2005.06.09.

いよいよ梅雨入りも間近ということろ。先週末は新五合に出向いてきました。星空素人さんの掲示板で活躍されているみなさんとも久しぶりにお会いできました。
どーもお疲れさまでした(特に三晩連続のえすさん(^^;)。

久しぶりの更新になりましたが、今回はステラナビゲータのTipsをまとめてみました。
ステラナビゲータは言わずとしれた天文シミュレータですが、紹介される機能はビジュアル的なものが多いですね。個人的にはヴィジュアル機能は使いません。
でも撮影計画を練るのにステラナビゲータは重宝しています。
遠征に行く数日前から“今度は何を撮ろうかな、何が撮れるかな”と思案をめぐらします
が、ステラナビゲータを使いながら構図や導入用の恒星の確認などを行います。

昨年末から撮った画像データも忙しくて手つかずのものが多いです。
早めにギャラリーをアップデートしたいところです。



2005.05.06.

忙しくて更新が滞っておりました。
RAPのEOS Kiss Digital NとD70sへの対応が終了しました。大変おまたせいたしました。
なお、20Daのデータは従来のRAPでそのまま読み込めます。ファイル構造は20Dと同じだからです。

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5/4〜5と、清里の“ペンションスケッチブック”にて、誠報社主催の「デジカメ天体写真講習会」に講師として参加させていただきました。
当日は黄砂で眠い空ながらも何とか晴れが続き、参加者のみなさんは思い思いの機材を展開、講師役である中三川氏と私、そして誠報社誠報社スタッフがピント合わせや対象導入などをフォロー。
参加者のみなさんは、ピント合わせに最も苦労していたようです。
ガイドシステムはシステムの小型に伴い、ある程度ルーズでも許されるようになりましたが、逆にピントは銀塩以上に追い込む必要があります。ピントに対してもっとシビアに見るよう心がけて欲しいものです。

翌日は、中三川氏と私によるデジカメ画像処理講座を開催。最後に取材にいらしたアストロアーツの上山氏にステライメージVer5の機能紹介をしていただきました。

またこういう機会を設け、デジタル天体写真の楽しさを伝えることができればと思います。
何はともあれ、参加者のみなさま、お疲れさまでした。




2005.03.30.

今夜はアンタレス食。東京では0時29分から食開始です。晴れたら見なければ。
こういうアクティブな現象はビデオによる撮影がよいのでしょうね。

さて、誠報社でデジタルカメラで天体写真を撮るコミュニティ「cb01」が発足しました。代表は中三川健二氏。天文3誌のフォトコンでは超がつく常連。当代で最も入選実績のある方の一人ではないでしょうか。
天体写真のトップクリエイタの方々は、秘伝としてなかなかノウハウを公開しないものです(私なんぞ隠すようなノウハウはありませんが(^^;)。銀塩〜デジカメとトップを走る氏がその秘伝を公開するというのですから興味のある方なら気になるハズ。
デジカメでの画像処理に困っている方には氏のハイブローなテクニックがもちろん役立つでしょうし、末席ながら私も協力させていただき、これからデジカメで手軽に天体写真を楽しみたいと思っている初心者の方々にもフォローさせていただきたいと思います。

SAPC一眼デジタルカメラ部門「cb01」

なお、本コミュニティの第1回のイベントとして、GWに清里のペンションで撮影&画像処理のセミナーを行います。

●日時:2005年5月4日午後3時(現地集合)〜5日午後5時頃まで
●場所:清里ペンションスケッチブック(http://www.sketchbook.gr.jp/)
●定員:20名様
●講師:古庄歩氏・中三川健志氏
●参加費用:一泊二日宿泊代込\20,000

こちらでも末席にてご指導させていただきますので、初心者の方やうまくいかない方にぜひご参加していただきたいと思います。
安価に楽しめるデジ一眼の天体写真ですが、機材設営→ピント合わせ→撮影→画像処理と抑えなければならないポイントを確実にまとめていかなければ、失敗作品を多数作ってしまうことになります。もしこうしたことでお悩みなのであれば、ご自身の機材を持参いただければ、アドバイスさせていただきます。

2002.02.18.

日本名は“EOS Kiss Digital N”でした。


http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissdn/index.html


気になるところが一つ。
上記リリース文から長時間露光時の内蔵NRについての記述を引用します。

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ノイズ発生の大きな要因となるセンサーの暗電流や読み出し回路ノイズを低減することで、「EOS Kiss Digital」以上の高画質を実現しています。さらに、“New EOS Kissデジタル”では、長秒時露光時のより一層の画質向上を図るため、カスタム機能に「長秒時露光時のノイズ低減」を搭載しました。これにより、感度設定がISO100〜800の時は30秒以上、ISO1600の時は1秒以上のスローシャッター時に、カメラ内部でノイズリダクション処理(※)が行われます。

※撮影後に露光時間と同時間のノイズ低減処理を行うため、処理が完了するまで次の撮影はできません。
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これって30秒以上のときは無条件に内蔵NRが作動するのでしょうか。
設定でオフにできるともできないとも書いてないのですが、行間からは無条件でNRが働くように読み取れます。
だとすると、ソフトウェアダーク減算が使えず、魅力は激減です。

…と書いたのですが、よく見たら“カスタム設定”とありますね。おそらくON/OFFは可能でしょう。あとは実機で確認できるのを待つのみです。

2005.02.18.

S3Pro/S2Pro対応のRAP Ver1.04の差分を公開しました。

S3Proの実装ができたので、S2Proもできると踏んでいたのですが、同じSuperCCDとはいえ、CCDの実装方向が90°違っていたのでちょっと戸惑いました(^^;

EOSやD70などRAPが対応しているカメラのRAWデータは、すべて左上から水平方向に走査しているのですが、S2Proは、右上から垂直方向に走査するタイプ。読み込んだ後に90°回転する処理を入れて対応しました。

ところでS3Proって異様にノイズが多いような気がするんですが、ユーザーの皆さま、どうでしょう?

2002.02.17.

EOS 20Daの興奮冷めやらぬ毎日だが、海外では一足先にKiss Digitalの新型モデルが発表された。

http://web.canon.jp/Imaging/eosdigital2/
http://www.pma-show.com/review/canon/001_EOS_digital_rebel_xt.html

800万画素のCMOSセンサは新規開発、てっきりEOS20DのCMOSセンサを使うものだとばかり思っていたが意外だった。
外観上は大きな変化はわからないが、二回りもコンパクトになっている。

EOS 350D: 126.5mm×94.2mm×64mm
PENTAX *istDS: 125mm×92.5mm×66mm
EOS Kiss Digital: 142mm×99mm×72.4mm

数字からも分かるように、世界最小を謳う*istDSとほぼ同サイズ。重さも485gと、505gの*istDSより軽い。

また、USB2.0のHi-Speedをサポートしたため、PCへの画像転送速度がアップした。フライアイルーペCSによるピント合わせが快適になるだろう。
ほかにも内蔵ノイズリダクションも実装されるなど新機能も多い。

気になる価格だが、昨今のデジカメ市場を考えると、ボディのみで9万弱じゃないだろうか。

国内版の名前も気になるところ。
Kiss Digital 2やKiss Digital Nなどウワサがあるが…。

2005.02.15.

キヤノンから天体写真向けにチューニングされたEOS20Daが発売された。
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/20da/index.html

デジカメによる天体写真はブームとはいえ、一般デジカメ市場から見れば無視できるほど小さなパイだ。このような市場に専用モデルを送り込んでくれるとは、キヤノンは天文に理解があるメーカーだ。
同ページには、天文ガイドで長年CCD関係の記事を書かれてきた中西昭雄氏による解説記事もある。大変参考になる記事だ。

受注生産のため納期が3ヶ月、価格も25万円(実売はいくらなのだろう?)とやや高めの設定のため、改造デジカメとの比較が悩ましいところ。
ただ、メーカー保証が受けられるのがメリットだ。

気になるHαの写りだが、参考写真のバラ星雲を見る限り、ノーマル20Dに比べて確実に向上しているようだ。
スペック上は、“従来比2.5倍”とのことなので、およそ50%の透過率と思われる(ノーマル品は20%程度らしい)。ちなみに改造デジカメの透過率は95%だ。

私の予測だが、これ(50%)以上Hαの透過率を上げると、一般撮影でホワイトバランスが取りきれなくなるのだろう。20Daの解説を読むと、近赤外域の光源では色が正常にならないといったことが書いてある。
デジカメ内部の現像回路では、白が白になるように、R,G,Bのバランスを調整するのだが、夕陽や白色電球など色温度が低い光源では、R(赤)が早めに飽和してしまい、調整しきれない。
その結果、アルミ素材を写したりすると、ハイライト部まで続くグレーのグラデーションがシアン色になる。
これが“改造デジカメでは一般撮影ができない”と言われる理由のひとつだ。
EOS20Daは、こうしたデメリットを最小限に抑えつつHαの感度をあげるため、50%という透過率に収まったのではないだろうか。

クルマで言えば、ショップによるチューンドカーがKissDやD70の改造デジに相当し、NISMOバージョンみたいなメーカーチューンドが今回のEOS20Daといったところか(^^;

アストロアーツの解説記事では、星ナビ4月号(3月5日発売)で詳しい記事が掲載されるとのこと。
天ガや月天でもレビュー記事が掲載されるだろうから今から楽しみだ。

2005.02.01.

今週末(2/5〜7)は、倉敷の写真展に行ってきます。
おかげさまで見に来て頂いた方の反応もよいようで、ホッと胸をなで下ろしております。倉敷科学センターのみなさまのご尽力で、素晴らしい展示場を提供して頂きました(下記写真)。
2/5(土)は、夕方6時から倉敷科学センターの天体写真教室にゲストで参加いたします。いろいろとアドバイスさせていただく予定です。
2/6(日)は、写真展会場で作品解説、撮影方法の解説などをしたいと思っています。お時間のある方はぜひお越しください。

2/7(月)は、エフエムくらしき(82,8MHz)「ライフナビゲーション」にゲストとして登場する予定です。10:15ごろの出演になります。
また、同日夕方には、RSK山陽放送「ゆうがたDONDON」(16:50〜17:50)に出演する予定です。
わずかな時間ですが、私の天文ライフスタイルについてお話ししてみたいと思っています。
どちらも中国地方のみ視聴可能ですが、もしお時間があればチェックしてみてください。



2005.01.13.

1月の連休は新月期とピッタリ重なったことと、マックホルツ彗星がすばるに接近したため、厳しい寒さながらフィールドに出かけた人は多かったようです。
かくいう私も12月はRAPのリリース関係で出撃できなかったのですが、今月は彗星というチャンスを逃すわけにはいかないと伊豆方面に出かけてきました。
雪に振られましたが、せいぜい2cm程度とさすがは伊豆南端。太陽が出ればあっという間にとけてなくなります。

− すばると彗星 −
こういう“セットもの”をデジカメで撮るならば、200mmくらいのカメラレンズが最適。望遠鏡ならばminiBORGがいいでしょう。この写真もminiBORG45EDです。
彗星は動きが速いので恒星時追尾では尾のディティールまで表現することができません。そこで彗星そのものをガイド星にする「核ガイド」で撮影します。
5分を12枚合成したものですが、尾は淡いものの、すばるを越えるまで伸びているようです。

話は変わって、今週の土曜(1/15)より天体写真展を倉敷科学センターで開催させて頂くことになりました。先日、大量のデジタルプリントがラボからしあがってきましたが、やはり半切や全紙はいいですね!その迫力にニンマリしたりして(^^;

『倉敷科学センター』
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/lifepark/ksc/

倉敷は一度も行ったことがないので、これを機会に行ってみたいと思っています。
中国地方の方でもしお近くを通ることがあれば、時間つぶしがてらによって頂ければ幸いです。



2004.12.19.

EOS 20Dと*istDSの対応にメドがつきました。
といってもRAWの解析が終わっただけですが。
RAPへの実装はこれからになりますので、アップデータはもうしばらくお待ちください。
年内はちょっと厳しいかもです。

2004.12.13.

リンクのページにいくつかのサイトを追加させて頂きました。ヨネヤンさんがご自身のHPで、RAPによるダーク減算の効果を実際に試された結果を掲載しております。ぜひご覧ください。

ダーク減算は輝点ノイズと熱カブリの除去ばかりに目が行きますが、バック濃度の滑らかさにも注目してください。
背景が滑らかになるということは、それだけ画像処理の幅が拡がることにほかなりません。

2004.11.14.

西臼塚にお集まり頂いたみなさま、お疲れさまでした。
あいにくの天気となり、フライアイルーペCSの実演は恒星ではなく、遠くに置いたLEDランプを使って代用しましたが、なんとかお見せすることができました。
新RAPのデモも熱心に見ていただきました。ありがとうございました(^^)





2004.11.13.

仕事が一段落したので、いまさらですが10月に撮影した作品をアップしました。
改造デジカメとノーマルデジカメの比較が主目的だったため、対象も赤モノが中心です。
淡い対象は改造デジカメといえどもコンポジット数がやはりものをいいますね。2枚だとザラザラだ(^^;。

さて、今夜は富士山西臼塚でイベントです。開発中のRAP(下図)やフライアイルーペCSのデモンストレーションをさせていただく予定です。夜半からは曇りそうですが、イベントは薄明終了すぐにはじめるので、なんとか天気が持ちそうです。
ぜひ遊びにいらしてください(^^)

2004.11.06.

11月13日(土)に富士山西臼塚駐車場で行われる誠報社のイベントに参加することになりました。
現在開発中のEOS Kiss Digital対応の新RAPの実演デモのほか、フライアイルーペCSを使ったピントの追い込み方も実践いたします。
お時間のある方はぜひいらしてください(^^)
イベントは20〜21時には終わる見込みですが、天気がよければそのまま撮影を楽しみたいですね。さすがにそれから新五合にあがる気力はないと思いますが(^^;

2004.10.22.

一眼デジカメで天体写真を楽しみたいと思っている方は、多かれ少なかれ、改造するべきかどうか悩んでいることだろう。
“ノーマルでも十分な写り”なんてコトバをよく聞くが、何をもって十分なのか疑問に思っていた。“この程度で満足しろよ”ってことだろうか(笑)。
百聞は一見にしかず。自分で撮って比べてみることにした。

一眼デジカメあれこれ

光学系とデジカメのモデルが異なるが、さすがに同じものを2本持つ甲斐性はない。よって、レデューサでF値のみ揃えているが、赤外カットの特性を比較するには十分だろう。

2004.10.09.

台風22号の影響で遠征は取りやめ。日曜の夜は晴れそうなのでどこかにいこうかな、と思案中。

S3Proや20D、*istDSなど活気に沸く一眼デジカメ。天体写真用としてHαの写りについては必ず言及されている。自分はここにちょっと思うことがある。

季節柄仕方がないところもあるが、作例を見るといて座のM8&M20や北アメリカ星雲が多い。これをもって「赤が写る」とは到底言えない。

M8&M20はHα輝線だけではなく他の波長も出している。これはオリオン大星雲も同じ。
北アメリカ星雲はHα輝線の散光星雲だが、この手の散光星雲の中では飛び抜けてHαが強い。カリフォルニア星雲や馬頭星雲、NGC7023あたりがサクッと写らないと「ノーマルでもHαが撮れます」とはとても言えないと思う。

実際、ノーマルのD70でも北アメリカ星雲はフツーに写る。オリオン大星雲もあっけなく写った
しかし、カリフォルニア星雲も同じ条件で撮影してみたが、まったくといっていいくらい写らなかった。

となると、Hαのみを撮影して合成するしかなく、その手法で淡いHαを撮影している人もいる。しかし、残念ながら今はそのHα干渉フィルタがまず手に入らない。これからやろうと思っている方はそのあたりを気にした方がいいと思う。

アンドロメダ大星雲内部の赤いポツポツがちゃんと写っている作品が出てきてはじめて「Hαが写る」と言えるだろう。もちろん無改造で。

2004.09.28.

「アドビがRAWデータの統一規格『DNG』を提唱、PhotoshopCS用のcamera rawも2.3に」
RAWファイルのフォーマットは各社でバラバラだが、アドビがこれを統一すべく、DNGフォーマットを提唱した。ライセンスフリーのフォーマットで既に仕様書をダウンロードできる。中身をざっと見てみたけど、TIFFと同じIFDタグを使った構造なので、それほど難しくはない。ただ、DNGを吐き出すカメラが出てくるまで意味がないかも…。
ついでにcamera rawプラグインも最新版Ver2.3にアップした。おまけで各社のRAWフォーマットをDNGにコンバートするソフトもついていたり。
http://www.adobe.com/products/dng/main.html


「キヤノン、インクジェットプリンタPIXUSをフルモデルチェンジ」
デザインがキューブタイプ(直方体)に代わり、上にモノが載せやすくなった(?)
デザインも洗練されており、インテリアを意識しているのがわかる。
給紙がカセットになったのも面白い。
上位モデルのインク数は8色になった。
従来の6色インクは、基本4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)+特別2色(フォトシアン、フォトマゼンタ)であったが、これに加え、補色系2色(グリーン、レッド)が加わった。後はブルーが加わるだけか…(笑)。
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2004-09/pr-pixus.html

自分は2年おきにプリンタを更新している。2000年末にEPSON PM-770、2002年末にPixus990iときた。今度はこれかなぁ。


「オリンパス、デジタル一眼レフカメラ「E-300」を発表」
オリンパスからも普及帯の一眼デジカメが発売された。“フォーサーズシステム規格”とは、CCD面に対し、垂直に光が入射するレンズ規格(及びレンズマウント)のこと。
CCDの受像素子はいわば“井戸の奥底”に設置されているようなもの。だから垂直に近いほどよい。フィルムでは一級品のレンズでもデジタルだとショボショボになってしまうのには、収差以外に入射角の問題もあるのだ。
残念ながらバルブによる露出時間が8分とのことで、天体写真には使えなさそう。
やっぱり30分は欲しいところ。
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2004b/nr040928e300j.cfm

2004.09.22.

デジカメのピント出しは、実際に恒星を撮影し、回折光からピントを追い込む。屈折鏡筒の場合、対物レンズの前、すなわちフードに十字の細い棒を取り付ける。反射望遠鏡は副鏡のスパイダーがその役割を担ってくれるので特に何もしなくていい。

カメラレンズの場合は、フィルターを使うと簡単だ。
スノークロスは回折光が6本になるので使いづらい。自分はKenko R-クロススクリーンを使っている。これは十字の4本だ。

値段も手頃で77mm径で\3,150-だった。

単純な十字スパイダーより回折光が長くなるので、その分露出を短くできる。
ピントの確認は、手前味噌で恐縮だが、PCで拡大比較できるフライアイルーペCSが便利。



2004.09.06.

町田のヨドバシカメラに行ってきた。
フィルムコーナーをふと見たら35mm版のTP2415があったので記念に一つ買ってみた。672円也。まだたくさん残っていた。
しかし、中判のTP6415は残念ながら無かった。きっとディスコンの情報が流れてから、ファンが大挙して買いに走ったんだろうなァ。
某TPクラブの方々も各人でそれなりの数を確保されたようで、やっぱり魂入れていたフィルムが無くなる気持ちは理解できる。
カラーならば、先日のE100S、その前はコダックPRO400とフジSuperG400Aceあたり、生産中止(世代交代)が惜しまれたフィルムだ。代替フィルムがないという点では、個人的にはE100Sの生産中止が最も痛手だった。



2004.9.4.

一眼デジカメ市場がさらに活発になりそうで面白い。
先日、フジのS3Pro、キヤノンのE20Dが発表されたばかりだが、以下の記事を読むと、年末商戦ごろには各社の一眼デジカメが揃いそうだ。

意外だったのは、一眼デジタルのシェアは、ニコンの方が上だったということ。
上と言ってもニコン52.2%、キヤノン46.4%とほぼ拮抗。逆に3:2くらいでキヤノンの方が上かと思っていた。
天体写真用としてはキヤノンがニコンを圧倒している感じなので、余計に意外に感じるのかもしれない。

http://www.zakzak.co.jp/top/2004_09/t2004090416.html

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先日ホームページで紹介したデジカメによるダーク減算プログラムですが、いくつか問い合わせも頂きました。近いうちにフリーソフトとして公開するつもりですが、実験用につくったものなので速度はあまり期待しないでください(^^;

2004.09.01.

天体写真に長年使われ来たコダック・テクニカルパン(TP)がついに生産終了となる。
自身も一時期猛烈にハマった時期があり、最初の天文ガイドの最優秀賞もテクニカルパンによる作品だ。今回の生産中止に至り、やはり感慨深いものがある。

TPには、35mm版の2415、中判120の6415、大判4×5の4415がラインナップされている。
ISO感度は25と低く、コントラストが強いフィルムで、白く飽和した箇所はほとんど透明に抜けるのが特徴だ。
これは元来コピー用として開発されたフィルムだからだ。

天体用としては感度が低すぎるので、水素増感処理を施してから撮影する。
増感といっても感度が高くなるというより、相反則不軌が少なくなるため、長時間露光の効果が得られやすいといった方がいいだろう。2〜3時間露出ではカラーネガのISO100程度の写りといった感じ。

撮影後は普通に現像する。現像液は硬調にしあげるときはD19、軟調にしあげるときはD76あたりを使う。

素晴らしい超微粒子と階調表現能力を併せ持つ水素増感TP。未だにこれを超えるモノクロフィルムはないと思う。



2004.08.26.

ここ一ヶ月、デジカメのRAWデータでいろいろと遊んでいる。
デジカメは単層カラーCCDなので、ベイヤー配列という格子状のカラーパターンの集合体になっている。
これをまっとうな絵にするのがいわゆる“デジタル現像”だ。有名どころとしてPhotoshop CSのcamera RAWプラグインなどがある。

どの現像ソフトも一般写真での特性を考慮したアルゴリズムであるため、天体写真では具合が悪いこともある。例えば上記のPhotoshop CSでは、輝点ノイズを消してくれるフィルタ処理が組み込まれているが、これを使うと微光星が暗くなってしまうし、恒星のエッジも甘くなる。シャープな光学系になればなるほど副作用も大きくなる。
この手のノイズフィルタは、多かれ少なかれ高周波成分をカットするので、シャープ感が損なわれてしまうのだ。

最終的にはどの程度で妥協するかの問題になるが、自分は少しでもクオリティを高く持っていきたいので、デジタル現像するより前にダーク減算やコンポジットを行いたい。
そうするべくプログラムを作っていろいろ試している。

一眼デジカメ攻略”にデジタル現像前にダークを引いた結果を書いた。デジカメの最大の欠点であるアンプノイズがきれいに消える。
D70は特に左上にハデに出るので、内蔵NRを使わない限り、実行有効画素数が小さくなってしまっている。内蔵NRを使うと撮影時間が2倍になってしまうため、効率がよくない。
ノイズが右端に縦に出る(トリミングによる影響が少ない)EOS Kiss Digitalの方が天体写真向きと言われている所以だ。
まだ表に出せる状態ではないが、D70ユーザーにとっては待望のソフトとなるかも…?

下はRAWをベタに展開してベイヤー状のTIF画像にしたもの。実際はこんな感じでCCDに記録されているのです。



2004.08.16.

お盆休みは一年ぶりに福島県浄土平へ行ってきた。
初使用となるEM-11Temma2Jr.の自動導入の精度が思ったより素晴らしく、しきりに感動してみたり。

光害で条件が悪くなったと言われる浄土平だが、それでも一級品の星空であることは変わりなかった。特に北西方面は光害もまったくなく、素晴らしいのひと言。夜半には北アメリカが北西に移るので、まさに撮りごろ。
フォトコン狙いだと、季節の先取りをしなくてはならず、どうしても東の空を狙うことになる。今だとアンドロメダやM33などが旬。でも、関東勢が長野方面に遠征に行くと東方面は東京なわけで、いい作品を撮るのは難しかったりする。
無理せず暗い空の対象を撮ると鮮度は低い(?)が、質のよい写真が撮れる。自分はもとよりこっち派。

ここは西風が吹くと晴れる。地形的にそうなるのだろう。郡山や福島の天気予報はあまりアテにならない。
ここにある浄土平天文台は、一般の公共天文台ではおそらく最も高地(1600m)にある施設で、三鷹の40cmカセグレンで見る星空は実に素晴らしい。晴天日の20:00〜22:00まで観望できる。

閑話休題。自分自身、銀塩写真はほとんどやらなくなったが、自分なりのスキャニング&画像処理法を記録的意味も含めて掲載した。
天体写真は露出をかければかけるほど写ると思われがちだが、“適正露出”が存在する。それは、対象の明るさによって変わるというより、バック濃度、すなわち空の明るさによって変わってくる。そんなことをかいてみました。



2002.08.08.

フォトコンのカテゴライズについてははコレという解決案はなく、天文各誌も試行錯誤のご様子。
確かに、デバイスではなく、目的によって分けるのはごく自然に思う。
あえて言うとすれば、フォトコンに載った写真を見たときに、どんなデバイスで撮ったかが判断の基準になっているのも事実。
“銀塩でここまで撮れるのは凄いね”“このシステムならもっといけるんじゃないの?”なんて思うわけで、純粋に作品性や写りのみで評価されていないのが天体写真の特徴なんだろう。
巨大な望遠鏡+銀塩で超長時間露光で撮った写真と、10cmクラス+冷却CCDで数分で撮った作品がほぼ同じクオリティだとしても、見る側は“同じ”とは見てくれない。努力賞的な意味合いがどうしても含まれているからだと思う。
作品主義じゃないと言われればそれまでだが、デバイス別に「評価のベースライン」が引かれているのは、ある意味救われているんじゃないだろうか。
アマチュアの発表の場である以上、100%作品主義になってしまったら、自宅にドームを持ち、30cm以上の大型反射望遠鏡で、200万以上の冷却CCDじゃないとフォトコンに載らなくなってしまう。それは天文誌が自ら首を絞めることにほかならない。
あと、ページレイアウトの都合もある。同じカテゴリの作品が並んでいたらウンザリしてパスしてしまう読者もいると思う。いろいろ混ざっているから、彩りがあって美しいと思う。
ただ、星景は別にしてもいいとは思う。直焦点に比べると機材への依存度が低く、撮影者のセンスがより反映されるから。

んー。ブログっぽくした方がいいのかな(^^;

2004.08.06.

星図のお話などを。

自分が屋外で使っている星図は、A5ほどの「フィールド版スカイアトラス」というハンドブック。見せるのが恥ずかしいくらいにボロボロだが、逆に言うと湿気をいつも食らっているのによく本の形を保っていられるものだと感心するくらい(^^;。
これは表紙と裏表紙に耐水処理がされているからであり、遠征派の自分にとってこういう心配りは嬉しい。
何より重宝しているのは裏表紙の「星図さくいん」。さくいんとしての機能もそうだが、対象のおおまかな緯度が分かるので、オートガイダーの設定に便利なのだ。
ST-5cやST-237Aは、キャリブレーション作業をなくすため、対象のおおよその赤緯を入力しなければならない。±5°くらいならば誤差の範囲なので、アバウトに緯度が分かるこの「星図さくいん」は必須のものとなっている。

フィールド版スカイアトラス
 Erich Karkoschka著、白尾元理訳、村山定男監訳 
 丸善(株) ISBN4-621-03625-4 \1,236-



2004.07.27.

新たにEM-11Temma2Jr.が機材群の仲間に入った。
800mmクラスの望遠鏡を載せるならば、MS-4やEM-200が必要だが、一眼デジカメ+カメラレンズではEM-10やGPDでも十分実用に耐える。写野の狭いデジタルSLRでは自動導入も威力を発揮する。自分で導入するのはそれはそれで楽しいんだけど、デジタルだと一晩に撮れる対象の数が銀塩の比ではないので、導入の手間も多く、さすがにバテる(^^;。オーストラリアでエライ目に遭ったので。あ、デジタルの解像度の高さを考慮すればオートガイドは必須ですよ。

仮組みをしたら三脚版がないことに気がつく。仕方がないのでドイトで30cmのステーを3本購入。これを蝶ナットと蝶ボルトでキュッと締めて簡易三角版(?)のできあがり。剛性は十分な感じ。



2004.07.15.

関東地方も梅雨明けで、さっそく遠征に行ってきた。
自宅から下道で3時間弱で行くことができる近場の観測地。
富士山が顔を覗かせるここは、天の川もハッキリ見えるなかなかの場所。

デジカメで遊べる小型の鏡筒が欲しくて、FC60を改造したのが左下の写真。
BORG 0.85レデューサを付けて、f=425mm/F7の鏡筒となった。オフアキシスガイダーを入れるとバックフォーカスが足りないため、接眼部を外し、ガムテープとビニールテープ諸々を用いてなんちゃって固定(笑)。ピントはM57ヘリコイドDXで合わせる。
もちろん露出中に多少たわむけど、オフアキなら平気なのだ。
この望遠鏡にD70(無改造)で撮影したのが右のM8&M20。

D70は無改造のもの。Hαの感度は低いが、Hα輝線だけではないM8はそれなりに写る。ただ、銀塩のM8に比べると左側の通称“猫の手”が全くといっていいほど写らない。淡いところを描写するには、デジカメはまだまだ力不足なのかもしれない。



2004.07.06.

125SDPを購入したときに、ガイド鏡として買ったFC60NZがある。
6cmのフローライトなのだが、接眼部をFC76のパーツに換装し、ガイド用にドローチューブまわりの剛性をアップさせたものだ。
焦点距離500mmとデジカメや冷却で手軽に撮るのに面白そうだと思い、復活をたくらんでいる。
写真はFC60NZに装着予定のレデューサ(BORG 7885)。0.85倍なので425mmF7になる。15000円程度と安いのもうれしい。今月はこれで撮ってみよう。



2004.07.05.

ようやくウェブサイトのリニューアルにこぎつけました。

まだまだ製作途中のコンテンツが多いですが、天体写真だけはひととおりまとめてみました。
以前はスクリプトに凝りすぎて更新の手間が大変だったのですが、今回はそういう点を見直し、シンプルに徹することに。

トップページの写真は、今月の天文ガイドで採用されたものです。

徐々に充実させていくので、 本サイトをよろしくお願いします

2004.07.01.

満月だけどいい天気なので、玄関先でいろいろテスト。
デジカメのピント合わせはシビアで難しい。そこで対物レンズの前にスパイダー(十字の棒ならなんでもよい)を置き、その回折像でピント位置を把握する方法がある。
ヘリコイドの目盛を少しずつずらしながら、輝星を撮影し、PCで表示させる。
比較・検討しやすいように自作ツール「フライアイルーペ」で輝星を拡大表示して追い込む。
PCはVAIO U70。600gのモバイルPCで、キーボードは内蔵しない。こういう天文用途に最適だ。USBポートを内蔵しているので、これで赤道儀の自動導入もできるし、CFスロットを持っているので、デジカメのストレージデバイスとしても使える優れもの。

下段は、BORGの新製品「M57ヘリコイドDX」をFSQ106に取り付けて撮影したピント付近の3カットを載せた。目盛はおおよそ200ミクロン刻みで、1/4目盛まではなんとか追い込めるが(ということは最小50ミクロン単位ということ)、今回は1/2目盛ごとに撮った。左から3.40, 3.50, 3.60。
露出は3秒。シンチレーションの影響もあるので、どれがジャスト・ピントなのかわかりにくいが、正解は左と中央の画像の中間のちょっと右くらいにあると思われる。
恒星のまわりのハロを見ても面白い。左はやや赤いが、右は青い。
■M57ヘリコイドDXのデータ
光路長: 26.6mm〜43.0mm
上のときの目盛: 0〜17.6



2004.06.30.

BORGの新製品“M57ヘリコイドDX”を早速入手した。
デジカメでは中判のような広いイメージサークルは必要ないので、BORGパーツ群の中核を成すM57系アイテムがたくさん使えて楽しい。
そして精密なピント合わせにはヘリコイドは必須なので、剛性が高く、薄いこのようなヘリコイドは貴重なのだ。
KissDをぶら下げてみたが、ややヘリコイドはシブくなるものの、十分いけそうな感じ。
左はM57ヘリコイドDXでめいっぱい縮めた状態。ちゃんと0から始まってるのでちょっと感動。右は一番伸ばした状態で、紫に塗った部分が繰り出されたところ。それぞれ9mm弱ずつで合計17.5mmくらいの繰り出し長。目盛の数字はミリ単位のようだ。ということは、1目盛あたり200ミクロン。最小目盛の1/10まで読み取れば20ミクロンくらいまで追い込めることになる。バーニア目盛があればなぁ。



2004.06.29.

直焦点銀塩の時は、フィルターなんてほとんど考えたことがなかったのだが、デジカメだとフィルターを使う機会が増えそうだ。
デジタルは露出時間が短くてすむ。逆を言えば“重い”フィルタを付けて露出時間が延びてもシステム的に耐えられることになる。
そんなわけでこれから使っていこうと思うフィルタを2種類。
光害カットフィルタとR64。
光害カットフィルタといえば、IDAS LPS-P2が有名だが、自分のはIDASになる前のTOKAI製NRF-JPNというもの。といっても特性自体はLPS-P1なのだが(笑)。
フィルタリングは77mmで統一。各レンズへはステップアップリングで対応する。よってフードも77mmとなる。



2004.06.19.

台風が来る前にということで、富士山に遠征。
今回は日本特殊光学の12.5cmライトシュミットでデジカメで撮ろうという作戦。
SDPと鏡筒半径が同じなので、そのままちょこんと載せ替えてOK。
でも軽いのでバランスは全部撮り直しでした。
さすがに20年間ノーメンテだったので、かなり暗くなっている。F3.8とは思えない。
やはり再メッキが必要っぽい…。



2004.06.13.

今年初めての富士山遠征(遠征とは言えないくらい近いが)。
日曜の夜ということもあり、人はほとんどいなかった。
日没までは新五合も雲の中だったが、北東の風が吹き込み、あっというまに大雲海。それでもオーストラリアと比べると悲しすぎるさそり座。
天文屋は自分以外に一人だけ。離れていたところにいたのでさほど気にしていなかったのだが、しばらくして挨拶にこられた。プロカメラマンのHさん。1DMarkIIにEF200/F1.8(もはや定番)で撮影されていました。
今日はフィルターのテスト撮影がメイン。まぁまぁの結果が出たと思う。

2004.06.08.

金星の太陽面追加だったが、曇って見ることができなかった。残念。
1768年、かのキャプテン・クックが金星の太陽面通過を観測するために南太平洋に出航、その際にオーストラリアを発見したとのこと。

2004.06.07

オーストラリアでの作品のほとんどが青ハロで滲んでしまっている。
既存のレンズ/望遠鏡では450nmより短い青〜紫外光の色収差を取りきれないためだ。
銀塩だとあれだけシャープなFC76NCもデジカメだと青ハロが強く、とても使えたものじゃない。どのくらい酷いのかというと、↓を参照。
Bプレーンがボテボテ。Rはとてもシャープできれいなのだが。



2004.06.01.

オーストラリアからカルネの荷が戻ってくる。
箱をあけると隙間詰めとして入れたウィンタージャケットから土の香りが…。
ACケーブルも土にまみれており(羊のフンまみれともいう)、我が機材たちは現
地の臨場感をそのまま日本に持ってきてくれたのでした。
現地ではドロボウ草というかなんというか、トゲのある種子が散らばっており、これがまた痛い。望遠鏡を覗き込もうとして膝をつくとチクチクと刺さってくる。

2004.05.27.

仕事で都内に出たついでに新宿のヨドバシによる。オーストラリアで紛失したD70のアイピース、液晶カバーを購入。こんなのが1000円もするのか_| ̄|○
ついでに青ハロ対策のフィルタも購入。ホントに効果あるのかな。

2004.05.24.

早速、オーストラリアの作品の画像処理に取りかかる。FC76NC&4×5フォーマットが主力だったのだが、D70があまりにも簡単に写るのでD70ばかり使っていた。
わずか5分で簡単に天の川の濃淡を写し取ってしまうのだから、いかに銀塩フィルムの相反則不軌が大きいかが分かろうというもの。
自分のD70はIRフィルターを改造しており、HII領域も綺麗に写る。
作品はこちら

2004.05.23.

オーストラリアから帰還。
旅行中に考えていた、サイトの更新に取りかかり始めることにする。



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