2009年10月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

10月26日 「七代目 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
IBF世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
チャド・ドーソン  判定  アントニオ・ターバー
 ドーソンの波状攻撃を堅いガードで凌ぐターバー。ドーソンの連打の隙にカウンターを滑り込ませる。序盤は互角の打ち合いを展開していた両者だが、次第にドーソンのパンチが迫力を増してくる。連打の中に織り交ぜた強打が、ターバーに強烈なプレッシャーを与えはじめた。それまで正攻法で攻め立てていたターバーだったが、ドーソンのこの攻めを受けて方針を変更し、接近戦での強打でプレッシャーを跳ね返しにかかる。しかし、終盤に入ってもドーソンのキレに衰えがみえない。巧みに上下に打ち分けてターバーを圧倒する。最終ラウンド、さすがに最後は疲労の色をみせたドーソンだったが、ターバーに反撃の暇を与えることなく試合は終了。判定でドーソンの勝ち。

IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ
ウラディミール・クリチコ  10RTKO  ルスラン・チャガエフ
 オープニングヒットはクリチコの右ストレート。チャガエフの射程の遙か外から顔面を捉えた。第2ラウンド、なんとか接近を試みるチャガエフに、クリチコの右がガードを割って突き刺さった。グローブでなんとか威力は逸らしたものの、尻もちをついたチャガエフ。クリチコがダウンを奪った。中盤に入っても為す術がないチャガエフは、クリチコの左ジャブで前に出ることすらままならなくなってしまう。第9ラウンド、クリチコのガード越しにチャガエフを捉えはじめ、いよいよ絶望的になったチャガエフが、第10ラウンドに入ってファイティングポーズをとることはなかった。クリチコのTKO勝ち。いつものことだが、圧倒的な勝利だった。

IBF世界フライ級タイトルマッチ
ノニト・ドネア  4RTKO  ラウル・マルチネス
第1ラウンドから猛威を振るうドネアの強打。立ち上がりで固かったマルチネスを左アッパーで見事に捉えてダウンを奪う。このラウンド終了間際、マルチネスはドネアの連打をきれいにもらって2度目のダウンを喫する。第2ラウンド、スイッチを繰り返しながら放たれるドネアの連打に、マルチネスは3度目のダウン。一方的な展開にもめげず、どんどん前に出るマルチネスだったが、第4ラウンド、攻め込んだところに左アッパーをカウンターで合わせられて4度目のダウン。ここでレフェリーが割って入って試合終了となった。ドネアのTKO勝ち。打ち合いの次元が違った。強い。

スーパー・バンタム級6回戦
下田 昭文  1RTKO  マウリシオ・ベセリル
 第1ラウンド、なんとなくぎごちないベセリルに対して的確にパンチを集める下田。第1ラウンド、下田の右フックからワンツーのコンビネーションがまともにベセリルの顔面を捉えた。ロープまで吹き飛ばされたベセリルを見てレフェリーは即座に試合をストップ。下田のTKO勝ち。下田、実力はあるんだし、もうちっと歯ごたえのある相手を選んだ方が面白かったのになぁ。

WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ホルヘ・リナレス  8RTKO  ホサファト・ペレス
 正統派のリナレスと変則ファイターのペレス。序盤はペース争いが続く。徐々にペースを上げていくリナレスだが、ペレスのリズムがなかなか掴めない。それでも中盤に入るとペレスに有効打をヒットさせ、ダメージを積み重ねてゆく。そして第8ラウンド、リナレスの右フックがカウンターでペレスを捉えた。ようやくダウンを奪う。決定的かと思われたダウンから立ち上がったペレスだったが、リナレスの猛攻に耐えることはできず、ロープに追いつめられたところで顎を弾き飛ばされレフェリーストップ。リナレスのTKO勝ち。やりにくい相手をじっくりと仕留めた。強さはそろそろ本物かも。

10月7日 「七代目 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
スーパー・ライト級4回戦
ダニー・オコーナー  判定  ジャマール・サンダース
 ミドルレンジで拳を交換するオコーナーとサンダース。アマチュアでの経験がモノをいってか、第2ラウンドにはオコーナーのパンチが的確にサンダースを捉えはじめる。なんとか接近戦に持ち込みたいサンダースだが、オコーナーのテクニックに阻まれてペースを掴むことができない。攻めに出ればKOできそうなオコーナー。だが、攻めに出ない。アマチュアの感覚が抜けていないのか、いやな余裕を持った試合展開だ。判定でオコーナーの勝ち。

ウェルター級8回戦
ノルベルト・ゴンサレス  判定  アンドワン・スミス
 鋭いフリッカージャブでプレッシャーをかけるスミス。踏みとどまって打ち合いに持ち込みたいゴンサレスだが、スミスの左に押し戻されてしまう。第2ラウンド、ゴンサレスの一発で形勢がひっくり返った。ふらつきながら後退するスミスを猛然と追いつめるゴンサレスだったが、コーナーに追いつめたところでまさかの右フックをジャストミートされてしまう。ダウンを喫したのはゴンサレスだった。ペースを握れないゴンサレスは中盤からプレッシャーを強めてゆくが、スミスのフリッカーがそれを許さない。後半に入ってスミスの左はさらにキレを増したようにも感じる。リズムとはこういうモノなのだろう。最終ラウンド、腫れあがったゴンサレスの右顔面がスミスのフリッカーの威力を物語っている。最後まで左でゴンサレスを押さえ込んだスミス。判定でスミスの勝ち。

ライト・ヘビー級10回戦
グレン・ジョンソン  判定  ダニエル・ジュダー
 軽やかにステップを踏みながらジョンソンにジャブを浴びせるジュダー。しかし第1ラウンド終了間際、ジョンソンの右ストレートがジュダーの顔面に炸裂した。ロープ際に沈むジュダー。ジョンソンがダウンを奪う。ここからペースを掴んだジョンソンは、ジュダーのリードブローをモノともせずに前進し続ける。終盤に入っても続くジョンソンの猛攻を、なんとか押し戻したいジュダーだったが、最後までジョンソンの突進を押さえることはできなかった。判定でジョンソンの勝ち。

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