2010年8月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

8月7日 「石鎚 純米酒」を嗜みつつ
OPBFミドル級タイトルマッチ
佐藤 幸治  4RTKO  李 在明
 鋭い右ストレートを放つ李。佐藤もお返しとばかりに右ストレートで李の膝を揺らす。序盤、まずリズムに乗ったのは李の方だ。小刻みに体を揺らしながらパンチを集める。佐藤は李を捉えきれず、やや振り回され気味だ。だが第4ラウンド、佐藤の右で李の足が止まる。続く佐藤の攻撃に耐えきれずダウンを喫する李。立ち上がった李だが、連打でガードを崩されたところに左フックを叩き込まれて試合は決まった。ロープに吹き飛ばされる李を見てレフェリーが割って入って試合終了。佐藤のTKO勝ち。しっかりと見て、確実に仕留めたといったところだ。お見事。

日本ウェルター級タイトルマッチ
中川 大資  ドロー  井上 庸
 第1ラウンド、小刻みにステップしながら試合を組み立てる井上のワンツーが、中川のガードのど真ん中に滑り込んだ。井上がダウンを奪う。積極的に攻めて出ていた中川の勢いを止めてしまった。第2ラウンド、スピードに乗った井上の攻めに中川が巻き込まれる。連打の中、グラブをマットに突いて中川は2度目のダウンを喫する。しかし、時折放つ中川のチョッピングライトとボディアッパーが確実にダメージとして井上に蓄積され、中盤を迎える頃には一進一退の打ち合いとなる。第5ラウンド、ひたすら中川を攻め立てる井上だが、後半から急にスピードを失った。第6ラウンド、中川のチョッピングライトが面白いように井上の顔面を捉える。深々と突き刺さるボディアッパーでさらに井上のスピードは鈍ってゆく。それでも前進をやめない井上だったが、中川の左ストレートからの連打で体を崩した井上に、強烈な左フックが炸裂した。マットに大の字に倒された井上。試合は最終ラウンドを突入する。最後の最後まで両者前に出続けた打ち合いは試合終了のゴングを聞く。三者三様の判定でドローとなった。

ウェルター級8回戦
佐々木 基樹  6RTKO  李 善行
 クラウチングスタイルから鋭いパンチを繰り出す李に、佐々木は変則的なスタイルで挑んでゆく。一発を狙う佐々木に対して、李はアッパーを交えたしつこい連打を叩きつけて佐々木のパンチを押さえ込む。だが、次第にリズムに乗ってきた佐々木は李の連打にカウンターをあわせはじめる。李には佐々木の変則が見えていないようだ。それでも持ち前のタフネスで第6ラウンドまで耐えた李だったが、佐々木の連打を浴びてコーナーに下がったところでレフェリーが割って入って試合終了。佐々木のTKO勝ち。李のタフネスはたいしたものだったが、最後まで佐々木の攻撃に耐えきれるほどではなかった。

スーパー・ウェルター級8回戦
松橋 拓二  2RTKO  山本 忍
 頭を低くして前に出る山本。松橋は強打でこれを迎え撃つが、ストップすることができない。そして第2ラウンド、ロープ際でラッシュに晒されて松橋がダウンを奪われる。立ち上がった松橋に襲いかかる山本。あっという間に2度目のダウンを奪ったあと、再度ロープに松橋を追いつめて松橋の膝を折り、試合終了。山本のTKO勝ち。あの松橋を破った。時代が変わった。

スーパー・フェザー級4回戦
濱名 潤  1RTKO  武石ジロー
 勢いがいい武石だが、どうにも下半身が安定しない。もみ合いの中で濱名が放った左フックがクリーンヒットして1度目のダウンを奪う。ふたたび対峙して打ち合いになるが、今度は濱名の右フックを食らって2度目のダウンを喫して試合終了。濱名のTKO勝ち。だけど、2度目のダウンは武石が打ち勝ってたような・・・自分の勢いに下半身が振り回されただけのような・・・ま、鍛え直して出直してもらおう。。

スーパー・フェザー級4回戦
坂爪 洋樹  判定  菊池 希望
 接近してのもみ合いが多い序盤。菊池はサウスポーの利点が活かせる距離で戦っていない。だが、第1ラウンド終了間際にダウンを奪ったのは菊池だった。当たった者勝ちの乱打戦で坂爪のこめかみを捉えている。その後の打ち合いも打ちつ打たれつの展開となり、両者とも主導権を奪うには至らない。試合は最後までそのまま続いて終了。判定で菊池の勝ち。

スーパー・フェザー級4回戦
高橋 夏樹  2RTKO  高橋 徳行
 まず連打を仕掛けたのは徳行。だが、夏樹も負けずにパンチを返して試合は互角の打ち合いとなる。鋭い右フックの交錯で膝を折ったのは徳行の方だった。ダウンにはならなかったが流れは夏樹に傾く。第2ラウンド、徳行が盛り返す。絶え間ない左右の連打で夏樹のパンチを封じ、じわじわとダメージを与えてゆく。第3ラウンド、必死に流れを押し戻そうとする夏樹だったが、勢いに乗った徳行の連打はさらに威力を増してゆく。限界と判断した夏樹側セコンドはタオルを投入。徳行のTKO勝ち。

8月6日 「石鎚 純米酒」を嗜みつつ
ウェルター級10回戦
ルスラン・プロポドニコフ  8RTKO  ハビエル・ハウレギ
 序盤から強烈なボディを叩き込むプロポドニコフ。ハウレギはサイドステップしながら上下にパンチを散らす。ダイナミックな左右フックで追い詰めてくるプロポドニコフに対して、ハウレギはピンポイントアッパーをきっかけにして老獪なボクシングを展開する。いいところまで攻め込むプロポドニコフだが、ハウレギは最後の一発を許さない。後半にさしかかり、ペースを握っているのはプロポドニコフだが、その強打を喰らいながらもハウレギは対峙し続ける。ダメージがないはずはないが、あらゆるテクニックを駆使しているようだ。しかし第8ラウンド、ロープに詰められていよいよ手が出なくなったハウレギを見て、レフェリーが割って入った。プロポドニコフのTKO勝ち。圧倒的なボクシングではあったが、楽勝ではなかった。ハウレギの粘りを讃えよう。

スーパー・ミドル級8回戦
ジュリアス・フォーグル  1RKO  マキシム・ウラノフ
 第1ラウンド、鋭い連打で畳み込んだのはウラノフ。振り払うようにパンチを出すフォーグルだが、あっという間にコーナーに追い詰められてダウン。テンカウントギリギリで立ち上がっていないと判断されてカウントアウト。ウラノフのKO勝ち。最後の判断は微妙だが、ウラノフが強かったことには変わりない。

ヘビー級4回戦
フランシスコ・ミレレス  1RTKO  ギャレット・サイモン
 相撲取りのようなミレレス。サイモンに向かって突進していくが、左右フックの連打であっという間にダウンを喫する。体格は前進してこそ力を発揮するが、後退してしまっては意味がないロープ際でミレレスが戦意喪失したところで試合終了。サイモンのTKO勝ち。

ライト級10回戦
金 智勲  5RTKO  タイロン・ハリス
 まずは猛攻を仕掛けて金を圧倒するハリス。完全に出遅れた金は打ち終わりを狙われていいところがない。中盤に入る頃には完全にハリスのペース。金の顔面に面白いようにハリスの左ストレートが突き刺さる。が、第4ラウンド、金の一発のストレートをきっかけに怒濤の前進が始まった。第5ラウンド、がむしゃらなパワーに圧倒されてダウンを喫するハリス。拳圧に押し潰された。立ち上がったハリスだったが、続く金のラッシュに為す術なく、レフェリーが割って入って試合終了。金のTKO勝ち。コリアンファイターという言葉を久しぶりに思い出した試合だった。

8月1日 「石鎚 純米酒」を嗜みつつ
WBC世界フェザー級タイトルマッチ
エリオ・ロハス  判定  グティ・エスパダス・ジュニア
 鋭い連打を持つ両者。ヒットアンドアウェイでペースを握りたいロハスだが、エスパダスの強引な攻めにつられて打ち合いに巻き込まれるシーンが見られる。だが、中盤に入る頃になると、細かい出入りからロハスが放つ右ストレートがエスパダスを捉えはじめる。スピードに翻弄されているエスパダスにはこのパンチが見えない。中盤、なんとかロハスのテクニックを殺して乱打戦に持ち込みたいエスパダスに、ロハスのショートパンチがコツコツとヒット。完全にロハスがペースを握る。終盤にはいると一方的な展開になった。もがきながらパンチを出すエスパダスをロハスが手玉にとっている。しかし、ロハスもエスパダスを倒すパンチは出せていない。そして試合は終了。判定でロハスの勝ち。

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ
デビッド・ヘイ  9RTKO  ジョン・ルイス
 第1ラウンド、先制攻撃を仕掛けたルイスだったが、ヘイの鋭いワンツーでいきなりダウンを奪われる。すぐに復活してじりじりとプレッシャーをかけ始めたルイスに対して、ヘイは下がりながらタイミングを計っているようだ。第5ラウンド、狙いすましたヘイの右ストレートがルイスの顎を打ち抜いた。ヘイが2度目のダウンを奪う。続く第6ラウンド開始早々にもヘイはダウンを奪い、流れを完全に引き寄せる。第9ラウンド、小刻みにダメージを積み重ねられてゆくルイスを見かねて、セコンドがタオルを投入した。ヘイのTKO勝ち。倒れない男を倒しまくって勝ってしまった。

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