2010年3月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

3月27日 「住吉 銀 特別純米酒」を嗜みつつ
WBC世界フライ級タイトルマッチ
亀田 興毅  判定  ポンサクレック・ウォンジョンカム
 まずプレッシャーをかけてゆくポンサクレック。それでいて亀田のパンチにカウンターをかぶせてゆく。亀田はサイドステップしながら左フックを引っかけるが、ロープ伝いに動かされてしまう。第5ラウンド、亀田が流血。ポンサクレックのボディストレートがくるたびに上体を下げていては頭もぶつかる。ポンサクレックのポイントリードで迎えた終盤、攻め焦る亀田の突進は、ポンサクレックの右フックに阻まれて思い切り踏み込むことができない。そして、こつこつ積み重ねられたポンサクレックのボディストレートは確実に亀田のスタミナを削り取っていた。第11ラウンド、すでに亀田の足は動かず、ボディワークにも切れがない。最終ラウンド、必死にもがく亀田だが、ポンサクレックに拳は届かず試合終了。判定でポンサクレックの勝ち。ポンサクレックがすべてで上回っていた。

3月25日 「住吉 銀 特別純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級6回戦
永楽 彰一  判定  大沼 弘宣
 サウスポースタイルを活かしたいきなりの左で機先を制する大沼。永楽は接近戦に持ち込もうとするがなかなか距離感がつかめない。しかし、しつこく踏み込んでゆく永楽の左フックが、第3ラウンドに大沼の顔面を捉えた。永楽がダウンを奪う。後半に入っても前進していくのは大沼なのだが、ロープに詰められた永楽のパンチで大沼は何度もぐらつかされ、流れを掴みきることができない。試合はそのまま終了し、判定で大沼の勝ち。

ウェルター級6回戦
中村 尚平太  判定  加藤 壮次郎
 いまいち動きの固い加藤に対して、正攻法で攻め立てる中村。しかし、ラウンドが進むにつれて加藤のパンチが中村にヒットしはじめる。距離をとっても、接近しても、ガードをすり抜けるのは加藤のパンチが圧倒的に多い。のらりくらりとした加藤の動きに、中村はなかなかクリーンヒットがとれない。まるで何かに絡め取られてしまっているようだ。最終ラウンド、大きな一発はないものの、確実に加藤のパンチが中村を痛めつけてゆく。そして試合終了。判定で加藤の勝ち。

フライ級6回戦
鈴木 武蔵  判定  田中 飛依
 とにかく先に仕掛ける田中と、一歩退いてカウンターを狙う鈴木。スピードで勝る鈴木が序盤のペースを握ったようだ。パンチが当たるまでプレスを続けたい田中だが、一瞬でも前進が止まると鈴木の連打に晒され、勢いを寸断されてしまう。最終ラウンドに入っても、両者決定的なチャンスは作れず、そのまま試合終了。判定で鈴木の勝ち。

スーパー・フライ級8回戦
大塚 隆太  2RTKO  白石 豊土
 ぐいぐいと前に出てくる白石を左フックでいなしたい大塚だが、序盤は白石のプレッシャーがそれを許さない。そしてそこから放たれた白石の右ストレートが大塚の顔面にジャストミートした。白石がダウンを奪う。引き続き丁寧に大塚を攻める白石のボディブローが、容赦なく大塚に突き刺さる。そして第2ラウンド、コーナーを背負いかけた大塚。苦し紛れに放ったパンチに白石の右ストレートがカウンターで炸裂した。力なく崩れ落ちる大塚を見てレフェリーは即座に試合をストップ。白石のTKO勝ち。最後はまさにジョルトブロー。画に描いたようなインファイターだ。いいね。

バンタム級8回戦
岩佐 亮佑  判定  マルビン・タンポス
 鋭いパンチをついてくるタンポスをじっくり迎え撃つ岩佐。第2ラウンド、岩佐の左アッパーがタンポスの顎をかすめた。これで足が鈍ったタンポスに岩佐の強打が降り注ぐ。中盤に入るとタンポスの足は完全に止まり、ズルズルとロープ際に下がる場面が多くなってきた。だが、耐久力に自信のあるタンポスは岩佐の連打に耐えながら反撃のチャンスをうかがっているようだ。終盤、タンポスの反撃が岩佐に届くことはないが、岩佐もタンポスに致命打を叩き込むことができない。岩佐が攻め立てる中、試合終了のゴングが鳴り、判定で岩佐の勝ち。

63.0kg契約級8回戦
坂本 大輔  判定  中森 宏
 リーチを活かしてロングレンジから攻撃する中森。その中森の踏み込み際にカウンターをあわせてゆく坂本。試合は序盤から乱打戦の様相を呈する。中盤は距離の奪い合い。だが、距離をとって有利に試合を進める中森に対して、接近戦は互角といってもいい打ち合いとなり、坂本が支配できる距離がない。最終ラウンド、互いにパンチを出すが流れは変わらず、判定で中森の勝ち。

OPBFライト級タイトルマッチ
長嶋 建吾  10RTKO  三垣 龍次
 第1ラウンドから距離を詰めて打ち合う長嶋と三垣。激しい打ち合いの中、序盤で両者とも流血し、早い回での決着を予感させる。第4ラウンド、右に回り込もうとした長嶋を三垣の右ストレートが捉えた。長嶋がダウンを喫する。立ち上がり、距離を取り始めた長嶋を三垣が追いかけるが、長嶋の的確なパンチが三垣の追撃を許さない。それでも追いかけ続け、強打を振るう三垣。だが、終盤に入って徐々に距離を取り始める長嶋は、ヒットアンドアウェイ戦法に移行してゆく。しかし第10ラウンド、三垣の右ストレートが長嶋のガードのど真ん中を打ち抜いた。棒立ちになった長嶋に三垣の連打が炸裂し2度目のダウンを奪う。立ち上がった長嶋だが、スピードを失った状態で三垣の追撃をいなすことはできず、再び三垣の右ストレートを直撃されたところでセコンドからタオルが投入された。三垣のTKO勝ち。いなされていたようで、三垣の強打は長嶋にダメージを蓄積していたようだ。最初の右ストレートで糸が切れた長嶋に為す術はなく、三垣の愚直なボクシングがベテランのテクニックを粉砕した。

3月20日 「嘉美心 冬の月 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
スーパー・ウェルター級4回戦
フェリックス・ディアス  1RTKO  オマー・ブラウン
 リングを大きく使うブラウンだったが、第1ラウンド、ディアスの左フックを直撃されてダウンを喫する。これで心が折れてしまったブラウンをディアスが追い詰める。もみ合いの中で2度目のダウンを奪い、最後はブラウンの踏み込み際に左アッパーを叩きつけて試合を決めた。ディアスのTKO勝ち。

ライト・ヘビー級4回戦
ヨルダニス・デスパオネ  1RTKO  ミッキー・スカラボロー
 第1ラウンド、あっという間にデスパオネをコーナーに追い込むスカラボロー。デスパオネのガードの隙間に的確にパンチを叩き込み、確実にダメージを積み重ねてゆく。釘付けにされて手も足も出なくなったデスパオネ。ガードを固めたままコーナーで動かなくなったところでレフェリーが割ってはいった。スカラボローのTKO勝ち。つけいる隙を与えず倒しきってしまった。強い。

スーパー・ウェルター級8回戦
ユデル・ジョンソン  判定  フランキー・サントス
 鋭いリードブローでサントスを圧倒するジョンソン。サントスのガードをすり抜けて上下にパンチが滑り込む。必死に打ち合いを挑むサントスなのだが、すべての攻防でジョンソンに上をいかれてしまい、ことごとくカウンターを食らってしまう。後半に入っても主導権はジョンソンが握ったまま。まったく危なげなくサントスをいなしている。最終ラウンド、さらに追い足を強めるサントスにジョンソンのカウンターが雨あられと降り注ぐ。だが、粘るサントスをジョンソンは最後まで倒すことはできずに試合終了。判定でジョンソンの勝ち。

フェザー級10回戦
ギジェルモ・リゴンドー  3RKO  ジョバンニ・アンドラーデ
 スピードを活かしてアンドラーデにプレッシャーをかけるリゴンドー。このプレッシャーに気圧されたのか、第2ラウンド、アンドラーデは自ら膝を折ってダウンを奪われる。このダウンから立ち上がり、なんとか抵抗を続けていたアンドラーデだが、第3ラウンド、反撃を試みようとしたところにリゴンドーのショートボディが突き刺さった。マットに倒れ込んで悶絶するアンドラーデ。立ち上がったが再びファイティングポーズをとることはなく試合終了。リゴンドーのKO勝ち。スピードもさることながら、決定打を放つカンがすばらしい。

3月19日 「嘉美心 冬の月 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
ウェルター級10回戦
ビクター・オルティス  6R終了TKO  アントニオ・ディアス
 両者ともじっくりと様子を見る立ち上がり。ラウンドが進むにつれてリズムに乗っていったのはオルティスだ。軽い一発をきっかけにディアスに連打を浴びせる。必死に頭を振るディアスだが、オルティスのパンチはその動きを追尾し、着弾する。第3ラウンド、ディアスの一発がオルティスを捉えたと思った次の瞬間、オルティスの左ストレートがディアスの顔面に炸裂した。オルティスがダウンを奪う。このダウンで逆に落ち着いたのか、ここからディアスがじりじりと前に出始める。しつこいディアスの攻撃に引き気味だったオルティスだが、折り返し点を過ぎる頃にはカウンターのタイミングを完全につかんだようだ。まぶたを切って焦るディアスにパンチを集中し、第6ラウンド終了時点でディアスをギブアップに追い込んだ。オルティスのTKO勝ち。

WBA・WBC世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
ビック・ダルチニャン  2RKO  トマス・ロハス
 プレッシャーをかけるダルチニャンを、鋭いジャブと打ち下ろしの左で押し戻すロハス。第1ラウンドからすさまじい打ち合いが展開される。第2ラウンド、打ち合いに挑んだロハスにダルチニャンの左フックが直撃した。ウィービングしたところを迎え撃たれたロハスは、ロープエンドに吹き飛ばされて動けない。テンカウントののちダルチニャンのKO勝ちとなった。まさに野生のカン。見えない相手の顔面を正確に打ち抜いたダルチニャン。恐るべし。

WBO世界スーパー・ライト級王座統一戦
ティモシー・ブラッドリー  判定  レイモント・ピーターソン
 リーディングパンチを突きあうブラッドリーとピーターソン。最初のクリーンヒットはブラッドリーのカウンターだった。第3ラウンド、ブラッドリーの右フックがピーターソンのテンプルをかすめ、ブラッドリーがダウンを奪う。立ち上がり、カウンターでなんとかブラッドリーの勢いを寸断するピーターソンだが、ブラッドリーのプレッシャーに押されて後退を余儀なくされる。中盤、完全にリズムを握ったブラッドリーが、ピーターソンを完全に翻弄する。ピーターソンは前進してくるものの、ことごとくいなされてブラッドリーのカウンターを食らってしまう。試合はそのまま終了し、ブラッドリーの判定勝ち。

3月1日 「嘉美心 冬の月 純米吟醸生酒」を嗜みつつ
ウェルター級6回戦
キース・サーマン  2RTKO  トラビス・ハートマン
 第1ラウンドからプレッシャーをかけまくるサーマン。ハートマンは完全に呑み込まれてしまう。あっという間にハートマンは2度のダウンを喫する。第2ラウンド、コーナーに詰められて滅多打ちにされるハートマンを見てセコンドがタオルを投入。サーマンのTKO勝ち。

ヘビー級4回戦
デオンテイ・ワイルダー  1RTKO  トラビス・アレン
 ロングレンジから強打を叩き込むワイルダー。早くも第1ラウンドにアレンの顔面を捉えてダウンを奪う。アレンにはこのパンチが見えていない。立ち上がったものの、再びジャブで動きを止められたところへ右フックを直撃されて2度目のダウン。朦朧としているアレンを見てレフェリーが試合をストップした。ワイルダーのTKO勝ち。相手を近づけさせることなく試合を終わらせてしまった。強烈なパンチだった。

ヘビー級6回戦
セス・ミッチェル  1RTKO  アンドレイ・カースロン
 あっという間にロープ際までカースロンを追い込んだミッチェル。先手をとられたカースロンは後退しながら立て直しを図るが、ミッチェルはその隙を与えないまま攻勢を強めてくる。そして再びロープに押しつけられたところへミッチェルの右フックがジャストミートした。ガクッと腰を落としたあとマットに崩れ落ちたカースロン。立ち上がったもののレフェリーは試合続行不能と判断して試合終了。ミッチェルのTKO勝ち。速攻を仕掛けてそのまま打ちのめす。思い通りの試合を展開したミッチェルの勝利だ。

スーパー・ライト級10回戦
ビビアン・ハリス  無効試合  ノエ・ボラニョス
 慎重な立ち上がりを見せたハリスとボラニョスの戦い。第2ラウンド、バッティングでハリスが失神状態に陥るというハプニングが発生する。ハリスはそのままストレッチャーで搬送され、試合はノーコンテストとなった。こめかみに頭突きを喰らってはしょうがないか。

NABO北米スーパー・ライト級タイトルマッチ
ファン・ディアス  判定  ポール・マリナッジ
 鋭いパンチとステップワークで距離を支配したマリナッジ。ボディを狙いたいディアスだが、ことごとくかわされてカウンターをあわされてしまう。しかし、そんなことはお構いなしにプレッシャーを強めるディアスが、しつこくマリナッジを追いかける。中盤、ディアスはいいところまでマリナッジを追いつめるのだが、要所でマリナッジの右ストレートをクリーンヒットされて流れを寸断されてしまう。終盤に入ってもスピードが落ちず、また、決して無理をしないマリナッジはがっちりと距離を維持したままだ。第9ラウンド、ディアスにとっては不運なジャッジでダウンを奪われ、ポイントはさらに苦しくなってゆく。最終ラウンド、マリナッジは完全に逃げ切り体勢。必死に追うディアスだが、マリナッジを射程に捉えることはできないまま試合終了。マリナッジの判定勝ち。

WBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチ
アミール・カーン  1RTKO  ディミトリー・サリタ
 ファーストコンタクトだった。カーンの左フックからの右ストレートがサリタのガードをすり抜ける。カーンがダウンを奪う。体の硬い状態でパンチをもらったサリタはパニック状態。コーナーに詰められてのラッシュで2度目のダウン。ロープ伝いに逃げたものの、追いつかれて3度目のダウン。ここでレフェリーが両手を交差して試合終了。カーンのTKO勝ち。圧勝。サリタに何一つ仕事をさせずに試合を決めてしまった。が、一番驚いたのはハメドがまるまると太ってしまっていたことだ。

WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦
ケビン・ミッチェル  判定  ブレイディス・プレスコット
 まずはリーチで勝るプレイスコットが長距離砲を盾にミッチェルに迫る。ミッチェルは打ち終わりを狙うが、プレスコットの懐が深すぎて拳が届かない。序盤苦労したミッチェルだが、中盤に入ると飛び込むタイミングを掴み、プレスコットを捉えはじめる。だが、最後まで両者とも主導権を引き寄せることはできずに試合終了。判定でミッチェルの勝ち。

ウェルター級8回戦
水本 昌寛  判定  赤澤 慎司
 ジャブを突きながら前に出る水元。足を使ってさばく赤澤。クロスレンジに入った瞬間に激しいパンチの交換が始まる。この打ち合いはほぼ互角だ。そんななか、時折水本の腹に突き刺さる赤澤のボディブローは威力がありそうだ。攻防は一進一退。最後まで激しい打ち合いが続いたが決着はつかず、判定で赤澤の勝ち。

スーパー・バンタム級6回戦
石田 匠  判定  佐々木 佳浩
 アウトボックスしようとする石田を佐々木が追いかけるが、踏み込み際に石田のカウンターがヒットする。ラウンドが進んでもなかなか決定的なチャンスを作れない両者。なかなか距離がかみ合わない。試合はそのまま終了し、判定で石田の勝ち。

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