西村。互いにパンチを当て合うが致命打とはならずに試合は進んでゆく。最終ラウンドにはいっても打ち合いは続いたが、優勢なのはとにかく攻め続けている中村。試合はこのまま終了し、判定で中村の勝ち。

56.0kg契約級8回戦
松井 博史  判定  森本 一春
 リーチを活かして森本と距離を保つ松井だが、森本の踏み込みがなかなか鋭い。中盤に入ると次第に松井の足が動かなくなり、森本の射程距離に捉えられてしまう。追いつめられながらも抵抗する松井だったが、第8ラウンド、肩越しに放たれた森本の右フックが松井のこめかみを打ち抜いた。森本がダウンを奪う。最終ラウンド、鋭い長距離砲を弾幕にして森本を攻め立てる松井が逆転を狙うが、そのまま終了のゴングが鳴った。判定で森本の勝ち。

日本ミドル級タイトルマッチ
鈴木 哲也  判定  淵上 誠
 開始早々からヒートアップする打ち合い。互いのパンチに耐えながら反撃を試みる。落ち着いて流れを組み立てているのは鈴木の方だが、淵上は体をくっつけてから強引に連打を放って流れを引き寄せようとしている。一進一退の攻防だが、そんななか鈴木の左アッパーが冴えをみせる。しかし後半にはいると、淵上のパワーが鈴木を押し戻しはじめる。鈴木がいくらパンチを当てても、淵上はすぐに復活して立ち向かってくる。第8ラウンド、淵上の腰を砕いてロープ際まで追いつめた鈴木だが、ここはゴングで決着つかず。最終ラウンド、互いに退かずに強打をぶつけ合うが、決定打を叩き込むことはできなかった。判定で鈴木の勝ち。

WBO世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
カロリー・バルザイ  11RTKO  マセリノ・マスー
 静かにリードブローを突き合う立ち上がりとなったバルザイとマスーの一戦。序盤、ゆっくりとではあるがバルザイのプレッシャーでマスーが後退してゆく。中盤、後半と粘りをみせるマスーだが、バルザイの的確なブローに確実にダメージを積み重ねていく。そして第11ラウンド、ロープ際に追いつめられたマスーに、バルザイの左ストレートから右フックのコンビネーションがまともに入った。ロープにもたれかかるように崩れ落ちるマスーを見て、セコンドが試合放棄を申し入れたようだ。バルザイのTKO勝ち。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ
フェリックス・シュトルム  7RTKO  佐藤 幸治
 予想外に最初から攻勢に出てきたシュトルム。左の差し合いでは佐藤よりも上手だ。佐藤の顔面が幾度となく弾かれる。佐藤のパンチにキレがないのが気になる。思い切りというべきか?なぜか左の拳を気にする佐藤。シュトルムの圧力に呑まれているのか?序盤、シュトルムのジャブにひたすら佐藤が耐え続ける。佐藤が連打するシーンもあるが、最後の一発にあきらめが見える。「打っても効かない・・・」と思ってる。中盤に入ってもシュトルムの優位は変わらない。相変わらず、佐藤にいつものパンチのノリがない。一方的に殴られ続けている。第7ラウンド、ついに足がもつれはじめた佐藤に、容赦なくシュトルムが左を浴びせ続ける。コーナーに追い込み、いよいよシュトルムが仕留めにかかろうかというところでレフェリーが割って入った。セコンドからタオルが入ったのだ。試合終了。シュトルムのTKO勝ち。世界の壁は厚い。特にミドルは。

8月5日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
OPBFスーパー・ミドル級タイトルマッチ
清田 祐三  2RTKO  李 在明
 プレッシャーをかけながら前進する清田の顎を李の左フックが襲った。一瞬動きが止まる清田。李の退きながらの攻撃は侮れない。だが、これを恐れず前進を続ける清田が次第に主導権を掴んでゆく。そして第2ラウンド、押しつぶすような連打が李を巻き込んでいった。崩されてゆくガードの向こうで、李の頭が左右に弾き飛ばされる。李の足下がおぼつかなくなったところでレフェリーが試合を止めた。清田のTKO勝ち。ちょっとひやっとした場面もあったが、結局ねじ伏せてしまった。強い。

日本ライト・フライ級タイトルマッチ
嘉陽 宗嗣  ドロー  國重 隆
 鋭い連打の応酬となった第1ラウンド、嘉陽の瞼から鮮血がほとばしる。國重が踏み込んでくるところにショートパンチを合わせる嘉陽。リズムに乗ってきたところだったが、再びバッティングで反対側の瞼もカットしてしまう。リズムを乱される嘉陽。激しい打ち合いの中、繰り返されるバッティングで嘉陽の顔面は真っ赤に染まる。第8ラウンド、ついに傷は試合続行不可能なレベルまで達し、勝負は負傷判定へ。結果は引き分け。

スーパー・ミドル級6回戦
ダニエル・ジェイコブス  1RKO  ホセ・ルイス・クルス
 第1ラウンドから体重を載せた右ストレートを放つジェイコブス。為す術なく猛攻の飲み込まれたクルスはあっという間にダウンを奪われる。立ち上がったクルスにラッシュを仕掛け、最後は左右フックの連打を叩き込んで試合を決めた。ジェイコブスのKO勝ち。初っぱなからエンジン全開。あっという間にペースに巻き込んでしまうところが凄い。

スーパー・ウェルター級10回戦
アルフレド・アングロ  5RTKO  コスメ・リベラ
 リベラの巧さにクリーンヒットをもらったアングロだったが、持ち前のパワーでアングロが豪腕を古いはじめる。前に出始めたら止まらない。多彩なパンチをアングロにヒットするリベラだが、アングロの勢いを寸断することはできない。第5ラウンド、顔面もボディもひたすら打たれ続けたリベラはすでにまともなディフェンスができない。第5ラウンド終了を間近にしてくの字に折れ曲がったリベラを見てレフェリーが割って入った。アングロのTKO勝ち。

NABO・USBAスーパー・ライト級タイトルマッチ
ビクター・オルティス  2RTKO  マイク・アルノーティス
 距離を置いて対峙するオルティスとアルノーティス。じりじりプレッシャーをかけたのはオルティスだった。このプレッシャーに対抗するために右ジャブを連打したアルノーティスだったが、このパンチをオルティスに狙い打たれてしまった。こめかみに左ストレートを直撃されてロープ際まで後退するアルノーティス。さらに追い打ちをかけてロープに釘付けにし、ガードの隙間にとどめの左アッパーを叩き込んだ。ガクッとガードの落ちたアルノーティスを見てレフェリーは即座に試合終了を宣言。オルティスのTKO勝ち。パンチの伸びが尋常ではない。踏み込みの速さも加算されて、射程外からずばっと飛び込んでくる。強い。

スーパー・ウェルター級10回戦
ジェームス・カークランド  6R終了TKO  ホエル・フリオ
 カークランドが豪腕の連打を振り回せば、フリオはカウンターを突き刺してくるスリリングな展開。迫力とテクニックのせめぎ合いだ。第3ラウンド、ついにカークランドの突進が鈍ってきた。この機に乗じて攻勢に転じたフリオだったが、足を止めての打ち合いはまだまだカークランドに分があるようだ。いいパンチを当てながら、カークランドの反撃が始まると再び距離をとった。ここから再び前進をはじめたカークランドは、フリオの体力を確実に削ぎはじめていた。中盤、クリンチが多くなってきたフリオの心はすでに折れかかっていた。いくら打っても平然と前進してくるカークランドに無力感を感じたのだろう。6ラウンド終了時にレフェリーにギブアップを申し出て試合終了。カークランドのTKO勝ち。

8月4日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
WBC暫定世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
セルヒオ・マルチネス  ドロー  カーミット・シントロン
 軽快なヒットアンドアウェイでシントロンを翻弄するマルチネス。序盤、その動きをどんどん加速させてシントロンを蚊帳の外に置く。中盤に入っても鋭いパンチを振るうマルチネス。そのマルチネスにシントロンのボディがヒットしはじめた。このままペースを押し戻したいシントロンだったが、第7ラウンド終了間際、マルチネスの左ストレートがシントロンの顎を打ち抜いた。カウント内に立ち上がることのできないシントロンの負け・・・だったはずが、バッティングであるとのシントロンの主張が通って試合再開。前代未聞の珍事を乗り越えて両者の打ち合いは最終ラウンドまで続いた。最後までペースを離さなかったマルチネスだったが、何かと不幸に見舞われたこの試合。最後の減点もあって、結果はドロー。

IBF世界ミドル級タイトルマッチ
アルツール・アブラハム  判定  ラファン・サイモン
 手数を出してくるサイモンを、ガードの向こうからじっくり見つめるアブラハム。サイモンの作戦は手を出し続けることで、アブラハムの反撃を封じ込めようといったところか。だが、いつまでも封じ込めておけるほどアブラハムは甘くなかった。中盤にはいると、サイモンの一瞬の隙を突いて、アブラハムの猛攻が開始される。サイモンは必死に前進を続けながら、アブラハムのボディを突き上げるが、アブラハムのボディ連打で逆に動きを止められてしまう。続く連打で左右に弾かれるサイモン。しかし第8ラウンド、サイモンの左フックがついにアブラハムの顎を捉えた。珍しくクリンチで逃げるアブラハム。ここぞとばかりに攻め立てるサイモンの前に、アブラハムのガードが綻びを見せ始めた。互いにノーガードでの打ち合いをはじめた終盤。パワーで勝るアブラハムが再びサイモンを追い込んでゆくが、サイモンもしぶとくパンチを返してくる。両者の攻防は試合終了のゴングまで続き、判定でアブラハムの勝ち。

8月3日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
日本ライト級タイトルマッチ
石井 一太郎  9RTKO  三垣 龍次
 重たいジャブで様子をうかがう石井と三垣。左の差し合いで優位に立った三垣に対して、石井は踏み込んで攻め立てることで距離を潰し、序盤から激しい打ち合いを展開する。乱打戦で力をみせる石井は、強引に接近して勝負を挑むが、一瞬の隙を突いて三垣の細かいパンチがガードの隙間に滑り込み、流れは一進一退を繰り返す。中盤、三垣がじりじりと前進してゆく。後半に入って、三垣のジャブが石井の出鼻をことごとくくじく。そして第8ラウンド、左右連打が石井の顔面を弾き飛ばし、三垣がダウンを奪う。なんとか立ち上がった石井だったが、第9ラウンド、再び三垣の流れになったところでセコンドからタオルが投入された。三垣のTKO勝ち。

日本スーパー・ライト級タイトルマッチ
木村 登勇  判定  小野寺 洋介山
 突進してくる小野寺を、ぬるぬるといなす木村。第1ラウンド、小野寺のパンチが木村の顔面を捉えて木村の動きが一瞬止まった。めずらしい。そして第2ラウンド、小野寺のしつこい連打が木村の腰を砕いた。必死にクリンチで逃れる木村にレフェリーがダウンを宣告。小野寺が流れを掴む。中盤の打ち合いも小野寺のコンパクトなパンチが木村の顔面を捉える。木村もカウンターを試みるが、小野寺の踏み込みにタイミングが合わない。終盤、疲労が見える木村に対して、小野寺はリズムに乗って攻撃を仕掛けている。だが、木村は最後までカウンターのチャンスを狙い続け、幾度か小野寺の顔面を捉る。が、決定的なダメージにはならない。試合はそのまま終了のゴングとなり、判定で小野寺の勝ち。

ミドル級8回戦
鈴木 典史  3RTKO  吉田 真樹
 距離を詰めてくる吉田に対して、距離をとりながら正確にパンチを叩き込む鈴木。ガードの隙間に滑り込むアッパーが吉田にクリーンヒットする。細かく打たれ続ける吉田。第3ラウンドの鈴木の右アッパーでついにダウンを喫する。立ち上がった吉田に対してラッシュを仕掛けた鈴木。すでに足がついてゆかず、倒れ込むようにコーナーに向かって後退した吉田の前にレフェリーが割って入った。鈴木のTKO勝ち。重量級の割に早くて巧い。

スーパー・バンタム級8回戦
渡邊 卓也  4RTKO  テアンルアンノク・ソーウォラシン
 左ジャブでソーウォラシンを追い込んでゆく渡邊。だが、ソーウォラシンの左右ステップをなかなか捉えることができない。それでも次第に回転数を上げていった渡邊は第4ラウンド、連打の中のボディブローでダウンを奪う。立ち上がったソーウォラシンに対してボディを徹底的に攻め立て、ソーウォラシンがマットに沈んだところでレフェリーが試合をストップした。渡邊のTKO勝ち。

ミドル級6回戦
田中 徹  判定  津田 修吾
 互いに対応を当て愛ながらペース争いを展開する田中と津田。打ち合いは最終ラウンドまで続くが互いに主導権を握ることはできずに試合終了。判定で田中の勝ち。

バンタム級4回戦
田代 智幸  1RTKO  大坪 竜也
 強引に前に出た田代だったが、大坪の逆撃を食らってしまう。アッパーをクリーンヒットされてぐらつき、即座にレフェリーストップ。大坪のTKO勝ち。

8月1日 「田酒 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
手崎 充康  4RTKO  三浦 真太郎
 ひたすら拳を振り回す手崎。三浦は距離をとって応戦したいところだが、手崎の手数がそれを許さない。第3ラウンド、踏みとどまる三浦の顎に手崎の右フックがクリーンヒットする。動きが止まる三浦。このラウンドをしのいで最終ラウンドを迎えたが、三浦の動きは明らかに鈍い。そこに手崎の左フックが直撃した。三浦をマットに叩き伏せる。動けない三浦を見てレフェリーは即座に試合をストップ。手崎のTKO勝ち。

51.4kg契約級6回戦
上野 隼  5RTKO  橋本 憲征
 ヒットアンドアウェイでリズムを刻む上野。コンビネーションに織り込まれたショートアッパーが橋本の顎を再三突き上げる。中盤、距離を詰めてきた上野に対して橋本が接近戦で善戦する。が、第5ラウンド、上野のリバーブローが橋本の脇腹をえぐった。動きを止めた橋本を見てラッシュを仕掛ける上野。その瞬間、セコンドからタオルが投入された。上野のTKO勝ち。クロスレンジは橋本の土俵かと思われたが、左ボディ一発で勝負を決めてしまった。強打を持っているな。

スーパー・フェザー級8回戦
梶川 悠  6RTKO  越田 茂実
 頭をつけて打ち合いを続ける梶川と越田。体に力がある越田がじりじりと梶川を追いつめてゆくが、時折鋭いボディを越田に叩き込んで応戦している。それでもラウンドが進むにつれて梶川のダメージは色濃くなっていった。第6ラウンド、接近戦での連打の中、梶川の顔が跳ね上がった。急に力を失って後ずさりする梶川。ここぞとばかりに越田が畳み込んだところでレフェリーが割って入った。越田のTKO勝ち。体全体の力が違ったな。

ウェルター級8回戦
出田 裕一  1RTKO  プラムアル・シンハマナサク
 第1ラウンド、出田が軽く放ったワンツーでプラムアルがダウンを喫する。立ち上がるもののすでにプラムアルのディフェンスはバラバラ。前につんのめったところへ出田の右ストレートを顎に食らって豪快にダウン。レフェリーが両手を交差して試合終了。出田の勝ち。

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