2010年10月

 このページではテレビで放送されたボクシングの試合結果を、酒を嗜みながらふらふら書きつづっていこうと思います。評価にはかなりの偏りが生じる可能性がありますが、ま、そこはそれ、ご容赦ください。

10月28日 「加賀鳶 純米酒」を嗜みつつ
WBO世界クルーザー級タイトルマッチ
マルコ・フック  9R終了TKO  ブライアン・ミント
 右の長距離砲でミントを狙い撃ちにするフック。なんとか接近戦に持ち込みたいミントだが、近接距離で放たれるフックのチョッピングライトと右アッパーで主導権を握られてしまう。第3ラウンド、第5ラウンドに右でダウンを奪うフック。ミントの土俵でボクシングをさせない。ところが折り返しを迎える頃になるとフックに疲労の色が見え始めた。攻めに前半の勢いがない。しかし確実にダメージを与えていくのはフック。第9ラウンド、こめかみをかするフックの右ストレートでミントが崩れ落ちた。なんと過去のラウンドをしのいだミントだったが第10ラウンド開始には応じられず試合終了。フックのTKO勝ち。

WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
ケリー・パブリック  判定  セルヒオ・マルチネス
 するどいワンツーを放ちながら前進するパブリック。このプレッシャーをヒットアンドアウェイでさばくマルチネス。次第にスピードに乗るマルチネスにパブリックはついていけない。得意の距離に釘付けにして狙い撃ちにしたいパブリックだが、打とうとした時にはマルチネスはサイドにすり抜けている。かと思えばいきなりの左ストレートや、右フックを叩きつけ、すぐにパブリックの射程から離脱する。この繰り返しだ。パブリックは1度はダウンを奪っているもののそれを上回るポイント差を予想させる終盤、両まぶたからの流血でパブリックは追撃の勢いをそがれてしまう。判定でマルチネスの勝ち。

OPBFライト・フライ級タイトルマッチ
家住 勝彦  8RTKO  宮崎 亮
 じりじりと間合いを詰める家住に対して、小刻みなステップで距離を調整する宮崎。家住は宮崎を追いかけてゆくが、宮崎の絶妙な距離コントロールに支配され、なかなか自分の射程に捉えることができない。宮崎はそんな家住をトリッキーな動きで翻弄しながらクリーンヒットを積み重ねる。折り返し点を過ぎた頃から反撃に転じた家住だったが、攻防で一枚上をゆく宮崎からペースを奪うことができない。そして第8ラウンド、一瞬怯んだ家住に宮崎が襲いかかった。ロープに釘付けにして連打に曝し、スタンディングダウンを奪う。試合再開と同時に再び家住を攻め立て、逃げる余地を与えない。完全に手が返せなくなったところで見かねたレフェリーが割って入って試合終了。宮崎のTKO勝ち。

OPBFフライ級タイトルマッチ
ロッキー・フエンテス  11RTKO  池原 繁尊
 ミドルレンジで強打を交換する両者。第1ラウンド、フエンテスが池原の膝を揺らす。よろよろとロープまで後退する池原。まずペースを握ったかに見えたのはフエンテスだ。しかし第3ラウンド、今度は池原のパンチがフエンテスの膝を折る。一撃でダメージを与えることのできる両者の打ち合いは一進一退の展開となった。中盤、ボディ攻撃でフエンテスを押し込んでいった池原だったが、ダメージがより多く蓄積していったのも池原だった。次第にフエンテスのパンチでよろめきはじめた池原。第11ラウンド、リング中央の打ち合いでフエンテスの左フックが池原を直撃。その直後にセコンドからタオルが投入された。フエンテスのTKO勝ち。

日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
三浦 隆司  3RTKO  竹下 寛刀
 第1ラウンドから強烈なパンチを叩き込む三浦。なんとか突き放したい竹下だが、打ち終わりにことごとく踏み込まれ、上下に強烈なパンチを見舞われる。それでもストレート中心に足を使って距離を作ろうとした竹下だが、第3ラウンド、あっという間にロープに追い詰められて三浦のラッシュに巻き込まれてしまう。ガードを固めて耐え凌げるほど三浦のパンチは軽くはなく、ついにマットに薙ぎ倒されてしまう。試合再開のその瞬間、踏み込んできた三浦をカウンターで捉えて一矢は報いたが三浦の突進を止めるには至らず、再び連打を浴びはじめたところでレフェリーが試合を止めた。三浦のTKO勝ち。

日本フェザー級タイトルマッチ
李 冽理  判定  天笠 尚
 ロングレンジからのストレートで崩したところで接近戦を挑んで打ち倒したい天笠。序盤、槍のようなストレートを突きながら李を攻め立てる。しかし中盤にはいると、李は天笠が得意とする距離の隙間に身を置いて反撃に転じる。ミドルレンジでの攻防だ。天笠が下がれば距離を詰めてストレートを放ち、迫ってくれば打ち終わりを狙ってカウンターを叩き込み、天笠が体勢を整える前に距離をとる。実に巧みな戦法だ。なんとか接近戦に持ち込みたい天笠だが、焦るほどに李の術中に絡め取られていった。最終ラウンド、必死に攻勢に出る天笠だったが、李は最後まで距離を支配しながら自分のボクシングを貫き、ペースを渡すことはなかった。判定で李の勝ち。

ライト級8回戦
金子 大樹  判定  小口 雅之
 ミドルレンジの打ち合いで始まった金子と小口の打ち合いは次第に距離を縮め、折り返し点を過ぎる頃には頭をつけての密着戦となった。体全体のパワーで押し気味だったのは金子だったが、差は微々たるもの。クリーンヒットを食らっても次の瞬間には前に出るのはどちらも同じ。打ち合いは最後まで続き、判定で金子の勝ち。

WBA暫定世界フライ級タイトルマッチ
ルイス・コンセプション  4RTKO  エリック・オルティス
 序盤から強打でオルティスを圧倒するコンセプション。後退しながら反撃を試みるオルティスだが、パンチがあたってもコンセプションは止まらない。第4ラウンド、コンセプションの体全体を使った強打にオルティスが捉まる。バックステップして第1波をかわしても、コンセプションの第2波、第3波がオルティスを襲う。立て続けにパンチを食らって体勢が崩れたところへ、さらにコンセプションの追撃がクリーンヒットし、レフェリーが割って入った。コンセプションのTKO勝ち。

スーパー・ウェルター級12回戦
ポール・ウィリアムス  4R負傷判定  カーミット・シントロン
 互いに距離の探り合いをしていた序盤、ウィリアムスをロープ際に攻め込んだシントロンが勢い余ってリングサイドに転落するというハプニングが起きた。試合続行は不可能。だが、第4ラウンドまで試合が進んでいたということで結果は判定に。リング上に残っていたウィリアムスの勝ち。

WBC世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
カール・フロッチ  判定  ミッケル・ケスラー
 序盤、ケスラーの堅いガードに攻めあぐむフロッチ。ペースはケスラーが握ったように思えたが、中盤にはいるとフロッチは左右に移動しての攻撃を仕掛け始める。しかし、ケスラーに致命的なダメージを与えるほどの攻撃はできない。互いにペースを握れない状態で続く打ち合い。最終ラウンド、ケスラーらしからぬ必死の猛攻を見せたこともあって、判定でケスラーの勝ち。

10月26日 「天狗舞 ひやおろし 山廃純米」を嗜みつつ
IBF世界スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ルシアン・ビュテ  3RTKO  エディソン・ミランダ
 鋭い連打でビュテを攻め立てるミランダ。しかし、ビュテは下がりつつも要所でカウンターを放ち、ミランダの勢いを寸断する。そしてミランダのリバーに突き刺さるビュテのフックは確実にミランダにダメージを刻んでいた。第3ラウンド、それでも前に出たミランダだったが、バックステップしたビュテの左アッパーがミランダの顎を打ち抜いた。顔からマットに崩れ落ちるミランダ。立ち上がったものの足下は定まらずレフェリーストップ。ビュテのTKO勝ち。

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
ビタリ・クリチコ  10RTKO  アルバート・ソスノウスキー
 体格差を活かしてプレッシャーをかけるクリチコ。スノウスキーは前後の出入りで懐を伺うが、クリチコの打ち下ろし、アッパー、ボディを変幻自在に打ち込まれて距離を縮めることができない。ラウンドが進むにつれてダメージの色を濃くしていくソスノウスキーだが、あきらめずに踏みとどまる。しかし第10ラウンド、ついにクリチコのパンチがソスノウスキーの動きを止めた。狙い澄まして打ち込まれた致命的な一打を一度は耐えたソスノウスキーだったが、そのままコーナーに追い込まれてとどめのワンツー。崩れ落ちるソスノウスキーを見てレフェリーは即座に試合を止めた。クリチコのTKO勝ち。進撃の巨人ってこんな感じだろうか?

10月24日 「天狗舞 ひやおろし 山廃純米」を嗜みつつ
IBF世界バンタム級タイトルマッチ
ヨニー・ペレス  ドロー  アブネル・マレス
 プレッシャーをかけるペレス。だが、マレスはタイミングのいい強打で押し戻す。序盤はマレスがペレスを圧倒する。しかし、リーチを活かした上下の打ち分けが次第にマレスを押し戻しはじめ、折り返しの頃からペレスが流れを取り戻しはじめた。足を使うなど戦法を変えて対応するマレスだったが、ペレスへ傾いた流れは変わらずに試合終了。判定はドローでペレスの防衛。

フェザー級12回戦
イスラエル・バスケス  3RTKO  ラファエル・マルケス
 鋭いパンチの差し合いで始まった因縁の対決。ストレートで攻めるバスケスに対して、まず左右から崩しにかかったのはマルケスだ。応戦しつつも後退を余儀なくされるバスケス。この攻撃の間にバスケスは左目尻をカットしてしまう。第3ラウンド、さらに攻勢を強めるマルケスの攻めで右目もカット。視界の隙を突いてヒットするマルケスのパンチにバスケスは棒立ちとなり、レフェリーが試合をストップした。マルケスのTKO勝ち。

10月3日 「天狗舞 ひやおろし 山廃純米」を嗜みつつ
NABO北米ユースフェザー級タイトルマッチ
リコ・ラモス  4RKO  セシリオ・サントス
 懐に入り込もうとするサントスを巧みな左で突き放すラモス。このパンチを浴びながらも前進していたサントスだったが、徐々にガードが崩されてゆく。そして第4ラウンド、ミドルレンジでの打ち合いの中、ラモスの左フックがサントスの脇腹に突き刺さる。一瞬バックステップしたサントスはそのまま苦悶の表情を浮かべてマットに膝をついた。レフェリーのカウントを聞きながら悶絶するサントス。カウントアウトで試合終了。ラモスのKO勝ち。

ウェルター級4回戦
マイケル・ダラスJr.  1RTKO  ファビアン・ルケ
 スピードでルケを圧倒するダラス。第1ラウンドあっという間にロープ際に追い詰める。ガードしきれずすでに大きなダメージを負ったルケにダラスの右フックが2連打でヒット。ルケがマットに沈む。なんとか立ち上がるがすでに足下は定まらずレフェリーストップ。ダラスのTKO勝ち。

NABO北米ライト級タイトルマッチ
マルティン・オノリオ  判定  ウィルトン・イラリオ
 高速の長距離砲でがっちり距離を固めるオノリオ。イラリオは強引に頭から突っ込んで距離を潰しにかかるが、サイドステップでいなされ、的確にパンチをヒットされてしまう。確実にダメージを与え続けるオノリオは第6ラウンドにはイラリオから2度のダウンを奪って試合を決定づけた。が、イラリオが止まらない。後半、ダッシュ力は目に見えて鈍ったが、オノリオの連打を耐えたあとには必ず反撃を試みる。心が強い。最終ラウンド、意地でも仕留めたいオノリオの先制ラッシュを凌ぎ、再び乱打戦へ突入。だが、イラリオは一矢を報いることなく試合終了のゴングを聞き、判定でオノリオの勝ち。

10月1日 「天狗舞 ひやおろし 山廃純米」を嗜みつつ
ライト・ヘビー級12回戦
バーナード・ホプキンス    ロイ・ジョーンズ
 伝説級の両者の戦い。フェイントの掛け合いから一瞬の隙を探す緊迫した展開が序盤から続くが、よりいっそう老獪さを増したホプキンスに対して、全盛期のスピードを失っているジョーンズは徐々に劣勢に追い込まれてゆく。ホプキンスはヘッドバッド、オーバーアクションなどねちねちと小技を繰り出してジョーンズが冷静になることを許さず、そのまま試合終了。判定でホプキンスの勝ち。

WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
アンドレ・ベルト  8RTKO  カルロス・キンタナ
 ベルトの踏み込み際にカウンターをあわせるキンタナ。序盤、ベルトの猛攻を封じてポイントを稼ぐ。しかし終盤にはいるとベルトのハンドスピードが真価を発揮し始める。一発をきっかけに連打で攻め込み、キンタナの動きを徐々に鈍らせてゆく。第8ラウンド、ダメージを追って逃げるキンタナを執拗に追撃する。再三にわたってロープ際で連打にさらされるキンタナ。コーナーに追い込まれたところでベルトの猛攻が一瞬止まるが、ここで気を抜いたキンタナの顔面をベルトの右ストレートが打ち抜いた。ここでレフェリーが割って入って試合終了。ベルトの勝ち。

バックナンバーへ


メインページへ戻る