2009年9月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

9月30日 「七代目 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
名城 信男  ドロー  ウーゴ・カサレス
 前に出る名城のプレッシャーをスイッチでいなすカサレス。接近してパンチを叩き込みたい名城だが、カサレスの多彩なパンチがガードの隙間に滑り込む。名城は前進しながらもなかなかペースを握ることができない。だが、ねちっこい名城の攻めはカサレスにも自由な攻めを許さない。中盤、名城の接近に対してアッパーを連発して距離を稼ぐが、名城は止まらない。そして終盤、カサレスの動きが鈍りはじめた。まだまだキレのあるパンチは打つものの、名城は被弾しながらも怯まない。第10ラウンド、カサレスが勝負を賭けた猛攻にでるが、すでにごっそりとスタミナを削り取られたカサレスは名城のガードを打ち崩すことができない。そして第11ラウンド、動きの鈍ったカサレスの顔面を名城のストレートが捉え始める。最終ラウンドは互いの意地のぶつかり合いとなった。プレッシャーで押しつぶしにかかる名城に対して、カサレスは逆転の一撃を虎視眈々と狙う。パンチの交換は最後の最後まで続き、試合終了のゴングが鳴った。判定はドロー。

9月28日 「七代目 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
木村 章司  9RTKO  金沢 知基
 本来前に出るタイプの金沢に対して、先手を取って出足を止める木村。金沢の顔面に回り込むような木村の左フックがヒットする。なんとか自分のペースに持ち込みたい金沢だが、ガードの隙間から滑り込んでくる木村のパンチをかわすことができない。木村有利のまま迎えた第9ラウンド、伸び上がるような木村の左アッパーが金沢の顎を打ち抜いた。ロープ際まで吹き飛ばされてダウンした金沢。立ち上がったもののレフェリーは試合続行不能と判断して試合決着。木村のTKO勝ち。ロングレンジからのガゼルパンチみたいだった。あの隙間を狙えるってのは凄い。

スーパー・ミドル級4回戦
ショーン・エストラーダ  1RTKO  レイ・クレイグ
 第1ラウンド、ファーストコンタクトで勝負は決まっていたようだ。エストラーダの鋭いパンチがクレイグを襲った。こめかみをかするようなパンチであっという間にエストラーダがダウンを奪う。立ち上がったクレイグだったが、足はすでに動かない。足を止めての打ち合いで再びダウン。そして再度立ち上がるが、なにもできず倒されて試合終了。エストラーダのTKO勝ち。圧倒的な実力差があった。アレでは勝負にはならないな。

ライト級8回戦
ジョン・モリナ  2RTKO  カルロス・ビニャン
 いきなり頭から突っ込んでいったビニャン。長身のモリナに手を出させないままロープに押し込んでゆく。最初、面食らったモリナだったが、この猛攻に対してショートアッパーを放ちはじめた。これがビニャンの頭を幾度となく跳ね上げる。この反撃であっという間に失速したビニャンにモリナの連打がまともに叩き込まれる。ビニャンの頭が弾き飛んだところでレフェリーが割って入って試合終了。モリナのTKO勝ち。押し込んだところまではよかったが、スタミナ切れも早かった。そこにモリナの強打を喰らってはしょうがないだろう。

ウェルター級4回戦
ハビエル・モリナ  2RTKO  ハイメ・カブレラ
 両者の打ち合いはミドルレンジ。モリナのスピードとパワーにカブレラは徐々に後退してゆく。第2ラウンド、ロープ際まで後退したカブレラにモリナのチョッピングライトが2発炸裂した。崩れ落ちたカブレラはなんとか立ち上がったが、一矢報いることはできなかった。左アッパーから左フックのコンビネーションで顎を貫かれてマットに沈んだ。レフェリーストップでモリナのTKO勝ち。きれいなボクシングだ。

ヘビー級10回戦
エディ・チェンバース  判定  サミュエル・ピーター
 序盤は左の差し合いとなった。ピーターが前に出るが、チェンバースの動きをなかなか捉えることができない。中盤、前に出るピーターをチェンバースがジャブで追い払うという展開が続く。時折踏み込むピーターだが、決定打を叩き込むことができない。逆にチェンバースはジャブのテンポを上げて主導権を握っていった。最後までピーターはチェンバースを捉えきれずに試合終了。判定でチェンバースの勝ち。

日本フェザー級タイトルマッチ
松田 直樹  10RTKO  上野 則之
 両者探りを入れていた序盤第2ラウンド、ぶつかり際に上野のワンツーが松田を捉えた。松田がダウンを喫する。このダウンをきっかけに上野が調子に乗り始めた。松田のリズムを崩したいところだ。中盤に入った段階で両者のせめぎ合いは膠着状態。一進一退を繰り返している。だが、鼻血を出して呼吸の苦しい上野は終盤にはいると急速に勢いを失っていった。松田の的確なパンチが上野の顔面を捉える。最終ラウンド、打ち疲れの見える松田と、呼吸の苦しい上野。いい打ち合いを展開していたところへ突然レフェリーが割って入った。より疲労していた上野の状態が危険と判断したレフェリーが試合を止めたのだ。松田のTKO勝ち。

日本ウェルター級タイトルマッチ
中川 大資  7RTKO  斉藤 幸伸丸
 中川のプレッシャーを再度へのステップワークで逸らす斉藤。細かい動きにとまどっているようで、中川のパンチにキレが見られない。逆境ながらしかし、地道にパンチを振るい続ける中川が、徐々に斉藤を追いつめていく。第7ラウンド、斉藤の足が止まったところへ中川の集中だが炸裂してマットに沈めた。レフェリーが即座に試合をストップして中川のTKO勝ち。序盤苦戦したが、じっくり追いつめて仕留めた。強い。

64.5kg契約級8回戦
亀海 喜寛  判定  ヘリ・アンドリヤント
 スピードを活かして左右ボディを叩き込む亀海。アンドリヤントも手を返すが、亀海を捉えることができない。ボディを叩き続ける亀海だが、アンドリアントはなかなか失速してくれない。最終ラウンド、ガードをあけて打ちにでる亀海だが、最後までアンドリアントのガードをこじ開けることはできずに試合終了。判定で亀海の勝ち。

ミニマム級8回戦
島崎 博文  3RTKO  田中 教仁
 初っぱなから始まった激しい打ち合い。第3ラウンド、田中の左フックが、インサイドから島崎の顎先をかすめていった。膝から崩れ落ちた島崎。立ち上がり、果敢にも田中に向かっていった島崎だったが、田中をコーナーに追い込んだところで真正面から右フックの直撃を喰らってしまった。踏ん張ったところへ田中のワンツーが直撃してマットに崩れ落ちた。レフェリーが即座に試合をストップ。田中のTKO勝ち。乱打戦の中で掴んだ勝機を逃さなかった田中が強かった。

フライ級8回戦
八巻 裕一  判定  林 徹磨
 互いの攻撃力を確かめながら過ぎていった序盤。中盤に入ると林のロングフックがたびたび八巻の顔面を捉えるようになる。しかし、その後は一進一退の展開となり、ついに最終ラウンドを迎える。両者とも死力を尽くすが、決定的なチャンスをつくることができないまま試合終了。判定で林の勝ち。

9月10日 「出羽鶴 生貯蔵酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級4回戦
中間 勇輝  判定  高島 裕樹
 激しい接近戦を繰り広げる中間と高島。中間のカウンターが時折高島の顔面にヒットするが高島は怯まない。ぐいぐい前に出て先手をとり続ける。最終ラウンドまでもつれたこの試合は両者とも相手の心を折ることなく終了した。判定で高島の勝ち。

スーパー・フライ級6回戦
藤原 陽介  判定  茂木 孝太
 早い回から積極的に打ち合う藤原と茂木。藤原の的確なパンチが茂木のガードをすり抜ける特にリバーブローが強烈だ。次第に足が鈍ってゆく茂木は最終ラウンド、高速連打で勝負に出る。コンパクトなパンチで藤原を射程外にとどめて連打を浴びせる戦法。だが、藤原を押さえきることはできなかった。茂木の打ち終わりに藤原のボディが突き刺さる。いよいよプレッシャーを強めた藤原だったが、ここで茂木のまぶたのカットが試合続行不能と判断されて試合は終わってしまう。判定で藤原の勝ち。

フェザー級8回戦
永田 浩司  7RTKO  天笠 尚
 第2ラウンド、プレッシャーをかけながら放った永田の右フックが天笠のガードをすり抜けた。一瞬膝が挫けた天笠。ここから永田がラッシュを仕掛けるが、これを凌いだ天笠は逆にラッシュを仕掛け返す。ミドルレンジを支配した天笠は左右ロングフックとボディのコンビネーションで永田にダメージを積み重ねてゆく。しかし、天笠がボディを打ちに来た瞬間、永田の連打にスイッチが入る。そんな展開の中、接近戦に勝機を見いだした永田はガードを固めて強引に接近を試みるが、そこを天笠に狙われてしまった。第7ラウンド、やはり強引に踏み込んだ永田のガードのど真ん中を天笠のアッパーが貫いた。そのまま前のめりに倒れ込む永田。ピクリとも動かない永田を見てセコンドがタオルを投入。天笠のTKO勝ち。連打にラフなところもあるが、調子に乗ったら止まらない強みがある。これからに期待だ。

スーパー・ウェルター級8回戦
湯場 忠志  1RKO  中堀 智永
 4階級制覇を狙う湯場が中堀に挑んだ。キレのあるパンチで中堀にプレッシャーをかける湯場がじりじりと中堀を追いつめてゆく。そして第1ラウンド終了間際、湯場の左ストレートが中堀の顔面を弾いた。この隙を逃さず踏み込んだ湯場は、中堀のリバーに拳を突き刺す。悶絶しながらマットにうずくまる中堀。立ち上がろうと試みるものの、脇腹の激痛がそれを許さなかった。レフェリーのカウントは終了し、湯場のKO勝ち。強い。リバーブロー一発で上位階級の選手を仕留めてしまった。4階級制覇に向けて順調なスタートだ。

WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
ファン・マヌエル・ロペス  9R終了TKO  ジェリー・ペニャロサ
 ロペスのパンチにカウンターを合わせたいペニャロサ。だが、ロペスの回転力がその隙を与えない。ロペスのパンチが一方的にペニャロサにヒットし、じりじりとペニャロサが後退する。反撃を試みるが、ロペスのボディが深々と突き刺さるたびにペニャロサの体は丸まってゆく。為す術がない。中盤、さらにプレッシャーを強めたロペスは、ペニャロサの射程内に身を置いて戦いはじめた。ここぞとばかりにペニャロサもカウンターを返すが、勢いに乗ったロペスには効果がない。いよいよ一方的になった第9ラウンド終了時、レフェリーがペニャロサに試合終了を勧告。これを受け入れて試合は終わった。ロペスのTKO勝ち。

WBC世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
カール・フロッチ  12RTKO  ジャーメイン・テイラー
 攻撃を防御ともしているフロッチが強引にテイラーを攻め立てる。だが、圧倒的なスピードを誇るテイラーはフロッチの猛攻をさばきつつカウンターを叩き込む。第3ラウンド、このカウンターが再三にわたってフロッチを捉え、テイラーがダウンを奪う。中盤に入る頃には、ペースはテイラーに傾きはじめる。テイラーのカウンターを喰らいながらも、フロッチは前に出続ける。ことごとくパンチは空を切るが、一撃をきっかけに形勢を逆転しようとの考えだ。が、それを実行するのがもっとも難しい相手がテイラーだろう。終盤もこのままペースを握り続けたテイラー。だが最終ラウンド、こつこつと積み重ねられたテイラーのダメージが一気に噴出した。あっという間に失速し、フロッチの右をかわせなくなる。これまでと違ってダメージを逃がすことができず、あっという間に窮地に立ったテイラー。コーナーに詰まったところでガードを割られ、フロッチの右ストレートの直撃でダウンを喫する。立ち上がったもののフロッチのラッシュから逃げ切るスピードはすでになく、ロープ際で滅多打ちにされたところでレフェリーが割って入った。フロッチのTKO勝ち。不器用だが体も心も強い。あれだけのスピード差を最後には埋め合わせてしまった。

WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
ミゲール・コット  判定  ジョシュア・クロッティ
 試合開始早々、クロッティからフラッシュダウンを奪ったコット。だが、コットがまぶたを切ってからは主導権はクロッティに移る。強烈なパンチで、コットをガードごと吹き飛ばしながら前進してくる。中盤、足にトラブルを抱えたクロッティだが、じりじりプレッシャーをかける戦法に切り替えてコットを追いつめてゆく。終盤にはいると両者の攻防は膠着状態に陥り、最後まで決定打を叩き込むことはできずに試合終了。判定でコットの勝ち。

WBO世界ライト・フライ級タイトルマッチ
イバン・カルデロン  6R負傷判定ドロー  ロデル・マヨール
 突破口を探そうといろいろ試すマヨールだが、カルデロンのコンパクトなパンチに阻まれてしまう。互いに攻め手を探っているなか、カルデロンの額からの出血がひどくなり、第6ラウンドで試合はドクターストップとなる。判定はドロー。

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