2010年6月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

6月28日 「日置桜 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・フライ級12回戦
ノニト・ドネア  3RKO  マヌエル・バルガス
 強烈なパンチでバルガスにプレッシャーをかけるドネア。体格差も大きく効いているようだ。第3ラウンド、捨て身の接近戦を挑んだバルガスをドネアのスピードが翻弄する。左右にステップしながらパンチを叩きつけ、最後は左アッパーを顎先に突き刺してとどめを刺した。ドネアのKO勝ち。2階級下の元チャンプになにもさせず一蹴してしまった。強い。

WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
ロデル・マヨール  3R負傷引き分け  オマール・ニーニョ
 多彩なパンチを放ちながら突破口を探す両者。試合はペース争いで始まった。そしてまずペースを握ったのはマヨール。コンパクトなパンチを的確にヒットさせてニーニョを後退させる。しかし、第3ラウンドに入って体勢を立て直したニーニョはヒットアンドアウェイで流れを押し戻す。ここでアクシデントが起こった。ニーニョのローブローをアピールしたマヨール。ニーニョはレフェリーの制止に気づかず左フックを放つ。このパンチがマヨールの顔面を直撃してノックアウトしてしまった。レフェリーが駆け寄るのを見て動きを止めたマヨールだが、ニーニョには見えなかったと判断されて負傷引き分けとなった。決着はダイレクトリマッチに持ち越しだ。

WBA・WBC世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
ビック・ダルチニャン  判定  ロドリゴ・ゲレロ
 まず攻勢を強めたのはゲレロ。思い切りのいいパンチでダルチニャンをロープ際まで追い込んでいった。いつもなら有無を言わさぬ圧力で相手を後退させるダルチニャンだが、ゲレロは怖じけることなく前に出つづけてボディをしつこく叩く。中盤に入ってリズムに乗ったダルチニャンは変幻自在なスタイルからパンチを繰り出し、ゲレロにヒットさせる。が、ゲレロは退がらない。いいパンチを喰らっても踏みとどまり、すぐさま反撃に転じてくる。終盤に入る頃にはゲレロのダメージははっきり見てとれるようになるが、前進は止まらない。ダルチニャンの強打に耐えながら前に出続け、ダルチニャンにラッシュ体勢をとらせない。最終ラウンド、変わらず攻め続けるゲレロにダルチニャンは再三カウンターをあわせる。何度も顎を跳ね上げられるゲレロだが、最後まで闘志が消えることはなく試合終了。判定でダルチニャンの勝ち。とにかく、ゲレロの踏ん張りを称えよう。

6月27日 「日置桜 純米酒」を嗜みつつ
スーパー・ライト級4回戦
橋野 佑太  2RTKO  須田 繁哉
 前傾姿勢で前に出てゆく橋野を須田はロングパンチで止めにかかる。第2ラウンド、須田が橋野の連打に捉まった。左右フックを立て続けにこめかみに食らって須田はガクリと膝を折る。このダウンからは立ち上がるものの、橋野のフックが見えていない須田は再び連打にされされてレフェリーストップ。橋野のTKO勝ち。

バンタム級6回戦
小國 以載  1RTKO  坂 光輝
 第1ラウンド開始30秒、スピーディなパンチの交換の中、小國の連打で坂がマットに崩れ落ちる。最初のダウン。立ち上がった坂だったが、立て直す時間は与えられず。再びクリーンヒットをもらったところでレフェリーストップとなった。小國のTKO勝ち。パンチを当てる勘がある。

スーパー・フェザー級8回戦
大沢 宏晋  判定  エディ・コマロ
 左を上下に散らしてリズムをつくる大沢。コマロはガードを固めてパンチを振るってくる。先手をとるのは大沢だが、コマロがきわどいタイミングで打ち終わりを狙ってくるので気は許せない。中盤に入っても大沢の有利は変わらないが、コマロのパンチも衰えを見せず、詰めようとする大沢の鼻先をかすめてゆく。終盤、コマロの強打が大沢にプレッシャーを与えるようになった。大沢の細かいパンチを意に介さず、コマロは強打を放ち続ける。最終ラウンドもお互い渾身のパンチを振るいあうが、決定打にはならずに試合終了。判定で大沢の勝ち。

バンタム級8回戦
川口 裕  6R終了TKO  ムハマド・アフリザル
 川口を挑発するアフリザル。序盤はアフリザルのプレッシャーを川口が足で逸らす展開となる。中盤、左右に揺さぶりながらアフリザルのガードの隙間を狙う川口を、変わらぬペースでアフリザルが追い続ける。しかし終盤に入る頃には、川口のヒットアンドアウェイがアフリザルの動きを鈍らせはじめた。川口の細かいパンチにアフリザルが防戦一方となる。第6ラウンド終了時、アフリザルの出血が続行不能と判断された。川口のパンチで切ったということで川口のTKO勝ち。

6月26日 「日置桜 純米酒」を嗜みつつ
ヘビー級8回戦
アンドレイ・フェドソフ  2RTKO  ライオネル・バトラー
 体格を活かしてプレッシャーをかけるバトラーを左右の高速連打で食い止めるフェドソフ。パンチの交換ではスピード負けしているバトラーだが、フェドソフの虚を突くパンチを要所で叩き込んでくる。この辺が経験か。だが、フェドソフのパンチは確実にバトラーにダメージを与えてゆく。第2ラウンド、それでも前に出るバトラーの側頭部をフェドソフの左右フックが連続して捉えて、フェドソフが最初のダウンを奪う。立ち上がったバトラーだったが、フェドソフの追撃に為す術もなく沈んで試合終了となった。フェドソフのTKO勝ち。

ライト・ヘビー級6回戦
アナトリィ・ドチェンコ  判定  アイザック・アテンシオ
 長いジャブでアテンシオの動きを止めるドチェンコ。怯んだアテンシオのガードの隙間をドチェンコの右ストレートが貫いた。第1ラウンドにさっそくドチェンコがダウンを奪う。中盤に入って完全に距離を見切ったドチェンコはカウンター狙いでアテンシオを迎え撃つが、なかなかタイミングが合わない。だが第5ラウンド、ロープまで後退したアテンシオはドチェンコの連打から逃げるようにマットに沈む。試合はそのまま最終ラウンドまでもつれ込み、そのまま試合終了。判定でドチェンコの勝ち。

IBF世界ミドル級挑戦者決定戦
ロマン・カルマジン  10RTKO  ディオニシオ・ミランダ
 序盤は互いに手を出しながら主導権の奪い合い。じっくり前に出てくるカルマジンに対して、ミランダは出入りを繰り返して揺さぶりをかける。第3ラウンド、ミランダのチョッピングライトがカルマジンの膝を揺らした。一気に攻め込むミランダ。これを耐えてすぐに反撃に転じたカルマジンは、左ボディを軸にミランダを攻める。しかし第9ラウンド、ふたたび右の一撃がカルマジンを襲った。ロープまで吹き飛ばされてマットにグラブを落とす。カルマジンのダメージは深い。なんとかこのラウンドをしのいだカルマジンに、完全にペースを握ったミランダが襲いかかる。このラウンドで終わりかと思われたカルマジンだが、まだ拳は活きていた。大きくパンチを振るってきたミランダにコンパクトなワンツーを叩き込んでダウンを奪い返す。立ち上がったミランダは捨て身の打ち合いを挑むが、最後はカルマジンの右ストレートをガードのど真ん中に突き刺されてマットに叩きつけられる。コールに反応しないミランダを見てレフェリーが試合をストップ。カルマジンのTKO勝ち。追いつめられたところからワンチャンスで逆転劇を演じたカルマジン。心が強いボクサーだ。

6月7日 「獺祭50 純米吟醸」を嗜みつつ
WBC米大陸ウェルター級タイトルマッチ
アルフォンソ・ゴメス  5R終了TKO  ホセ・ルイス・カスティージョ
 互いにフェイントをかけつつ拳を繰り出すゴメスとカスティージョ。序盤の接近戦は打ちつ打たれつの乱打戦。スイッチしながらコンパクトなパンチを連打するゴメスが徐々にリズムを掴みはじめる。中盤、ますますスピードの上がるゴメスに対して為す術がないカスティージョは5ラウンド終了時点でギブアップ。ゴメスのTKO勝ち。

WBC世界ライト級王座決定戦
ウンベルト・ソト  判定  デビッド・ディアス
 まっすぐにソトを追いつめていったディアス。ロープを背にした瞬間、ソトの左右フックがディアスの顔面を捉えた。ガクッと腰を落としてディアスがダウンを喫する。挽回を図ってふたたび前進するディアスだが、その眼前をソトの左アッパーがかすめてゆく。頭を低くして踏み込みたいディアスは出鼻を挫かれてしまう。中盤、ディアスの突進にソトがプレッシャーを感じ始めた。体ごと押し込んでくるディアスにロープを背負うことが多くなるソト。打ち合いではまだソトが優位だが、ディアスのパンチも際どいところを掠めてゆく。終盤、ペースの落ちたソトに、さらにプレッシャーをかけるディアスだが、ソトのカウンターが要所で決まるため決定的なチャンスをつくることができない。最終ラウンド、ソトは連打でディアスに打ち合いを挑み、終了間際に2度目のダウンをディアスから奪う。試合はそのまま終了し、判定でソトの勝ち。

WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
マニー・パッキャオ  判定  ジョシュア・クロッティ
 ガードを高く構えて対峙するクロッティとパッキャオ。がっちりと固まって様子を見るクロッティにパッキャオが高速連打で襲いかかる。クロッティはガードの隙間を狙ってくるパッキャオを右打ち下ろしで迎撃する作戦のようだ。第2ラウンドに蹈鞴を踏んだクロッティだが、そのあとはふたたびプレッシャーをかける。これに対してパッキャオは上下にパンチを散らしながらクロッティのガードを揺さぶる。中盤、パッキャオの連打が止まるのと、クロッティが落ちるのとどちらが早いかが勝負を分けそうだ。そして折り返し点を過ぎたところでそれははっきりしてくる。パッキャオのボディブローでクロッティの足が揺れはじめた。終盤、ペースは完全にパッキャオが握り、クロッティはパッキャオのスピードに対応できず、じりじりと後退させられてしまう。時折伸ばす右ストレートにも体重が乗っていない。最終ラウンドもパッキャオは止まらない。多少の疲れは見えるものの、クロッティに一矢報いることも許さずに試合終了。判定でパッキャオの勝ち。

バックナンバーへ


メインページへ戻る