2010年1月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

1月30日 「〆張鶴 純米吟醸」を嗜みつつ
フェザー級4回戦
斉藤 慎一  判定  小山 泰弘
 前に出て行く斉藤の出鼻にカウンターをあわせる小山。両者とも手数は出るが、流れは一進一退だ。次第に斉藤が有利に打ち合いを展開するようになるが、小山も要所でカウンターを決めて踏みとどまる。最後のゴングまで流れは変わらず判定で斉藤の勝ち。

ライト級4回戦
中澤 将信  判定  遠藤 健太
 大きくパンチをふるう遠藤を、ゆったりと構えて待ち受ける中澤。第1ラウンド、まずは中澤の右ストレートが遠藤の顎を打ち抜いた。がくっと膝を折る遠藤。ロープがなければダウンしていたところだ。第2ラウンド、執拗な中澤のボディ攻めに、遠藤の上体が次第に丸まってゆく。だが、下がりながらも手を出し続けた遠藤は最後まで倒れることなく試合終了。判定で中澤の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
松尾 翼  3RTKO  平田 貴信
 まずは攻め込んだ平田だが、松尾は落ち着いてこれをいなして体勢を整える。そして第3ラウンド、右クロスカウンターで膝が砕けた平田に、再度右ストレートを叩き込んで松尾が最初のダウンを奪う。立ち上がって逃げ切りを図った平田だったが、右ストレートをガードのど真ん中にねじ込まれたところでレフェリーが割って入った。松尾のTKO勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
佐々木 洵樹  判定  提箸 弘幸
 頭を沈めて懐へ飛び込んでいく提箸を、右ジャブでコントロールしようとする佐々木。押してゆくのは提箸だが、どうしても佐々木を追い詰めることはできない。そして佐々木のパンチが要所で提箸にヒットする。最後まで激しく手を出し合ったが、決定打は出ないまま試合終了。判定で佐々木の勝ち。

スーパー・バンタム級4回戦
金子 臣爾  判定  小野 良祐
 打ち合いの中、まずパンチを当てていったのは金子。小野のガードをすり抜けてパンチがヒットする。小野のパンチは迫力があるが、金子にしっかりさばかれている。最終ラウンドまで試合は一進一退。判定で金子の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
横山 雄一  1RTKO  高島 裕樹
 勢いよく飛び出していった横山は3連続1RKO狙い。落ち着いて様子を見る高島だが、あっという間に横山の連打に巻き込まれてしまう。第1ラウンド、その横山のガードをすり抜けて高島の左アッパーが炸裂した。蹈鞴を踏む横山。ここぞとばかりに攻め入った高島は、ダメージの残る横山をロープ際に追い詰めるが、強打の横山にとってはハンデにはならなかった。乱打戦の中、横山の左フックが高島の顔面を相打ちで直撃。マットに沈んだのは高島だった。立ち上がるもののダメージは深く、レフェリーが試合続行不能と判断して試合終了。横山のTKO勝ち。こいつは強くなるかも。

フェザー級8回戦
人見 斉光  判定  伊藤 圭太
 至近距離で確かめるようにしっかりとパンチを放つ両者。再戦とあって、慎重に試合を進めている。次第に打ち合いは激しくなり、互いのパンチがヒットしはじめる。なかでも人見のボディは強烈だ。だが、伊藤も負けてはいない。やはりボディを返して人見のスタミナを奪いにかかる。だが、決定的な一打はついに出なかった。試合は一歩も譲らぬ展開のまま終了し、判定で人見の勝ち。

ミドル級4回戦
岩崎 和雄  2RTKO  米澤 重隆
 重たいパンチをふるいながら攻め込む岩崎に対して、岩崎はじっくりさばいてプレッシャーをかけてゆく。第2ラウンド、ギアを上げた両者。激しい打ち合いのなか、岩崎の右ストレートが米澤をマットに叩きつける。岩崎がダウンを奪う。しかし立ち上がった米澤はさらにプレッシャーを強めて岩崎を追ってゆく。だが、このラウンド終了間際、岩崎の左フックが米澤の顎をまともに捉える。蹈鞴を踏む米澤を見てレフェリーが両手を交差。岩崎のTKO勝ち。岩崎が米澤の根性をねじ伏せた。

142P契約級8回戦
亀海 喜寛  2RKO  JR・ソラノ
 鋭く伸びるソラノのストレートにやや面食らった感じの亀海。だが、強打では負けていない亀海はすかさず反撃に転じる。ソラノのきわどいパンチを受けながら、第2ラウンドに亀海の豪打が爆発した。コンパクトなパンチを立て続けにソラノの顔面にヒットさせ、最後は右フックでソラノをマットに叩きつけた。亀海のKO勝ち。ソラノも良いボクサーだったが、亀海がパワーで叩き潰してしまった。

日本ウェルター級タイトルマッチ
中川 大資  10RTKO  山川 和風
 リーチを活かして攻めてくる中川に対して、山川は左右にステップを刻みながら踏み込むチャンスをうかがっている。だが、中川の圧力はすぐに山川を追いつめてしまう。序盤ですでにロープを背負いはじめた山川は、中川の射程から逃れることができなくなりつつあった。まず、主導権は中川が握る。追いつめられながらも踏みとどまる山川は、中盤をスピードで凌ぐが、終盤にはいると中川の打ち合いにつかまってしまう。最終ラウンド、山川をコーナーに追いつめた中川は高速連打を山川に叩きつける。コーナーに釘付けにされ、ガードを壊されてゆく山川を見てレフェリーが両者の間に割って入る。中川のTKO勝ち。山川のがんばりはたいしたものだが、最後は中川が仕留めてしまった。強い。

1月29日 「〆張鶴 純米吟醸」を嗜みつつ
WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
マニー・パッキャオ  12RTKO  ミゲール・コット
 スピードに乗ったパッキャオのパンチを堅いガードで叩き落としながらコットがボディを狙う。パッキャオの鋭いパンチがコットのガードを割れば、コットのボディがパッキャオの脇腹をえぐるといった厳しい展開。第3ラウンド、パッキャオの左右フックで体勢が崩れたコットに、パッキャオの右フックが叩き込まれた。コットがダウンを喫する。ここから勢いに乗るかと思われたパッキャオだが、コットのプレッシャーがここから強まってゆく。コットの強打でロープに追い詰められてゆくパッキャオだったが、連打の中、パッキャオの左アッパーがコットの顎を貫いた。もんどり打ってマットに倒れ込むコット。今度はダメージダウンだ。第5ラウンド、それでも前に出るコットに対してパッキャオは受けにまわる。まだまだコットに余力があると読んでいるのか?そして第6ラウンドからギアを上げたパッキャオがコットに襲いかかる。鉄壁のガードをすり抜けて着弾するパッキャオのパンチ。コットの顔がどんどん変形してゆく。コットはアウトボクシングでリズムの立て直しを図るが、スピードで勝るパッキャオを振り切れない。後半、逆転のチャンスを待つコットを、パッキャオが容赦なく追い詰め、痛めつけてゆく。最終ラウンド、打ち合いに挑むかにみえたコットだったが、すでに心が折れていたか。ふたたび後退に転じ、ロープに追い詰められたところでレフェリーが割って入った。パッキャオのTKO勝ち。鉄壁のガードもパックマンには通じなかった。どこまでゆくのか?マニー・パッキャオ。  

1月24日 「〆張鶴 純米吟醸」を嗜みつつ
WBC世界ライト級暫定王座決定戦
アントニオ・デマルコ  10RTKO  ホセ・アルファロ
 まずはジャブで距離を測るデマルコ。射程の短いアルファロは一歩踏み込んでパンチを放ちたいところだが、なかなか前に出られず、デマルコが長距離砲を駆使して試合のペースを握ってゆく。打たれ続けながらも前に出るしかないアルファロは、デマルコのカウンターに晒されながらも前進し続ける。時折左フックをヒットさせるアルファロだが、デマルコのリズムは崩れない。そして第10ラウンド、デマルコの左フックがアルファロのこめかみをまともに捉えた。ふらつきながらもいったんブレイクされたアルファロだが、デマルコの猛追撃にあっけなくダウンを喫する。立ち上がったアルファロをさらに追い立てるデマルコは再びアルファロをマットに這わせた。かろうじて立ち上がるもすでに拳に力のないアルファロはロープに詰められラッシュに晒されたところで自ら膝を折った。ここでレフェリーが試合終了を宣告。デマルコのTKO勝ち。完璧な試合運び。体とともにアルファロの心もへし折ってしまった。

IBF世界バンタム級タイトルマッチ
ジョセフ・アグベコ  判定  ヨニー・ペレス
 ガンガン前進するアグベコに対して、これまたガンガンカウンターを返すペレス。序盤の打ち合いではペレスのパンチが正確にアグベコを捉える。が、すぐにタイミングを修正したアグベコが徐々にペレスにプレッシャーをかけ始める。中盤を迎える前に、ペレスからアグベコを突き放して見る余裕がなくなってきた。しかし、やはりクリーンヒットをとるのはペレスの方だ。この状況を打破するため、折り返し点を過ぎた頃からアグベコが攻勢に転じる。状態を柔らかく振ってペレスのパンチをかいくぐり、強打を叩き込む。第10ラウンド、バッティングアピールをしたアグベコにペレスが襲いかかってダウンを奪う。アグベコにダメージはないようだが、実に無駄なポイントロスとなった。最終ラウンドも同じペースで両者は手を出し、激しい打ち合いのまま試合は終了した。判定でペレスの勝ち。

WBC世界ライト・ヘビー級暫定王座決定戦
チャド・ドーソン  判定  グレンコフ・ジョンソン
 互いにジャブを突き合い間合いを計る序盤。まず前に出ていったのはジョンソンだ。ドーソンは高速連打でこれを迎え撃つが、中盤に入ってもジョンソンの前進は止まらない。だが、踏み込んだところでカウンターを喰らうジョンソンと、ロングレンジで連打を堅いガードに弾かれるドーソン。終盤を迎えても互いにペースを握ることができずにいる。終盤、出足の鈍ったジョンソンをドーソンがアウトボックスしたまま試合終了。判定でドーソンの勝ち。

WBC世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
カール・フロッチ  判定  アンドレ・ディレル
 キレのあるパンチでフロッチに襲いかかるディレル。プレッシャーをかけるフロッチだが、スイッチを繰り返すディレルになかなかリズムを合わせられない。ディレルはスピードを活かして戦いを組み立ててゆく。そしてフロッチはディレルの打ち終わりを執拗に追撃することで、さらに圧力をかけてゆく。この流れでよりフラストレーションを溜めていったのはフロッチのようだ。中盤に入って試合はだんだんラフな展開になる。この手のもみ合いはフロッチの土俵なのか、クリンチ際のラフファイトが巧い。中盤有効だったディレルの一撃離脱戦法も後半にはいると読まれてきている。しかも、ディレルのパンチがフロッチには効いていない。だが第10ラウンド、減点をとられてしまったディレルの左ストレートがまともにフロッチの顔面を打ち抜いた。さすがにきいてしまったフロッチだが、ゴングに救われる。ほとんどパンチを当てられなかったフロッチと、とにかくクリンチをしたディレル。まったく噛み合わないまま試合は終了し、判定でフロッチの勝ち。

1月23日 「〆張鶴 純米吟醸」を嗜みつつ
WBC世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ
ジャン・パスカル  10RTKO  シルビオ・ブランコ
 距離を詰めてくるブランコに対して、軽くジャブをつきながら様子を見るパスカル。徐々に回転数を上げるブランコをスピードで押さえ込む作戦だ。第4ラウンド、スリップダウンに対して大きなリアクションをとったブランコにダウンが宣告された。今度はパスカルのステップインがスピードに乗ってくる。中盤、ブランコの手が出ない。手を出せばパスカルのカウンター、引けば攻め込まれると、八方塞がりだ。第7ラウンド終了間際にはふたたびパスカルがダウンを奪う。そして第10ラウンド、3度目のダウンのあと直線的にロープに追い詰められたブランコの顔面にパスカルの左ストレートが突き刺さった。その瞬間にセコンドからタオルが投入されて試合終了。パスカルのTKO勝ち。パスカルのスピード勝ちだ。

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ
ニコライ・ワルーエフ  判定  デビッド・ヘイ
 大巨人ワルーエフに挑むヘイ。強烈な威圧感を保ったまま迫るワルーエフにヘイはスピードで勝負をかける。怯んではいない。だが、怯まないだけで攻略できるほどワルーエフ攻略は易しくない。伸び上がるように拳を伸ばすヘイだが、ワルーエフの顔面には届かない。中盤にはいると、ワルーエフのプレッシャーで次第にヘイはロープを背負いはじめてくる。だが、ワルーエフもヘイを捉えることができず、試合は終盤に持ち込まれる。追い詰めるワルーエフだが、パンチがあたらない。そして最終ラウンド、ヘイの左フックでぐらついたワルーエフは最後のラッシュを仕掛けることはできず、そのまま試合終了。判定でヘイの勝ち。

OPBF・日本スーパー・ウェルター級タイトルマッチ
野中 悠樹  判定  柴田 明雄
 速攻を仕掛けた柴田。続いて連打で攻め立てるが、野中は落ち着いて対応する。そんな攻防の中、柴田のいきなりの右ストレートが野中の顔面を幾度か捉える。この右をかわしてカウンターをあわせたい野中だが、柴田の勢いにやや手こずっているようだ。中盤に入っても柴田の勢いは止まらない。さらに野中はバッティングで右まぶたに傷を負ってしまう。完全にリズムに乗った柴田がさらにペースを上げてゆく。第8ラウンド終了時、オープンスコアで圧倒的に柴田有利が発表され、野中は窮地に立たされる。だが、なかなか流れを断ち切ることができず、先に攻めることができない。最終ラウンド、先に手を出すものの、打ち合いは柴田有利。そのまま試合は終了し、判定で柴田の勝ち。

1月17日 「〆張鶴 純米吟醸」を嗜みつつ
2009東日本新人王決勝戦ミニマム級
鈴木 翔  判定  三田村 拓也
 踏み込んでゆく三田村をカウンターで迎え撃つ鈴木。主導権を握ったのは前に出てゆく三田村だ。プレッシャーをかけて鈴木のガードをこじ開ける。押され気味だった鈴木は後半に入る頃からリズムを掴みはじめ、打ち合いで踏みとどまるようになる。ここから拮抗した打ち合いが始まり、両者譲らぬまま試合終了。判定で三田村の勝ち。

2009東日本新人王決勝戦ライト・フライ級
前田 健太  判定  加藤 研二
 序盤はミドルレンジで激しいペース争い。乱打戦を優位に進めているのは前田の方だ。後半に入ってもクリーンヒットをとっているのは前田だが、加藤はものともせずに前進し、接近戦で拳を振り回す。この圧力に、前田がロープを背負いはじめている。最終ラウンド、互いにパンチを喰らいながら負けじと拳を叩きつける両者。譲らぬ打ち合いは試合終了のゴングまで続き、判定で前田の勝ち。

2009東日本新人王決勝戦フライ級
塩澤 直紀  1RTKO  時松 友二
 変則的な時松にとまどいを見せる塩澤。第1ラウンドに時松の左ストレートをジャストミートされ、塩澤がダウンを奪われる。さらにスピードを上げた時松に対して塩澤はダメージの回復につとめるが、第1ラウンド終了間際、時松のリズムを読む前に再び左ストレートを喰らって2度目のダウン。時松のTKO勝ち。オープンガードで隙はアリアリだが、おもしろい。

2009東日本新人王決勝戦スーパー・フライ級
渡邉 秀行  判定  野崎 雅光
 鋭いパンチの交錯の中、野崎のパンチが渡邉の顔面を捉えた。第1ラウンド、渡邉がダウンを喫する。ダメージのある渡邉を攻め立てる野崎だが、このラウンドでは仕留めきれない。リーチを活かした攻めを見せる渡邉は、戦いの場をやや外に置きたがっているようだ。後半はきわどい距離の奪い合いとなり、半歩の差が分水嶺となる打ち合いがつづく。最終ラウンド、KOパンチの応酬の中、互いの膝が揺れる。激しい打ち合いの中でゴングは鳴り、判定で野崎の勝ち。

2009東日本新人王決勝戦バンタム級
森島 勇治  4RTKO  益田 健太郎
 いきなりクラウチングスタイルで襲いかかった益田。森島も前傾姿勢で迎え撃つ。互いにパンチを打つ時は体ごと。連打が始まったら止まらないタイプ同士だ。第2ラウンドにはいると押していくのは森島の方。益田の破壊力を殺す戦法だ。森島のボディも確実に益田の腹に突き刺さっている。時折強烈なワンツーで森島の動きを止めるものの、とにかく前に出てくる森島を押し戻せない。第4ラウンド、森島の連打に圧倒され、後退するしかなくなった益田を見てレフェリーが割って入る。森島のTKO勝ち。いいなぁ。インファイター。

2009東日本新人王決勝戦スーパー・バンタム級
鳥本 大志  2RTKO  長井 一
 鋭いジャブで互いの間合いを計る鳥本と長井。距離を縮めたがっているのは長井の方だが、鳥本がこれをいなしている。第2ラウンド、懐に踏み込んで乱打戦に持ち込もうとした長井の顎を鳥本の左アッパーが直撃した。膝を折る長井。立ち上がるが明らかにダメージを負った長井。勇敢に打ち合いに挑んだ長井だったが、鳥本の左フックをカウンターで食らって2度目のダウン。鳥本のTKO勝ち。高速乱打戦を制した鳥本。今後に期待しよう。

2009東日本新人王決勝戦フェザー級
緒方 勇希  判定  今関 佑介
 まずプレッシャーをかけていった今関。これにややとまどうものの、距離ができたところで緒方はワンツーを叩き込む。このワンツーを出させないよう、なんとか密着したい今関は、大きなフックをきっかけに飛び込んでゆく。第2ラウンド、飛び込んできた今関に緒方の左フックがカウンターで炸裂した。今関がダウンを喫する。後半、緒方も前に出始めるが、ストレートの打ち終わりを今関がフックで狙う。これがなかなか鋭く、緒方も畳み込むことができない。時折突き刺さる緒方の強烈なボディにも今関は怯まない。最終ラウンド、パンチを喰らいながら踏みとどまった両者だが、決定的な一打を放つことはできず試合終了。判定で緒方の勝ち。

2009東日本新人王決勝戦スーパー・フェザー級
健太郎・マイモンコンプロモーション  4RTKO  石川 昇吾
 リードブローの差し合いから大砲を狙う両者。第1ラウンドから気が抜けない。勢いよく攻める健太郎だが、そこへ石川のカウンターが滑り込む。健太郎のパンチも石川を捉えるが、追撃をカウンターで断たれてリズムがつくれない。終盤に入ってさらに手数を増やしてきた健太郎が石川を徐々に追いつめていった。しかし第4ラウンド、石川の右ストレートでダメージを負ったところへ左フックで顎を貫かれ、健太郎はマットに叩き伏せられた。立ち上がろうとしたものの足はいうことをきかず、レフェリーストップで石川のTKO勝ち。勢いのある健太郎を冷静に仕留めてしまった。細かい連打はなかなかいい。

2009東日本新人王決勝戦ライト級
有馬 啓祐  ドロー  今井 信成
 ガードを固めて前に出る今井を有馬のパンチが襲う。自分の射程にはいるまで手を出さない今井は、足を使う有馬に攻撃を仕掛けることができない。だが、次第にタイミングを掴んだ今井は、有馬の打ち終わりにコンパクトな右ストレートを放ちはじめる。後半、ペースは変わらず有馬が握っているが、要所で今井の一撃が有馬の勢いを寸断する。最終ラウンド、今井の左フックで蹈鞴を踏んだ有馬。判定でも行方はわからない。最後まで決着は付かず、判定はドロー。今井の優勢勝ち。

2009東日本新人王決勝戦スーパー・ライト級
菊地 祐輔  判定  相馬ホタカ
 ガードを固めて状態を振りながらにじり寄ってゆく相馬。対する菊地はロングのストレートで弾幕を張り、相馬の踏み込み際に左右アッパーを合わせる。このアッパーで再三相馬の足が止まる。しかし、相馬は前進していく。振り払うような菊地のジャブをかいくぐりながら、懐に潜り込んで左右のフックを上下に叩きつける。第3ラウンド、さらにスピードアップした菊地の左アッパーが相馬の顎を跳ね上げた。菊地がダウンを奪う。立ち上がって再び菊地を追い立てる相馬だが菊地の左アッパーが見えていない。それでも相馬は追いかけ続ける。菊地をロープに詰めるべく、ひたすら前進を続ける。だが、菊地がそれを許すことはなく試合終了のゴングが鳴り、判定で菊地の勝ち。

2009東日本新人王決勝戦ウェルター級
清水 友輔  判定  新藤 寛之
 長距離砲でプレッシャーをかける新藤に対して、一瞬の隙を狙って強打を放つ清水。第1ラウンド、清水の一発で新藤の足が鈍る。清水は新藤を呼び込んでカウンターをあわせる作戦のようだが、リーチのある新藤はなかなか清水の射程内には踏み込んでこない。攻めあぐねる清水から新藤がポイントを奪い取ってゆく展開は試合終了まで続き、判定で新藤の勝ち。

2009東日本新人王決勝戦ミドル級
胡 朋宏  2RTKO  加藤 大樹
 いきなり相打ちで顔面を弾いた両者。先に手を出してくる加藤に対して、胡は迫力のある左右フックで対抗する。まずは加藤をふらつかせた胡だったが、すぐに反撃を喰らってロープに詰められる。激しいペース争いが続く。リーチの長い加藤が相打ちを有利に進めていた第2ラウンド終了間際、胡の左フックが加藤のガードを割って炸裂した。マットに叩きつけられ、微動だにしない加藤を見てレフェリーは即座に両手を交差。胡のTKO勝ち。パンチ力もあるが、なんといっても体に力がある。強い。

1月16日 「鳳凰美田 純米生酒」を嗜みつつ
ライト級8回戦
エイドリアン・ブローナー  判定  フェルナンド・キンテロ
 早いラウンドから積極的に手を出す両者。距離を詰めようとするキンテロをカウンターで迎え撃つブローナー。きっかけを掴んで攻め込みたいところだが、キンテロの勢いのある突っ込みに反撃のタイミングが掴めない。第5ラウンド、強引に攻めて出たブローナーだったが、乱打戦でキンテロペースの打ち合いに巻き込まれて逆に後退させられてしまう。なんとかキンテロの前進を止めようと、ブローナーは幾度も勝負に出るが、最後までキンテロの勢いは止まらなかった。とはいえ、キンテロも決定的な一打を放つことはできずに試合終了。判定でブローナーの勝ち。

スーパー・ウェルター級6回戦
チャールズ・ハトリー  1RTKO  カルロス・ガルシア
 第1ラウンド、ミドルレンジでの衝突で、まずはハトリーの右ストレートがガルシアの顎を捉えた。あっという間にダウンを奪ったハトリー。ファイティングポーズをとったガルシアを一気に畳み込み、コーナーでトドメの左フックを打ち込んで勝負あり。ハトリーのTKO勝ち。パンチを当てるセンスがあるな。

スーパー・ミドル級10回戦
クレイグ・マクエワン  判定  ブライアン・ベラ
 まずはミドルレンジで拳を交換するマクエワンとベラ。リーチのあるマクエワンがやや有利に試合を運ぶが、ベラもマクエワンが射程にはいった一瞬を逃さずパンチを放つ。だが、テクニックの差が次第にベラの的中率を落としていく。追いつめていくのはベラだが、ロープ際でマクエワンにカウンターをあわされ、ダメージを与えることができない。逆に終盤に入って腰を入れてパンチを打ち始めたマクエワン。カウンターがヒットするたびにベラの上半身が泳ぐ。マクエワンが前に出てきているためベラのパンチも当たるのだが、マクエワンは何事もなかったように同じ攻めを続ける。印象以上にハートは強そうだ。最終ラウンド、ここぞとばかりに猛攻を仕掛けるベラだが、やはりマクエワンのカウンターが冴える。だが、互いに決定的なチャンスを作ることはできずに試合終了。判定でマクエワンの勝ち。

1月14日 「鳳凰美田 純米生酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・バンタム級王座統一戦
バーナード・ダン  3RTKO  プーンサワット・クラティンデーンジム
 まずプレッシャーをかけていったプーンサワット。ダンは様子を見ながらも隙を見つけては強打をねじ込んでゆく。第3ラウンド、押され気味のダンのガードをこじ開けてプーンサワットの左フックが炸裂した。ゆっくりとマットに膝をつくダン。立ち上がり、なんとかこのラウンドをやり過ごそうとするダンに、再びプーンサワットの左フックが直撃。このダウンからも立ち上がるダンだったが、すでにプーンサワットの強打に耐えることはできず、三度マットに崩れ落ちて試合終了。プーンサワットのTKO勝ち。プレッシャーをかけ続けて、そして押し潰した。強い。

WBA世界フェザー級タイトルマッチ
ユリオルキス・ガンボア  4RTKO  ワイベル・ガルシア
 鋭い踏み込みで距離を詰めるガルシアに対して、とまどいながらも打ち合いに応じるガンボア。体格差が響いているようだ。出入りでガルシアのリズムを崩しにかかるのだが、スピードではガルシアの方が勝っているようだ。だが第4ラウンド、突如ギアを上げたガンボアがガルシアのディフェンスを突破した。連打の中の右フックがガルシアの顎先をまともに捉え、マットに沈める。立ち上がったガルシアだったがガンボアの連打にロープに釘付けにされ、ガードもままならなくなったところでレフェリーが割って入った。ガンボアのTKO勝ち。出だしは不利かと思われたが、ギアを上げればあっという間だった。

WBO世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
ファン・マヌエル・ロペス  判定  ロジャース・ムタガ
 ぐいぐい前に出てくるムタガだが、打ち終わりにロペスのカウンターをもらってしまって攻め手がない。だが、ムタガの前進は止まらない。空振りすると同時にロペスのパンチを喰らい、顔面が何度も跳ね上がるのだが、次の瞬間には再び前進をはじめる。第5ラウンド、ついにロペスのパンチでマットに膝をついたムタガだったが、それでもすぐに立ち上がった前に出始める。これだけロペスのパンチを浴び続けてムタガにダメージがないわけはないが、少なからずムタガのパンチを喰らっているロペスも無傷ですんではいない。終盤にはいる頃にはロペスはすっかりムタガの打ち合いに巻き込まれてしまっていた。前半かわせていたムタガのパンチがロペスを捉える。第11ラウンド、すでに互角の打ち合いを展開する両者。まずパンチを当てたのはロペスだったが、ラウンド終了間際、ムタガの左右フックでロペスが蹈鞴を踏む。最終ラウンド、疲労の色が濃いロペスに対して勢いを増すムタガ。あと一発で倒される状態のロペスを、これもダメージを抱えたムタガが追いつめてゆく。ロペスは逃げるだけで精一杯。だが、ムタガは最後の一発を決めることができなかった。ロペスにとって、おそらく人生最長の3分間が終了し、判定でロペスの勝ち。が、ロペスはなんとか逃げ切ったといったところ。ムタガ恐るべし。

1月11日 「鳳凰美田 純米生酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ
プーンサワット・クラティンデーンジム  判定  細野 悟
 第1ラウンドから激しい打ち合いとなったプーンサワットと細野の打ち合い。プーンサワットのプレッシャーがかなりきつい。だが、細野もリバーブローを軸にコンビネーションを叩き込む。序盤、単発の細野に対して、プーンサワットが強打の連打で攻め立てる。左ボディで活路を開きたい細野だが、左ガードが開いたところへ、プーンサワットの右アッパーが飛んでくる。中盤を迎える前にリバーブローを押さえられてしまったかたちだ。それでもなんとか踏みとどまった細野はプーンサワットのプレッシャーに耐え続けるが、連打にためらいが見られる。一方のプーンサワットは思い切り拳を振り切ってくる。その差が試合の流れになってしまっているようだ。終盤に入って足を使い始めたプーンサワット。そのせいでプレッシャーは弱まったが、細野はなかなか攻め込む隙を見いだせない。最終ラウンド、再び足を止めたプーンサワットにリバーブローを叩き込む細野。だが、プーンサワットは下がらない。最後まで細野はプーンサワットを後退させることはできず試合終了。判定でプーンサワットの勝ち。

WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
ファン・カルロス・サルガド  12RTKO  内山 高志
 落ち着いた立ち上がりを見せる内山。重たいパンチを鋭く放つ。対するサルガドは様子を見ながら内山のリズムを測っているようだ。内山の強打が序盤からサルガドを捉えるが、スリッピングアウェイできれいにいなしている。恐ろしく眼がいい。しかし、中盤に入って内山のプレッシャーがサルガドを下がらせはじめた。足を使ってカウンターを狙うサルガドを内山が追ってゆく。展開は内山有利。思うようにアウトボックスできないサルガドを次第に捉えはじめている。サルガドはヒットアンドアウェイも試しているが、踏み込み際に放たれる内山のパンチを警戒して徹底できない。終盤に入って、主導権は明らかに内山のものとなり、相打ちでも内山のパンチが当たる。そして、内山のボディ攻撃にサルガドの口が開いてきた。最終ラウンド、勢いに乗った内山がサルガドを攻め立てる。反撃を試みるサルガドだが、すでに攻撃のリズムを立て直すことができない。そして終了30秒前、内山の豪打にサルガドがマットに沈んだ。最後の力を振り絞って立ち上がったサルガドだったが、内山の追撃を凌ぎきることはできず。ノーガードで内山の強打が炸裂しはじめたところでレフェリーが割って入った。劇的な幕切れで内山のTKO勝ち。まさに、力で世界を奪った。強すぎるぞ内山!

1月3日 「八海山 本醸造酒」を嗜みつつ
スーパー・バンタム級4回戦
ギジェルモ・リゴンドー  1RTKO  ロバート・ギーエン
 まずは先手をとろうと前に出るギーエンだが、その鼻先をリゴンドーの鋭いパンチがかすめてゆく。ガードを固めてアタックを繰り返すギーエン。だが、リゴンドーの拳はガードをすり抜けて肝臓に突き刺さった。膝から崩れ落ちて悶絶するギーエン。レフェリーがカウントをとることなく試合終了。リゴンドーのTKO勝ち。ギーエンからは見えなかった。アレはきつい。

スーパー・ウェルター級4回戦
ユデル・ジョンソン  判定  ジャスティン・パウロ
 強打でパウロにプレッシャーをかけるジョンソン。一方的に攻め立てるが決定的な一打が出ない。前に出続けた12分間が終了し、判定でジョンソンの勝ち。

スーパー・ウェルター級6回戦
エリスランディ・ララ  判定  ダーネル・ブーン
 序盤から強烈なパンチを振り回すララ。ブーンはヒットアンドアウェイで対抗するが、形勢を逆転することはできない。試合はそのまま終了し、判定でララの勝ち。

スーパー・ライト級10回戦
ブレイディス・プレスコット  判定  ミゲール・バスケス
 第1ラウンド、出会い頭の左ジャブでバスケスからダウンを奪ったプレスコット。バスケスにダメージはないが、距離を支配しはじめたのはプレスコット。だが、中盤にさしかかる頃にはバスケスがプレスコットのパンチに慣れはじめてきた。プレスコットの懐に潜り込み、トリッキーなパンチを連打がプレスコットを捉えている。終盤、さらにリズムに乗ったバスケスはプレスコットの攻めをことごとくいなしてパンチをヒットさせる。きれいに攻めているのがプレスコットであるため、判定がどちらに傾いているかは微妙だが、少なくとも流れを支配しているのはバスケスの方だ。最後まで主導権を奪えなかったプレスコット。判定でバスケスの勝ち。

1月1日 「八海山 本醸造酒」を嗜みつつ
OPBFフェザー級タイトルマッチ
細野 悟  判定  榎 洋之
 序盤から大砲を叩き込む隙を狙う両者。左の差し合いにも緊張感がみなぎる。ジャブでガードをこじ開けようとする榎を、強打のプレッシャーで追い込んでゆく細野。第2ラウンド、細野の左フックが榎の顔面を捉えた。動きの止まったところへ畳み込まれる榎。だが、榎の一発が勢いを寸断。そのお返しとばかりに第3ラウンド終了間際には榎のワンツーが細野の膝を揺らす。中盤に入り、榎のワンツーが幾度となく細野を捉える。密着戦の圧力は細野の方が勝っているが、巧さで強打をねじ込んでくる榎を止められない。これに対するため、折り返し点を過ぎた頃から細野は中間距離に戦いの場を切り替えた。ジャブが少なくなった榎を射程外で捉え、止まったところへ強烈な左ボディを突き刺す。この攻撃で主導権は次第に細野が手にしてゆく。終盤、リズムに乗ってパンチをヒットさせ続ける細野だが、榎の心が折れない。連打を打ち終わった瞬間、必ず榎の拳が飛んでくる。最終ラウンドも両者の殴り合いは続く。一撃を浴びては一撃を返すの繰り返し。互いの顔面が弾き飛ばされるが、まったく怯まず打ち合いに臨んでゆく。そして、その打ち合いの中で試合終了のゴングが鳴った。判定で細野の勝ち。強打者同士のぶつかり合いを存分に楽しませてもらった試合だった。

OPBFスーパー・ミドル級タイトルマッチ
清田 祐三  3RTKO  ヤント・シマモラ
 第1ラウンドから積極的にパンチを放つ清田。ヤントはガードを固めて懐を伺う。序盤から清田のボディブローに顔をしかめるヤント。時折振り回すビッグパンチが頼みの綱のようだ。次第に連打の回転を上げていく清田。第3ラウンドに右ボディからのコンビネーションで右ストレートを叩き込んだところでレフェリーが試合をストップ。清田のTKO勝ち。

日本ライト・フライ級タイトルマッチ
嘉陽 宗嗣  10R負傷判定  宮崎 亮
 スピード感のある攻防を展開する嘉陽と宮崎。まずペースを握った宮崎がダイナミックなパンチを嘉陽にヒットさせる。しかし、経験のある嘉陽は中盤に入って流れを引き寄せはじめ、宮崎に強烈なパンチを当てはじめる。終盤は一進一退の打ち合い。嘉陽は、まぶたからの出血で水を差されたのか、宮崎を圧倒することができない。それどころか宮崎のキレのあるパンチは最終ラウンドまで嘉陽を捉え続ける。最後は嘉陽の傷が試合続行不能と判断されて試合終了。負傷判定で宮崎の勝ち。

WBA世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ミッケル・ケスラー  4RTKO  グスミル・ペルドモ
 ぐいぐいと間合いを詰めてゆくペルドモ。ケスラーはジャブを突いて様子を見るが、そのジャブでペルドモの膝が揺れる。なんとか突破口を見つけたいペルドモだが、ケスラーの固いボクシングに攻め手を失っていく。そして第3ラウンド、ケスラーの右打ち下ろしがペルドモの肩にヒット。ダメージはないが、ケスラーがダウンを奪う。第4ラウンド、勝負に出たペルドモだったが、ケスラーの牙城を崩すことはできず、逆にワンツーをきっかけに攻め込まれてしまう。ロープに追い込まれたところでケスラーのラッシュに晒され、レフェリーが割って入った瞬間にペルドモは崩れ落ちた。ケスラーのTKO勝ち。巧くて強い。ヨーロッパ型ボクシングでありながら、日本でも受けるスタイルだ。

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
ビアチェスラフ・センチェンコ  判定  佐々木 基樹
 いきなりセンチェンコに襲いかかった佐々木だが、これは空振り。すぐさまリードジャブで距離を作りにかかるセンチェンコに対して、佐々木は持ち前の変則ボクシングで挑む。出だしは警戒していたセンチェンコだが、徐々に正当派ボクシングで佐々木にプレッシャーをかけ始めた。距離をとってストレート、踏み込まれたらフック、アッパーと、教科書通りのパンチが佐々木を襲う。中盤に入っても佐々木のボクシングはノーガードあり、超低重心ありとやりにくさで勝負に出ている。手数は圧倒的にセンチェンコの方が多いが、時折佐々木の左フックがセンチェンコを捉える。バッティングで2点減点をくらいながらも、佐々木の突進は続く。終盤第9ラウンド、出血を嫌がって逃げ腰になったセンチェンコを佐々木が追い込んでゆくが、センチェンコの懐の深さに阻まれてなかなか拳が届かない。最終ラウンド、逃げの体勢に入ったセンチェンコを徹底的に追いかける佐々木だが、打ち合いに巻き込むことは最後までできなかった。判定でセンチェンコの勝ち。佐々木らしさを最後まで出し続けた。が、世界の壁を崩すことはできなかった。

日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
三浦 隆司  判定  小口 雅之
 試合前にカツラを投げ捨てた小口。小刻みに体を振って三浦の強打をかわしながら攻め込んでゆく。しかし第1ラウンド、三浦のワンツーがガードのど真ん中を打ち抜いた。小口がダウンを喫する。立ち上がった小口にラッシュを仕掛けた三浦。だが、ロープ際で粘りの反撃を見せた小口のパンチに押し戻され、このラウンドで決めきることができなかった。続く第2ラウンド、強烈な三浦の左ストレートでマットに叩き伏せられた小口だが、再度立ち上がって三浦と向かい合う。決定的と思われたダウンでもあきらめない小口。密着してコツコツと出すパンチを三浦が嫌がっている。終盤にかけて優勢に試合を進める三浦だが、小口の老獪さに決定的な一打を放つことができない。最終ラウンドも激しい打ち合い、そのまま試合終了。判定で三浦の勝ち。ベテランの意地。小口に拍手を贈ろう。

WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
エドガル・ソーサ  6RTKO  オマール・ソト
 互いの射程距離を確かめ合うソーサとソト。ステップインとステップアウトを繰り返しながらパンチを放つ。序盤、先にプレッシャーをかけ始めたのはソーサ。ソトのパンチを叩き落としながら前に出ていく。スピードに勝るソトは手数でソーサの隙を誘うが、スピードを重視するあまり体重を乗せられず、ソーサにダメージを与えることができない。そして中盤に入って回転数を上げはじめたソーサがソトをロープ際に追いつめはじめる。ソトのパンチもヒットするが、勢いに押されて効果がない。第6ラウンド、いよいよ為す術のなくなったソトにソーサのワンツーが直撃した。顎を打ち抜かれて意識を飛ばされたソトは力なくコーナーに崩れ落ち、その瞬間にレフェリーが両手を交差した。ソーサのTKO勝ち。体格差はたしかにあったが、それ以上の実力差を見せつけた試合となった。

WBA暫定世界バンタム級タイトルマッチ
ネオマール・セルメニョ  判定  クリスチャン・ミハレス
 まずはペースを握りに来たミハレスに、セルメニョは落ち着いて対処する。序盤は鋭いパンチを交換しながらも、一進一退の攻防が続く。中盤、一発を狙って前に出るミハレスをセルメニョの手数が空転させる。ミハレスには焦りがあるのか、リードブローでセルメニョに先手をとられてしまってい、さらにセルメニョのリズムをテンポアップさせていく。終盤、ようやくジャブを出し始めたミハレスだが、スピードに乗りきったセルメニョをなかなか捉えることができない。そしてセルメニョのパンチだけがミハレスにヒットする。軽いパンチだが、確実にポイントを取っているだろう。最終ラウンドもミハレスはセルメニョを捉えきることはできず試合終了。判定でセルメニョの勝ち。

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