TAKAHASHI EM-11 Temmpa2Jr.

ペンタックス MS-4 under const.
タカハシEM-11Temma2Jr.
2004.07.27.
2004.08.06.
三鷹光器GN-170
coming soon
ケンコースカイメモR under const.

久しぶりに新品で買った気が…
PCに比べると進化が止まっているかのような天文のハードウェアだが、こと赤道儀に至ってはここ2〜3年で大幅な進化を遂げた感じだ。
今まで銀塩の直焦点撮影をメインにしてきたため、一晩に撮影できるのはおおよそ3〜4カットであり、それほど自動導入の必要性を感じたことはなかった。
そのため、比較的ロートルな赤道儀(MS-4やEM-10B)を使ってきたのだが、デジタルになるとそうもいってられない。中判銀塩に比べて写野が狭くなるため導入もちょっと面倒。
そこでタカハシからEM-10の後継機種であるEM-11が発売されるというので、Temmaモデルを買うことにした(資金捻出のため、EM-10Bやその他諸々を処分した(^^;)。
本日、届いたので早速チェック。
箱や梱包は特に変わったところはなく、EM-10ユーザーだったので見慣れたもの。しかしクランプしたまま発送するのかな…。耐衝撃は大丈夫だとは思うけど、ちなみに自分はいつもクランプフリーで保管している。


■ベアリング

赤経・赤緯の軸受けがメタルからベアリングに変わり、まさに“スモールEM-200”となったEM-11。メーカー公称値の積載重量は従来の7kgから8.5kgへと上がった。
今までもEM-10に125SDPを載せる人がいたくらいだから、これでさらに拍車がかかるんだろうな…。
自分は8cmクラスをメインにして、せいぜいFSQ-106を載せるくらいだと思うが。


■回転装置

“昼間に赤道儀を設置して、いざ夜になってみたら、北極星はアサッテの方向を向いていた。望遠鏡も載せちゃったし、もう赤道儀を動かすのは面倒だ”−。そんなときに使うのがコレ。水平微動で対応できない範囲に動かすことができる新機能。
EM-11クラスだと鏡筒が載っていても“えいやっ”て動かせると思うんだが…(^^;。いずれEM-200やNJPにも対応していくんだろうと勝手に納得する。
見た目は従来の三脚台座とそれほど変わらない。少なくとも赤道儀の付け根は同じなので、この台座があれば旧EM-10でも回転装置が使えそうだ。
回転装置は3点のネジどめ。手で回転させてみたがかなりカタい。このくらいカタくないと意味がないのかもしれない。
何はともあれ純正メタル三脚が使えなくなったのがツラいところ。正確に言えば使えるが、この回転装置付き三脚台座を外してメタル三脚を取り付けるので、意味が無くなってしまう。なんだかなぁ。
また、回転装置で赤道儀をぐるぐる回せるが、赤道儀は通常、北側が重いので北側に脚がないと不安定になる。180度ひっくり返したらさぞかし不安定だろう(今度やってみよう)。



星図より。中央にかすかに見える7等級の星2つと点の南極がつくる正三角形(2000年分点)で合わせていたが、EM-10だとよく見えなかった(クリックで拡大)。

■極軸望遠鏡

今回、積載重量が増したということで、ワンサイズ上の鏡筒を載せることも考慮されているのか、極軸望遠鏡もスペックアップが計られた。
まず、倍率の向上。従来の5倍から6倍へとアップ。スケールを2000〜2030年対応となった。円形パターンの時間目盛を用いるのは変わらないので、例のアンチョコ円盤が必要になる。
今回のバージョンアップでウレシイのは、南天向けのスケールが入ったことだ。前モデルでは南天用のスケールはなく、北天用のスケールを応用する方法がマニュアルにちょこっと書かれているにすぎなかった。
歳差補正もないので誤差も大きい。そこで、南天の極軸付近の7等級の星を使う“正三角法”(右図中、緑の三角形)で導入していたのだが、これがEM-10の極軸望遠鏡だと見えないのなんのって…(^^;。
今回導入された南天用のスケールは、オーストラリア遠征にハマっている自分にとっては嬉しいもの。早速覗いてみることに。
実際のスケールが下図。南天用のスケールは、はちぶんぎ座の台形の3つであるτ-Oct、χ-Oct、σ-Octが刻まれている。χ-Octだけは写真に写ってないが(視野に入らなかった)、画面の上部、イメージサークルの端の方にあった。極軸出しはこの3つの星をスケールに重ねるという簡単なもの。歳差補正はσ-Octのスケールで行う。どのくらいの精度が出るのかは、やってみないと分からないが、三角形法の大きさから比較すれば、なかなかよさげな感じ。タカハシのスタッフも南天にいって確かめたりしているんだろうか…(^^;。
なお、同じスケールが180度反対にも刻まれているがどちらを使っても構わない。望遠鏡の東西に合わせて使いやすい方でセッティングする。

極軸望遠鏡をデジカメで無理矢理撮影。写りが悪いのはカンベンしてください。南天用のガイド星は3つだが、そのうちの1つは写野外になってしまった。星図と合成すると右のような感じになる(クリックで拡大)。

■自動導入

EM-11 Temma2Jr.自体には、自動導入用のケーブルやソフトウェアはついていない。PCとの接続ケーブルはRS-232Cなので、PC側:D-Sub9pin(メス)、赤道儀側:S端子コネクタ(オス)のケーブルを自作して使うことにする。
市販のUSB→RS-232C変換アダプタを使えば、USB経由で使えるとのことだが、ダイレクトにUSBにして欲しいところ。
オートガイダー端子も内蔵。PS2端子コネクタを流用したもので、+5VのNormal Openとなっており、オープンドレインなSBIG ST-5c/ST-237A、STVならばダイレクトに接続してもOKだが、恐い人(=自分)はリレーBOXを入れるべき。

■ケーブル類を作る(2004.08.06.add)

EM-11 Temma2Jr.とPC、オートガイダーのコネクタ。Temma/Temma2でも同じ。
Temma2の自動導入は、純正ではTHC(Takahashi Hand Controller)というコントロールボックス、または純正のWindowsソフトウェアで行う。が、実際はステラナビゲータやTHE SKYを使う人が多いのではないだろうか。
接続はRS-232C。上で述べたように変換アダプタを使って対応することに。この場合、エラー補正を行っているUSBケーブルを長くするのが吉。
Temma側とPC側のコネクタは右のとおり。TxD(送信)、RxD(受信)とGNDしか使っていないので、No.3のピンは接続しなくてもいい(純正ケーブルではRTSに接続されているが使っているとは思えない)。 オートガイダー端子も右のとおり。PS2コネクタとは、PCのマウスとキーボードで使われているコネクタで、秋葉原で容易に手に入る。いらなくなったマウスを切っちゃってもいいかも(笑)。
我が家のオートガイダーは、ST-4が+5V、ST-5cは電圧問わずなので、ダイレクトに繋いでOK。“光りモノ”の実装は今度にしよう(^^;。

電装関係もそのうちまウェブページにまとめようかと思っているが、とりあえずは切れ端のみ載せておくことに。
複数台の赤道儀、複数台のオートガイダーを所有しているならば、どの組み合わせでも使えるようにしたい。これは仕様を統一しておけば比較的たやすい。
自分の場合、接続コネクタにD-Sub15mini(いわゆるVGAコネクタ)を使っている。理由は、手に入りやすいのと普通のD-Sub15がST-4で使われており、衝突を避けるため。
EM-11用のオートガイダーケーブルもminiD-Sub15での接続になる。こうしておけば、オートガイダーに直接つなぐケーブルもあるし、リレーBOXを経由することも可能だ。




本サイトのコンテンツの著作権は、作者に帰属します。商利用等のご相談はこちらまでご連絡下さい。
当サイトへのリンクは自由です(you are free to link to in your page.)。