2010年2月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

2月27日 「嘉美心 冬の月 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
全日本新人王決定戦ミニマム級
三田村 拓也  判定  福原 辰弥
 鋭いステップワークで出入りを繰り返す三田村に、福原はついていけない。しかし、回を重ねるごとに落ち着きを取り戻していった福原は三田村の踏み込み際にカウンターをあわせはじめる。両者激しく打ち合うものの、決定打を打ち込むことなく試合終了。判定で三田村の勝ち

全日本新人王決定戦ライト・フライ級
前田 健太  判定  知念 勇樹
 ロングレンジから重たいパンチを放つ知念。バックステップした前田をパンチが襲う。くっつきたい前田だが、知念の長いリーチを活かしたフック、アッパーがガードの外側から飛び込んでくる。第1ラウンド終了間際、知念の射程から逃れようとした前田に左フックが炸裂した。知念がダウンを奪う。離れていては勝負にならないと判断した前田は接近戦での連打で勝負を仕掛ける。知念にガードを固めさせ、パンチを封じる先方だ。これに対して真っ向から打ち合いに応じる知念。だが、終盤にはいると前田の連打が知念の動きを止めはじめた。最終ラウンドに入っても衰えない前田の回転力。だが、知念の最後まで渾身のパンチを振るい続けて試合終了。判定で知念の勝ち。

全日本新人王決定戦フライ級
時松 友二  判定  佐々木 章人
 トリッキーな構えから連打を繰り出す時松に対して、佐々木はガードを固めてじりじりと距離を詰めてボディを叩く。左右に大きく動きながらパンチを放つ時松に翻弄される佐々木だったが、試合後半に入る頃には時松を捉えはじめていた。だが、時松の動きを完全に止めることはできないまま試合終了。判定で佐々木の勝ち。

全日本新人王決定戦スーパー・フライ級
野崎 雅光  判定  川口 勝太
 先に手を出す野崎の打ち終わりを狙う川口。川口の方が懐が深そうだ。このまま距離を保ちたかった川口だが、まぶたを切ってからリズムが狂い出す。折り返しを迎える頃には野崎の右が時折無防備に直撃するようになる。最終ラウンド、疲労とダメージから動きの鈍った川口に野崎が襲いかかる。が、川口も心を折ることなく打ち合いを続けて試合終了。判定で野崎の勝ち。

全日本新人王決定戦バンタム級
森島 勇治  判定  坂本 英生
 坂本のジャブをかいくぐって接近戦に持ち込みたい森島。なかなか近寄ることができない。第3ラウンド、強引に攻め入った森島に、坂本の連打が雨あられと降り注ぐ。応じる森島だが、坂本のアッパーが要所で決まって押し戻されてしまう。しかし第4ラウンド、さらにギアを上げた森島はついに坂本の内懐へ潜り込んだ。密着戦で活路を開こうとする森島。しかし、この距離でも坂本のアッパーが森島のガードをすり抜けてヒットする。だが、森島の左右フックも坂本を捉える。試合は乱戦のまま終了し、判定で坂本の勝ち。

全日本新人王決定戦スーパー・バンタム級
鳥本 大志  判定  赤塚 隆史
 ミドルレンジでのパンチの交換が続く中、鳥本の左が赤塚を痛めつけてゆく。鳥本裕利の打ち合いがひたすら続くが、赤塚もしぶとくこれに応戦し続けて試合終了。判定で鳥本の勝ち。

全日本新人王決定戦フェザー級
緒方 勇希  判定  古川 雅也
 出だしから互いに体重を載せたパンチを叩きつけあうスリリングな試合。一発当てた方が流れをつかむ。連打できっかけを作る緒方に対して、古川は一発で勝負に出る。終盤に入っても両者一歩も引かない。最後まで打ち合いは続いて試合終了。判定で緒方の勝ち。

全日本新人王決定戦スーパー・フェザー級
石川 昇吾  判定  吉田 恭輔
 フェイントをいれながら間合いを計る両者。石川が左フックをヒットさせれば、吉田はストレートを返すといった一進一退の攻防。どの距離でも激しい打ち合いとなるが、近づけば石川、突き放して吉田裕利といった感じだ。最終ラウンド、吉田の左右フックが石川の顔面を捉えた。がくっとペースダウンする石川。ここぞとばかりに吉田がラッシュを仕掛けるが、ダウンを奪うにはいたらず試合終了。判定で吉田の勝ち。

全日本新人王決定戦スーパー・ライト級
菊地 祐輔  3RTKO  竹内 則雄
 距離を詰めてくる竹内に菊地の速射砲のようなパンチが襲いかかる。なんとか食い下がる竹内だったが、第3ラウンド、菊地のオーバーハンドライトが竹内のこめかみを貫いた。足の自由を奪われ、棒立ちになった竹内に菊地が襲いかかろうとしたところでレフェリーが割ってはいる。菊地のTKO勝ち。ねらい澄ましたビッグパンチをきっちり決めた。

全日本新人王決定戦ウェルター級
新藤 寛之  判定  長島 謙吾
 じりじりと間合いを詰めながらパンチを放つ長島を待ち受ける新藤。追い込んでいく長島がまずはペースを握るが、新藤が距離感をつかんだ頃から流れが変わってゆく。長島の踏み込み際にヒットする新藤のカウンター。最終ラウンド、このカウンターで長島が止まった。ここから畳み込みたい新藤だったが試合は終了。判定で新藤の勝ち。

全日本新人王決定戦ミドル級
胡 朋宏  1RTKO  下野 喜道
 第1ラウンド、いきなり始まった接近戦。胡が下野を追い込んでゆく。そしてラウンド終了間際、胡の右ストレートが下野のガードを割って顔面を直撃した。蹈鞴を踏む下野に襲いかかる胡。そこへレフェリーが割って入った。胡のTKO勝ち。パワーもあるがテクニックも抜群だ。今後に期待しよう。

2月25日 「嘉美心 冬の月 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
WBO中南米ライト級タイトルマッチ
ホルヘ・バリオス  5RTKO  ミッチェル・ロサダ
 ウィービングしながら踏み込むタイミングを測るバリオスを、ロサダはジャブで突き放そうとする。序盤、バリオスの圧力にロサダは手を出しながらもじりじりと後退させられてしまう。バリオスの勢いを凌ぎたかったロサダだが、左右から叩きつけられるバリオスのフックにガードを壊されてゆく。そして、みぞおちへの一発をきっかけに棒立ちとなり、ダウンを喫する。精神的に追い込まれたロサダ。さらに勢いを増すバリオスから逃げることしかできない。そして第5ラウンド、ついに心が折れてしまった。それを察したセコンドがリングに入って試合終了。バリオスのTKO勝ち。

IBF世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ルシアン・ビュテ  4RKO  リブラド・アンドラーデ
 素早いステップインでビュテを追うアンドラーデ。ビュテは左右にまわりながらリードジャブを放つ。ビュテをロープに詰めてゆくアンドラーデだが、一瞬の隙を突いて叩き込まれるビュテの高速連打にリズムが作れない。流れはビュテに傾きはじめる。第4ラウンド、焦って飛び込んだアンドラーデの顎にビュテの左フックがジャストミートした。前のめりに崩れ落ちるアンドラーデ。立ち上がり、再びプレッシャーをかけるアンドラーデだったが、ビュテをロープに追いつめたところで左アッパーをリバーにねじ込まれてしまう。悶絶するアンドラーデ。テンカウント内に立ち上がることはできず試合終了。ビュテのKO勝ち。相手を呼び込んでおいての強打は正確そのもの。強い。

WBA世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ミッケル・ケスラー  11R負傷判定  アンドレ・ウォード
 閃光のような連打でケスラーを攪乱するウォード。このスピードがケスラーのリズムを崩したのか、いつになく攻め急いでいるように見える。その隙を突いてウォードのカウンターがヒット。中盤に入るとウォードは益々スピードに乗ってゆく。ケスラーの打ち終わりにしつこくパンチをまとめていってケスラーの攻めを封じている。展開を変えられない焦りの中でケスラーが迎えた第11ラウンド、ケスラーの瞼からの出血が試合続行不能と判断されて試合が終わった。負傷判定でウォードの勝ち。

IBF世界ライト・ヘビー級王座決定戦
タボリス・クラウド  判定  クリントン・ウッズ
 様子を見ることなく速攻を仕掛けたクラウドに対して、慌てず間合いをとるウッズ。一筋縄ではいかない。序盤、互いのジャブが互いの頭を跳ね上げる、拮抗した打ち合いとなるが、パワーにモノをいわせて主導権を握ったのはクラウドだ。押し潰すようなクラウドの連打に、次第に反撃の術を失ってゆくウッズ。終盤にはいると強打を直撃されるようになってロープから抜け出せない。だが、ウッズは耐え続けた。致命的かと思われたパンチを受けながらも倒れることはなく、最終ラウンドも手を返し続ける。そして試合終了のゴングが鳴った。判定でクラウドの勝ち。

IBFスーパー・ライト級タイトルマッチ
ファン・ウランゴ  11RTKO  ランドール・ベイリー
 長く鋭いリードブローをウランゴの鼻先に叩きつけるベイリー。ウランゴが一瞬でも止まったら右ストレートを突き刺すつもりだ。対するウランゴは怯むことなく前進し、重たい拳でボディをえぐる。このプレッシャーに圧倒されたベイリーは下がりながらの試合展開を余儀される。このまま一方的になるかと思われた第6ラウンド、ベイリーの右カウンターがウランゴの顔面を打ち抜いた。ベイリーがダウンを奪う。再び前進しはじめるウランゴだったが、ベイリーの動きに余裕が出てきたせいでロープ際に追い込むことができない。しかし、ボディのダメージから足が鈍ったままのベイリーを射程に捉え続ける。そして第9ラウンド、ウランゴの左フックがまともにベイリーの顔面に炸裂した。ベイリーがダウンを喫する。なんとか立ち上がったベイリーだったが、ウランゴの圧力に押し潰されるように2度目のダウン。第10ラウンド、もみ合いの中で喰らった右ボディでベイリー3度目のダウン。ベイリーの右はまだ活きているが、ウランゴがその隙を与えない。そして第11ラウンド、かろうじて立っているものの防戦一方となったベイリーを見てセコンドがリングイン。試合が終わった。ウランゴのTKO勝ち。ベテランのテクニックをパワーで凌駕したウランゴ。ナイスファイトだった。

2月23日 「嘉美心 冬の月 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
クルーザー級10回戦
ショーン・ジョージ  6RTKO  クリス・ヘンリー
 プレッシャーをかけようとしたヘンリーに、初回からジョージのカウンターが立て続けに炸裂した。突進力を奪われたヘンリーはなんとか立て直しを図るが、ジョージの鋭いカウンターをかわしきれない。だが、ジョージは無理に追い込んでいかない。この隙を突いて勢いを取り戻したヘンリーはボディを軸にリズムを立て直す。このヘンリーの逆襲に、ジョージはロープを背負ってガードを固める。第5ラウンド、ついにジョージの顔面にパンチを叩き込んだヘンリーは、上下にパンチを散らしながらジョージを追い詰めてゆく。そして第6ラウンド、互いに放った左右フックの2発目がジョージの顔面を打ち抜いた。前のめりに崩れ落ちたジョージ。なんとか立ち上がるものの、ヘンリーの追撃に為す術はなく、再びマットに崩れ落ちたところでレフェリーが両手を交差した。ヘンリーのTKO勝ち。初回追い込まれたところからの逆転勝利。お見事。

ミドル級6回戦
ジョン・マッケイ  判定  デレク・エニス
 一見ファイター風のエニスが、足を使ってまっけいのパンチにカウンターを合わせにいく。このエニスの動きの翻弄されたのか、中途半端に踏み込んだマッケイにエニスのカウンターがクリーンヒットした。蹈鞴を踏んで後退するマッケイはエニスの追撃をかわしきれずダウンを喫する。両者とも鋭いパンチを放つものの、中盤以降、主導権は宙に浮いたままの打ち合いとなる。最終ラウンドラスト30秒、エニスの右ストレートが再びマッケイを捉えてダウンを奪う。試合はこのまま終了。このダウンが決定打となり、判定でエニスの勝ち。

NABFクルーザー級タイトルマッチ
マット・ゴドフリー  判定  ショーン・ホーク
 前に出てゆくホーク。ゴドフリーのリードパンチに阻まれながらも休むことなく前進する。中盤にはいっても、ホークのパンチはゴドフリーを捉えることはない。だが、ゴドフリーも決定的な攻めを仕掛けず、試合は長期戦の様相を呈していた。その予感は的中し、最終ラウンドにはいっても展開は変わらず、そのまま試合終了。判定でゴドフリーの勝ち。

ヘビー級8回戦
ジョナサン・バンクス  1RTKO  マルセル・ツェラー
 バンクスの速攻であっという間にコーナーポストを背負ったツェラー。バンクスのラッシュに晒され、ガードを叩き壊され、反撃に出たところへワンツーをねじ込まれてマットに沈んだ。なんとか立ち上がったが、ふらつく足元を見てレフェリーが試合をストップ。バンクスのTKO勝ち。速すぎてなにがなんだかわからなかった。

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
ビタリ・クリチコ  判定  ケビン・ジョンソン
 クリチコのプレッシャーにじりじりと後退させられるジョンソン。だが、クリチコのパンチがなかなか当たらない。ジョンソンはロープ際で上体を振ってクリチコのパンチをいなしている。パンチをかわす中で逆転の一発を放ちたいジョンソンだが、中盤の段階でまだクリチコに隙はない。しかし、後半に入ってもクリチコのパンチは当たらない。ジョンソンが完全に防御に徹していることもあって、疲労が溜まるばかり。そのせいか、後半にはいると攻防はリング中央が多くなってくる。だが、クリチコのペースダウンよりもジョンソンのダメージ蓄積の方が重かったようで、最終ラウンド終了までジョンソンは一切反撃に転ずることができなかった。判定でクリチコの勝ち。

日本スーパー・ライト級タイトルマッチ
小野寺 洋介山  6RTKO  西尾 彰人
 軽快なステップを刻みながら距離を支配する西尾に対して、小野寺は突進力にモノをいわせて懐に潜り込む。序盤、西尾はなかなか小野寺の距離から抜け出すことはできない。第4ラウンド、コーナーに追い詰められた西尾はなんとか手を返し続けるが、小野寺のラッシュから逃れることができない。続くラウンドも小野寺の圧力の押しつぶされそうになる西尾はなんとか踏みとどまろうとするが、第6ラウンド、ふたたびコーナーに追い込まれたところで小野寺の左ボディがリバーに突き刺さった。西尾の上体がくの字に折れる。ファイティングポーズがとれない。ここでレフェリーが両者の間に飛び込んで試合終了。小野寺のTKO勝ち。悶絶モノの強烈なボディだった。

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