2010年5月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

5月31日 「獺祭50 純米吟醸」を嗜みつつ
OPBFフェザー級王座決定戦
松田 直樹  判定  ビンビン・ルフィーノ
 序盤からコツコツとボディを叩く松田。ルフィーノは伸びる左右のストレートで応戦する。第3ラウンド、ルフィーノのプレッシャーが松田を追い詰める。ガードの隙間に飛び込んだルフィーノの左ストレートでロープに飛ばされたところへ、右アッパーが直撃。ルフィーノがダウンを奪う。第4ラウンド、さらにプレッシャーを強めるルフィーノに対して、なんとか踏みとどまる松田がお返しのダウンを奪い返した。だが、ダメージは松田の方が深い。第5ラウンド、追い足を止めないルフィーノに松田のコンパクトな右ストレートが突き刺さる。先に2度目のダウンを奪ったのは松田だ。このダウンのダメージは深い。追撃でさらにダウンを奪った松田。しかし、ルフィーノもまだ力を残していそうで侮れない。互いにダメージを負って迎える後半戦。前半とは違い、じりじりと後退するのはルフィーノ。松田がペースを掴んだまま試合は終盤にもつれ込む。しかしラスト2ラウンド、満を持して足を使い始めたルフィーノに松田は振り切られてしまう。ルフィーノのヒットアンドアウェイに松田はついていけない。最終ラウンドを、一方的に打たれながらも耐えきった松田。判定では振り切って松田の勝ち。

113P契約級8回戦
五十嵐 俊幸  6RTKO  アベル・オチョア
 スピードでオチョアを攪乱する五十嵐だが、ゆったりしたオチョアのパンチがきわどいところをかすめてゆく。第2ラウンド、体の圧力で前に出てきたオチョア。コーナーに入ったところで五十嵐の左フックがカウンターで炸裂した。切って落とされるオチョア。中盤に入って攻勢を強める五十嵐だが、オチョアが粘る。だが、第6ラウンド、打たれてふらつきながらも倒れないオチョアをみてレフェリーが試合をストップ。五十嵐のTKO勝ち。

54.5kg契約級8回戦
山中 慎介  1RTKO  森本 一春
 第1ラウンド、山中の左ストレートが森本には見えていない。ここぞとばかりに左ストレートを連打する山中。これに慣れたい森本だったが、ガードを割った左ストレートが森本の顔面を打ち抜いてダウンを喫した瞬間、セコンドからタオルが投入された。山中のTKO勝ち。きれいなストレートを打つな。

61.0kg契約級8回戦
高瀬 司  判定  佐藤 豊
 体ごと突っ込んでパンチを放つ佐藤。じっくりと様子を見る高瀬だが、そうしている間にも佐藤がリズムに乗り始める。第2ラウンド、密着戦の中で強引に放ったフックが高瀬の顔面を薙ぎ払った。佐藤がダウンを奪う。なんとか流れを取り戻したい高瀬だが、佐藤の踏み込みに押されて自分の距離でボクシングをさせてもらえない。細かいパンチを当てるのは高瀬だが、最終ラウンドに入っても佐藤の勢いは衰えない。試合はそのまま終了し、手数を評価された高瀬の勝ち。

フライ級8回戦
石崎 義人  7RTKO  小野 心
 互いのパンチを見切りながら隙を探る両者。前に出る石崎を、サイドステップしながら小野が迎え撃つ展開が中盤まで続く。互いの顔面が弾けるものの、決定打にはならない。前に出ている石崎がやや優勢な印象を与えている。終盤、より的確にパンチをヒットさせる石崎が小野を後退させる。闘う姿勢こそ崩さないものの、小野のガードは次第に甘くなり、石崎のパンチがことごとく小野の顔面に吸い込まれる。7ラウンド終了間際、いよいよ一方的に被弾するようになった小野の前にレフェリーが割って入った。石崎のTKO勝ち。

スーパー・ライト級8回戦
外園 隼人  判定  小口 幸太
 距離を釘付けにしたい外園と、踏み込みたい小口の戦い。まずは外園の長距離砲が距離をつくるが、小口が放つ踏み込んでの左右フックは一瞬で距離を潰して外園を射程に捉える。中盤にはいると両者の距離は徐々にひらきはじめ、外園のリードパンチが的確に小口にヒットしはじめる。終盤に入っても小口のパンチは迫力を失わないが、いかんせん距離を外園に抑えられてしまっているため当たらない。最終ラウンドも渾身の力を込めて拳を振るが、外園には届かない。逆に外園のパンチは小口の射程の外から的確な軌道を描いて飛んでくる。しかし、両者決定的な一打を放つことなく試合終了。外園の勝ち。

5月27日 「獺祭50 純米吟醸」を嗜みつつ
WBC・IBF世界スーパー・ライト級王座統一戦
デボン・アレキサンダー  8RTKO  ファン・ウランゴ
 鋭い右ジャブでウランゴの接近を阻むアレキサンダー。コンビネーションに織り込まれたアッパーが姿勢の低いウランゴにとっては驚異だ。中盤に入ってもひたすらアレキサンダーの懐をうかがうウランゴだが、アレキサンダーに距離を支配されて思ったようにクリーンヒットがとれない。対するアレキサンダーのカウンターは要所でウランゴの前進を寸断し、ウランゴの射程圏内で連打を許さない。それでもがむしゃらに攻め続けるウランゴ。だが、第8ラウンド、アレキサンダーの右アッパーがカウンターでウランゴの顎を打ち抜いた。仰向けにマットに倒れるウランゴ。強烈なダウンをアレキサンダーが奪う。立ち上がったもののすでに踏ん張りがきかないウランゴ。ふたたびアレキサンダーの右アッパーが顎先をかすめた瞬間、マットに崩れ落ちた。続行をアピールするウランゴだったがレフェリーはここで試合をストップ。アレキサンダーのTKO勝ち。見事なまでのインファイター殺しを展開したアレキサンダー。どの距離でも隙がなかったな。

IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ
ウラディミール・クリチコ  12RTKO  エディ・チャンバース
 相変わらずの長いリードジャブでチャンバースを突き放すクリチコ。チャンバースはスピードを活かして射程内への侵入を試みている。ラフファイトをまじえて攪乱を狙うチャンバースだが、第2ラウンド、クリチコのワンツーがガードを壊して飛び込んできた。かろうじてダウンは免れたチャンバースに、クリチコはさらにギアを上げてプレッシャーをかける。じわじわとダメージを負ってゆくチャンバースは、折り返しを迎える頃には足が前に出なくなってくる。ひたすらガードしながら後半を迎えたチャンバースだが、第9ラウンド終了時にグローブが裂けるというハプニングがあって少しスピードを取り戻す。最終ラウンド、積極的に前には出てこないチャンバースをクリチコが一気に追いつめる。ひたすら耐えるチャンバースに、クリチコはこの試合初めて大きくステップインしての左フックを放った。このパンチがガードの隙間を縫ってチャンバースの顔面に炸裂。意識を刈り取られたチャンバースはそのままコーナーに崩れ落ちて試合は決した。クリチコのTKO勝ち。メリハリのなかった試合を一撃で盛り上げたクリチコ。やはり強さはずば抜けている。

5月25日 「獺祭50 純米吟醸」を嗜みつつ
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
フェルナンド・モンティエル  1RKO  シソ・モラレス
 第1ラウンド、互いに牽制しあう中でモンティエルの左アッパーがモラレスの鳩尾を突き上げた。一瞬間合いを置いて崩れ落ちるモラレス。レフェリーのコールに悶絶しながらも応えようとするがカウントアウト。モンティエルのKO勝ち。一撃。モンティエルが強かったのか、モラレスが弱かったのか。

WBC世界ライト級王座統一戦
エドウィン・バレロ  9R終了TKO  アントニオ・デマルコ
 試合開始直後からプレッシャーをかけてゆくバレロ。デマルコは長いジャブでバレロを振り払おうとするが、お構いなしに強打を叩きつけてくる。しかし第2ラウンド、デマルコの肘がバレロの額を切り裂いた。血に染まるバレロ。この機に乗じてペースを握りたいデマルコだが、バレロの前進は中盤に入っても衰えることがない。逆に、デマルコのリーチをかいくぐって、とんでもない角度からパンチが飛んでくる。実に野性味あふれる闘い方だ。折り返し点を過ぎる頃になると、バレロの右ストレートがデマルコのガードをすり抜けるようになる。第8ラウンドに勝負をかけたデマルコだがあっさりと凌がれ、いよいよ為す術がなくなってゆく。第9ラウンドが終わる頃にはすでにデマルコの心は折れていたようだ。第10ラウンド開始のゴングに応じることはできずに試合終了。バレロのTKO勝ち。よく耐えたデマルコだったが、最後はバレロに潰されてしまった。纏っているオーラの差だったな。

WBO世界バンタム級暫定王座決定戦
ジェリー・ペニャロサ  判定  エリック・モレル
 低く頭を振りながら前に出るペニャロサを、強打を叩きつけて押し戻すモレル。互いに連打の中でテクニックを駆使し、スタミナの削り合う。中盤から終盤にかけても均衡は崩れず、一進一退の攻防がひたすら続いていた。守りの堅い者同士の戦いになったため、ダメージも少なく、失速する気配がない。最終ラウンド、プレッシャーをかけるペニャロサに対して、モレルは下がりながらカウンターを狙う。両者とも最後のチャンスを作ることなく試合は終了し、モレルの勝ち。

スーパー・ウェルター級6回戦
デメトリアス・アンドレイド  1RKO  ベルナルド・グエレカ
 グエレカを呑み込むようなプレッシャーをかけるアンドレイド。強引にパンチを振り回すグエレカにアンドレイドの右フックが炸裂した。踏ん張るグエレカに追い打ちの一発が入り、グエレカはマットに倒れ込む。カウント内に立ち上がることはできず試合終了。アンドレイドのKO勝ち。力量が違いすぎる対決だった。

スーパー・フェザー級6回戦
ヨンデール・エバンス  判定  ジノ・エスカミージャ
 足を使って攪乱を図るエスカミージャをエバンスが追い詰める。第1ラウンド、エバンスの右が軽くエスカミージャを捉えてダウンを奪う。フラッシュダウンでダメージはないようだ。第2ラウンド、捨て身でパンチを振るってくるエスカミージャに、エバンスの左フックがカウンターで炸裂した。マットになぎ倒されるエスカミージャ。大きなダメージを負いながらもしつこく抵抗を続ける。優位に試合を展開するエバンスなのだが、エスカミージャのなりふり構わない攻めに手を焼いている。このエスカミージャの勢いは最後まで衰えなかったが、判定は効果的に攻めたエバンスの勝ち。

WBC中米カリブフェザー級タイトルマッチ
ファン・カルロス・ブルゴス  12RTKO  ファン・カルロス・マルチネス
 中間距離で間合いを計る両者。懐の深いブルゴスに対して、マルチネスはジャブの引き際を狙って踏み込んでゆく。序盤、ブルゴスのリードブローが冴え渡り、マルチネスは射程外から飛んでくるパンチに釘付けにされる。後半に入る頃から少しずつ距離が近づいていくが、ヒットするのはブルゴスのカウンターがほとんどだ。しかし、マルチネスを警戒してなのかブルゴスはなかなか深入りしていかない。終盤、幾度もマルチネスの顔面にブルゴスの強打が炸裂するのだが、マルチネスは止まらない。むしろ距離はマルチネスのモノになってきている。しかし最終ラウンド、耐えに耐えてきたマルチネスがついに崩れた。ずるずると後退するマルチネスをブルゴスが追う。そしてコーナーに追い込んでの連打でダウンを奪う。立ち上がったマルチネスにブルゴスの左右連打が突き刺さってレフェリーストップ。ブルゴスのTKO勝ち。ブルゴスが悪かったというより、マルチネスがよく耐えたというべきだろうな。

62.5kg契約級6回戦
高林 隼人  判定  外山 哲平
 変則的な動きで高林を挑発する外山。第2ラウンド、フックの打ち合いを制してペースを握ったのは外山だった。フェイントからのパンチが高林のガードの隙間に滑り込んでゆく。中盤、体勢を立て直した高林は外山のリズムを無視して攻めを組み立てる。だが最終ラウンド、細かく積み重ねられた外山のパンチに高林の動きが鈍る。流れは外山ペースのまま試合は終了し、判定で外山の勝ち。

フェザー級8回戦
川合 智  判定  永田 浩司
 ジャブの差し合いから隙を探る川合は永田の上下にパンチを散らす。永田もこれに応戦するが、まずは川合が流れを引き寄せる。これに対して強引にペースを取り戻しにいった永田は、川合のカウンターを喰らいながらも前に出ていく。中盤、永田がリズムに乗ってきた。川合のパンチをかいくぐってプレッシャーをかける。これに川合が応じて打ち合いは拮抗した状態が終盤まで続く。最終ラウンド、互いに顔面を弾かれながらも手を出す。手を止めた方が押し込まれそうな勢いだ。そして試合終了のゴングが鳴った。判定で永田の勝ち。

スーパー・ライト級10回戦
闘将 青木誠    ディディ・パンザー
 中間距離で様子を探る青木に対して、パンザーは密着してからコンパクトなパンチを放ってくる。青木の打ち終わりの隙を突いて懐に潜り込むあたり、ステップインも鋭い。姿勢の低いパンザーのボディに青木はアッパーを叩き込む。青木は確実にパンザーのボディにダメージを与えていくが、パンザーのパンチもきわどいタイミングで青木の顔面を捉えている。オープンブロー気味で助かってはいるが、一歩間違うと倒されてもおかしくない。一発逆転を狙って耐えるパンザーだったが、第5ラウンド、レフェリーが突然試合をストップ。青木の勝利で試合は終わった。個人的にはもう少し見ていたかったな。

5月17日 「ばるたん星人 吟醸酒」を嗜みつつ
WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
内山 高志  6RTKO  アンヘル・グラナドス
 長身で懐の深いグラナドスをじりじりと追いつめてゆく内山。ボディストレートを軸に距離を潰してゆく。第3ラウンド、ボディへのフェイントから放たれた内山のオーバーハンドライトでグラナドスの膝が揺れた。ペースは完全に内山が握っている。後退一方のグラナドスだが、内山の打ち終わりには必ずパンチを出してくるので油断はできない。グラナドスも思い切りパンチを振るようになってきた第6ラウンド、再三ヒットしていた右フックがグラナドスの顎にジャストミートした。マットに叩き伏せられるグラナドス。かろうじて立ち上がったグラナドスだったがファイティングポーズをとることができずレフェリーが試合をストップ。内山の勝ち。完全にグラナドスを呑み込み、押し潰してしまった。内山強し。

5月9日 「ばるたん星人 吟醸酒」を嗜みつつ
スーパー・フェザー級10回戦
粟生 隆寛  8RTKO  ワイベル・ガルシア
 ジャブで様子を伺いつつプレッシャーをかける両者。スタートはまず粟生が流れを掴んだようだ。ガルシアのパンチを見切ってカウンターをあわせる。体格差で押しつぶそうと前に出るガルシアだったが、ことごとく粟生のカウンターで勢いを寸断されてしまう。第4ラウンド、近づけずにもがくガルシアを粟生の右フックが斬り捨てた。マットに叩き伏せられるガルシア。中盤に入って粘りを見せるガルシアだが、粟生のカウンター的中率はさらに上がり、流れを押し戻すことはできていない。終盤に入っても力まかせに前に出てくるガルシアの顎を、粟生の左フックが幾度も揺らすが、ガルシアは倒れない。しかし第8ラウンド、ついに後退したガルシアを粟生は逃さなかった。ロープに追い込んで連打を浴びせ、反撃を許さない。ガルシアの顔面が粟生の左ストレートで弾け飛んだところでレフェリーが割ってはいってレフェリーストップ。粟生のTKO勝ち。後半のスタミナに不安があった粟生だが、この試合で払拭されたかな。

58.0kg契約級4回戦
尾川 堅一  3RTKO  林崎 智嘉志
 リーチで勝る尾川がミドルレンジから鋭いパンチを放つ。林崎は懐に潜り込みたいところだ。第1ラウンド、踏み込んできた林崎に尾川の右ストレートがジャストミートした。尾川がダウンを奪う。林崎の大きなパンチをさばいて、動きが止まったところへ右ストレートを叩き込む尾川。第3ラウンド、このストレートでロープに弾き飛ばされた林崎に尾川の右ストレートが再び突き刺さった。腰が落ちた林崎を見てレフェリーが試合をストップ。尾川のTKO勝ち。デビュー戦だが戦い慣れた感じがする尾川。今後に期待しよう。

60.5kg契約級4回戦
長友 直樹  4RTKO  陳 容昊
 低い姿勢でぐんぐん前に出る陳。長友は下がりながらの迎撃を余儀なくされるが、この中の左フックが陳の横っ面を捉えた。陳がダウンを喫する。これをきっかけに前に出た長友が陳にラッシュを仕掛けるが、ここは陳がしのぎきって再び前進をはじめる。密着戦でリズムを掴みたい陳なのだが、この距離でも長友のコンパクトなパンチが陳を捉える。最終ラウンド、互いにスタミナ切れギリギリの打ち合いだが、集中力は切れていない。クリーンヒットをより多く叩き込んでいるのは長友。そして一瞬怯んだ陳を長友のラッシュが襲う。すでに体を支えられない陳がロープにもたれかかり、長友の拳がガードを壊す。ここでフェリーが試合を止めて長友のTKO勝ち。あの状況であのラッシュができるとは。心が強い。それは両者とも。

ライト級4回戦
堀 武晃  1RTKO  琉球 真吾
 ファーストコンタクト、堀の左ストレートをかわして琉球の放った左フックが堀の顎を打ち抜いた。スローモーションで倒れる堀。立ち上がろうともがくが、すでに足はいうことをきかずレフェリーストップ。琉球のTKO勝ち。あっという間だった。何が何だかわからないが、とりあえず次の試合に期待だ。

54.0kg契約級4回戦
山下 史明  4RTKO  金 裕範
 懐の深い金が山下の先手をとってパンチを集める。山下は踏み込むものの、距離感が掴めないようで、ことごとく金のパンチを浴びてしまう。後半にはいると山下も踏み込んで右を出すようになるが、金を完全に射程に捉えることができず、やはりペースは金。そして最終ラウンド、金の右ストレートが山下の顔面を貫いた。ふらふらと後退し、ガードが完全に落ちた山下。襲いかかる金をレフェリーが制止して試合終了。金のTKO勝ち。粘りを見せた山下を最後は仕留めた。

スーパー・バンタム級6回戦
橋詰 知明  判定  山本 隆寛
 開き気味のガードから見えない軌道のパンチを放つ橋詰めを山本は丁寧にさばいて反撃する。序盤から互いの強打が頬をかすめ、打ち合いの均衡がなかなか崩れない。第4ラウンド、山本の一発が橋詰を後退させた。ダメージを負ったのか橋詰の足が鈍い。だが、ここから回復して再び打ち合いに挑む橋詰。どちらのパンチも当たれば試合を決する威力がありそうだが、お互いそれを紙一重でかわしている。非常にスリリングな展開のまま試合は最終ラウンドに突入した。退かずに打ち合う両者。最後まで両者の力はぶつかり合ったまま動かず。判定で橋詰の勝ち。

56.0kg契約級8回戦
脇本 雅行  判定  森島 祐介
 低く入ってくる森島をアッパーで迎え撃つ脇本。序盤から距離の奪い合いが続く。突き放したい脇本だが、森島の突進が実にしつこく、中盤に入ると脇本も接近戦で対応せざるを得なくなってくる。が、カウンターをとっているのは脇本。第5ラウンドには森島をロープ際まで追い込む場面もあった。それでも森島は前に出てゆく。頭を振りながら懐を伺い、パンチを食らってもすぐに反撃に転ずる。タフなボクサーだ。最終ラウンドは両者足を止めての打ち合いとなるが、互いの心を折ることはできずに試合終了。判定で脇本の勝ち。

5月4日 「ばるたん星人 吟醸酒」を嗜みつつ
フェザー級4回戦
岸上 泰憲  判定  越智 秀信
 細かい連打を振るいながら前進してくる越智を岸上の右ストレートが捉えた。第1ラウンド、いきなり岸上がダウンを奪う。気を取り直して岸上に襲いかかる越智だが、手数の割に岸上の意表を突くことができない。逆に、連打の隙間に岸上のパンチが滑り込んでダメージを負っている。しかし、越智の心は折れない。まっすぐに岸上に向かって突進し、連打を叩きつける。最終ラウンド、火花散る乱打戦を展開するも両者決定打を奪うことはできずに試合終了。判定で岸上の勝ち。

ライト級4回戦
山田 モリオ  判定  山本 浩史
 じっくりと様子を見ながらスタートした山田と山本の試合。中盤になるとやや変則の山田のパンチが山本を捉えるようになる。山本はパンチの出所が見えず対応できない。最終ラウンドも山田の右ストレートがスウィング気味に山本の顔面を捉え、じりじりと後退させていくが決定打にはならず試合終了。判定で山田の勝ち。

54.0kg契約級6回戦
大堀 晃司  判定  内田 崇文
 ミドルレンジで多彩なパンチを放つ大堀に対して、内田も踏みとどまって追撃を寸断する。前半は大堀やや有利ながら、決定的な流れは作れていない。だが終盤、内田のプレッシャーが大堀を後退させはじめる。この状況でも距離をとりながら優勢に試合を進める大堀だが、内田もきわどいパンチを放ちながら前進してくる。最終ラウンド、アウトボクシングに徹する大堀のパンチが内田を捉えるが、内田の前進を止めるには至らぬまま試合終了。判定で大堀の勝ち。

日本ライト・フライ級タイトルマッチ
宮崎 亮  負傷引き分け  滝澤 卓
 第1ラウンド開始早々、宮崎の左フックが滝澤をマットに叩き伏せる。滝澤の懐に潜り込んで連打を放つ宮崎だが、第3ラウンド、今度は滝澤の右フックをカウンターで掠られてダウンを奪い返されてしまう。ここから面白くなると思った矢先、滝澤がまぶたをカットし大量の出血。ここで試合終了。試合は負傷引き分け。宮崎のタイトル防衛となった。

5月3日 「ばるたん星人 吟醸酒」を嗜みつつ
ミドル級8回戦
ジョー・グリーン  判定  デルレイ・レインズ
 的確なパンチをガードの隙間に叩き込むグリーン。なんとか勢いを止めたいレインズだが、序盤はすべてにおいてグリーンが一枚上手だ。しかし中盤に入ると、グリーンの動きに翳りが見え始める。レインズはグリーンのパンチを毎ラウンド喰らいながらじりじりと前進。グリーンをロープ際に追いつめはじめた。テクニックで上回るグリーンは後半に入ってもレインズにパンチをヒットさせ続けるが、レインズは退かない。最終ラウンド、追うレインズを高速連打で迎撃するグリーン。攻防は一進一退だ。さすがに勢いが落ちてきたレインズのパンチをかいくぐってグリーンがパンチを叩き込むが、レインズの意識を断ち切ることはできないまま試合終了。判定でグリーンの勝ち。

IBFラテン フェザー級タイトルマッチ
フェルナンド・ベルトランJr.  判定  モンティ・メサ・クレイ
 細かく体を振りながら前に出てくるメサ・クレイを左右のロングパンチで振り払うベルトラン。序盤の距離の奪い合いはメサ・クレイが優位。ベルトランはメサ・クレイのしつこい突進をさばききれない。だが、この流れは中盤を迎える頃に変わりはじめ、ベルトランがメサ・クレイの圧力を凌いでクリーンヒットを奪うようになる。メサ・クレイの突進は後半に入っても止まることはないが、距離は徐々に開きはじめ、ベルトランのパンチが中間距離でメサ・クレイを捉える。だが、コーナーに詰められたメサ・クレイはベルトランの追撃をかわして反撃。離れればベルトラン、近づけばメサ・クレイという構図が終盤に入ってはっきり現れてきた。最終ラウンド、最後の力を振り絞って左右フックを振るうメサ・クレイだが、最後までベルトランに一矢報いることはできずに試合終了。判定でベルトランの勝ち。

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
ローマン・ゴンサレス  4RTKO  イバン・メネセス
 大きく距離をとって左を放つメネセスを、コンパクトなパンチを振るいながら追いつめてゆくゴンサレス。パワーで勝るゴンサレスがメネセスをあっという間にロープ際まで後退させる。なんとかパンチを返して対抗するメネセスだが、みるみる腫れあがっていく顔からゴンサレスのパンチ力がうかがい知れる。第3ラウンド終了間際、ゴンサレスの強打がついにメネセスの膝を砕いた。反撃するメネセスを押し潰した感じだ。ゴングに救われたメネセスだったが、さらに勢いを増したゴンサレスの前進を止めることができない。ひたすら連打に耐えた第4ラウンド終了間際、コーナーで滅多打ちにされるメネセスを見てレフェリーが試合をストップ。ゴンサレスのTKO勝ち。メネセスにまったく自分のボクシングをさせなかったゴンサレス。強い。

WBO中南米スーパー・ライト級暫定王座決定戦
ルーカス・マティセ  4RKO  フロレンシオ・カステラーノ
 互いにジャブを伸ばして様子をうかがう第1ラウンド。まずプレッシャーを強めはじめたのはマティセだ。大きく踏み込んでカステラーノのボディを叩く。ここから切り崩しにかかったマティセは次第にカステラーノのガードを割ってストレートを突き刺す。第2ラウンド終了間際、マティセの左ショートアッパーがカステラーノの脳を揺らした。マティセがダウンを奪う。必死に反撃を試みるカステラーノだが、マティセの強烈なリバーブロー連打で勢いを寸断されてしまう。第4ラウンド、ロープ際から脱出できずもがくカステラーノにマティセのラッシュが浴びせられる。そして、苦し紛れにはなったカステラーノの右にマティセのリバーブローがカウンター炸裂。マティセはマットに崩れ落ちた。悶絶するマティセにレフェリーのカウントは続き、そのまま試合終了。マティセのKO勝ち。強烈な左を軸に完璧に試合を組み立てたマティセ。カステラーノは為す術がなかった。

WBO世界スーパー・フライ級王座決定戦
ホルヘ・アルセ  負傷判定  アンキー・アンコタ
 体格を活かしてアンコタをロープ際に追いつめてゆくアルセ。だが、スイッチヒッターのアンコタに対してどうにも狙いが定まらないようだ。密着戦でもアンコタが巧みにアルセのパンチをかわして反撃する。中盤に入ってもアンコタはコーナーから脱出できず、毎ラウンドのようにコーナーでの迎撃を余儀なくされている。流れが変わらぬまま突入した後半第7ラウンド、アンコタの目尻から鮮血が迸る。この傷が試合続行不能と判断されて試合終了。負傷判定でアルセの勝ち。

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